秋の花粉症対策おすすめ5選!花粉ブロックに役立つお家グッズも解説
「秋」の花粉症に要注意…!?

秋の花粉症に注意しよう
猛暑が過ぎ去り、過ごしやすい気候が嬉しい秋の到来。
一方で、秋は鼻がムズムズしてくしゃみが出たり、目がかゆくなったりと、春と並んで花粉症に悩まされる季節でもある。
そこで今回は、春の花粉症との違いや、秋の花粉症の原因となる植物など、秋の花粉症についてご紹介!
自宅で手軽にできる対策法と、おすすめアイテム5選をピックアップした。
※記事内で紹介する内容は効果を保証するものではありません
※状況に応じて医師の指示に従ってください
秋の花粉症の症状をチェック!
まずは、花粉症の症状をチェックしていこう。
次の症状が続く人は、秋の花粉症かも……!?
◆花粉症チェック項目
①くしゃみが連続して出る
②水っぽい鼻水から止まらない(水溶性鼻汁)
③鼻づまり
④目のかゆみや結膜充血
花粉症でよく見られる症状といえば、連続して出るくしゃみ。
また、水っぽい鼻水(水溶性鼻汁)や鼻づまりも、花粉症の代表的な症状だ。そのほか、目のかゆみや結膜充血が見られることもある。
ちなみに、透明な鼻水は風邪の初期症状としても見られるが、風邪の場合は1〜2週間程度で快方に向かう。長期に渡って鼻水が出る症状が続くようなら、花粉症を疑ってみよう。
秋の花粉症がつらい時期はいつ?
秋の花粉は、地域によって拡散される量が異なる。次の項目でも詳しく解説するが、この時期に飛びやすい花粉の種類は主にブタクサ、ヨモギ、カナムグラの3種類だ。これらの花粉は北海道ではほとんど見られないが、東北以南では飛散する量が増える。
秋の花粉が飛散しやすい時期の目安は下記のとおりだ。
東北 | 8~10月にかけて |
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関東 | 8~11月にかけて |
中部・関西 | 9~11月ごろ |
九州 | 9~10月ごろ |
東北 | 8~10月にかけて |
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関東 | 8~11月にかけて |
中部・関西 | 9~11月ごろ |
九州 | 9~10月ごろ |
特にアレルギーを持っている人の場合は花粉症を引き起こす可能性が高いので、心配な方は自分の住んでいる地域を一度確認してみると良いだろう。
秋の花粉症を引き起こす代表的な植物
・ブタクサ
・ヨモギ
・カナムグラ
キク科のブタクサやヨモギ、そしてアサ科のカナムグラの花粉は、夏の終わりから秋(8月〜10月)にかけて飛散する。
一方、春に多く飛散するのが、言わずと知れたスギやヒノキの花粉だ。こういった春をメインに飛散する植物も、地域などによっては、秋に少量の花粉が飛散することもあるので要注意!
秋に花粉が飛散するものについて、それぞれの特徴を見ていこう。
秋の花粉症を引き起こす植物①:ブタクサ

秋花粉の代表格・ブタクサ
ブタクサは適応力が高く、牧草地や河川敷、荒れ地、道端などに自生する外来雑草。
ブタクサ花粉症は、1960年代にすでに報告がされていて、スギやヒノキに次いで多いとされている。
花粉症の症状としては、くしゃみや鼻みず、鼻づまりが主で、なかには目、鼻、のどのかゆみを感じる人も。
飛散しやすい時期は主に8~10月で、飛散距離は比較的短い。風が強い早朝の時間帯に飛散することが多いため、近隣に生息している場合は要注意だ。なお、ブタクサの粒子は細かく、人によっては喘息を引き起こす場合もある。
秋の花粉症を引き起こす植物②:ヨモギ

