一人暮らしの部屋探しの注意点まとめ!部屋探しにおすすめの時期もあわせて紹介
一人暮らしの部屋探しは注意点がたくさんある

初めての一人暮らしを始めるときは、「何を基準に部屋を選んだらいいの?」と悩んでしまうもの。お部屋はそれぞれ設備や費用が異なるので、選び方が難しいと感じるのは当然だ。
今回はそんな方のために、一人暮らしの部屋探しの注意点をまとめてみた。以下の注意点に気を付けて、ご自分にぴったりなお部屋を探してみよう。
このページの目次
一人暮らしの部屋探しの注意点:街選び編

一人暮らしをする場合は、街選びからこだわることが大切だ。街によって雰囲気は大きく異なるので、いろいろな角度から検討してみよう。
憧れの街に住みたいという気持ちはあるだろうが、注目されている街はそれに比例して家賃相場も高くなる傾向がある。好きな街=住みやすい街とは限らないので、以下のポイントで住環境を見極めることが大切だ。
街選びの注意点①:治安状況をチェック
特に女性の一人暮らしでは「治安」に注目。場所によって犯罪が発生しやすいところもあるので、気になる街が見つかったら、実際に街を歩いて駅前の雰囲気や人通りなど街の様子をチェックしておこう。
同じ区市町村であってもエリアごとに治安は異なるため、なるべく細かく確認しておいた方が安心だ。地域によっては犯罪情報マップなどが公開されていることもあるので、そういった情報を活用しよう。
街選びの注意点②:学校や職場に通いやすいか
住む街を選ぶ際は、まずは学校や職場に通いやすいことが第一。いくら街の雰囲気が気に入っても、毎日の通勤・通学がしんどくなってしまっては長く快適に暮らすことは難しいだろう。
通勤・通学時間が短い場所に住めるのが理想だが、家賃相場との兼ね合いでそれが難しい場合は、なるべく「電車の乗り換え回数」が少ない場所を探すのがコツ。路線図や乗り換え案内サイトなどで調べてみるのも良いが、都市部の路線は複雑に入り組んでいるため土地勘のないエリアでは調べるのも大変だ。不動産会社に問い合わせておすすめの街を紹介してもらうのも良いだろう。

街選びの注意点③:街の雰囲気や環境はライフスタイルに合っているか
住む街を決めるときは、自分のライフスタイルも考慮する必要がある。例えば、家で自炊をするなら駅前にスーパーマーケットがあると、仕事や学校帰りに立ち寄りやすい。また、逆に外食で済ませることが多いなら、飲食店が多い街を選んだほうが便利だ。
さらに、休日に充実した時間を過ごせるかどうかも重要。好みのカフェや立ち寄りたくなる雑貨店があるか?自分の趣味に関する施設があるかなどもチェックしよう。

一人暮らしの部屋探しの注意点:条件決め編
一人暮らしを始める際、どんな部屋にどのくらいの家賃で住むことができるのか、相場感がつかめていない人が大半だろう。
あれもこれもと設備や条件を欲張りすぎると予算をオーバーしてしまうこともあるので、条件のバランスを意識して部屋を探すようにしてみよう。
条件決めの注意点①:家賃は収入の25%以内が目安

一人暮らしの部屋探しをするなら、初期費用や家賃の上限をあらかじめ定めておこう。
「この部屋がいい!」と思っても、思ったより家賃が高いことも多い。毎月の出費になるので、無理に家賃が高いところを契約すると、後悔する可能性がある。「ここまでだったら出しても大丈夫」という金額を設定し、それを超えないようにしよう。
具体的には、年間の家賃を収入の25%以内に抑えると良いと言われている。ただし、個人の状況によっても適している家賃は異なるので、収入の25%を目安にしつつ調整すると良い。
物件を検索するときは家賃で条件を絞ることもできるので、目安の金額を設定すると希望に合った物件を見つけやすくなる。
条件決めの注意点②:家賃だけでなく諸経費も確認しよう!
部屋探しの際に最も気になる費用と言えば家賃だが、これ以外にもいくつかの諸経費がかかる。たとえば敷金・礼金がゼロの物件もあるし、仲介手数料を半額にしている不動産会社もある。
諸経費の合計額が安い物件を選べば、一人暮らしの初期費用を減らすことが可能だ。浮いたお金を引越し代や家具・家電の購入費に充てることもできるため、いくつかの物件で悩んだときは諸経費の合計額が安い方を選んでも良いだろう。
条件決めの注意点③:条件の優先順位を考えよう
お部屋探しをするなら、どのような設備が欲しいのかについても考えておくことが大切だ。
優れた条件を備えた物件は家賃相場も高くなる。あれもこれもと欲張らず、自分にとって優先順位の高い設備・条件は何なのかをあらかじめ考えておこう。自分の希望に合う物件を確保しやすくなる。
たとえば、駅近や主要ターミナル駅から近いなど「立地の利便性」を重視するのであれば、その分専有面積の広さについては優先順位を下げる。新築物件を狙うのであれば、駅から遠い物件も視野に入れる……といった具合だ。
検索サイトで条件をいろいろ変えて検索してみると、希望するエリアのおおよその家賃相場がつかめてくるだろう。なかなか希望に合う条件の物件が見つからない場合は、電話やチャットサービスなどを利用して「不動産のプロ」に相談するのも手だ。
一人暮らしの部屋探しの注意点:内見編
内見は、これから暮らす物件を実際に自分の目でチェックするチャンス!しかし、実際にどんなことを確認すれば良いのかわからない場合も多いだろう。ここでは内見で重点的にチェックすべきポイントを紹介する。
内見時の注意点①:日当たりは現地で確認しよう
お部屋の快適さを左右する「日当たり」。一般的に「南向き」のお部屋は日当たりが良いと言われるが、周囲にある建物や木の影によって日当たりが悪い場合もある。
そのため、日当たりは実際に現地で確認した方が良い。内見はなるべく昼間に行い、日当たりの度合いや角度、日が当たる時間の長さなどを確認する必要がある。
内見時の注意点②:収納スペースも重要!

