【ミニマリスト5人の実例】二人暮らし&ファミリーでもシンプルライフを手に入れるコツ

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【目指せミニマリスト!】二人暮らし&ファミリーでシンプルライフを手に入れるコツは?実例をもとに紹介!

二人暮らしやファミリーはどうしても物が増えがち。引越したばかりの頃は気にならなくても、生活が落ち着いてくると不要な物が目につきはじめ、ミニマリストやシンプルな暮らしに憧れを持つ人も多いのでは?

【断捨離】ミニマリストのシンプルな部屋
人数が増えても、物が少ないシンプルな暮らしは手に入る!?

ミニマリストに一歩近づくためにはまず物を手放さなければならないわけだが、物を捨てるにも、二人暮らしやファミリーとなれば一人暮らし以上に取捨選択に気を配らなけれならない。

また、自分がミニマリストになりたくても、パートナーや家族がそうでない場合は、進め方を間違えるとケンカになる可能性も……。自分が我慢する?周囲に我慢してもらう?それともお互いに何らかのルールを決める……?

そんなお悩みを解消すべく、この記事では、これまでCHINTAI編集部が取材した二人暮らしやファミリーのミニマリストが実践していた、「シンプルライフを手に入れる&維持するコツ」を公開。


・二人暮らしで物を捨てたり、新たに購入する時に揉めないようにする秘訣は?
・小さな子供がいる場合、子供のおもちゃや服を増やしすぎないコツは?

などを中心にご紹介していく。いくつかのケースを元に紹介するので、自分たちに取り入れやすいものを見つけてほしい。

【カップル・夫婦ミニマリストの実例】シンプルライフを手に入れるコツ

カップル・夫婦向けシンプルライフのコツ:二人の間で「物の手放しルール」を作ろう

二人暮らしでシンプルライフを目指す場合、二人ともミニマリストであればスムーズに協力しあうことができるが、どちらか一方だけがミニマリストの場合、やみくもに物を捨てると「これ以上ついていけない……」と二人の関係性が悪くなってしまう場合も。揉めないようにするためには、最初にルールを作るとスムーズだ。

ルール作りのお手本にしたいのが、引越しを機に「持たない暮らし」をスタートさせたミニマリスト・三吉まゆみさん夫妻の事例。当初は妻のまゆみさんがミニマリストに強く憧れていたが、徐々にご主人も感化され、今ではご主人のほうから「それ、いらないんじゃない?」と言うまでになったそう。一体どのようなルールを作ったのだろうか?

シンプルライフのルール1:超基本だけど超大事!「相手の物を勝手に捨てない」

三吉さん夫妻が当初もっとも大切にしていたルールは、「相手の物を勝手に捨てない」ということ。

「『この服何年も着てなさそうだから、勝手に捨ててもバレないでしょ!』という考え方は禁物です。万が一必要になった場面で勝手に捨てられていたことが分かると、相手に不信感を抱いてしまいます。信頼関係のためにも、必ず相手に許可を取ってからにしましょう。それに、自分の物は自分で判断して手放せるようになったほうがそれぞれにきちんと片付けの癖がついて良いのでは、とも考えています」(三吉さん)

とても基本的なルールではあるが、長年の付き合いだとないがしろにしてしまっていることも。相手がシンプルライフにあまり賛成していない場合、強制的に相手の物も捨てたくなってしまう気持ちは分かるが、一呼吸置いて必ず相談する姿勢を持つことが大切なのだろう。

シンプルライフのルール2:二人で一斉に物を捨てる「手放しデー」を作る

三吉さん夫妻イチオシの、手っ取り早く物を手放す方法は、二人で一斉に物を手放す「手放しデー」を1日決めて、相談しながら捨てる物・残すものを決めていくというものだ。

「一人で黙々と片付けていると、『まだ使えそうだから……』と迷いが生じることもあります。でもパートナーと一緒に片付けることで、『それ、本当に使うの?』と客観的な意見をもらえるので、スムーズに進められる気がします」(三吉さん)

【断捨離】ミニマリスト・三吉さん夫妻
二人で相談しながら「捨てるもの・残すもの」を決めたほうが捗る!

同時に相談しながら片付けを進めることで、「どうしてあれ捨てちゃったの!?」といったケンカも起こりにくくなる。また、相手が大切にしているもの・捨てたくないものを把握することが出来るので、お互いの理解が深まるというメリットもあるそう。

カップル・夫婦向けシンプルライフのコツ:相手にシンプルライフの良さをプレゼン!

