【2DKの部屋作り】インテリアで叶える二人暮らしレイアウト例&おしゃれ空間の作り方
2DKのデメリットを解消するレイアウトテクニックをインテリアコーディネーターが伝授!

2DKとは、2部屋+ダイニングキッチン(食事をするダイニングスペースと調理をするキッチンスペースが一つになった空間)で構成される間取りのこと。公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会の指導基準では、2つ以上の居室(または寝室)がある場合、ダイニングキッチンは6畳以上と定められている。
2DKで二人暮らしをする場合のメリットは、2部屋をそれぞれ個室に使えてプライベート空間を持てること。また、1部屋を寝室に、もう1部屋を収納やリビングに充てるなどの使い方もできる。
一方、デメリットは仕切りが多いので各部屋が狭く感じられること。また、1980年代に流行った間取りゆえ、建具なども少々古めかしい印象だ。
今回は、インテリアコーディネーターの山口恵実さんに〝2DKで二人暮らしをする際のデメリット〟をインテリア選びで解決するテクニックを教えていただいた。
教えてくれたのは?
知っておこう!2DKの部屋作りで大切にしたいレイアウトポイント
お部屋のレイアウトでは「食事」「くつろぐ」「睡眠」の場所をどのように決めるかで部屋のレイアウトで重要になってきます。
一人暮らしではすべてを一つの部屋にまとめる必要があったが、2DKでは食事とくつろぐ場所を合わせるのか、くつろぐ場所と睡眠の場所を合わせるのかを考えよう。
2DKはLDKほどリビングが広くないため、ダイニングテーブルとテレビや二人掛けソファーを一つの部屋にすることができない可能性がある。どの部屋を何に使うのか二人で話し合いながら決めよう。
よく使う「大きめ家具」の目安サイズを知っておこう
インテリア術を紹介する前に、まずはよく使う家具の目安サイズをチェックしておこう。物件探しや模様替えの時に役立つこと間違いナシ!

2DK二人暮らしで使いたい大きめ家具①ベッド
2DKの二人暮らしではベッドを2つ使うか1つ使うかで大きくレイアウトが変わってきます。
ベッドを2つ使用する場合はシングルベッドで問題はないが、2つ合わせるとクイーンサイズのベッドと同じスペースを占有してしまいます。そのため、空間を広く使えなくなってしまうのがデメリットです。
しかし2つベッドを置くことで生活サイクルの違う二人でも共同生活がしやすいことがメリットとしてあがる。二人暮らしを始めたと同時に1つベッドで睡眠不足になってしまったという例も少なくない。
1つのベッドで生活する場合は、2つのベッドを使って生活するよりスペースを広く使うことができるため、自由な部屋作りができるのが魅力だ。ベッドのサイズは少なくともセミダブル、可能であればダブルサイズのベッドがおすすめです。
2DK二人暮らしで使いたい大きめ家具②ソファー
一人暮らしではあまり置くことのないソファーだが、2DKになればソファーを置くスペースを確保することができる。ソファーには「1人がけソファー」「2人がけソファー」「2.5人がけソファー」など種類がある。置く場所によってソファーのサイズを選びましょう。
2DK二人暮らしで使いたい大きめ家具③ダイニングテーブル
ダイニングテーブルは、ソファー同様に一人暮らしの時には置く機会が少ないものでしょう。
2人がけと4人がけでテーブルのサイズが大きく変わるため注意しよう。基本的には「2人がけ」ダイニングテーブルで問題ないが、友達を家に招く機会が多い場合や、自炊のレパートリーが多い人におすすめです。
2DKの部屋作りとインテリア選びのポイント
ここからは、山口さんに2DKでの部屋作りテクニックを伺う。インテリア選びやレイアウトに悩むカップルはぜひチェックを!
──カップルで2DKに暮らす場合、部屋作りやインテリア選びはどんなことを気をつけたら良いですか?
2DKのインテリアは、2つの個室をどのように使うかがポイントになります。二人暮らしの場合、お互いの生活リズムが異なるなら各自の部屋を作り、いつでも一緒に過ごしたいなら「リビング+寝室」として使うことをおすすめします。
2DKの個室の使い方①:各自の部屋を別々に作る〝ルームメイトスタイル〟

