【専門家監修】ディスポーザとは?使い方やデメリット・注意点、おすすめできる人の特徴を解説

生ごみから発生する、不快な臭いに困ってはいないだろうか。シンク(流し台)の下で生ごみを粉砕してくれる「ディスポーザ(※1)」を導入すれば、生ごみの処理がラクになる、悪臭を防げるなどのメリットがある。
しかし、メリットだけではなく、デメリットや注意点も存在するので、自分が向いているかを把握しておくことが大切だ。
今回は「特定非営利活動法人 ディスポーザ生ごみ処理システム協会」の監修をもとに、ディスポーザの仕組みやメリット・デメリットと、ディスポーザが設置された物件をおすすめできる人について解説する。自分に合う設備か判断するときの参考にしてほしい。
※1:一般的には「ディスポーザー」と表記するケースが多いが、監修者の表記にならい、この記事では「ディスポーザ」と表記する
このページの目次
そもそも、ディスポーザってなに?
ディスポーザとは、調理の際に出る生ごみを細かく砕いてくれる機械のこと。「生ごみ粉砕機」や「生ごみ処理機」とも呼ばれる。
昔は飲食店や施設などの業務用しかなかったディスポーザだが、近年は一般家庭のシンクの下に設置できるものもある。シンクに生ごみが溜まらないため、お部屋探しで必要な設備条件として挙げる人もいる。排水口にそのまま生ごみを流すと排水管が詰まってしまうが、ディスポーザのブレードやハンマーで細かく粉砕して流せば詰まることがない。
まず、ディスポーザについて詳しく解説する。環境への問題も解説するので、参考にしてほしい。
ディスポーザの仕組み

ディスポーザの仕組みは、生ごみを排水口部分に投入すると、粉砕処理されて下水に流れていくというもの。シンク下に設置されており、スイッチを入れると中のブレードやハンマーが回転し、30〜60秒程度でバスケット内が空になる。
連続投入方式とパッチフィールド式の2種類があり、日本で採用されているのはパッチフィールド式が大半だ。
種類 | 特徴 |
連続投入方式 | 生ごみを連続で処理できる |
パッチフィールド式 | 「ふたスイッチ」(※2)をセットして、ディスポーザを稼働させるため、安全性に優れている |
ディスポーザは、アメリカでは一般的なキッチン設備として取り入れられているが、日本での普及率はまだ高くない。
ディスポーザの寿命・交換する目安は7~10年程度
ディスポーザは、一般的に取り付けてから7~10年が交換目安といわれている。パーツが劣化したまま使い続けると、水漏れや本体の故障につながる恐れがある。特に、水漏れには注意しよう。シンクの下が濡れると建物に悪影響を与えることも考えられるからだ。
賃貸物件の水漏れトラブルについて詳しくはこちら
アパートやマンションでディスポーザを使用する場合は、階下の住民へ迷惑をかけないためにも、交換時期が近づいてきたら管理会社や大家さんに連絡して、早めに点検・交換してもらうようにしよう。
ディスポーザは環境に問題はない?
「生ごみを下水に流すというのは環境に悪いのではないか」と思う人もいるだろう。しかし、ディスポーザから流れる水は、排水処理槽で浄化処理が行われ、生ごみが取り除かれた状態になってから排水される。環境への悪影響はほとんどないといっていいだろう。
ディスポーザの使い方4ステップ

ディスポーザには、生ごみを捨てたときにスイッチを押せばブレードが動く「連続投入方式」と、排水溝の入り口についている止水栓のふたがスイッチとなっている「パッチフィールド式」がある。
どちらも生ごみを粉砕するという機能は同じだが、ディスポーザの種類によって生ごみを投入する順番や使い方が異なる。
ここでは、日本で採用されていることが多い「パッチフィールド式」のディスポーザの大まかな使用方法をチェックしておこう。
- シンク下のスペースに生ごみを入れる
- 水を流す
- ふたをする
- スイッチを入れて粉砕する
1.シンク下のスペースに生ごみを入れる
最初に粉砕室に生ごみを入れる(※3)。パッチフィールド式のディスポーザは粉砕室に生ごみを貯めることができるが、放置すると、悪臭・害虫発生の原因になるため、こまめに粉砕することをおすすめする。
※3:連続投入方式の場合は、生ごみを投入する前に水道水を流す
2.水を流す