道端でよく見かけるヨモギも、秋の花粉症を引き起こす
日当たりのよい河川敷や野原、道端に自生するヨモギ。背が低いため飛散距離は短いものの、散歩やジョギングの際は近づかないように気をつけたい。
花粉症の主な症状は、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど。
ヨモギ花粉が飛散する時期は8~10月で、あまり遠くまでは飛散しない。河川敷などに生息していることが多く、比較的目にする機会の多い植物である。知らない間に花粉の影響を受けてしまうことも多いので、シーズン中は気をつけて行動しなければならない。
秋の花粉症を引き起こす植物③:カナムグラ

聞きなじみはないが、日本各地に分布するカナムグラ
日本各地の空き地や荒地、河川敷などに生育する雑草、カナムグラ。
飛散距離は短いものの、繁殖力が強く、つる状の茎で周りのものに絡みつくという特徴を持っている。
花粉の症状は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなど。そのほか、特定の果物などを食べると口の中や唇が腫れた痒くなる「口腔アレルギー症候群」を引き起こすこともある。
飛散しやすい時期は8~10月で、飛散距離は10m前後とあまり長くない。しかし、近所の公園や道端など身近な場所に生えている雑草であるため、気を抜くことはできない。
秋の花粉症を引き起こす植物④:ススキ

お月見のお供に欠かせないススキも、花粉症を引き起こす
ススキは日本全国に生育しており、土手や道端にも多く見られる。花粉の症状はくしゃみや鼻水、鼻づまりをはじめとする鼻炎が中心だが、目のかゆみも感じやすく、結膜炎を引き起こす可能性もある。
飛散時期は8~10月で、飛散距離は約200mとされる。よく晴れた日や、雨が降った次の日に飛散しやすいことが特徴的である。
秋の花粉症の悪化を防ぐ!簡単セルフケア5選
ここからは、秋の花粉症をガードするための簡単対策をご紹介!
基本的に春の花粉症対策と共通するものがほとんどだが、季節を考慮した服の選び方などもあるので、細かくチェックしよう。
秋の花粉症の対策①:目や鼻をガードする服装を選ぶ
外出時の花粉対策として実践したいのが、目や鼻をガードすること!
たとえば、メガネやマスクを装着することで、鼻や目に入る花粉の量をぐんと減らすことができる。
目のかゆみが気になる人は、花粉対策用のゴーグルタイプのメガネを検討するのも◎。
秋の花粉症の対策②:ウール素材の服を避ける
外出時は、洋服選びも重要なポイントだ。
特に、秋〜冬にかけては羊毛類の衣類を着る機会が多くなるが、花粉をガードしたいなら、ウール素材のセーターやカーディガンは避けるのがベター。
羊毛類の洋服は花粉が付着しやすいため、花粉を屋内に持ち込むことにつながってしまう。
外出時のアウターは、綿やポリエステル素材などで表面がツルツルしたものを選び、家に入る前に花粉をはたき落とすのがおすすめだ。
秋の花粉症の対策③:手洗い・うがい・洗顔の励行
外出から帰宅したらまず、手洗い、うがい、洗顔によってわずらわしい花粉を落とすのがポイントだ。
夕食を食べたり家でのんびりしたりする前に、帰宅後すぐに風呂・シャワーを済ますのも1つの手。
ちなみに帰宅後は、外出時の洋服から部屋着に着替えるのがおすすめ。できるだけ部屋に花粉を持ち込まないようにしよう。
秋の花粉症の対策④:布団・洗濯物の部屋干し
花粉が気になる季節は、洗濯物を部屋干しにするのが正解。
外干しすると花粉が衣類に付着し、取り込む際に家に持ち込んでしまうことになるので気をつけたい。どうしても外干ししたいときには、取り込む際によくはたこう。
部屋干し臭が気になる人は、サーキュレーターや扇風機、除湿機能のある空気清浄機などを活用するのがおすすめ。
秋の花粉症の対策⑤:こまめな部屋の掃除
こまめな部屋の掃除も、花粉対策では欠かせないポイント。
ただし、最初から掃除機をかけるのはNG!というのも、掃除機から排出される風が、床に落ちた花粉を舞い上げてしまうのだ。
花粉を舞い散らかさずに取り除くには、まずフローリングワイパーで床を拭くのがおすすめ。
どうしても掃除機をかける必要があるなら、排出口からの風を抑えられるように「弱」に設定しよう。
秋の花粉症の対策グッズおすすめ6選!
最後は、秋の花粉症対策にもぴったりの、注目のおうちグッズ6選をご紹介!
秋の花粉症の対策グッズ①:空気清浄機
浮遊する花粉を低減してくれるアイテムとしてぜひ部屋に設置しておきたいのが、空気清浄機。
たとえばプラズマクラスターの空気清浄機なら、浮遊花粉のアレルギー物質だけではなく、静電気除去によって花粉が壁などに付着するのを抑制してくれる。
最近ではコンパクトなものも登場しているので、部屋のサイズやインテリアに合わせて購入しよう。
秋の花粉症の対策グッズ②:花粉対策できる柔軟剤
毎日の洗濯に花粉対策をプラスできるアイテムが、柔軟剤だ。
というのも、花粉が衣類に付着する原因となるのが、静電気。衣類の静電気発生を防いでくれる柔軟剤を使うことで、衣類に花粉がつくのをブロックしてくれる。
これまで洗剤のみで洗濯していた方は、ぜひ静電気を抑える柔軟剤を取り入れてみて!
秋の花粉症の対策グッズ③:フローリングワイパー
いきなりの掃除機がけは花粉を舞い上げてしまうため、掃除の際は、まずフローリングワイパーを使うようにしよう。
おすすめは、花粉を舞いあげずに、床のベタつきも解消してくれる「ウェットタイプ」のお掃除シート。
掃除機がけと雑巾掛けが一度で叶うので、掃除が苦手なズボラさんにもぴったり!