帰宅時間が大きく異なったり、部屋を仕事場に使いたかったり、二人の生活リズムに差がある場合は、2部屋をそれぞれの個室にする〝ルームメイトスタイル〟がおすすめ。
一人の時間が欲しい時は別々の部屋で過ごし、一緒にくつろぎたい時はどちらかの部屋で……。ベッドにクッションを置けばソファ代わりになりますし、座り心地の良いパーソナルチェアと組み合わせれば、リラックスモードを演出できます。

2DKの個室の使い方②:リビング+寝室として使う〝スイートルームスタイル〟

「いつも一緒に過ごしたい」というカップルは二人掛けソファでも良いですが、「一人時間も確保したい」というカップルには、パーソナルチェアを2脚置くスタイルがおすすめです。向きを変えたり場所を移動できるので、同じ部屋にいながらも一人の空間を確保しやすくなります。
寝室には、ダブルベッド、チェスト、クローゼットがあると便利でしょう。ベッドとクローゼットの間はほとんどスペースがない場合は、クローゼットはカーテンタイプもしくはオープンタイプを選びましょう。扉を開けるたびにベッドにぶつける心配がありません。

2DKではリモートワーク用にワークスペースを作成することも可能
2DKではリモートワーク用にワークスペースを作成することが可能です。現在のスイートルームスタイルからリビングとして使うものを多少DKに移すことができれば、リモートワーク用のデスクと椅子を置くことができるようになります。
ワークスペースは1~2帖ほどのスペースを必要とするため、広い部屋をワークスペース兼リビングとするのがおすすめです。
【2DKインテリアノウハウ】築年数の古い物件をおしゃれに見せるインテリア術
──2DKは築年数が古めの傾向にありますが、古さを紛らわせるインテリア術があれば教えてください!
築年数の古い部屋にピカピカつやつやの真新しいインテリアを置くと、建具の古さが悪目立ちしてしまいます。家具はベーシックなデザインを選び、陶器の花瓶や古書など古さに馴染む小物を飾ってみましょう。
色鮮やかなラグやカーテン、クッションなどを取り入れて、古い建具に視線が向かないようにコントロールするのもおすすめです。「色」と「素材」を統一すれば、色柄アイテムもセンス良く取り込めます。

【2DKインテリアノウハウ】狭い空間を有効に活用できるインテリア術
──2DKはダイニングが狭かったり、造り付け収納がない場合も。こうした悩みをインテリアで解決する方法はありますか?
2DKのダイニングは廊下も兼ねる場合が多いので、大きなテーブルは置けない場合が多いです。
四角いテーブルは壁に一辺をつけてテーブルを配置することが可能なのでスペースを無駄なく使えます。適しているのは90㎝角くらい、外食派のカップルなら70㎝角でも大丈夫です。椅子はテーブルの下に収まるタイプにして、使わない時はコンパクトに。
丸いテーブルを置きたい場合には、脚は4本よりも1本がおすすめ。脚が邪魔にならないので、人数が増えても、座る位置をかえても座りやすいんです。

収納アイテムは、ポールハンガーより壁面を使う置きクローゼットが良いでしょう。収納力が格段に違います。
クローゼットにしまうのは、ハンガーにかけなければならない洋服(スーツ、コート、ワンピースなど)、たためる洋服はチェストに収納しましょう。チェストはフルスライドレール付きの物にすると、奥まで収納しやすくなります。

古くて狭い部屋も、ちょっとした工夫で住み心地良くできます。アートを飾ってみたり、間接照明で雰囲気を出してみたり。部屋の入口から見える位置に色鮮やかなクッションをいっぱい置くのも良いですね。古さを逆手に取ってレトロな雰囲気を演出してみるのも◎。臆せず、思いっきり部屋作りを楽しみましょう!
教えてくれたのは?
文=野中かおり
イラスト=Koh body
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