地下室がある?半地下物件のメリットデメリットとは

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半地下物件?!地下室のある賃貸物件ってあるの?

半地下 地下室

「地下室」という言葉を聞いたとき、薄暗い、湿気が多い、窮屈そうなどのイメージを持っている人は多いのではだろうか。地下室といってもさまざまなものがあり、中には日の光が入る半地下の物件などもある。

ここでは半地下物件についてのメリットやデメリットに加え、デメリットに対する対策や物件探しのコツなどを紹介する。半地下物件に興味がある人はぜひ参考にしてほしい。

半地下物件のメリットとは

半地下 地下室2

半地下物件のメリットを5つ紹介するので、詳しく見ていこう。

家賃相場が安い

まずは家賃相場が安いという点が挙げられる。一般的に半地下物件は、部屋の広さや同様の設備を持つ周辺物件の相場より家賃が安い場合が多い。

地下室というものによい印象を持たない人が多いことが主な理由として挙げられる。そのため家賃を抑えたい人や、高いグレードの部屋を借りたいけれど上層階は予算オーバーだという人などにおすすめだ。

遮音性が高い

地下空間は、地上空間と比較して遮音性が高い。そのためピアノやギターなど楽器を嗜む人にはよいだろう。またカラオケルームやシアタールーム、ちょっとしたスポーツを楽しむ部屋としても活用できる。

ただし、半地下のすべての物件に高い遮音性があるわけではない。物件によって楽器の演奏は迷惑になる場合もあるので、契約前に確認することをおすすめする。

耐震性が高い

半地下物件は一般的に地震に強く、上層階よりも揺れにくい。一般的な物件に比べて入念に基礎づくりを行う必要があるため、耐震性が高くなるのである。

高い耐震性があるので地震の揺れが怖い人でも安心して生活できるだろう。また、構造的に強風にも強い。

天井が高く実は開放的

メゾネットタイプの半地下物件は吹き抜けがある物件もある。吹き抜けがあると天井が高くなり、より開放的なスペースとなる。

地下は「住宅として使用されていること」「地盤面から天井の高さが1m以下であること」「床から天井までの高さの3分の2以下が地盤面より下であること」という条件を満たせば、延床面積の3分の1を限度に容積率から除外される。

容積率とは、敷地における建物の延床面積の割合である。つまり条件を満たした地下の部屋は容積率の計算に入れる必要がなく、通常物件より広く空間を活用できるのである。通常の物件とは異なる住み心地のよさを味わえるだろう。

日差しは結構入る

半地下物件は完全な地下室ではないため、想像以上に日差しは入る。玄関や窓が地上にあることもあり、地下室というイメージとは異なり明るい部屋である場合も多いのだ。

また、半地下物件にはドライエリアが設けられているケースもある。ドライエリアとは地下室の外側に地面を掘り下げてつくる屋根や天井のない空間のことで、通風や採光を確保する目的がある。

ドライエリアは快適で良好な居住環境を支える重要な要素となるので、半地下物件選びで悩んだときは、ドライエリアが設けられているものを選ぶとよいだろう。

半地下物件のデメリットとは

次に、半地下物件のデメリットを3つ紹介する。

湿気がたまりやすい

デメリットの一つとして、湿気がたまりやすいという点がある。湿気があるとカビが発生しやすくなるため、毎日の換気が大切になる。

ドライエリアの設置や換気口の設置などといった湿気対策がきちんとなされているか、契約前にしっかりと確認しておこう。

防犯面がやや不安

半地下物件の地下部分の部屋は、人の目が届きにくい。そのため、防犯面でやや不安が残る。

静かで暗いエリアでは特に防犯面が重要になる。女性の一人暮らしの場合は、周辺の治安や街灯の有無などしっかり調べたうえで契約した方がよいだろう。

台風や洪水になると浸水しやすい

当然のことではあるが、半地下物件はほかの物件と比較すると低い場所にある。そのため台風や洪水が発生した場合、その水が半地下に流れ込んでしまい浸水する可能性がある。立地や周辺環境について、しっかりと確認しておく必要があるだろう。

半地下物件のデメリット対策

いくつかのデメリットを紹介したが、ここではそのデメリットについての対策方法を紹介する。一つずつ見ていこう。

湿気対策

湿気を取り除くには換気を行うことが大切だ。カビは空気が滞留しているところに発生するため、室内の空気をなるべく循環させるようにしなければならない。窓やドアを定期的に開けるなどして、こまめな換気を行うようにしよう。

ただし外気の湿度が高い時期は、窓を開けると外から湿気が入り込んでしまい逆効果になる。24時間換気システムを常に作動する、除湿機を使う、換気扇を回すなどの対策が必要となる。

またホコリを放置するとカビの繁殖につながる。カビを発生させないために、こまめに掃除を行うようにしよう。

防犯対策

できるなら防犯カメラやモニター付きインターホン、オートロックなどが付いている物件を選ぶとよいだろう。

また、出かけるときや寝るときなど、普段から玄関の鍵をはじめ部屋中の鍵を施錠する習慣を付けよう。空き巣は窓を割って入ってくるイメージがあるが、実は鍵をしていない箇所から侵入するケースも多い。

さらに人感センサーで音が出る防犯アラームや窓ガラスに貼る防犯フィルムなどの対策をしてもよいだろう。お店やネットで簡単に買える防犯グッズもたくさんある。さまざまな対策を行うことで、半地下物件でも安全・安心に住むことができるだろう。

浸水対策

国土交通省や自治体がまとめたハザードマップには、地震や洪水、津波、土砂災害などさまざまな自然災害のリスクが記されている。

それらの情報は「ハザードマップポータルサイト」にも掲載されているため、スマホからでも簡単に情報を確認できるだろう。物件のある地域の災害リスクを事前に確認しておくことが、浸水対策として有効といえる。

また排水溝の定期的な清掃も大切だ。そのほかにも水やレトルトご飯、缶詰などの食料品や懐中電灯などの準備も行っておこう。

半地下物件を探すポイント

半地下物件を探す際のポイントについて紹介する。

周囲の建物と採光の向きに注意しよう!

半地下物件は設計次第では太陽光が差し込み明るい部屋となる。ただし大きい建物に囲まれていたり、採光の向きが悪かったりすると、光が届きにくく暗い部屋になってしまう。

半地下物件を借りる際は、周囲の建物や採光の向きに注意をしよう。晴れた日の日中に内見に行くことで、部屋への光の届き方もしっかりと確認できる。

周囲に川がないか確認しよう

周囲に川があると、浸水被害に遭ってしまう可能性が高くなる。半地下物件を借りるときには、周囲に川があるか事前の確認しよう。

半地下物件で悠々自適な生活を!

半地下物件は一般の物件とは異なる特徴が多くある。明るく開放的な半地下物件ならば、悠々自適な生活を送れるかもしれない。メリット、デメリットともにたくさんあるので、物件ごとの特徴をよく理解して自分のライフスタイルや好みに合った物件を選ぶようにしよう。

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CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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