ルームシェアとは?揉めない秘訣、失敗しない部屋探しのコツを不動産会社が解説

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ルームシェアとは?揉めない秘訣、失敗しない部屋探しのコツを不動産会社が解説

友人や知人と一緒に暮らす「ルームシェア」。家賃や生活費を負担し合うことでコストを抑えながら、一人暮らしの寂しさを解消できる暮らし方として人気だ。一方で、プライベートな時間が減り、価値観の違いから仲違いしてしまうリスクもある。

ルームシェアを成功させるためには、事前のルール決めや、ストレスが生じにくい間取り選びが欠かせない。また、入居審査が厳しいとされるルームシェアで、条件が合う物件をスムーズに見つけるためのコツを押さえることも重要だ。

そこで今回は、「お部屋探しのプロ」であるエイブル安佐南店・中村店長に、失敗しないルームシェアの部屋探しのポイントを教えてもらった。

監修:エイブル安佐南店 中村店長

業界歴は10年超。九州・広島エリアを中心に、一人暮らしから同棲カップル、ファミリーまで数多くのお部屋探しをサポートしてきた賃貸仲介のプロフェッショナル。現場での豊富な経験と高い交渉力でお客様の味方となり、一人ひとりに寄り添った的確であたたかいアドバイスを送る

このページの目次

ルームシェアとは? 意味を解説

「ルームシェア」という言葉は広く知られているが、「シェアハウス」などの類似する言葉と混同しているケースも少なくない。ここでは、ルームシェアの基本的な意味と、それぞれの違いを明確にする。

ルームシェアとシェアハウスの違い

それぞれの最大の違いは「管理の形態」と「契約方法」にある。

ルームシェア:
一般的な賃貸物件の1室を、友人や知人と一緒に借りて生活すること。代表者が契約、または連名での契約となる。入居後の同居解消リスクを警戒されやすい。

シェアハウス
運営事業者と各入居者が個別に契約を結び、入居する物件。基本的には他人同士が個室を持ちながら、キッチンや浴室などの共用設備をシェアする。個々で契約を行うため、同居人(シェアメイト)の退去によって自分の家賃負担が増える心配はない。

同棲:恋人やパートナー同士の共同生活。

「ルームシェア不可」とは

一般的なアパートやマンションは単身者、または法律上の家族の居住を想定して建てられているため、賃貸物件の募集条件において「ルームシェア不可」とされているケースは多い。大家さんが「ルームシェア不可」とする理由は、主に以下の2点である。

家賃滞納のリスク

恋人や家族に比べて関係性が解消されやすく、一人が退去した際に家賃が滞納されるリスクを警戒するため。

騒音トラブルのリスク

友人同士が集まることで騒音トラブルが発生しやすいことも、不可とされる要因。

ネット上で「不可」や「相談」となっていても、仲介を行う不動産会社との関係性やお客様のお人柄次第で大家さんに交渉できるケースは多々あります。ルールを守る姿勢を見せてプロに交渉を任せることをオススメします。

ルームシェアの3つのメリット

誰かと生活を共にすることには、一人暮らしでは得られない利点が数多く存在する。ここでは、ルームシェアを選択することで得られる代表的な3つのメリットを詳しく解説する。

1.一人暮らしの寂しさがない

ルームシェアを始めると、自宅に帰ったときに誰かがいることが多いため、一人暮らし特有の孤独感や寂しさを感じることが少なくなる。日々の出来事や悩みなどをその場ですぐに共有できる相手がいることは、精神的な安定と安心感につながる。

体調不良で動けなくなった場合でも、ルームシェアをしていれば同居人に看病や買い出しを頼むことができる。また防犯面においても、複数人で暮らしている家は留守になる時間がその分減るため、空き巣に狙われにくくなる。万が一、危ない目に遭った、あるいは遭いそうなときも、すぐに同居人に助けを求められるのは大きなメリットだ。

2.一人暮らしに比べて生活費を節約できる

経済的な負担の軽減も大きなメリットだ。家賃を出し合うことで、自分一人では手が届かなかった好条件の立地や設備の物件も選択肢に入ってくる。

好条件の例:

・エリア:都心やターミナル駅周辺、駅近の物件など

設備:バストイレ別、独立洗面台、オートロック、大きな収納、グレードの高いセキュリティ設備など

また一人暮らしをする場合、水道光熱費やインターネット代なども個別にかかるが、ルームシェアであればこれらを1つにまとめて負担し合える。このように固定費を節約できるため、浮いたお金を貯金や趣味に回しやすくなる。実際にどれくらい費用が浮くのか、具体的なシミュレーションや節約のコツを知っておくと、より現実的な計画が立てやすくなるはずだ。

 3.家事を分担できるので、負担が減る

ルームシェアでは、同居人と家事を分担することで一人あたりの負担を大きく減らすことができる。一人暮らしだと、仕事や学校で疲れて帰宅した後も、料理や洗濯、掃除、ゴミ出しといったすべての家事をひとりでこなさなければならない。

