オンライン内見・内見なしで決めるのは危険?現地に行けない時に必ず確認すべきポイントをプロが解説

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オンライン内見・内見なしで決めるのは危険?現地に行けない時に必ず確認すべきポイントをプロが解説

遠方からの引越しで現地に行けない場合など、内見せずに賃貸物件を契約するケースがある。ビデオ通話で室内を見る「オンライン内見」が可能な場合は、なるべく活用すると良い。しかし、どちらも臭いや騒音など現地でしか分からないリスクが残り、確認を怠ると入居後の後悔に繋がりかねない。

そこで今回はCHINTAIの相馬さんに、現地に足を運べない状況でも失敗しないプロ目線の部屋探しテクニックを聞いた。

不動産仲介歴10年に加え、店長経験、Web接客2年半、新業態店舗の立ち上げや店舗調査など、幅広い経験を持つ賃貸のプロフェッショナル。単身者の住み替えを中心に数多くのお部屋探しをサポートしてきた現場経験を活かし、一人ひとりに寄り添った的確なアドバイスを送る。

内見なしで決めても大丈夫? 現地に行けないときの向き合い方

そもそも、内見なしで部屋を決めても大丈夫なのだろうか。結論からいえば、部屋の臭いや騒音、日当たり、写真とのギャップなど、下見でしか分からない点は多く、一度も見ずに決めるのはリスクが高い。内見ができない場合、以下のような対応が考えられる。

  • 物件の近くに住む親族や友人がいれば、代理で見てきてもらう
  • 不動産会社の担当者に、写真撮影や寸法の計測、周辺環境のレクチャーを頼む
  • LINEやチャットで部屋探しを手伝ってくれるオンラインサービスを活用する

こうした手段のうち、室内をその場で見られるのが、次に紹介するオンライン内見だ。

内見なしで決める場合は、建物の外観や周辺環境だけでも可能であれば見ておくことをおすすめします。また前の入居者が居住中等でリアルタイムの室内写真が見られない場合、入居前の写真、同じ建物内・同じ間取りの別部屋の写真を不動産会社が持っていれば、それを見ていただくのもよいと思います。

そもそもオンライン内見とは?

オンライン内見とは、スタッフがスマホやタブレットのビデオ通話で室内を実況中継し、離れた場所から部屋の中を確認できる内見方法だ。

あらかじめ撮影された部屋の動画を見るのとは違い、スタッフと双方向でやり取りしながら、クローゼットの中やベランダからの眺め、コンセントの位置など、見たい場所をリクエストして映してもらえる。間取り図などの資料を画面で一緒に見ながら、気になる点をその場で質問できるのも特徴だ。

自宅など好きな場所から参加でき、来店や現地移動の負担がない。遠方に住んでいる場合はもちろん、忙しく現地へ行く時間が取れないという人でも利用しやすい。

オンライン内見の使い方と流れ

基本的な流れは以下の通り。

  1. 問合せフォームから申込み
  2. 担当者と日程を調整
  3. 専用URLを受け取る
  4. 当日、ビデオ通話で内見

特別な準備は少なく、ビデオ通話ができる環境さえあれば気軽に始められる。

オンライン内見当日は、対象の物件を明確にしておきましょう。というのも、お客さま側がさまざまな物件情報を同時並行でチェックした結果、『今日どの物件を見るのか』がわからなくなってしまっているケースが多いんです。図面や資料を事前に見て予習していただき、疑問点は質問リストにまとめておくと、聞き忘れを防げると思います。

オンライン内見でスタッフに必ず確認してもらう3つのこと

オンライン内見は便利だが、画面越しでは伝わりにくい情報もある。だからこそ、その場にいるスタッフに頼んで代わりに確かめてもらうことが、失敗を防ぐ鍵になる。

特に押さえておきたいポイント3点を順に見ていこう。

①におい(排水口・部屋のこもった臭い)

空室期間が長い物件では、排水口から下水の臭いが上がってくることがある。画面越しには分からないため、キッチンや浴室、トイレなどの水回りを、スタッフに実際に嗅いで確認してもらおう。

部屋全体にこもった臭いがないかもあわせて聞いておくと、入居後の不快感を防ぎやすい。

においの感じ方には個人差があって、夏場はどの物件も多少においやすいものです。スタッフの『臭くないですよ』という感覚だけに頼らず、たとえば「窓を開けたときに周辺の飲食店等のにおいが上がってきていませんか?」など、具体的に事実ベースで確認するのがコツです。

②騒音・風通し・日当たり

周辺の騒音や風通し、日当たりも、現地でしか分からない要素だ。窓を開けた状態にしてもらい、外の生活音や交通の音がどの程度入ってくるかを聞いておこう。日当たりは時間帯によって大きく変わるため、内見している時間の光の入り方だけでなく、方角や周囲の建物の状況も確認してもらうとよい。

これらは毎日の暮らしのストレスに直結しやすい部分だけに、遠慮せずリクエストしておきたい。

『静かな環境ですよ』という感覚での意見ではなく、窓を開けて外に何があるか近くに幹線道路があるかなど、事実を一緒に確認していただくのがいいと思います。方角に合わせてカメラを向けて見せてもらい、日当たりの実感、たとえば眩しいとか西日が強いといったことも、事実をもとに話してもらうようにしましょう。

