引越しでぬいぐるみの梱包はどうする? 傷めない圧縮手順や引越し後のケア方法

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ぬいぐるみを引越しで運ぶ際のおすすめ梱包方法を紹介

ゲームセンターのクレーンゲーム機で取ったぬいぐるみや、誕生日プレゼントなどでもらったぬいぐるみ。大切にしている人は多いだろう。

サイズの大きなぬいぐるみがある場合や、大量にぬいぐるみがある場合、引越しのときに梱包方法で悩むこともあるだろう。今回は引越しのときに覚えておくと便利な、ぬいぐるみの梱包方法について説明していこう。

お気に入りのキャラクターのぬいぐるみ。クレーンゲームで見つけるとついつい収集してしまう
お気に入りのキャラクターのぬいぐるみ。クレーンゲームで見つけるとついつい収集してしまう

ぬいぐるみの梱包に袋を使うのはNG?

引越し業者と契約する際に交わす「引越し運送約款」には、荷物は運送に適するよう荷造りをすることと書かれている。このため、引越し業者がトラックに積んで運びやすいよう、基本的に荷物はダンボールに入れることになる。

小さなぬいぐるみをまとめて大きなビニール袋に入れた状態にしていると、引越し業者に運送を断られてしまうことがある。これは、運送中に袋が破れてしまった場合、ぬいぐるみが汚れたり、傷がついたりしたときに責任を取ることができないからだ。

なお、ダンボールに入りきらない大きなサイズのぬいぐるみは袋詰めでもよいようだ。

引越し時のぬいぐるみの梱包方法①:ダンボール

ダンボールに入れる場合は緩衝材を活用しよう

ダンボールにぬいぐるみを入れる際は、ぬいぐるみをいわゆる「プチプチ」などの緩衝材で包み、ダンボールの底に緩衝材を敷き中へ入れていく。この時、できるだけ空きスペースをなくすように入れると傷を付けずに運ぶことができる。

ぬいぐるみの梱包に新聞紙を使用する場合の注意点

ぬいぐるみを緩衝材ではなく新聞紙で包んでしまうと、新聞紙のインクがぬいぐるみに移ってしまうことがあるから気を付けたい。その場合、ぬいぐるみをビニール袋で包み、さらにその上から新聞紙で包むと印刷された文字などがぬいぐるみに移る心配がないようだ。

またビニール袋で包むことで、雨でダンボールが濡れても、ぬいぐるみが濡れるのを防ぐことができる。

ぬいぐるみをほかの荷物の緩衝材代わりに使用することも可能!?

引越し料金は、荷物の個数が増えれば増えるほど高額になる。少しでも節約するためには、できるだけダンボールの数が少なくなるように荷造りを行うことが大切だ。

そこで、素材の柔らかいぬいぐるみを緩衝材で包み、ほかの荷物と一緒に入れるとほかの荷物のクッションとして活用できるのでおすすめ。タオルや洋服を入れたダンボールに空きスペースがあるなら、その隙間を埋めるように入れるのも良いだろう。

ただし、ほかの荷物と一緒に梱包する場合、先がとがっているものや、角張っているものなどを一緒に入れるとぬいぐるみに傷がついてしまうため、一緒に入れるものに注意する必要がある。

引越し時のぬいぐるみの梱包方法②:圧縮袋

とはいえ、たくさんのぬいぐるみを持っている場合、すべてを普通にダンボールに梱包してしまうと大量のダンボールが必要になってしまう。

ダンボールの数が足りず、ぬいぐるみをダンボールに入れられないときは、「圧縮袋」を使うことをおすすめする。。圧縮袋に入れてぬいぐるみを圧縮すればスペースを取ることがない。ダンボールに入れれば多くのぬいぐるみを少ないスペースで運ぶことが可能になるのだ。

圧縮袋はAmazonなどのオンラインショップやホームセンター、100円ショップなどでも購入することができる。掃除機やポンプで中の空気を吸いだすタイプや、掃除機などの器具不要で圧縮することのできる圧縮袋もある。

圧縮袋は1ぬいぐるみの梱包に便利な
ぬいぐるみの梱包に便利な圧縮袋は100円ショップでも購入可能

なお、圧縮袋の貸し出しを行っている引越し業者もある。また布団袋にスペースがある場合にはそちらに入れてしまっても構わないし、布団袋をぬいぐるみ専用の袋にしても引越しし業者は運んでくれる。

ぬいぐるみを圧縮する際の注意点

圧縮するぬいぐるみは、圧縮袋から出した後に元の姿に戻りやすい素材の柔らかな綿などのものが向いている。 逆に、スポンジ素材など中綿が硬いもの、繊細な装飾が施されているものなどはダンボールに入れるようにしよう。

圧縮袋を使ってぬいぐるみを梱包する方法

圧縮袋を使ってぬいぐるみを梱包する場合の手順を解説する。今回は掃除機が不要の、手で圧縮するタイプを使用する。

まずは床の上に圧縮袋を広げてぬいぐるみを入れ、チャックを閉める。このとき、ぬいぐるみと一緒に防虫剤を入れておくと、ぬいぐるみのケアができて一石二鳥だ。

ぬいぐるみを圧縮袋へ投入
ぬいぐるみを圧縮袋へ投入

チャック側を芯にして袋を丸めていき、袋の下側についている空気口から少しずつ空気を抜いていく。このとき、ぬいぐるみの型崩れを防ぐため、なるべくぬいぐるみに折れ目がつかないよう気を付けよう。

少し心苦しいが、ぬいぐるみを丁寧に丸めながら少しずつ空気を抜いていく
少し心苦しいが、ぬいぐるみを丁寧に丸めながら少しずつ空気を抜いていく

空気を抜ききったら、圧縮したぬいぐるみがなるべく平らになるように袋を押してつぶす。圧縮後のぬいぐるみをダンボールに入れる場合は、ダンボールの大きさを考慮し、収まる大きさになるよう圧縮していくとよい。

圧縮後の姿がこちら。丸いフォルムのキャラクターが見事にペッタンコに!!

見事にペッタンコに圧縮されたぬいぐるみ。本当に元に戻るのか少し不安……
見事にペッタンコに圧縮されたぬいぐるみ。本当に元に戻るのか少し不安……

引越し完了後、ぬいぐるみはどれくらいで元にもどる?

引越し完了後は、ぬいぐるみを圧縮袋から出して日陰干しをしよう。形を整えてから日陰干しをすれば、元の形状に戻りやすくなる。

長時間圧縮状態にしておいたぬいぐるみでも、1日程度で元の形に戻るようだ。

圧縮袋から出したぬいぐるみ
圧縮袋から出したぬいぐるみ。一時は心配になったが、ふくよかな姿を取り戻した

また引越し後もしばらく使用しないぬいぐるみは、圧縮状態のまま保存しておくことも可能。省スペースになるのはもちろん、圧縮袋は防カビ・防ダニや防水除湿などにも優れているので、お手入れの手間が省ける。

ただし、先述の通り硬い素材のぬいぐるみや変形しやすいタイプのぬいぐるみは、元の姿に戻らなくなってしまう可能性があるので、圧縮したままの保管は避けた方が良いだろう。

次のページでは、不要なぬいぐるみの処分方法についてご紹介する。

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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