しかし複数人で暮らしていれば、「平日の料理担当」「週末の水回り掃除担当」などと役割を分担できる。お互いが忙しくて家事ができない時期があっても、協力し合うことで自分の時間を確保しやすくなる。

ルームシェアの3つのデメリット

多くのメリットがあるルームシェアだが、他者と生活空間を共有する以上、相応のデメリットや注意点も存在する。ここでは、事前に知っておくべき3つの課題を解説する。

1.「ルームシェア可」の物件は少ない

ルームシェアを始めようとしたとき、最初の障壁となるのが物件数の少なさだ。大家さん側がトラブルや退去のリスクを回避したいため、「ルームシェア可」の物件は限られている。そのため、希望のエリアや家賃条件に合う部屋を見つけるのが難しい可能性がある。一人暮らしよりも部屋探しに時間がかかるかもしれないということは留意しておこう。

2.プライベートな時間を作りにくくなる・価値観の違いでケンカになることも 

リビングなどの共用スペースでは相手に気を遣うため、完全な一人の時間を確保しにくい。また、生活リズムや掃除の頻度など、価値観の違いから些細な不満が積み重なり、ケンカに発展することもある。 ただし、これらは間取りの選び方などで解消できる部分もあるため、後ほど紹介する「プロが教えるルームシェアの部屋探しのコツ」を参考にしてほしい。

3.突然ルームシェアが解消されるリスク

同居人の急な転勤や結婚、実家への帰省など、ライフスタイルの変化が原因で突然ルームシェアが解消にいたる可能性がある。一人が退去してしまうと、残された側が家賃の全額を負担しなければならなくなるか、自分も退去を余儀なくされ、金銭的な負担も伴う。

万が一の解散時に慌てないためにも、あらかじめ手続きや退去の流れ、費用を抑えるコツなどをイメージしておくと安心だ。二人暮らしのルームシェアを解消する際の手順や注意点については、下記の記事も参考にしてみてほしい。

ルームシェアを成功させる4つのコツ

ルームシェアでの人間関係の破綻や経済的な破綻を防ぐためには、入居前に話し合いをしておくとよい。ここでは、共同生活を円滑に長続きさせるための4つのコツを紹介する。

1.費用負担の分担を決めておく

お金に関するルールは、最も厳格に決めておくべき要素である。家賃や光熱費などの固定費だけでなく、共用の家具家電の購入費用やトイレットペーパーなどの日用品の負担方法まで明確にしておこう。生活をスタートさせる前に、具体的な生活費の内訳や節約術の全体像を把握しておくと、より現実的なルール作りができるはずだ。

2.家賃が払えなくなったときの対策を決めておく

ルームメイトが失職や病気などで家賃を支払えなくなったときの対策も決めておこう。「どのタイミングで家族に援助を求めるか」「何ヵ月までならルームメイトが立て替えるのか」といった現実的な取り決めをあらかじめ交わしておくと、万が一の際にも共倒れになるリスクを防げる。

3.家事の分担とペナルティを決めておく

家事の不公平感もストレスの原因になりやすいため注意が必要だ。掃除やゴミ出しなどの家事を当番制にし、誰が何を担当するのか明確にすることが大切である。さらにルールが形骸化しないよう、当番をサボった場合の具体的なペナルティ(例:サボった人がその分の家事を多めに引き受ける、少額の罰金など)を事前に設定しておいてもよい。

4.退去時のルールを決めておく

ルームシェアを解消したくなった場合に備え、「最低でも何ヵ月前にルームメイトに申告すべきか」という期間を定めておくとよい。また、退去時に原状回復費用がかかることを理解し、その負担割合や敷金の返還金の分配方法などもイメージしておこう。そもそも原状回復費用とは何を指すのか、どのようなケースで発生するのかをあらかじめ学んでおくことで、退去時の余計なトラブルを防ぐことができる。

「お部屋探しのプロ」エイブルが教える、失敗しないルームシェアの部屋探しのポイント

物件数が少ないからこそ、ルームシェアの部屋探しにはノウハウが求められる。ここでは、数多くの物件を扱ってきた「お部屋探しのプロ」エイブルの中村店長が、失敗しないための実践的な部屋探しのポイントを伝授する。

間取りは「広さと条件が平等」な振り分けタイプがおすすめ

どんなに仲の良い友人同士でも、ルームシェアにおいてプライベートな空間は必要だ。寝室を共有できる同棲とは異なり、「各自の個室+共有スペース」がある2DKや2LDK以上の間取りが基本となる。  