生ごみを入れたら、次は水道水を勢いよく流す。勢いは、水しぶきが少し上がるくらいでよい。
温水の方がきれいに流れそうなイメージがあるが、熱いお湯などは配管を傷めてしまうため避け、冷たい水で流すのが鉄則となっている。
3.ふたをする
次に、ディスポーザにふたをする。このとき、水道水はディスポーザの運転停止まで止めない。水の量が少ない場合や早く止めた場合、ディスポーザの見えない所に生ごみが蓄積され、異臭や(部品が正常に動かなくなる)固着故障の原因になる可能性がある。
4.スイッチを入れて粉砕する
パッチフィールド式の場合、ふたを回すことでスイッチが入る。
スイッチの入れ方は製品によって違う(※4)ので、事前にしっかり使い方をチェックして生ごみを粉砕しよう。粉砕が終わったら、ディスポーザのスイッチを切り、最後に水を止めて完了となる。
※4:スイッチを入れると自動的に水が流れ、スイッチを切ると自動的に水が停止するタイプもある
ディスポーザの5つのメリット

ディスポーザを使ったことがない人や、メリットがよくわからないと思う人もいるだろう。しかし、実際に使ってみると思っている以上に便利なので、ここからは具体的なメリットを紹介していく。ぜひ参考にしてほしい。
- 悪臭の発生を抑制できる
- 害虫の発生を抑制できる
- ごみ出しの負担が軽減できる
- ごみ出しの環境への負荷を軽減できる
- シンクのスペースを有効活用できる
1.悪臭の発生を抑制できる
ディスポーザを使った人の多くが感じるメリットに、悪臭の発生を抑制することがあげられる。粉砕して流してしまえば、腐敗による悪臭が発生しにくくなるため、快適に過ごせる。
2.害虫の発生を抑制できる
窓をしっかり閉めていても、生ごみをキッチンに放置するといつの間にか虫が湧いていたり、小バエが飛んでいたりすることもある。生ごみをしっかり粉砕しておけば虫が湧くリスクや、ごみ箱に小バエが発生するリスクも減らせる。
3.ごみ出しの負担が軽減できる
通常、生ごみには水分が多く含まれているため、重くてごみ出しすのが大変ということもあるだろう。ディスポーザは、重たい生ごみも粉砕してくれる。ごみの量を減らすことができ、ごみ出しの負担軽減にもつながる。
4.ごみ処理の環境への負荷を軽減できる
現在の日本では、ごみの焼却処分による環境への悪影響が大きい。ディスポーザを活用することが環境保全につながる。生ごみは多くの水分を含んでいる。焼却処分すると、大量の熱を使わなくてはいけないため、その分CO2 の排出量が増えてしまう。ディスポーザで粉砕して、生ごみの量を減らすことで、環境への負荷を軽減できるのだ。
5.シンクのスペースを有効活用できる
ディスポーザを使えば、生ごみを入れておく三角コーナーが不要になる。よって、シンクのスペースが広くなるメリットがある。また、シンクが広くなることで、料理や洗い物のストレスを減らせる。さらに、排水口のごみ受けのごみを取り除いたり、洗ったりする手間がなくなる。
ディスポーザの5つのデメリット
一見、メリットしかないように思えるディスポーザだが、注意点やデメリットもある。
- 水道光熱費や維持管理費がかかる
- 定期的なメンテナンスが必要
- 振動や音が気になる場合がある
- 修理費用を請求される可能性がある
- 使い方に注意しないと故障の恐れがある
1.水道光熱費や維持管理費がかかる
ディスポーザは電気を使うため、その分の電気代がかかる。また、粉砕しているときは水を流しっぱなしにするのでその分の水道代もかかり、メンテナンスにも維持管理費がかかる可能性がある。
賃貸借契約書を見て「修理・交換費用が入居者と貸主のどちらの負担になっているか」を確認しよう(記載がない場合は、管理会社や大家さんに要確認)。
特定非営利活動法人 ディスポーザ生ごみ処理システム協会によると、具体的なランニングコストは下記のとおりだ。
費用の内訳 | 費用の相場 |
交換費用 (本体込み) | 工事費込みで、14~19万円程度(あくまで目安) ※契約内容によっては、管理会社や大家さんが負担してくれるケースもある |