③寸法・コンセントの位置

家具や家電が置けるか、搬入経路が確保できるかは、寸法を測ってもらわなければ判断できない。居室や収納、冷蔵庫置き場、洗濯機置き場のほか、玄関や廊下といった搬入経路の幅も、スタッフにメジャーで測ってもらおう。手持ちの家具家電の寸法をあらかじめメモして伝えておくと、その場で置けるかどうかを確かめやすい。あわせて、間取り図に載らないコンセントやTV端子の数と位置も画面で映してもらい、家電の配置に困らないか確認しておきたい。

コンセントやネット・電話線の差込口の位置は、質問すれば教えてもらえることが多いです。意外と見落としがちなのが照明器具。設置されていない部屋もあり、入居者側で購入する必要があるので、事前に確認しておきましょう。

まだ住人がいる「居住中(退去前)物件」を申し込むときのリスクと対策

検索サイトの物件情報欄で見かける「居住中」とは、現在入居者がいるものの、退去することが決まっている物件を指す。

まだ住人が生活しているため、原則として内見はできない。不動産会社から現入居者に「内見させてもらいたい」と交渉してもらえることはあるが、生活の場を見せることになるため、断られるケースが多い。もし承諾が得られて内見できる場合も、クローゼットや棚を勝手に開けたりせず、マナーを守って静かに見せてもらうことが前提だ。

内見できないときは、以下のような別の方法で情報を補いたい。

  • 間取り図から洗面所やキッチンの位置、扉・窓の種類や開閉方向を読み取る
  • 現地に行って共用部(ゴミ置き場のマナーやセキュリティの様子)を確かめる
  • 同じ建物に空室があれば、似た間取りの部屋を見せてもらう
  • 退去後に原状回復やクリーニングがどこまで行われるのかを担当者に確認しておく

今、首都圏の人気エリアでは特に「退去予定」の情報が出た段階でほぼ申込みが埋まってしまうという状況が多くなっています。退去前の物件を内見なしで申し込まれるケースも増えていますね。家賃相場が上がっていて住み替えを控える方が多くなり、賃貸物件の供給自体が少なくなっているのが背景にあると思います。

内見なしでは不安……そんな場合の選択肢「先行申し込み」

内見なしで申し込める物件には2つのパターンがある。

  1. 前の入居者が退去した後に、内見して最終判断できる物件
  2. 契約まで一切見られない物件

内見なしでの契約にどうしても不安が残る……という場合の選択肢として相馬さんが教えてくれたのが、1の「先行申し込み」だ。

「先行申し込み」は、空き予定の物件について、「前の入居者が退去したら一番手で内見できる」という意味合いで使われることが多いです。ただし、内見・入居時期などのスケジュールをきっちり確認しておく必要があります。

一方、内見をせず、審査後すぐに契約手続きを進める「先行契約」は、正式な契約成立後にキャンセルすると原則として解約扱いとなる。違約金が発生する可能性もあるため、より慎重な判断が求められる。

上記どちらの場合も、キャンセルがどこまで利くかは事前に確認することが大切です。まったく内見できない場合は、事前に見た物件情報や資料と契約書の内容が合っているかを確認しましょう。たとえばウォシュレットの有無、エアコンの台数などを、契約前に必ずチェックしていただきたいです。

近年は首都圏を中心に、空き予定が出た段階でほぼ申込みが埋まってしまう物件も増えているという。見落とされがちなのは、こうした「内見なしが当たり前になりつつある」背景そのものかもしれない。

Q&A

Q1:そもそも内見では、部屋のどこを確認すればいい?

A1:準備・室内・共用部の順に、住んでからの生活を思い描きながら見るのが基本だ。家具の寸法や搬入経路、水回りやコンセント、共用部の管理状態まで、見るべき点は親記事にまとまっている。現地に行ける場合は、まず親記事のチェックリストで全体像をつかんでおくと、オンライン内見でスタッフに頼む項目も整理しやすい。

Q2:現地に行けないうちに、いい物件を他の人に取られないためには?

A2:賃貸物件に「仮押さえ」の制度は基本的になく、悩んでいる間に他の人が先に契約してしまうことがある。入居審査は申込みから3〜10日ほどかかるため、遠方でも早めに動くのが機会を逃さないコツ。部屋探しは入居予定日の2ヶ月前を目安に始め、逆算してスケジュールを組むとよい。

Q3:「即入居可」の物件を内見なしで決めるとき、気をつけることは?

A3:即入居可は前の入居者が退去済みで、契約手続きをすればすぐ住める物件を指す。ただし長期間の空室だった物件は、排水溝のカビや異臭、日当たりの悪さなどが理由で空いていた可能性もある。遠方で現地に行けないならオンライン内見を使い、異臭や騒音といった細かい点まで確認したうえで決めるのが安心だ。

まとめ

遠方への引越しや人気物件で現地に行けないときも、オンライン内見や内見なしで部屋を決める選択肢がある。大切なのは、画面越しに分からないにおい・騒音・寸法をスタッフに代わりに確認してもらい、気になる点は契約前にすべて質問しておくことだ。そのうえでどうしても不安が残るなら、内見後にキャンセルできる「先行申し込み」を選ぶと後悔を防ぎやすい。現地に行けないという条件のなかでも、できる確認を尽くせば、納得のいく部屋選びにつながる。

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