お部屋の広さは、コンパクトなもので40㎡以上、50㎡ぐらいあると(例:6畳2部屋+10畳程度のリビング)理想的です。

ポイントは「個室の条件に差をつけないこと」。たとえば一方が6畳で日当たりが良く、もう一方が4.5畳で窓が小さいと、「同じ家賃・光熱費を払っているのに不公平だ」という不満から関係が悪化しやすい。そのため、同じくらいの広さの部屋を選ぶか、窓の小さい6畳の部屋と、日当たりのよい4.5畳など、お互い納得のできる部屋選びをしよう。

また、個室が隣同士の配置でふすまで仕切られている場合は、廊下からそれぞれの部屋に直接入れる独立した「振り分けタイプ」がおすすめだ。 

2DKの振り分け・直間タイプの間取り図

築年数は古すぎなければそこまで気にする必要はない。むしろ築浅にこだわりすぎると家賃が高くなり、生活費を抑えるというルームシェアのメリットが薄れてしまう。築10年を超えると家賃が下がる傾向にあるため、きれいにリノベーションされた物件を狙うのも賢い選択だ。

特に女性同士のルームシェアだと、水回りの設備が整っている物件を選ばれる方が多いです。たとえば、古い2ハンドルの蛇口ではなく、キッチンなら「シングルレバー混合水栓」、お風呂なら温度調節が簡単な「サーモスタット水栓」などが好まれます。水回りの設備は暮らしの満足度を大きく左右するポイントです。

シングルレバー水栓とサーモスタット水栓の写真

大家さんの不安を払拭!審査を通りやすくする「契約と保証人」の立て方

最近では友人同士のルームシェアに限らず、多くの賃貸物件において契約時の保証会社への加入が必須となっている。

大家さんに安心してもらうためには、保証会社を利用した上で、連帯保証人または緊急連絡先を2人(双方の親など)設定すると審査に通りやすくなる。 なお、友人同士ではなく兄弟姉妹でルームシェアをする場合は、年齢や状況に応じて、親御さんに契約者になってもらうという方法もある。

また、ルームシェアの契約にあたっては、基本的には代表者1名が契約者となれば問題ない。まずはどちらが契約者になるかを話し合って決めておこう。

「ルームシェア可」の検索結果が少なくても諦めない!プロに交渉を任せる

いざポータルサイトで「ルームシェア可」のチェックボックスを入れて検索すると、物件数の少なさに驚くかもしれない。しかしエイブルによれば、ネット上で「可」と明記されていなくても、不動産会社を通して大家さんに交渉すれば、入居の許可が下りるケースは結構多い。

「二人とも社会人で収入が安定している」「集合住宅のルールをきちんと守る」といった基本事項に加え、友人同士の場合は「親御さんの承諾がしっかり取れていること」や「何かあった際に確実に連絡がつくこと」なども大家さんにとって大きな安心材料になる。こうしたプラスになる材料を不動産会社にしっかりと伝えよう。

条件次第では30平米ほどの1LDKでもOKが出る場合や、兄弟姉妹であればスムーズに許可が下りることもあります。ポータルサイトの情報だけで「希望の部屋がない」と諦めず、私たち不動産会社にご相談ください!

Q&A

Q1:ルームシェアを始めるのに必要な費用が知りたい

A:ルームシェアを開始するには、敷金・礼金、仲介手数料、前家賃などの「賃貸の初期費用」に加えて、それぞれの引越し代や、共同で使う家具家電の購入費用がかかる。

初期費用は一人暮らし用の物件よりも高額になりがちだ。しかし、これらを人数分で折半できるため、結果として1人当たりの負担額は一人暮らしを始めるよりも低く抑えられるケースが多い。 2人でのルームシェアの場合、同じ程度の間取りになる「同棲」での具体的な費用項目や平均相場、安く抑えるための節約術などを把握しておけば、予算を組む際にも役立つはずだ。

Q2:「二人入居可」でも「ルームシェア可」ではない物件がある?

A:二人入居可という条件は、基本的には「恋人(同棲)や夫婦、親族(兄弟姉妹など)」といった関係性を想定して設けられている。一方で友人同士のルームシェアは、恋人や家族に比べて関係性が解消されやすく、入居後の「解散リスク」が高いと判断されやすい。このように、「二人入居可」と「ルームシェア可」には大家さん側の受け入れ姿勢に明確な違いがあることを覚えておこう。

まとめ

友人や知人と一緒に暮らすルームシェアは、一人暮らしに比べて生活費を大幅に節約でき、自分ひとりでは手が届かなかった好条件の部屋に住めることが魅力だ。しかし、お互いにとって心地よい共同生活を成功させるためには、入居前にお金や家事、万が一の退去時に関するシビアな生活ルールをしっかりと決めておくことが重要である。

また、「ルームシェア可」の物件数は限られており、入居審査も厳しい傾向にあるのが現実。だからこそ、自分たちだけのネット検索だけで諦めてしまうのはもったいない。まずはプロである不動産会社に直接足を運び、条件の交渉を含めて相談してみることをおすすめする。

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