【ヨガインストラクター解説】ヨガの効果や目的は?メリットや続けるコツを徹底解説
ヨガ初心者さんでも大丈夫!気軽に始めるためのポイントを紹介

ヨガは「ダイエット効果」や「リラクゼーション効果」などが期待できるとされている。挑戦したいと思っているけど、必要なアイテムや効果的な方法が分からないという人も多いのでは。
本記事では、ヨガインストラクターである筆者がヨガの目的や効果、継続のコツなどについて徹底解説。
初心者でも簡単に始められる方法を紹介しているので、ぜひヨガに挑戦してみよう!
このページの目次
ヨガの目的と効果

まずは、ヨガの目的や効果について確認しておこう。
ヨガの目的と効果①:体の健康法
多くの人は、「健康法」の一環としてヨガを行っている。具体的には、ヨガは痩せたい、姿勢を良くしたい、運動不足を解消したい、体を柔らかくしたいといった目的を叶えてくれるとされている。
頭のてっぺんから足の先までの全身を使うヨガのポーズを続けることで体調が整い、さらに老化の速度を緩やかにしてくれる効果も期待できると言われている。
ヨガを毎日行い全身を使うことで、自分の体の変化に気付きやすくなり、不調を感じた場合にも素早く対処できるようになるはずだ。
ヨガの目的と効果②:心の健康法
「心の健康」を保つためにヨガを始める人もいる。
例えば瞑想や呼吸法に興味がある、マインドフルネスやチャクラ(エネルギーが出入りしている場所)について学びたいという人だ。ヨガは瞑想や呼吸法にもかかわりが深いため、この部分についても叶えてくれる。
ヨガを行うことで、心と体と呼吸のつながりを体感できるようになる。そして、どんなことが起きても冷静に受け止めやすくなり、過度に落ち込んだり喜んだりすることがなくなり、人生を豊かにしてくれるとされている。
ヨガとかかわりが深い「マインドフルネス瞑想」で心の健康を保ちたい人は、こちらの記事もチェックしてみよう。
ヨガの目的と効果③:【上級編】人間や世界、宇宙などの哲学について学ぶため
ヨガを続けていくうちにヨガ哲学、もっと簡単に言うと「ヨガの考え方」を学ぶために継続する人が増えていく。長くヨガを続けている人の多くが、この考え方を大切にしており「ヨガとは一生の学び」だと口を揃えて言う。
ヨガをしている人は、他人と比べず、自分らしく穏やかに生活することで社会に貢献しようという考えを持つ人も多い。毎日ヨガを続けて自分の身体や心と向き合うことで、自然とこのような考え方を実践できるようになるのかもしれない。
ヨガマスターにはここまで深い考えをもっている人もいるが、初心者でも気軽にメリットを享受できるのがヨガの良いところ。まずは気軽に始めてみよう!
自宅でヨガを行う際に準備するもの

ヨガは、あらゆる角度から心を満たしてくれる。
始める目的は、ダイエットでもストレッチでも呼吸法でも良い。ヨガを日々の習慣や、趣味のひとつにするために、まずは準備するものからチェックしよう。具体的には、下記の5点だ。
- ヨガ用のノート(アプリのメモでもOK)
- ヨガマット(なくても問題ないが、あるとベター)
- 波の音など自然音のBGM
- 一人になれる静かな場所と時間
- ヨガの簡単なポーズ動画もしくは、音声コンテンツ
ヨガは基本的にいつでもどこでも誰でも、畳一枚のスペースがあればできる。
上記の5つが全てそろっていなくても問題ないが、なかなか続かない人ほど、これらがあると「継続」の仕組みづくりに役立つ。
それぞれの使い方について、詳しく解説していく。
自宅でヨガを行う際に準備するもの①:ヨガ用のノート
ヨガが続かない人の多くから「効果がよく分からない」「ストレッチとの違いが分からない」という声が挙がっている。
継続のコツのひとつが、ヨガ体験を記録すること。ヨガで自分の内側に意識を向けたときに、何を感じるか、どんな変化を起こしたいか、どんな変化が起こったかをヨガノートに記録をしよう。そうすれば、ヨガが肉体的なものだけではなく、精神的な面も含めた健康法であることが実感できるはず。
慣れてくればノートはいらなくなるかもしれないが、ヨガの効果を実感するために、最初のうちはノートを使用するのがおすすめ。記録が面倒な人は、アプリやスマホのメモに記録してもいい。
自宅でヨガを行う際に準備するもの②:ヨガマット
ヨガマットは、筋トレやストレッチなどヨガ以外の室内トレーニングにも使えるので1枚持っておくと便利。
初心者におすすめなのは、5mm〜7mmほどの厚みのもの。焼却してもダイオキシンなどの有害物質を出さない熱可塑性エストラマー(TPE)素材が◎。
マットがあればヨガをするぞ! というスイッチを入れやすいので、まだ持っていない人はぜひ購入を検討してみて。
自宅でヨガを行う際に準備するもの③:自然音のBGM
自宅でヨガをする場合、「この音が流れている間はヨガの時間」と、気持ちが切り替わるようなBGMがあると、集中力を維持しやすい。
波の音やオルゴールなど、ヨガの邪魔にならないものを選ぼう。
最近は、YouTubeや100円ショップでも気軽に音源が手に入る。ヨガをするにあたり、何をして良いか分からないということがないように、お気に入りの動画や音源を用意しておこう。
ヨガにおすすめのBGM

¥1,309/Della Inc.