もともと部屋にものが溢れ、一時期は物の多さに心が荒んでご主人とのケンカも多かったというしおりさん。ある時1冊の本にめぐりあい、ミニマリストを志すようになる。

お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 (アスペクト文庫)
『お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 (アスペクト文庫)』

「物を手放して心に余裕が生まれれば、二人の仲も良好になるのではないか」と考えたしおりさんは、ご主人にも本を薦めてシンプルライフの良さをプレゼン。無事に魅力が伝わり、お互いの持ち物を見直すことになった。

【断捨離】ミニマリスト・しおりさん宅のシンプルなリビング
しおりさん宅のリビング。シンプルながら木の温もりが感じられる空間

「自分たちの生活を見返して、大切なものだけ残していると、自分たちの時間に余裕を持つことができました」(しおりさん)

物が減ったことで片付けや探し物の時間が短くなり、二人でゆったりと過ごす時間が増えたという。それによって二人の関係性も自然と良好に。「とにかく物を減らして!捨てて!」と要望だけを一方的に伝えるのではなく、しおりさんのようにシンプルライフの良さを相手に分かってもらう工夫をすることで、二人で協力して持たない暮らしを手に入れることができる。

さらに、「二人の時間を持つ」ために必要なものであれば、新たな買い物もいとわないという。

【断捨離】ミニマリスト・しおりさんが購入した食洗機
共働きのしおりさん夫妻は、家事の時間を短縮して二人で過ごす時間を増やすために食洗機を購入。見た目がシンプルなので、ゴチャついた印象を与えない

ストイックになりすぎず、物を持たないこと=あくまで二人の暮らしを豊かにするための手段ととらえてポジティブに実践することが、快適なシンプルライフの秘訣なのかもしれない。

カップル・夫婦向けシンプルライフのコツ:共用スペースだけシンプルに!他は自由でストレスフリー

「相手にはシンプルライフを強要しない」という潔いケースもあった。

新婚ミニマリストのたなかまゆさん夫妻は、2LDKの部屋に互いの自室を持つ。共用スペースであるリビングダイニングだけはシンプルに保てるように協力し、その他はお互いに干渉しないというスタイルだという。

【断捨離】新婚ミニマリストのたなかまゆさん夫妻宅のシンプルなリビング
たなかさん宅のリビング。家具は白で統一しているが、グリーンを取り入れ殺風景にならないよう工夫している

「共用スペースとお互いの部屋を分けています。キッチンやリビングなどの共用スペースには自分の私物を持ち込まないこと、使ったら現状復帰をするということを心掛けています。しかし、お互いの部屋については何も口出しをしません。仮に、旦那の部屋がものすごく散らかってても私は何も言わないです(笑)」(たなかさん)

「自分の物は自分の部屋へ。それ以外の場所には持ち込まない」というのは実にわかりやすいルール。二人暮らしだからこそ、自分と相手の線引きをしっかりすることで互いに余計なストレスを抱えずに済むのだろう。

【ファミリーミニマリストの実例】シンプルライフを手に入れるコツ

ファミリーの場合、特に小さなお子さんがいる家庭だと、物の少ない生活を最初からあきらめている人も多いだろう。しかし、過去取材したミニマリストたちは独自の工夫でシンプルな暮らしを手に入れていた。

ファミリー向けシンプルライフのコツ:子供のおもちゃは紙製がおすすめ!収納は見た目をシンプルに

就学前のお子さん二人とご主人の4人暮らしで、シンプルライフを実現しているmika__yaさん。

ご主人の仕事の都合上転勤族だっこともあり、半年に1度「引越すつもりで物を捨てる」習慣を定着させたところ、小さなお子さんがいながらにしてシンプルな生活を手に入れることができた。

【断捨離】シンプルな部屋で親子の時間を楽しむミニマリストのmika__yaさん
一男一女、ご主人とともににぎやかな毎日を過ごしているmika___yaさん
【断捨離】ミニマリストのmika__yaさん宅のシンプルなリビングと子供部屋
小さなお子さんがいるとは思えないほどスッキリと片付いた、mikaya__さん宅の子ども部屋とリビング

大人の所有物はお互いに相談のうえ片付けられるとして、お子さんのおもちゃや洋服はどのように手放しているのだろうか?

