家でもホットヨガ並みの発汗!「お風呂で汗をかく方法」をヨガインストラクターに教えてもらった
「家でもホットヨガでデトックスできたら…」という人におすすめの入浴法

冬になると汗をかく機会が減ってしまう。冬太り・手足の冷え・むくみ・乾燥肌といった冬に起こりやすい不調はどれもしっかり発汗し、新陳代謝を促すことで解消するが、なかなか汗をかけずに困っているという人が多い。
「近所にあるホットヨガに行けば滝のような汗をかけるらしいけれど、お金もかかるし時間もないので通える気がしない……」そんな人に朗報!
自宅でも簡単にホットヨガ並の滝汗をかける入浴方法を、ヨガインストラクターでもある美容ライターのayaさんに教えてもらった。
このページの目次
そもそもホットヨガとは?
近年、ヨガをしている人が急増しているが、中でもホットヨガは「効果がある」と大人気。「ホットヨガ」とは室温39〜40度、湿度が60%前後に保たれた室内で行うヨガのこと。高めの温度はからだや関節を柔軟にし、高い湿度は発汗を促す。そのためヨガのストレッチ呼吸法との相乗効果が期待できるのだ。
ホットヨガを続ける人からは「肌が綺麗になった」「少しやせた」「冷え性が改善した」といった声がよく聞かれるが、これらは「ヨガ」よりも「大量発汗」による部分が大きい。何よりからだを十分に温めて、毛穴を開かせたっぷり汗をかくことはストレス発散にもなり爽快感を生むのだ。

家でもホットヨガのような発汗効果!おうちデトックス入浴法とは?
「でもホットヨガなんて通えないし、自宅で大量発汗するには特別な道具や準備が必要そう…」と諦めることなかれ!
ちょっとした工夫をすれば、自宅の入浴タイムで大量発汗できる方法があるのだ!
用意するもの
・白湯
・市販の入浴剤(または粗塩・日本酒など)
・湯船の蓋
やり方
①入浴前にコップ1杯の白湯を飲む
38〜40度程度のお湯をバスタブに溜めたら、入浴前にまずはコップ1杯の白湯を飲む。これをするだけで内臓が温められ、入浴時の発汗量がUPする。
「ホットドリンクであればなんでも良いの?」と思いがちだが、白湯がベスト。味のついたものは胃に入ると栄養成分が吸収されてしまうので、発汗を促し老廃物を排出する役割が白湯ほどは期待できない。

②発汗を促す入浴剤を入れる
滝汗をかきたいなら入用剤はマスト!
市販の重炭酸入浴剤やエプソムソルトなどでも発汗効果が期待できるが、自宅にあるもので代用するのなら「粗塩」を手づかみで1〜2杯(約30〜50g目安)投入するのがおすすめ。
あるいは飲み残した日本酒をコップ1杯程度投入するのも良い。塩風呂にも酒風呂にも保湿・保温・発汗効果が期待でき、美肌作用も高い。

③湯船に浸かったら首のところまで蓋を閉めて十分温まる
かかり湯をしたら湯船に浸かり、蓋を閉めて肩から上だけが出ている状態にする。湯船に浸かって5分程度でからだが温まりじんわり汗をかけるはず。
蓋から腕を出し、雑誌を見たりしてのんびり過ごすのもOK。ただし、首や肩の冷えが気になる場合は首肩にタオルをかけておこう。

ここからは、よりデトックス効果を実感したい人におすすめのアレンジをご紹介!
もっとホットヨガ効果を実感したいなら…湯船と洗い場を最低3往復
少し前にSNSなどでも話題になった「333入浴法」をご存知だろうか。「333入浴法」ではやや熱めのお湯(41〜42度)に肩まで3分浸かり、湯船から出て3分休み、再び湯船で肩まで3分、再びバスタブから出て3分休み、最後に湯船で肩まで3分浸かる。
この333入浴法は、ウォーキング1時間の消費カロリーに該当する300kcalを消費できると解説している医師もいるくらい効果が高いので、より効果を実感したい人はこの方法も実践してみてほしい。
ただし意外と難しいのが自宅の小さなお風呂で「肩まで浸かる」という点だ。通常は鎖骨下くらいの湯量で入浴するのが一般的。そのため、この記事では事前に白湯を飲むことと蓋を閉めることをおすすめする。

おうちデトックス入浴法のアレンジは無限
スペシャルヘアケアをしたい人は、最初にシャンプーをしてトリートメントをつけたらヘアキャップをし、残りの2回の入浴を行おう。
体力があるのなら3回といわず、右腕を洗って湯船、左腕を洗ってまた湯船、お腹を洗って湯船、背中を洗って湯船、と全身を細かく分けて、洗う→湯船を好きな回数繰り返すのもOK。湯船に浸かっているときにフェイスパックをする、洗いながらマッサージをする、湯船の中で手首や足首、首回しをするといったアレンジ方法もある。
本格的な「おうちホットヨガ」にしたいのであれば、おすすめは湯船のなかで「4秒で吸って8秒で吐く」という腹式呼吸を行うこと。腹式呼吸を加えるだけで代謝はさらに上がる。

おうちデトックス入浴法のアフターケアと注意点
おうちデトックス入浴法のアフターケア
入浴前、入浴中だけでなく入浴後もコップ1杯以上の水分(やはり白湯が常温のお水)をしっかり補おう。肌も乾燥しやすい状態なので、クリームなどで速やかに保湿することもお忘れなく。
また入浴後のからだは運動後のような心地よい疲労感に包まれるので、テレビを見るなどしながらぼんやりからだを休めてほしい。
おうちデトックス入浴法の注意点
人によっては1回の入浴で500g〜800g程度、発汗によって体重が減少するほど非常に効果の高い入浴法ではあるが、食後や飲酒後には行わないようにしよう。
またサウナが苦手な人や、のぼせやすい人は反復せずに、白湯と入浴剤と蓋を使って温まるところまでにしておく。入浴剤は粗塩や日本酒で代用できるが、肌の弱い人やこれらにアレルギーなどがある人は避けよう。
週末はおうちデトックスでリフレッシュ!
寒い季節こそおうち時間を楽しむチャンス。まずは週末の入浴をデトックス入用法に変えてみよう。毛穴が開き大量に発汗するだけで、一週間の疲れやストレスも吹き飛び、からだの中からキレイになれること間違いなし。エクササイズが苦手な人、一週間の疲れを根こそぎ落としたい人こそ入浴を味方にしてしまおう。
イラスト=桑原理早