【お部屋探訪】ポップアーティスト・326(なかむらみつる)編

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友だちの部屋に遊びに行くような感覚で、有名人の部屋に上がりこんでみたい……。そんな妄想から始まった当連載。第8回目の訪問先は、ポップアーティスト・326(なかむら みつる)さんの部屋だ。

ファンの方が作ってくれたマスコットを持つ326さん。どんな部屋に住んでいるのだろうか?

ファンの方が作ってくれたマスコットを持つ326さん。どんな部屋に住んでいるのだろうか?

326(なかむら みつる)

1978年2月28日佐賀県生まれ。1997年のデビュー以来、イラストや詩、作詞、作曲、絵本、ゲームのビジュアルプロデュースなど、幅広いフィールドで創作活動を展開しているポップアーティスト。

2013年8月から芸能プロダクション「タイタン」に所属。2015年から世界初着ぐるみ漫才師「じょ~く」のプロデュースを手がけ、お笑いの世界にもその活動の幅を広げている。『やさしいあくま』(幻冬舎)、『あかちゃんからのラブレター』(以上、Think D出版)、『キミが、たいせつ。』(PHP研究所)、『326のオトナの恋のはじめかた』(以上、宝島社)、『明日にはまだ失敗がないそれだけで生きる価値がある』(ミライカナイブックス)など著書多数。

友だちに行きたいと思ってもらえる部屋作り

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今年1月に、世田谷区の2LDKマンションに引越したばかりだという326さん。引越した理由は?

「以前は所属していた事務所から近いという理由で、15年間恵比寿に住んでいました。でもおととしに事務所を移籍。恵比寿は立地的に便利なのですが、観光地化され、常に人が多いのがイヤだったので引越そうと」

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「自分の描いたキャラクターは実の子どもようでかわいい」(326さん)

物件選びの条件は「1階」「駐車場あり」「3口ガスコンロ」「駅近」と326さん。1階を選ぶ理由は、高層階の部屋は気圧の関係で片頭痛が起きるから。また個展で作品の搬入があるため、駐車場もマスト条件だそう。そのほかにも、街選びの条件には「閑静」「レンタルビデオ屋がある」「おいしいパン屋がある」「スーパーやコンビニ、フランチャイズも充実している」と、かなりのこだわりを持っているようす。

「自宅に友だちを招待して、もてなすことが大好きなので、人が来たいと思ってもらえる部屋作りを意識しています。ほとんど飲みに行ったり、遊びに行ったりしないので、家賃はちょっと高めでも思い切って借りちゃいますね」

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筆者にもカレーと野菜炒めをふるまってくれた。どちらも家庭的な味でおいしい

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キッチンもきれいに整頓されている

おもてなしが好きな326さんは、友だちや家族が泊まれるように、来客用の布団やベッドも用意している。親戚の家に来たかのようなおもてなし具合に、「俺、おばちゃんだよね」と笑みを浮かべる。

インテリアのこだわりは?

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部屋のお気に入りスポットはこたつ

「『チャイルドマインダー』という家庭的保育の資格を持っていて、いずれは自宅で子どもを預かりながら、絵やスポーツなどを教える仕事もしたい」と326さん。

実は326さんは、大の子ども好き。友人が連れてくる子どもたちが危なくないよう、高さの低いこたつにしたり、仕事用デスクの角にはコーナークッションを付けたりなど、安全にはかなり配慮しているとのこと。ちなみに部屋でお気に入りスポットはこたつ。ここでマンガを読んだり、ゲームや昼寝をしたりしてくつろぐんだとか。

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仕事は自宅だけでなく、カフェを転々とするノマドスタイルでも行う

ポップアーティストだけあり、インテリアの色にもこだわりを持つ。カラフルなモノが好きな326さんは、部屋の中がいろいろな色で溢れてしまい逆に落ち着かなくなってしまったことがあるそう。そこで今回の部屋では、白と茶色をコンセプトに、家具はすべてそのトーンに合せたとか。おかげで温かみのある空間となっている。

「今度はペット可の部屋に引越したい!」

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ハードルは、倒しても、失格にも減点にもならない…。失敗は、していい!!

326さんは、かつて一世風靡したアーティスト「19(ジューク)」のビジュアルプロデュースや、作詞を担当していた。ここだけの話、19が売れていた時は、結構いいところに住んでいたのでは……?

「当時は、事務所が用意してくれていた高輪のマンションに住んでいました。ただ自宅の周りには、スーパーがなくて、コンビニのご飯をずっと食べていました。家賃代がかからない代わりに、月に8万円ほどしかもらえず、それで生活しなくてはならなかったので結構キツかったんですよ。まぁあれは青春時代みたいなもの。それもあって部屋探しには、こだわりを持っています」

「今度はペット可の部屋に引越したいですね。実はペットを飼おうと思っていたら、ペット不可の部屋だと引越してから気がついたんです。飼うなら、柴犬風にカットしたポメラニアンがいいなぁ♪」

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そんな326さんの最新作、絵本『みにくいこねこ』と、作品集『326Ⅲ ナカムラミツル作品集Ⅲ』が2月24日に同時刊行。全国の本屋で、発売記念イベントとしてサイン会を開催中。

「おこづかいを持って会いに来てくれる小学生もいて、サインするときに『お母さんにプレゼントしたいからお母さんの名前を書いてもらってもいいですか?』と言われたり。毎回、感動してばかり。子供は本当に偉大です」

そのほか、4月29日からは、個展「326Ⅳ」をキチジョウジギャラリーにて開催。LINEスタンプも販売している。気になる方はチェックしてみてはいかがだろう。

(名久井梨香+ノオト)

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