電気代・水道代/月 | 1日2回使用した場合 ■電気代の目安 4~9円/月程度 消費電力294W、使用時間1.5~3分/日、電気代31円/kWh(税込) 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の「電気料金の目安単価」をもとに算出 ■水道代の目安 84~167円/月程度 8L/分、使用時間1.5~3分/日、水道料金・下水道使用料232円/m³ ※(税込) ※内訳:水道料金132円/m³(税込)、下水道使用料100円/m³(税込) 東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」をもとに算出 |
ディスポーザは悪臭や虫の発生を抑制し、不快な環境を改善できる。電気代・水道代などのコストと快適さを比較して、ディスポーザが設置された物件に住むのもいいだろう。
また、不具合が発生した際は自己判断で修理を依頼せずに、まずは管理会社や大家さんに連絡しよう。
2.定期的なメンテナンスが必要
ディスポーザを使うときは水を流すが、それでも生ごみの種類によっては排水溝に付着してしまうことがある。
付着した生ごみは排水管を傷めてしまうので、定期的にメンテナンスしなくてはいけない。数分で終わることだが、メンテナンスが面倒な人にとってはデメリットとなることがある。
メンテナンス方法については、ページ下部で紹介している。
3.振動や音が気になる場合がある
製品にもよるが、ディスポーザを作動させると振動や音が気になる場合がある。何時間も連続で作動させることはないが、それでも音が響いている間はストレスに感じることもあるかもしれない。
なお、ディスポーザには静音タイプもあるため、必ず振動や音で悩まされるわけではない。ディスポーザ付き賃貸を探す際には、タイプにも注目し、不動産会社に確認しよう。
静音タイプが採用されている物件なら、雑音のデメリットを感じなくなるだろう。ただし、音がうるさく感じる場合は、故障している可能性もあるため、管理会社や大家さんに問い合わせるのが賢明だ。
4.修理費用を請求される可能性がある
アパートやマンションでディスポーザを使用している場合に、故障した際の修理費用が自己負担となるケースがある。賃貸借契約書を見て、借主(入居者)と貸主(大家さん)どちらの負担になるか確認しよう(記載がない場合は、管理会社や大家さんに要確認)。
慌てて直接メーカーに修理依頼をすると、本来は負担しなくてもよかった修理費用を払わなければいけなくなる場合がある。ディスポーザに不具合が発生したら、まずは管理会社や大家さんに連絡しよう。
5.使い方に注意しないと故障の恐れがある
ディスポーザには、投入してはいけない生ごみや耐熱温度なども存在する。使い方によっては故障や不具合の原因になるので注意が必要だ。使用の際の注意点については、のちほど(「ディスポーザを使用する際の注意点」の項目)で紹介する。
ディスポーザ付き物件がおすすめの人
メリットの多いディスポーザだが、実際に使いこなせるか不安な人も多いだろう。ディスポーザの導入や設置がおすすめの人の特徴を、下記にまとめている。ディスポーザ付き物件を検討している人は参考にしてほしい。
料理の頻度が高い人
ディスポーザ付きの物件は、料理の頻度が高い人には便利だ。料理をするたびに出る生ごみをすぐに処理できるため、キッチンが常に清潔に保たれ、ごみ捨ての手間も減るだろう。
特に、毎日自炊をする人、家族が多く料理の量が多い家庭にはおすすめできる。
生ごみの臭いに悩みたくない人
生ごみをそのまま放置しておくと、特に夏場は悪臭の原因になる。しかし、ディスポーザを使えば、生ごみを即座に処理できるため、キッチンの嫌な匂いを防げるのが魅力だ。
清潔で快適なキッチンを保てるので、生ごみの臭いに関する悩みを解消したい人におすすめしたい。
キッチンを清潔に保ちたい人
ディスポーザがあると、生ごみを小分けにしてごみ袋に入れる必要がなくなる。そのため、汁漏れや袋の破れによる悪臭や汚れを防げる。
面倒なごみ処理の手間が大幅に減らせるため、掃除にかける手間を省きたい人におすすめだ。また、小バエなどの害虫の発生リスクも減るので、虫が苦手な人も大きな魅力を感じられるだろう。
マンションでごみの管理に気を使いたくない人
集合住宅では、ごみ出しルールが厳格に定められている場合が多いため、生ごみの管理を負担に感じる人もいるだろう。ディスポーザがあれば、生ごみを自宅で処理できるから、隣人や管理会社に気をつかう必要はなくなる。