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秋の花粉症の対策グッズ④:ハンドブラシ
部屋に入り込んだ花粉を除去するには、こまめな掃除が不可欠。
そんな花粉の季節には、パッと手軽な掃除をサポートしてくれるハンドブラシが活躍してくれる。
伸縮自在なタイプを選べば、机の上や狭い隙間の奥、エアコンの上など高いところまで一気に掃除できて便利だ。

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¥638/花王
秋の花粉症の対策グッズ⑤:カーペットクリーナー
花粉が付きやすいカーペットや布製のソファなど、フローリング以外の掃除で活躍してくれるのが、カーペットクリーナー。
コロコロするだけで、掃除機では取れにくい髪の毛や糸くずなどを取り除いてくれる。
なかには、花粉に強いタイプの商品もあるようなので、パッケージや粘着力にも注目して選ぼう。
秋の花粉症の対策グッズ⑥:エアコンフィルター
エアコンには、内部に入り込む花粉やホコリをキャッチしてくれるエアコンフィルターを取り付けるのがおすすめ!
粘着タイプのフィルターなら、シールのように簡単かつ綺麗に貼り付けられる。
ちなみに長らくエアコンを使っている場合、フィルターやエアコン内部に花粉や汚れが溜まっていることも……。
フィルターは定期的に掃除をおこない、気になるときは業者にエアコンクリーニングを依頼してみてもいいだろう。

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秋の花粉症対策を万全に!
少しでも症状を緩和すべく、セルフケアや対策も怠らずに心がけたい「花粉症対策」。ここまでさまざまなセルフケアの方法に触れてきたが、仮にこの記事のとおりに行動したとしても、必ずしも効果があらわれるとは断言できない。
花粉症の症状は人によって異なるため、自分自身の状況に合わせて工夫することが必要になる。症状が重く、生活に支障をきたすような場合は迷わず近隣の医療機関を受診するようにしよう。
セルフケアはあくまで補助的な役割と考え、医師から処方される飲み薬なども活用していくことで、つらい花粉症の症状を抑えることができるようになるだろう。
参考:
・花粉症環境保健マニュアル2019(2019年12月 改訂版 環境省)
・花粉症の正しいの正しい知識と治療・セルフケア(平成17・18年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業)
文=編集部
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部