【断捨離】ミニマリストのmika__yaさんがダンボールで作ったおもちゃ
mika__yaさんお手製のダンボール手裏剣。場所を取らないうえ、不要になったあとの処分が簡単

「子どもがおもちゃを欲しいと言っても無闇に買い与えず、できるだけ段ボールや紙などで作ったおもちゃで遊んでもらうようにしています。かさばらず、遊ばなくなったら捨てやすい、のがメリット。既製品と違って唯一無二の品なので、かえって喜んでくれているようです」(mika__yaさん)

【断捨離】ミニマリストのmika__yaさん手作りのボード
紙で作った「あいうえお」ボード

だからといって既成品を全く買わないわけではなく、遊ばなくなったおもちゃや絵本は地域の保育園などに寄付。子どもたちには整理整頓と同時に物を大切にすることも教えているそうだ。

おもちゃの収納に関しても、ケースの色を統一することで見た目をシンプルに。

【断捨離】ミニマリストのmika__yaさん宅にあるおもちゃの収納ケース
おもちゃボックスは白で統一。モノクロのシルエットシールを貼り、中身をわかりやすくしている

手作りのおもちゃや可愛いシールを付けた収納で、子供に無理をさせすぎずに持たない暮らしを手に入れる事ができている。

ファミリー向けシンプルライフのコツ:〝一日一捨て〟を日々の暮らしに取り入れる

家族がいると、何もかもを一度に手放すことは難しい。「こまめに捨てる」ことで、少しずつ物を減らしていったほうが家族や自分への負担が少ない。

4歳と2歳の男の子とご主人の4人暮らしをしているエミさんは、〝一日一捨て〟を暮らしに取り入れているミニマリスト。その名の通り、毎日何かしらのアイテムを手放すことを心がけているという。

【断捨離】ミニマリスト・エミさん宅の和室
遊び盛りの男の子2人がいながらも、片付いた状態をキープしているエミさん宅

「自分の中で『使い切った!』と思える物から手離しています。今のところ、後悔したことはないですね。タイミングとしては〝気付いた時にやる〟って感じ。『やるぞ!』と気負ってやることはないですが、ほぼ毎日、何か一つは手離すようにしています。古くなったタオルとか読まなくなった本とか、小物でもいいから毎日一つずつ手離していけば身の回りがスッキリしていきます」(エミさん)

捨てるのは、消費期限切れの食材や中途半端に残った洗剤など、些細な物でも良い。子供がいると急な予定も入りやすいので「徹底的に片付ける日」を予め決めても実行できない場合もある。毎日気が付いた時に捨てるスタイルのほうが、無理なく続けられそうだ。

また、おもちゃの管理について伺うと……?

「家事に集中したい時に、おもちゃで遊んでくれるのは助かるので、おもちゃに関しては無理せず買っています。ただし、ファミレスのお子様メニューとかハッピーセットに付いてくるようなおもちゃは、しばらく遊んで子供が飽きてきた頃を見計らって捨てます」(エミさん)

子供の洋服はお下がりに使えそうなら取っておくが、汚れがある物は潔く捨てるようにしているとのこと。そうした判断基準を持っておけば、どんどん物が増え続けることはないのだろう。さらに、その基準が夫婦で共有できれば協力もしやすくなる。

まとめ:二人暮らし&ファミリーミニマリストに学ぶ「シンプルライフ」の極意

最後に、ここまで紹介してきたノウハウをまとめてみよう。

二人暮らし:円満にシンプルライフを実現するコツ

・相手の物は絶対勝手に捨てないこと!二人同時に片付けの機会を設けると効率もアップ
・シンプルライフの良さを相手に体感してもらったほうがスムーズに導入できる場合も
・共用スペースのみシンプルに保ち、各自のプライベート空間には口出ししないのもアリ!

ファミリー:子供のおもちゃや服を増やさないコツ

・紙製の手作りおもちゃなら処分が楽。収納ケースはシンプルな見た目のものを選ぼう
・「汚れがあれば捨てる」「使えそうなものは寄付する」などの基準を作って夫婦で共有
・一度に捨てようとせず、日々こまめに物を手放せば自分も家族も楽!

「一人暮らしの時でさえ物を捨てられなかったのに、二人暮らしやファミリーでなんて尚更無理……」と弱腰になっているとしたらもったいない。互いに相談し、無理なく続けられる仕組みを作ることができれば意外と簡単。むしろ、パートナーや家族の存在によってモチベーションが上がるかも。

余計な物が減れば、余計な家事やストレスも減る。パートナーや家族と一緒にシンプルライフを手に入れよう!

文・写真=編集部

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