特にコンパクトな一人暮らしの部屋では、物件によっては収納スペースがほとんどないところもある。クローゼットや押入れが小さいと、洋服や持ち物をしまいきれない可能性がある。
収納グッズを買い足すのも良いが、余計な出費はできるだけ避けたい。ただでさえ引越しには費用がかかるので、持ち物をなるべくしまいきれる物件を選んだ方が良いだろう。
クローゼットの有無だけでなく、中を開けて収納量や高さ、棚の使い勝手などもくまなくチェックするようにしよう。
内見時の注意点③:防犯面をチェック

部屋が2階以上であるか、など階数も確認したい(とはいえ空き巣は登ってきてしまうので注意が必要)が、セキュリティーは重要。まずはオートロックやモニター付きインターホンなど、物件自体の防犯設備の有無をチェックしよう。
ただ、オートロックが付いているというだけでは安心できない。共用廊下やベランダなど、外部から侵入できる隙間や死角となる場所がないかも確認しておこう。
また集合ポストやゴミ置き場などの共用部が荒れている場合、物件の管理が行き届いていない可能性が高い。そういった物件は犯罪者に目を付けられやすい傾向があるので、共用部がきれいに整備されているかどうかもよく確認するようにしよう。
一人暮らしの部屋探しの注意点:契約編
最後に、契約時の注意点にも触れておこう。大事なお金がかかわる問題なので、注意深く確認する必要がある。

専門用語が多くわかりにくいものもあるが、事後のトラブルを防ぐためには、契約内容を細かく見ておかなければならない。不明点がある場合は不動産会社の説明も受けながら、疑問をきちんと解消させておこう。
契約時の注意点①:敷金返還についての特約をチェック
賃貸物件を借りる場合、借主は原状回復義務を負うことになる。国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、借主の故意・過失によって壊れたもの、汚してしまったものは退去時に修繕費の支払いが必要になる。また、DIYで変化させた内装は元の状態に戻さなければならない。
ただし、経年劣化によって生じた破損までは原状回復する義務はないとされている。つまり、普通に暮らしている範囲で汚れてしまうものまで借主が賠償する必要はないのだ。
しかし、物件によっては原状回復特約が設けられている場合がある。通常は原状回復の対象外となるルームクリーニング費用や、鍵の交換費用、クロスの交換費用などが借主の負担になる場合は要注意だ。支払った敷金からこれらの費用が差し引かれるため、特約が極端に借主不利の条件でないか確認しよう。
契約時の注意点②:禁止事項や違約金を確認してから契約しよう
原状回復特約以外にも確認すべきものはある。たとえば物件でのルールや禁止事項を知っておかなければ、入居後に管理人や住人とのトラブルになる可能性が高い。
また、各種違約金の有無と金額も確認が必要だ。難しい専門用語が使われることも多いため、わからないことがあれば納得できるまで不動産会社の担当者に質問しよう。
漠然とした理解のままで契約をしてしまい、禁止事項に触れる行為をしてしまったという人も少なくはない。状況にもよるが、高額な違約金を請求されてしまうことも考えられる。規約を正しく理解したうえで契約することを不動産会社側も望んでいるので、ちょっとした疑問でも遠慮なく聞くようにしよう。
一人暮らしの部屋探しはオフシーズンがおすすめ!

一人暮らし用の物件は、新入学・入社などの新生活がスタートする直前の2~3月頃に需要のピークを迎える。このタイミングで物件探しをすると、多くの選択肢に恵まれる可能性はあるが、高めに設定された家賃・諸費用で契約する羽目になるかもしれない。
また、引越し業者の予約を取ることも難しくなりがちで、引越し料金も高騰する場合が多い。そのため、一人暮らしの部屋探しはオフシーズンに行うことがおすすめだ。新生活スタート後の5月以降や、転勤が落ち着く10月以降に物件探しを始めると良いだろう。
一人暮らしの部屋探しの注意点を押さえて、良い条件の物件を契約しよう!
一人暮らしの部屋探しをする際は、街の治安や家賃の条件、日当たりをはじめとした部屋の状況などを注意深く見る必要がある。また、物件選びをオフシーズンにすることで同じ条件の物件でも費用を抑えやすくなるので、あえてシーズンをずらして引越しをするのも良いだろう。引越しにかかる費用も抑えることができ、その後の生活にもゆとりが出るようになる。
そして、契約の際は契約書の中身をきちんと確認するようにしよう。知らない間に禁止事項に当たる行為をしてしまうことも多く、余計なトラブルの原因になってしまう。さまざまな注意点を押さえて、自分が理想としている物件で一人暮らしを始めよう。
文=瀬藤みのり
ライフスタイルを中心に執筆するwebライター。ブログ「おうち活動日記」で在宅ワークの魅力について発信中。
2021年7月加筆=CHINTAI情報局編集部
全国の人気駅から賃貸物件を探す
札幌駅 大阪駅 京都駅 渋谷駅 釧路駅 帯広駅 津田沼駅 神戸駅 姫路駅 静岡駅
全国の人気沿線から賃貸物件を探す
ゆりかもめ 京急大師線 仙石線 大阪環状線 東武野田線 阪急今津線 相模線 西武多摩川線 東海道本線 内房線