ごみの管理によるストレスを減らしたい人にも、ディスポーザ付きの物件はおすすめできる。
環境に配慮したい人
ディスポーザを使うことで、可燃ごみの量を減らし、焼却処理に伴うCO2の排出を抑えられる。一部の地域では、ディスポーザで排出された生ごみを下水処理場で回収し、バイオマスエネルギーや堆肥として再利用する取り組みが進められている。
これにより、資源のリサイクルが促進され、環境に優しい社会づくりに役立っている。環境に配慮した生活を目指す人にとっても、ディスポーザは重要な設備となるだろう。
ディスポーザを使用する際の注意点

ディスポーザは、生ごみを処理してくれる便利な設備だ。しかし、どんなごみも入れていいというわけではない。快適に長く使用するために、下記の注意点をチェックしておいてほしい。
入れてはいけないものを覚えておく
ディスポーザは、悪臭や菌の繁殖の原因となる生ごみを瞬時に処理できる優れものだが、すべてのごみを粉砕してくれるわけではない。
普段の料理で出る野菜や果物のくずなど、多くの生ごみは入れても問題はないが、入れてはいけないものも存在するため、使用前に必ず把握しておこう。
ディスポーザに入れてはいけないもの
ディスポーザを損傷させるもの
【金属類】
スプーン、フォーク、栓、王冠など
【ガラス類】
コップ、ビン、ガラス片など
【陶器類】
皿、茶碗、陶器片など
破砕できないもの(ディスポーザ内部、トラップや排水配管内に残る可能性のあるもの)
【固いごみ、比重の大きいごみ】
サザエ、貝、カニ類の殻、鯛などの大きな魚の骨、生魚の皮、牛豚の骨、生の鳥の皮、卵の殻
【強い繊維性、皮類のもの】
多量の枝豆のさや、バナナのヘタ、とうもろこし、パイナップルの芯や皮、筍の皮、玉葱の薄皮、栗の皮、生花の茎、髪の毛など
【木質、ビニールのもの】
割り箸、爪楊枝、竹串、ゴム、ビニール袋、ラップ、アルミホイル、紙類、トレイなど
排水処理槽の処理機能を妨げるもの
【天ぷら油などの廃油・酸性洗剤・アルカリ性洗剤・漂白剤】
薬品、多量の酸性液、多量のマヨネーズ、生クリーム、サラダ油、煙草の殻、防臭剤
キッチンペーパーなど
排水配管を傷めるもの
【熱湯などの熱い物】
熱湯、熱い天ぷら油、熱いカレーやシチュー、みそ汁など
これらを入れてしまうと、故障したり詰まりの原因になったりする。生ごみ以外のものを入れると壊れてしまうリスクが高くなる。入れてはいけないものを入れて、ディスポーザが故障した場合は、補償されないため注意しよう。
重曹・塩素系の洗剤・漂白剤は使わない
キッチンのお手入れで重曹を使用する人もいるだろう。しかし、粉砕室内部に金属が使用されているディスポーザには不向きだ。
重曹は研磨効果があるため、ぬめりを解消する効果は期待できる。ただし、アルカリ性なのでディスポーザの金属部の腐食を引き起こす恐れがあるのだ。また、排水処理槽の処理機能を妨げる可能性がある。
そのため、普段から重曹で排水溝などのお手入れをしている人も、ディスポーザには使用しない方がよいだろう。塩素系の洗剤・漂白剤も同様に、ディスポーザのパーツや排水処理槽に影響があるため、使用しない方が良いだろう。ディスポーザを長く使用するためにも、これらの薬品は使用を控えよう。
【お悩み別】ディスポーザのお手入れ方法

ディスポーザを使用しているうちに、汚れや臭いなどに悩まされることがある。ここでは、お悩み別にディスポーザのお手入れ方法を紹介しよう。
なお、お手入れをする際は、必ずディスポーザの電源を抜いてから行おう。また、お手入れ前にディスポーザ内の異物を取り出す際は、厚手の手袋を着用しよう。素手のままディスポーザ内を手入れしようとすると、ケガする恐れがある。
汚れが気になる場合
汚れが気になる場合は、氷を数個入れてディスポーザを運転するのが効果的だ。この方法は、手軽にお手入れしたい人におすすめする。
ディスポーザに氷を入れて粉砕することで、内部の細かい部分まで氷が行き届き、汚れが落ちる仕組みとなっている。詳しいお手入れの手順は下記のとおり。
- 水を流す
- ディスポーザに氷を数個入れる
- ふたをしてスイッチを入れる
氷は、ディスポーザの半分くらいの量を目安にするとよい。また、氷を入れるときに中性洗剤も使用すれば、隅々まできれいになるだろう。
