【引越しは何日かかる?】逆算して準備しよう!大阪から東京などの遠方に引越しをする時の日数の目安やスケジュール
引越しには何日必要?
単身赴任や転勤など、急な事情で遠方に引越しをする場合もあるだろう。しかし、引越しとなると荷造りや手続きなどの準備で時間がかかる。実際の移動時間を把握することで、転居までの流れを想像しやすくなるのではないだろうか。
そこで今回は、移動距離ごとに実際にかかる平均的な日数を紹介する。また、長距離ならではのメリット・デメリットも併せて紹介しよう。

まず引越し先までの距離を確認しよう
引越しに必要な日数は、引越し先までの距離によって大きく変わる。そのため、自宅から引越し先までの距離を調べておこう。Googleマップを利用すると、簡単に距離を測れる。パソコンやスマートフォンがあれば、すぐに確認できるので利用してみよう。
距離の測定方法は、まずGoogleマップを開いて、今住んでいる住所を入力しスタート地点を決める。次に「距離を測定」をクリックして選択し、引越し先の住所を入力。目的地である引越し先を決定すると、今住んでいる住所から引越し先までの距離が表示される。
このとき、移動手段が徒歩ではなく、自動車に設定されているかを確認しておこう。引越しが長距離の場合は日数がかかる。前もって距離を正しく把握しておくと、スムーズに進められるだろう。

遠方への引越しは、日数がかかる
仮に東京から大阪までの約500kmを車で移動すると、所要時間は大体6~8時間だ。移動だけなら1日で可能だが、引越しとなると2日に分けて作業する必要がある。
「約6時間で移動できるなら当日そのまま作業で追われるのでは?」と考える人もいるかもしれないが、引越しに時間がかかることには理由がある。
では、実際にはどのくらいの距離でどのくらいの日数がかかるのか、ここで平均的な例を紹介しよう。ただし、あくまでも平均なので、引越し業者に確認するのを忘れずに。
約300km~500kmの引越しに必要な日数
300kmとは、東京都から愛知県までをイメージするとよいだろう。500kmは、上述したように東京都から大阪府までのおおよその距離である。300km程度であれば1日で往復できる業者もあるだろうが、念のため2日を想定していた方が無難だろう。

〜800kmの引越しに必要な日数
東京都〜広島県までが約800kmだ。休憩を挟みつつ片道10時間以上かかる道程のため、作業を入れると3日程かかるケースが一般的。

〜1000kmの引越しに必要な日数
東京都から見ると、九州か北海道に届く程度の距離。荷物の少ない単身の引越しであれば3日で作業を終了することもできるかもしれないが、余裕を持って4日を想定しておいた方がよいだろう。
いかがだろうか。予想よりも時間がかかる印象だろう。これが東京都から沖縄県や離島の距離になると、船舶や飛行機を利用するためさらに日数が必要となる。また、最近では長距離トラック運転手や宅配・引越し作業員の労働環境改善が課題になっているため、企業側も余裕を持った日程を提示する場合が多い。
したがって、引越しのスケジュールを立てる際は、あらかじめ引越し業者と日数の打ち合わせをしておくのが望ましいだろう。

長距離の引越しで忘れがちなポイントや注意事項
宿泊場所を確保しよう
複数日にまたがる引越しになると、宿泊場所に迷うかもしれない。まず考えつくのは、新居に先乗りして泊まるという方法だ。
家具などの搬入前となるが、できれば下記ものだけは最低限、用意しておけるとよい。
- カーテン
- 寝具またはその代わりになるもの
- トイレットペーパーや歯ブラシなど最低限の日用品
また搬入前の物件は思いのほか外気の影響を受けやすいので、特に冬場は空調運転のためのガス・電気使用開始手続きも忘れずに行おう。

