【ゴジラシリーズ初心者向け】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』をさらに楽しむための怪獣映画12作品

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異色作だけどそこが良い!変化球気味なゴジラ映画の5作品はこれだ!

前項では万人がストレートに面白いと感じるであろう作品を紹介したが、ここからは良い意味での異色作、その変化球気味な印象も含めて味わい深い内容となってるゴジラ映画の5作品を紹介する。

ゴジラは作品によってその印象や設定がガラリと変わることも多く、その”多様性”も魅力になっていることにも気づくことができるはずだ。

1.『キングコング対ゴジラ』(1962年)

キングコング対ゴジラ

“モンスターバース”は前述した通り「日本の怪獣たちとキングコングが同じ世界で戦う!」という夢のようなシリーズであり、2020年公開予定の『Godzilla vs. Kong(原題)』でついにゴジラとキングコングが激突するわけだが……実は57年も前にもこの両者は戦っていたのだった。

それがこの『キングコング対ゴジラ』であり、後年の“怪獣同士が対決する”ゴジラ映画の嚆矢にもなった記念すべき作品なのである。どこが異色かと言えば、“ブラックコメディ”の要素が強いということ。

製薬宣伝部長が「そうだ! 視聴率のためにゴジラとキングコングと戦わせよう!」とアイデアを思いつくまでの過程やトラブルの連続が描かれ、これは何とも滑稽である。終盤の“キングコングを運ぶ手段”にも笑ってしまうかもしれない。

2.『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)

ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ映画の中での異色作は何かと問われれば、ファンから真っ先に名前が挙がる作品がこちら。

本作に登場する怪獣“ヘドラ”は汚染された海から生まれたという設定で、当時に社会問題となっていた公害への痛烈な批判になっているということが重要だ。不気味かつインパクト絶大なオープニング曲や、ヘドラのおぞましい造形、一瞬にして人間たちが溶かされガイコツになるといった恐怖描写が子供の頃に観てトラウマになったという人は数知れない。

そして衝撃なのはゴジラが空を飛ぶということ!どうやって飛ぶかと言えば……実際に観て驚いて欲しいとしかここでは言えない。

3.『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)

ゴジラ FINAL WARS

そのタイトル通り、仮にも最終作と銘打たれた作品なのだが……内容はゴジラ映画シリーズでもトップクラスにぶっ飛んでいる。

何しろ怪獣たちのバトル以上に、バイクに乗りながら格闘したり、日本刀を持ってカッコつけるといった人間たち(ミュータントという設定)の“中二病”全開なアクションが目立っていたりするのだから。

そのくせ総勢15体というバブリーな数の怪獣が登場し、それぞれが次々に瞬殺されていくダイジェストぶりにも失笑させられる。物語も大味で全編でツッコミどころが満載、『インデペンデンス・デイ』や『マトリックス』や『スター・ウォーズ』などのハリウッド大作のパク……じゃなかったオマージュも満載、徹底的に“バカ映画”に徹しているような内容が楽しくって仕方がない。

ゴジラ映画ファンからは概ね酷評または“黒歴史”扱いされていることも大納得の内容だが、これだけ「ゴジラという題材を使って好き勝手やった」作品は後にも先にもこれだけだろう。

4.『GODZILLA 怪獣惑星』(2017年)

GODZILLA 怪獣惑星

3DCGという表現を最大限に駆使した妥協のない映像づくりと、生態系がガラリと変化した未来の地球という舞台設定になっていることも含め、「アニメでしかできないゴジラ映画を作る」という気概に溢れた内容になっている本作。

脚本を務めたのがテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』や特撮『仮面ライダー鎧武/ガイム』などを手がけた虚淵玄氏であり、登場人物の哲学的な思想や、終盤の驚きの展開に脚本家の“らしさ”を存分に感じることができる。

なお、全3部作構成であり、続編『GODZILLA 決戦機動増殖都市』および3作目『GODZILLA 星を喰う者』では、“あの怪獣”の意外な姿も観ることができる。現在は動画配信サイトのNetflixでも鑑賞することが可能だ。

5.『シン・ゴジラ』(2016年)

シン・ゴジラ

その特徴を端的にあげるのであれば、政府関係者たちの会議シーンがとても多いということ、みんなが早口で喋っていることもありテンポがとても良いということ、日本が誇る実力派俳優が多数共演している(キャストの総数はなんと328名!)こと、そして「現代の日本にゴジラが現れたらどうなるか」ということを徹底的に“シミュレート”した内容になっていることだろう。

実際の自衛隊や緊急対策本部にたっぷりとリサーチの時間をかけただけのことはあるリアリティを備えており、終盤には人間たちの創意工夫と大胆なアイデアによる”逆襲”が描かれるというカタルシスもある。

総監督・脚本・編集を手がけたのが『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明氏というだけのことがあり、こちらもその“らしさ”を感じられる。初めて画面に姿を現したゴジラの意外な姿には誰しも「えっ!?」と驚くだろう。

今回紹介した映画作品で、ゴジラの魅力を堪能しよう!

総30作品以上あるゴジラシリーズであるが、どの作品もそれぞれの魅力がある。

この面白さを『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が超えることができるのか…そして、どのように新たなゴジラの魅力を届けてくれるのだろうか。皆さんもぜひ劇場でチェックしてみてはいかがだろう。

ヒナタカ

>インディーズ映画や4DX上映やマンガの実写映画化作品などを応援している雑食系映画ライター。過去には“シネマズPLUS”で、現在は“ねとらぼ”や“ハーバー・ビジネス・オンライン”などで映画記事を執筆。“映画レビューブログ”も運営中。『君の名は。』や『ハウルの動く城』などの解説記事が検索上位にあることが数少ない自慢。

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