お手入れを習慣化したい人は、まずは氷を入れて運転するだけの方法を試してみよう。
ぬめりが気になる場合
ディスポーザ内のぬめりが気になる際は、キッチン用のブラシで優しく汚れを落とす方法をおすすめする。手を入れて洗う必要がなく、手軽に行える手入れ方法だ。
ブラシに中性洗剤を少し垂らしてから、内部をこすると、効果的にぬめりを落とせるだろう。ただし、ディスポーザ内部の形状は、普通のキッチン用の掃除ブラシだと手入れしにくい特徴がある。
細かい部分まできれいにしたいなら、ディスポーザ専用の掃除ブラシを使おう。粉砕ルームを効果的に洗浄するために作られているため、ぬめりを徹底的に解消したい人に適している。
詰まり対策を行う場合
ディスポーザは、生ごみを処理しきれなくて詰まる可能性がある。
詰まりの原因は、汚れが蓄積していたり、本体が故障していたり、さまざまな原因があげられる。そのため、日頃から詰まり対策を行うことが大切だ。
ディスポーザをこまめに掃除するのはもちろん、1週間に1回程度、桶やバケツにためた水を一気に流す方法がおすすめ。生ごみの蓄積を防ぐだけでなく、臭いの発生や本体の傷みを予防するのにも効果的だ。
普段からこまめに対策するだけで、ディスポーザの寿命を延ばせるため、快適にディスポーザを使用したい人は実施してほしい。
ディスポーザについてよくある質問
ここでは、ディスポーザに関するよくある質問を紹介する。
ディスポーザは撤去できる?
賃貸物件にあらかじめ設置されているディスポーザの撤去は、基本的には難しい。管理規約でディスポーザの撤去を禁じている場合がある。また、ディスポーザの設置が建物の排水システムに組み込まれている場合、撤去すると排水トラブルの原因になる可能性があるからだ。
どうしてもディスポーザを撤去したい場合は、まずは賃貸借契約書などで物件の規約を確認し、管理会社や大家さんに問い合わせよう。
ディスポーザを使わずに生ごみを処理する方法はある?
ディスポーザを使わずに生ごみを処理するなら、生ごみ処理機の導入をおすすめする。電動の生ごみ処理機を使えば、ディスポーザと同様に生ごみを細かく分解・乾燥させ、量や重さを減らすことができる。
お住まいの自治体によっては、助成金を活用できる場合があるため、購入にかかる費用を抑えられる可能性がある。ほかには、下記の方法で生ごみを処理してみるとよいだろう。
- 三角コーナーの代わりに使い捨てビニール袋や紙袋を使う
- 生ごみを冷凍保存し、ごみ収集日まで悪臭や害虫の発生を防ぐ
ごみ箱に捨てる際は水気をしっかり切ることで、気になる臭いの原因も減らせる。排水口の汚れが気になったら、使い古しの歯ブラシで細かい汚れを取り除くのがおすすめ。ラクに排水口の掃除をしたい人は、以下で詳しく解説しているので参考にしてほしい。
ディスポーザはあった方がよい?
ディスポーザ付きの賃貸物件は少ないのが現状だが、生ごみの処理をラクにしたいならディスポーザ付き物件を探してもよい。大切なのは、予算や生活スタイルなどを配慮し、自分や家族に必要な設備を決めることだ。
また、ディスポーザは水の使用量が増えるため、水道代を抑えたい場合は使わない方が賢明だろう。
後付けでディスポーザを設置できる?
ディスポーザは、仕組みの問題で後付け設置はできない場合が多い。設置する場合、処理設備を整えるために、大がかりな工事が必要になるからだ。
万が一、勝手に取り付けると、配管詰まりや排水不良の原因となるため注意が必要だ。もし、取り付けを検討するなら、管理会社や大家さん、自治体への確認が必須である。
生ごみの処理に悩みたくない人は、ディスポーザ付きの物件で快適に過ごそう
ディスポーザの普及率は、高くない。しかし、悪臭や害虫の発生を抑制したり、生ごみを捨てる手間がなくなったりと多くのメリットがある。
賃貸物件はごみを溜めておくスペースが狭いことが多いので、ディスポーザで生ごみが処理できれば、調理や洗い物がより快適になるだろう。
不動産ポータルサイトなどのネットで探せば、ディスポーザ付き物件も見つかる可能性が高いので、引越しを検討している人は条件のひとつに加えることを検討してみよう!
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監修=特定非営利活動法人 ディスポーザ生ごみ処理システム協会