アロマで速攻、おうち時間が快適に! 香りの効果や、おすすめのアイテムを美容ライターが解説
アロマがあればおうち時間や在宅ワークのストレスは解消できる!
コロナウイルス感染拡大の影響で、在宅ワークやリモートワークが続くなか、「自宅では仕事に集中できない」「自宅がワークスーペースに占領されてリラックスできない」といったお悩みを抱える方が激増中。
そこで今回は、おうち時間を快適に過ごすのにおすすめのアロマや使い方を美容ライターでヨガインストラクタ―でもあるayaさんに解説してもらった。
おうち時間でも楽々気分転換?! アロマ最大の魅力と、その効果とは?
アロマとは「芳香」の意味で、香りが人に与える効果を活用することが「アロマテラピー」。
アロマの魅力は、「香りを使って気分を簡単に変えられる」こと。心地良い香りを与えてくれるアロマには、植物の芳香成分を抽出した「精油」のほかに、人工的に作られたアロマオイルやアロマスプレーなどがあり、いずれもアロマテラピーの一部と理解してよい。
これらいわゆる「アロマグッズ」は種類も値段もさまざまであるが、それぞれどのような特徴があるのだろうか。
代表的なアロマグッズ①:高い効果効能が期待できる「精油」
別名「エッセンシャルオイル」とも言われる「精油」は植物から抽出された香りのエッセンスで、非常に貴重で高価なもの。
例えば、よく利用される「ラベンダー」の精油はわずか10mlで500円前後する。しかし、値段が高いだけのことはあって、香りがナチュラルなだけでなく、さまざまな薬理効果も期待できる。実際、欧米では医療現場で使用されている精油もある。
マッサージや蒸気吸入など、体内に直接取り込むような形でアロマを楽しみたい場合は、多少高価でも「精油」を選ぶことがポイント。
代表的なアロマグッズ②:初心者でも手軽に楽しめる、お手頃価格の「アロマオイル」
人工的に作られた「アロマオイル(またはポプリオイル)」というものもあり、これは比較的安価なので初心者でも入手しやすい。安いものなら100円ショップでも販売されている。
「100%ナチュラル」「オーガニック」などの記載はなく、さらに成分表にエタノールや人工香料、溶剤などが含まれていれば、こちらに該当する。ポプリやルームフレグランスとして楽しむ程度であれば、こちらを使っても問題なし。
代表的なアロマグッズ③:シーンごとに選べる、使いやすさナンバーワンの「アロマスプレー」
アロマ初心者さんにおすすめできるものに、アロマスプレーがある。市販のアロマスプレーには、「リラックス」「集中力」「瞑想用」「靴の消臭用」「枕用熟睡スプレー」など用途に応じてさまざまなものがあり、初心者でも目的別に簡単に使い分けることができる。
値段はスプレーの成分やブランドよってピンキリであるが、やはり精油(エッセンシャルオイル)が含まれているものは若干高め。スプレータイプなら携帯もできるし、手軽にアロマの効果を楽しみたい人におすすめだ。
記事では、手作りアロマスプレーの作り方を紹介している。自分らしい香り、癒される香り、安心する香り、そんな香りで空間づくりをすれば、おうち時間がもっと楽しくなること間違いなし!
おうち時間におすすめのアロマの選び方って?
ではさっそくおうち時間にアロマ(香り)をどのように楽しむのか、具体的に紹介していこう。
アロマの選び方は大きく2つ。気分や目的によって選ぶか、香りの種類で選ぶ方法かのいずれかだ。
アロマの選び方①:気分や目的によって選ぶ
例えば、朝の目覚めをスッキリさせたいならペパーミントやローズマリーなど清涼感のある香り。仕事の集中力を高めたいならレモンやオレンジスイートなどの交感神経を優位にしてくれる香り。逆にリラックスしたいなら副交感神経に働きかけるラベンダーやローズなどの甘い香り。
このように、香りは種類によって心身に与える作用が異なるので、目的やシーンに応じて選ぶのがおすすめ。
アロマの選び方②:香りの種類で選ぶ
気分や目的に応じてアロマが選べるようになるために、ある程度香りの種類とその効果を頭に入れておくと役立つだろう。
ここでは大まかに香りを6タイプに分類してご紹介。
フローラル系
主にローズやゼラニウム、ラベンダーなど植物の花から抽出される香りのグループ。癒し、リラックス、安心、女性らしさなどを与えてくれる。
癒し、リラックス、安心などを与えてくれるほか、女性のホルモンバランスを整えてくれるという嬉しい効果も。
柑橘(シトラス)系
オレンジ、グレープフルーツ、ゆずなど万人に好まれる香り。
フレッシュさや明るさ、楽観的な気持ち、元気などを与えてくれる。
ハーブ&グリーン系
ペパーミント、メリッサ、ローズマリーなど清涼感があり民間薬などにも用いられるような草原や緑を思わせる香り。
リフレッシュ効果を与えてくれる。
オリエンタル(エキゾチック)系
イランイランやサンダルウッドなど東南アジアやリゾートを思わせる香り。