¥1,570/広橋真紀子
自宅でヨガを行う際に準備するもの④:一人になれる静かな場所と時間
初心者におすすめな時間は、20分。特に邪魔の入りにくい起床後がおすすめだ。慣れてくるとそれより短くても長くても問題ない。
ヨガの具体的な流れについては、こちらで説明しているのでチェックしてみて。
自宅でヨガを行う際に準備するもの⑤:簡単なポーズ動画か音声コンテンツ

何から始めればいいか分からない人は、「太陽礼拝」などヨガのベーシックポーズを覚えてしまうと便利。
また、ヨガをするにあたり、あらかじめ基本のポーズの動画や音源を用意しておくのがおすすめ。何をしていいか分からないという人は、YouTubeなどの動画を参考にして早速挑戦してみよう。
詳しい太陽礼拝のやり方は、下記の記事をチェック!
毎朝20分でOK! 自宅ヨガのやり方
ヨガを始めたいという人は、まず毎朝20分間ヨガをする習慣をつけてみよう。
具体的な流れについて、順番に解説していく。
①:BGMを流す
朝起きたら、なるべくすぐに空腹の状態で、一人で静かになれる場所にマットを敷きBGMを流す。
②:マットの上にあぐらをかき、目を閉じる(5分)
目を閉じてゆったり呼吸をする。同時に、今から行うヨガで自分がどうなりたいのかを自分に問い、ノートに書く、もしくは頭の中でしっかりイメージする。
例えば「今日1日ハッピーであることを祈る」「しっかり目が覚めるように動く」「足の冷えをとる」「体の強張りをとる」など、なんでもOK。
③:ヨガのポーズを行う(10分)
ゆっくり呼吸を意識しながら、10分ほどヨガのポーズを行う。頭のてっぺんから足の先まで動かすことを意識しよう。
④:あぐらに戻り目を閉じて、ヨガの効果を感じる(5分)
ヨガのポーズが終わったら、あぐらに戻り目を閉じよう。そのとき、心臓の鼓動を聞いたり、呼吸の長さを心で数えたり、頭や心に何が浮かぶかを心で感じたりする。できれば、それらを記録しよう。
自宅ヨガを習慣化させるコツは?
ヨガがなかなか続かない場合、ヨガが気持ち良くない、効果がよく分からないといった原因がほとんど。ヨガの効果を実感できれるようになれば、自然に続けられることが多い。
そのためには、下記の3つのことを意識してほしい。
コツ①:まずは1週間、毎朝決まった時間に行う
ヨガの習慣化に朝がおすすめなのは、最も邪魔が入りにくい時間だから。基本的には起床後の20分間で行おう。
もちろん、朝にできない日があったら日中の好きなタイミングで行ったり、お休みしたりしてもOK。時間は前後してもいいので、ゆるく長く続けることを目標にしよう。
コツ②:事前にやること決めておく
「どの動画を見ていいか分からない」「どの音楽をかけていいか分からない」など、何をすればいいか分からなくならないように、時間は20分などとあらかじめヨガの進め方を決めておこう。そうすれば、迷わず体を動かせる。
動画なら先ほど紹介した「太陽礼拝」、音楽は「波の音」がおすすめ。
コツ③:記録をとる
ヨガを1回すれば激痩せしたり、悟りを開いたりすることができるというわけではない。
「できない」「難しい……」と感じたことや、「痛い」「苦手だ」と感じることも正直に記録することが大切だ。そうすれば、ヨガによる心身の変化や効果を感じやすくなる。
自宅でのヨガには、メリットがたくさん!

ヨガインストラクターの多くは、スタジオでのヨガは楽しくメリットも多いが、セルフプラクティス(自宅でヨガを練習する時間)が最も重要だと言う。
ここから、自宅ヨガのメリットについて解説する。
自宅でのヨガのメリット
ヨガの恩恵を心から感じられるようになるのは、自分に必要なものが自分で分かるようになってから。
毎日5分でも10分でも自分の心と体を確認し、「今日はどんな気分?」「体調はどう?」「じゃあ、今日はどんなことが必要?」と自分自身に問いかけよう。これが、ヨガのなかでも最も重要な行為なのだ。
自宅でのヨガを習慣化すれば、今日はこのポーズが必要、今日はポーズより瞑想の時間が必要などと、自分自身でトレーニング内容をカスタマイズできるようになる。人によっては、「今必要な食べ物」なども分かるようになる。
自宅でのヨガの注意点
自宅でのヨガの注意点を挙げるとすれば、集中力が欠けやすいことと、ポーズの上達に時間がかかることくらいだ。
筆者個人としては、基本的に毎日自宅でヨガを行い、時々スタジオに行くのがおすすめ。
ヨガの効果を確認した上で、実践してみよう!
ヨガというと、体の柔軟性をアップさせたり、きれいなボディラインを作ったりすることが目的だという印象を持つ人も多いだろう。
本来「ヨガ」とは、サンスクリット語で「つなぐ」という意味。心と体を自分自身と「つなぐ」ために、自分と対話する時間を5分でも10分でも確保すればそれがヨガになる。
ヨガの時間で気がついたことや、ひためいたことを生活の中に落とし込んでいくと、人生は良い方向に進んでいくだろう。ぜひ、今日から自分だけの「ヨガタイム」を楽しんでほしい。