宿に泊まる方法もある。宿泊費はかかるが、ゆっくりと休めるので、長距離の移動にはおすすめだ。その場合は、宿泊用の荷物は梱包せず、あらかじめ分けておこう。
引越し業者へ搬入時間を必ず確認しよう
また、決して忘れてはいけないのが「業者への事前確認」だ。長距離の引越しで頻出するのが「営業所間での伝達ミス」である。
たとえば、東京から大阪への引越しだと、同じ企業でも東京と大阪の営業所では管轄が違う分、スムーズに連携が取れない場合がある。約束の時間に荷物が届かないなどの事態を避けるため、前日に確認の連絡を入れておこう。

少しでもお得に引越しをするための4つのポイント
作業員の負担が大きい長距離の引越しは、どうしても料金が割高になってしまう。ここでは、少しでも遠方への引越しを安くする方法を紹介しよう。
日数を増やす
もし余裕があるなら、作業日数を増やしてしまおう。そうすれば、複数の営業所を経由して運ばれるため移動にかかる人件費の削減につながる。
まずは早めに見積もりを出してもらって、相談しよう。業者の都合をうまく取り入れれば、安くしてもらえるのだ。

混載便を利用する
荷物が少ない単身赴任や一人暮らしなら、引越し業者が行っている混載便を利用するのもおすすめ。トラックを借り切るチャーターではなくさまざまな荷物と一緒に送ることで、値段の削減が実現できるのだ。
ただし、他の荷物の搬出を含む日程になるため、余計に時間がかかるのが難点。混載便にできる荷物量も限られるので、利用の際にはスケジュールや荷物量の検討が必要だ。
帰り便を利用する
遠方への引越しで荷物を搬出したトラックは、荷台が空の状態で帰る。その帰り便を利用して、格安価格で荷物を目的地まで運んでもらえる場合もある。
ただし、これはかなりのレアケースだと言えるだろう。あまり期待はできないかもしれないが、一縷の望みを込めて見積もり時に聞いてみるのも一つの手だ。
家具を新調し、宅配便で送る
実家からの引越しや、思い入れのある家具・家電がない場合は、新調してしまうのもおすすめ。購入時に配達の手配をすれば、作業も楽だ。
引越し費用が抑えられる分、家具や家電の購入費が必要となるが、これらを新調することで気持ち良く新生活をスタートできると考えると、メリットも大きいだろう。
会社にもよるが、購入金額が10,000円以上だと、送料が無料になるところが多い。家具や家電の場合は金額が高額になるため、ほとんどの場合送料が無料になるだろう。引越しするタイミングで家具を購入すれば、新しい部屋を統一感のある雰囲気に仕上げられて、コーディネートもしやすい。

複数の業者から検討をする
お得に引越しするためには、複数の引越し業者の見積もりを取ろう。引越し業者を決めるときには、1社のサービス内容だけで決定せずに、いくつもの業者を比較するとよい。その際に、引越し業者ごとに問い合わせるのではなく、見積もりサイトに登録すると一気に比較できる。サイトに引越しの日程や場所を入力するだけで、業者ごとの見積もりを出してもらえるのだ。すべて無料なので安心して利用できる。
引越し侍 https://hikkoshizamurai.jp/
ズバット 引越し比較 https://www.zba.jp/hikkoshi/
引越し達人セレクト https://www.hikkoshi-tatsujin.com/
引越しの見積もりサイトを利用すれば、複数の業者を比較できるため、引越し費用を抑えられる。引越し内容に合わせた業者を見つけやすいのも利点だ。しかし見積もりサイトに情報を入力すると起こるデメリットもある。
見積もりを依頼すると、一気に大量の業者から連絡が来ることになる。電話やメールの対応に追われないように、選択した業者のみ連絡を受け取るように選択しておこう。その点に気をつけておけば、自分に合う引越し業者を無料で見つけられるので効率的だ。
遠方への引越し日数は、余裕を持って確保しよう
これまでご紹介したように、遠方への引越しには計画性が必要であることがおわかりいただけただろう。急な引越しでバタバタと忙しくなるのは仕方がないが、この記事を参考にしながら、長距離の引越しをする際にはまずは逆算してスケジュールを組むなど余裕を持って準備を行ってほしい。
文=坂根 迅(株式会社YOSCA)
2021年4月加筆=CHINTAI情報局編集部