濃厚なものや甘い香りも多く、雰囲気を作るのに役立つ。
樹木(森林浴)系
ヒノキ、ノーズウッド、ジュニパーなど森や木を思わせる香り。
落ち着きや静けさ、深呼吸したくなるような安定感をもたらしてくれる。
スパイス系
コリアンダー、ジンジャー、ブラックペッパーなど、スパイシーで食欲をそそるような香り。
あくまでこれらは大まかな分類だが、自分の好きな系統の香りを見つけておくと、自分の好きな香りや、好きな香りのブレンドも見つけやすくなり、シーンに応じた香りを選びもスムーズになる。
おうち時間でアロマを楽しむ方法
さらにアロマには芳香浴、ルームスプレー、塗布(マッサージ)、アロマバス、などさまざまな活用方法がある。
在宅ワークでもアロマを上手に使って、リフレッシュしている人は一体どんな風にしているのか、一例をご紹介しよう。
おうち時間におすすめのアロマの楽しみ方①:アロマバス
たらいなどに40度くらいの熱めのお湯を入れて、そこにお気に入りの精油を数滴垂らし5〜10分、手浴・足浴すると、全身がぽかぽかリフレッシュ。入浴時にバスタブに数滴精油を垂らすと全身の血行が促進し、香りによってリラクゼーション効果も高まる。
高級スパやリゾート地での温泉などに近い雰囲気を自宅にいながら香りで演出することができる。
おうち時間におすすめのアロマの楽しみ方②:ディフューザー
ポットに数滴精油を垂らし、電気によって温めたり振動を起こしたりすることで香りを部屋中に拡散させる方法。
リフレッシュ効果やリラクゼーション効果だけでなく、精油の種類によっては除菌・殺菌効果も得られる。
おうち時間におすすめのアロマの楽しみ方③:アロマストーン
専用の石に精油を数滴垂らし、ゆっくりと優しく香りを拡散させる。
拡散力はディフューザーに比べると劣るが、安全性が高く、就寝時や、トイレ、クローゼットなどの限られたスペースで使うと安心して香りを楽しめる。防虫効果がある精油を選べば天然の虫除けにもなる。
おうち時間におすすめのアロマの楽しみ方④:アロマスプレー
シュッとスプレーするだけで、その場に香りを広げることができる。即効性が高いので、起床時、就寝時、帰宅時など、瞬時に気持ちを切り替えたい時に効果的。
持続力はそこまで長くないので、色々なスプレーを用意して時間ごとにさまざまな香りを楽しむもよし、あるいは、気に入った香りを定期的にスプレーするのももちろんOK。最近はマスク用のアロマスプレーも大人気。
▼マスク用の市販のアロマスプレーについてはこちらの記事をチェック!
マスクの臭いをアロマで撃退!生活の木、ハッカ油などスプレー4種を美容ライターがレビュー
記事では、マスクの臭いを軽減する効果が期待できる市販のアロマスプレー4種類を美容ライターが、実際に購入して使い心地や香りをチェックしている。
おうち時間におすすめのアロマの楽しみ方⑤:塗布(アロママッサージ)
植物オイル(ホホバオイルなど)に精油を数滴垂らし、体をマッサージする。
香りを楽しみながらゆったりと撫でるようにマッサージすることで、精油成分が皮膚から体内に吸収され、深いリラックス効果が得られる。
▽CHINTAI情報局ではこれらの活用法の他にも、アロマを活用したクラフトもご紹介!
香りを楽しめるおしゃれなアロマワックスバーの作り方はこちらをチェックしよう。
【アロマワックスバーの作り方】100均アイテムでつくれる簡単レシピ
アロマを使用する際の注意点
このように非常に便利なアロマであるが、もちろん気をつけるべきこともある。
最も重要なことは原液を直接肌につけない、ということ。これは、精油でも人工的なアロマオイルでも同じだ。製品によっては直接つけられる、とされるものもあるが、商品の取扱説明書を必ず読んで使用法を守るようにしよう。
また、これも精油の説明書に書いてあるが、妊娠中に使用が勧められない精油や、光毒性といって精油を使った後に紫外線に当たるとシミの原因になるとされる精油もある。
いずれも精油を肌に直接塗布したときや飲用した時に注意が必要なもので、人工オイルや芳香浴で楽しむレベルであればそこまで問題にはならないが、気になる人は購入前に確認してほしい。
アロマを活用して、おうち時間を快適に過ごそう!
香りは脳に直接働きかけることがわかっている。「この香りを嗅ぐと気分が上がる!」というお気に入りの香り(アロマ)を1つ持っておくと、おうち時間が長く気持ちが沈む時にもあなたを素早く助けてくれるはず。あなただけのお気に入りのアロマをぜひ見つけてほしい。
文=aya
ライター、ヨガインストラクター。書籍や雑誌の編集、ライターを手がける傍、ヨガインストラクターとしても活動している。アロマ関係の書籍を多数編集・執筆。
※この記事は2021年4月15日現在の情報をもとに制作しております
※記事内で紹介する内容は効果を保証するものではありません
※状況に応じて医師の指示に従ってください