東京での一人暮らしにかかる費用は?家賃相場と生活費をシミュレーション

公開日:2019年3月1日

東京で一人暮らし!費用をシミュレーション

憧れの東京での一人くらいはいくらかかるのだろうか
憧れの東京での一人暮らし。費用はどのくらいかかるもの?

憧れの東京一人暮らしを始めるにはいくら費用がかかるのか。引越しの初期費用にも関わる家賃だが、東京のどこに住むかで大きく異なってくる。

地方から上京する人にとって一番分かりやすい基準は、東京を走る山手線だろう。山手線の内側は都心部のため家賃相場が高い傾向にある一方で、山手線沿線でも北側や山手線から外側に遠ざかるほど家賃が低くなりやすい。

それでは、このような東京での特徴を踏まえながら一人暮らしの費用を検証してみよう。

この記事でわかること
人気のエリアは「新宿・渋谷・池袋」!家賃を抑えるなら都心エリアや山手線の内側は外して物件を探そう
東京暮らしの家賃を抑えたいなら、乗り換えがしやすい路線を調べよう
東京での入居でかかる初期費用は、家賃5〜6ヵ月分を想定しよう

東京での一人暮らしの家賃相場は?人気ランキング上位の駅

人気の駅、大都会新宿!
人気の駅、大都会新宿!

東京で一人暮らしする場合、家賃相場はどのくらいになるのか。まずは人気の駅ランキング上位をみてみよう。

東京都の賃貸家賃相場(人気の駅 ランキング)

1位 新宿駅(1R:10.5万円/1K:12.3万円/1DK:14.4万円)
2位 渋谷駅(1R:12.8万円/1K:12.20万円/1DK:17.3万円)
3位 池袋駅(1R:7.0万円/1K:8.8万円/1DK:12.5万円)
(※家賃相場・人気ランキングはCHINTAIネット2024年4月30日現在のもの)

東京都の最新家賃相場はこちら!

地方都市などエリアによっては家族で住む2LDKや3LDKが借りられそうな価格だ。このような都心部の家賃だけをみていると、東京での生活費はかなり高い印象を受けてしまう。

しかし、都内といっても、都心部とその他の地域では家賃相場も大きく変わってくる。同じ東京23区内でも、千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区などの都心エリアや山手線の内側は高くなりやすいため、費用を抑えたい場合はそれ以外のエリアで探してみよう。

東京で家賃を抑えるには「電車や地下鉄」を使いこなすこと!

中心地から少し離れると家賃が抑えられる
中心地から少し離れると家賃が抑えられる

すでに説明したように、都内のなかでも企業や大学が集まる都心部のエリアは家賃相場も高い傾向にある。このため、東京での一人暮らし費用を抑えるには、ある程度都心部を離れたエリアで部屋を探す必要があるだろう。

ほかの地方都市と比べ、首都圏に暮らす人の通勤時間が長い傾向にあるのはこのためだ。

まずは東京の鉄道網を把握しよう!

路線図
東京の鉄道網は非常に複雑な構造だ

都内には、JR、東京メトロ、都営地下鉄、複数の私鉄と、さまざまな鉄道路線が網目状に走っている。複雑に入り組んだ東京の路線図は見慣れるまでに時間がかかり、かなり難しく感じることだろう。

しかし、路線を把握することで東京での物件探しもその後の生活も快適になる。まずは、通勤・通学先の最寄り駅が通っている路線、もしくは乗り換えがしやすい路線を調べてみよう。

渋谷駅・上野駅・池袋駅など複数の路線が通るターミナル駅は多くの電車や地下鉄が乗り入れていて便利だが、家賃相場も高くなる傾向にある。そこで、これらの駅に近く、アクセスしやすい穴場駅を探してみよう。都心から離れて家賃を下げつつも快適に移動できるのでおすすめだ。

東京での一人暮らしスタートにかかる費用は?

引越し費用が高い東京、貯金をしておこう
引越し費用が高い東京、貯金をしておこう

それでは、実際に一人暮らしを始めようとすると、引越しにはどのような費用がかかるのだろうか。

不動産会社での賃貸契約時に支払う費用

まず、不動産会社で契約時に支払う主な初期費用は以下の通りだ。

敷金家賃の1~2ヵ月分
礼金家賃の1ヵ月分
仲介手数料家賃の半月~1ヵ月分
前家賃翌月1ヵ月分の家賃
火災保険料2年分で1~2万円程度
鍵交換費用1万5000円前後

物件の家賃にもよるが、入居にかかる初期費用はおよそ家賃の5~6ヵ月分だと考えておこう。

このように、契約時に支払う費用の多くは「家賃○ヵ月分」という形で提示されるので、家賃相場の高い東京では初期費用も高くなりがちだ。月々に支払う家賃だけでなく、初期費用としていくら使えるかも考えて、物件を探すようにしよう。

引越しにかかる費用

引越し業者を依頼する場合にはりょうきんがかかる。各引越し業者が、一人暮らし向けの「単身パック」などのプランを用意していることが多い。費用は引越し業者や荷物の量、距離によって差があるものの、2~4万円台が相場となっている。

例えば日本通運の単身者向けパックの中で最も安価な料金帯の「単身パックS」の場合、名古屋→東京で23,000円、札幌→東京で31,000円、福岡→東京で33,000円となっている。

ただし、初めての一人暮らしという場合は、家具・家電などを新たに購入する場合も多い。このため引越し業者は利用せず、衣類など実家から持ち込むものだけを宅急便で送る方法もある。荷物の量によって検討しよう。

参照:日本通運HP 2019年3月現在

家具・家電購入にかかる費用

新たに一人暮らしを始める場合、テレビや冷蔵庫、洗濯機、寝具、カーテンなど必要なもの一式を揃える必要がある。予算はだいたい10万円程度必要といわれている。

可能であれば、知人から譲ってもらったり、リサイクルショップやフリマアプリなどで低価格のものを探すのも良いだろう。

東京一人暮らしの生活費はいくらかかる?

東京での生活費の平均はこれだ
東京での生活費の平均はこれだ

ここからは、一般的な一人暮らしの1ヵ月にかかる生活費をみてみよう。

出典:政府統計 2017年家計調査 1世帯当たり1か月間の支出(単身世帯/34歳以下)

食費39,510円
水道・光熱費6,959円
家具・日用品費6,500円
被服費7,712円
保健・医療費3,627円
交通費7,260円
通信費7,451円
教養費・娯楽費17,155円
交際費11,780円
雑費10,724円
合計118,678円

統計調査によると、34歳以下の単身世帯(男・女)の住居費等を除く月々の消費支出の合計金額は約12万円となった。

上記は全国平均だが、東京では物価の高さが影響し、食費や外食費、服飾費、娯楽費が高くなりやすい傾向がある。上記金額にさらに1〜2万円プラスされると計算しておこう。

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工夫して無駄な出費を抑えよう
工夫して無駄な出費を抑えよう

東京で一人暮らしを始めるには、初期費用をはじめ月々の家賃や生活費がある程度かかることがわかった。月々の出費を抑えるためには、生活費のなかでも多くを占める家賃を抑えることが重要になる。

一人暮らしの適正家賃は、手取り収入額の25~30%といわれている。部屋選びの際はあれもこれもと条件を欲張りすぎず、身の丈に合った家賃の物件を選ぶようにしよう。

また、東京での暮らしには誘惑が多いものだが、なるべく外食を控えて自炊を心掛ける、服飾費や娯楽費は月々の上限金額を決めておくなど、生活費を無駄遣いしないための工夫も大切だろう。

文=Kiyomiy(株式会社YOSCA)

CHINTAI編集部
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