新卒で東京一人暮らし!最適な家賃はどのくらい?
新卒入社の一人暮らしは家賃設定が大切!

新卒入社にともない、一人暮らしを始める人も多いだろう。部屋選びで注意したいのが家賃設定だ。
家賃は月々の生活費の中でも大きなウェイトを占める費用。気に入ったからといって、予算より高い家賃の部屋に住むと後々負担になる。新卒入社したての場合、買いそろえるものが多かったり、会社の飲み会があったりとお金のやりくりが大変になりがちだ。
今回は新卒社会人の方々に向けて、理想的な家賃設定について解説していく。
この記事でわかること
都内で家賃相場が低いのは葛飾区 7.75万円、練馬区 7.50万円、足立区 7.30万円
手取り16万円の新卒一人暮らしなら、適正家賃は5.30万円
家賃を抑える方法「オフシーズンに部屋を探す」「駅から遠い物件を探す」など
このページの目次
【新卒一人暮らし必見】主要エリアごとの家賃の相場

同じ間取りでも、家賃相場は住むエリアによって異なってくる。
ここでは国内主要都市の家賃相場をみていこう。
国内主要都市の家賃相場
都市 | 1R | 1K |
---|---|---|
札幌市 | 2.60万円〜4.20万円 | 3.00万円〜4.20万円 |
仙台市 | 4.50万円〜6.10万円 | 4.00万円〜5.35万円 |
東京23区 | 6.30万円〜14.10万円 | 7.00万円〜12.40万円 |
名古屋市 | 3.20万円〜6.20万円 | 4.00万円〜6.07万円 |
大阪市 | 3.05万円〜7.60万円 | 4.90万円〜6.65万円 |
広島市 | 3.00万円〜6.00万円 | 3.50万円〜6.10万円 |
福岡市 | 3.65万円〜6.00万円 | 3.50万円〜5.30万円 |
※家賃相場はCHINTAIネット2024年8月29日現在のもの
最新の家賃相場を調べる
今回は全国7都市で家賃相場を比較してみた。
この中で家賃が最も高いエリアは東京23区、一番安いエリアは札幌。家賃相場の差はおおよそ50,000円ほどとなっている。
都内で比較的お得なのは?
家賃相場がほかのエリアよりも高い首都圏エリア。特に東京23区内の相場は高くなっている。ただし、同じ23内でも家賃が安いエリアと高いエリアがあるため、勤務先までの通勤時間を踏まえ、なるべく家賃が抑えられるエリアを見極めていきたいところだ。
1Kの家賃相場は、東京23区では港区が12.40万円、千代田区が12.30万円とほかの23区に比較して高い。
一方、葛飾区は7.75万円、練馬区は7.50万円、足立区は7.30万円と家賃を低く抑えて住むことが可能だ。
都内で家賃相場が高いエリア
港区 | 12.40万円 |
---|---|
千代田区 | 12.30万円 |
都内で家賃相場が低いエリア
葛飾区 | 7.75万円 |
---|---|
千代田区 | 7.50万円 |
足立区 | 7.30万円 |
また、企業が集中している都心から離れるほど家賃は低くなる傾向がある。そのため、東京住まいで家賃を安く抑えたい場合は、都心から離れた家賃の低いエリアに住み、そこから職場に通うことがおすすめだ。
東京都に住む人の平均通勤時間は43.8分。東京は交通の利便性が発達しているため、職場から遠いように思えても通いやすい。職場が都心部にある場合、無理に職場の近くの物件を借りるのではなく、乗り換えの回数などを考慮しつつ、給与に合った物件を選ぶと良いだろう。
出典:統計情報リサーチ 総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査」
新卒社会人の一人暮らしが暮らしやすい家賃の目安とは?

毎月の給料の大部分を占めることになる家賃は、なるべく低めにしておきたいところだ。では、家賃がどのくらいだと、生活しやすいのだろうか。
統計によると、新卒初任給の平均水準は、大卒は210,200円、高卒は167,400円となっている。
家賃は手取り収入額の1/3程度に収めると、ある程度余裕を持って生活できるといわれている。
たとえば大卒で初任給が20万円の場合、社会保険料や税金が差し引かれた残りの約16万円が手取り額となる。そのため、家賃として理想的な金額は53,000円程度といえるだろう。
この家賃以内に収まるように、物件を探していくことが大切だ。
出典:令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況|厚生労働省
新卒社会人が一人暮らしの家賃を抑える3つのポイント
新卒社会人が一人暮らしをするときに物件を探すときのポイントは大きく3つある。
- 部屋探しの時期
- 家賃が安いエリア
- 駅から遠い物件
特に都内に住む場合は、エリアごとに大きく家賃が異なるため事前にしっかりとリサーチをしておく必要がある。ここからは、上記のポイントをより詳しく解説していく。
新卒社会人が一人暮らしの家賃を抑えるポイント①:部屋探しの時期が重要

新卒社会人が家賃を抑えるポイントは、ズバリお部屋探しの時期にある。
新生活シーズンを控えた1~3月は引越しシーズンとなり、多くの人が部屋探しを行う時期だ。人気の物件ならすぐに決まってしまうため、家賃の値下げ交渉や「フリーレント」などの条件交渉には応じてもらいにくい時期といえる。
一方、部屋探しのオフシーズンとなる4月~6月、10月~12月は狙い目。お客さんが少ない時期なので、繁忙期よりは家賃交渉に応じてくれる大家さんも多いのだ。
新大学生や、急な辞令により転勤する人などは、どうしても2~3月に部屋探しをするしかなく、時期をずらすことは難しい。しかし、新社会人の方は、希望する企業の内定が決まり、就活が終わり次第、少し早めに部屋探しを始めておくことが可能。また、勤務先から実家まで通える範囲内である場合は、しばらく実家から通ったうえで6月ごろに一人暮らしを開始するのも良いだろう。
就活が終わり次第部屋探しをするという場合、先述の通り、物件探しの時期が遅くなってしまうと希望の物件に住むことが難しくなる。特に都内で安い物件を探そうとすると競争率が非常に高くなるため、就活の合間に物件探しを進めていくと良いだろう。
新卒社会人が一人暮らしの家賃を抑えるポイント②:家賃が安いエリアを探す
先ほど表にて紹介したように、都内であれば「葛飾区」「練馬区」「足立区」あたりのエリアを中心に物件を探すと比較的安めの物件を見つけることができる。足立区の家賃相場は6.6万円ほどだが、港区では13.25万円と家賃が倍以上になる。
できるだけ低い家賃の物件に住むためには、エリアごとの特徴と相場を把握しておく必要があるだろう。
新卒社会人が一人暮らしの家賃を抑えるポイント③:駅から遠い物件を探す
家賃が高くなる要因の1つとして、駅からのアクセスがある。たとえば駅に近い物件は利便性が良く、多くの人が希望するため、それに応じて家賃も上がることが多い。しかし、駅から少し離れている物件であれば駅近の物件と比べると需要は低くなる。
特に都市部や人気エリアで暮らしたいという場合には、少し駅から離れている物件を選ぶことで家賃を安く抑えることができるのだ。
新卒は家賃を抑えるコツを押さえて、一人暮らしを始めよう!

今回は新卒社会人が一人暮らしをするための家賃設定の大切さから東京におけるエリアごとの家賃相場を紹介した。新卒社会人は就活が終わってから実際に勤務が開始するまで、一ヶ月から半年ほど自由に使える時間があることが多い。
トラブルなく一人暮らしを始められるよう、早めに物件探しを進めていき、自分に合った部屋で暮らせるようにしよう。
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部