【お部屋探訪】クリエイター・小鳥遊しほ編
友だちの部屋に遊びに行くような感覚で、有名人の部屋に上がりこんでみたい……。そんな妄想から始まった当連載。第11回目の訪問先は、クリエイターの小鳥遊(たかなし)しほさんの部屋だ。
●小鳥遊しほ
1988年7月6日生まれ。愛知県出身のクリエイター。講談社主催のオーディション「ミスiD2013」ファイナリストに選ばれ、イラストレーターやフードコーディネーターとしての活動をスタート。モデルとしても活動する傍ら、雑誌やネットコラムの連載、企業やアパレルブランドとのコラボレーションなど多方面で活躍する。
●「2年に1度のペースで引越します」
現在、小鳥遊さんは、都内の賃貸マンションに住んでいる。なんでも契約更新はせずに、2年に1度は引越しをするという大の引越し好き。過去には、下北沢や渋谷、学芸大学に住んでいたそうだ。今回、この部屋を選んだ決め手は?
「その時々で仕事の状況が変わるので、それに合わせて間取りを選びます。この部屋には1年前に越してきたのですが、イラストメインだったので、書斎のある部屋がいいなって。基本的に、デザイナーズやリノベーション物件が好きです。あと特に重視する点は、内装。料理撮影で使用するので、キッチンが広くてキレイなことが絶対条件ですね」
引越すたびにインテリアも買い替え、部屋のイメージをガラリと変えるらしい。今回は、どんな点にこだわったのだろうか?
「明るい色のフローリングが気分じゃなくて……。とりあえず、芝生を敷いてみました」
リビングのみならず、書斎やキッチンにも芝生が敷いてある。また以前住んでいた部屋は地下にあり、窓がなかったそうだ。その反動で、今回は日当たりのいい物件を選んだという。太陽と芝生、まさに公園のようなお部屋だ。
「床とカーテン、ソファーなどの大きな家具で部屋の印象が決まると思うんです。今回は芝生に合うよう、茶系の家具でそろえました」
●「週3~4日は飲み歩いて、部屋には帰ってきません(笑)」
こんな素敵な部屋にもかかわらず、小鳥遊さんは週3~4日は飲み歩き、あまり自宅に帰って来ないのだとか。
「そのまま友だちの部屋とかで寝るので、週の半分はいないです(笑)。せっかく書斎のある部屋にしたのですが、仕事も自宅と外の半々。イラストを描くときは自宅で、コラムなどはカフェでやっています」
ちなみに小鳥遊さんは、さまざまな資格・検定の持ち主。美容師免許、調理師免許、フードコーディネーター検定、フードビジネスコーディネーター検定、色彩検定、ネイル検定、メイク検定を持っている。
「単に、自分の知識が増えるのが好きなんです。今は寝る前にハーブ検定の勉強をしています」
●「次はアイランド型のキッチンがいい」
フードコーディネーターとしても活躍する小鳥遊さん。ネット上には、得意料理はジャージャー麺とあるが?
「女子の得意料理って、オムライスとか洋食系が多いじゃないですか? でも、男子はシャレた洋食より中華とかのほうが喜ぶと思うんですよね。だからジャージャー麺を得意料理に。私、姑息なので(笑)」
次はどんな部屋に住みたい?
「実は、もう引越したくてずっと探しているんです。ホームパーティーが好きなので、次はアイランド型のキッチンのある、リビングが広い部屋がいいですね」
これからクリエイターを目指して上京してくる人たちに、アドバイスはあるだろうか?
「寂しがり屋の人は、繁華街や交通の便が良いところに住んだほうがいいですよ。そういう街なら人が多くて寂しさも紛れるし、友だちも家に訪れやすくなります。私の部屋にも『ごはん食べさせて』『シャワー浴びさせて』とよく友だちが来てくれます。いつ人が泊まっていってもいいように、何人分かの歯ブラシやパジャマも用意してあります。皆さま、お待ちしております(笑)」
そんな小鳥遊しほさんが描いた初の書籍「くまっているのはボクなのに。 一問一頭」(KADOKAWA/中経出版)が発売中だ。読者のお悩みにくまったくんが答えてくれる、ゆるかわシュールなイラストとマンガが詰まった一冊。気になる人は、チェックしてみてはいかがだろうか?
(名久井梨香+ノオト)