「住みたい街」のド定番!吉祥寺の銭湯・よろづ湯、弁天湯とハーモニカ横丁を巡ってきた!
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「部屋風呂」へのこだわりを捨て、吉祥寺に住む!
皆様、こんにちは。家賃お高めの人気タウンを銭湯で攻略すべく、日々フィールドワークに勤しむ男、コロスケでございます。
今回のターゲットはベタです。「住みたい街はどこですか?」と聞かれて、真っ先に名前があがる、あの街です。そう、“キング・オブ・住みたい街”の吉祥寺です。

23区外にもかかわらず、渋谷・新宿まで20分前後という好アクセス。駅から至近距離に井之頭公園という憩いの場を擁し、映画館、ライブハウス、ギャラリー、中古盤屋といった文化的スポットも充実。リーズナブルな飲み屋に渋い喫茶店、古着屋におしゃカフェ、パルコもあればマルイもあるよ!……と、まさに全部乗せ。
あまりにも長期間上位に居座り続けたため、『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』(マキヒロチ・著)なんてタイトルの漫画(吉祥寺の不動産屋を営む双子の姉妹が、吉祥寺という幻想にとりつかれた人たちに新たな扉を開けてもらうために他の魅力的な街を紹介する)が誕生してスマッシュヒットした。

あまりにもみんなが住みたすぎて、食傷気味になるくらいのパーフェクトタウンだけに、駅徒歩10分圏内かつバス・トイレ別という条件で賃貸物件の家賃相場を調べてみると7.90万円というお値段が算出される。てなわけで銭湯さん、出番ですよ!
バス・トイレ別にこだわらず、湯船につかりたい気分のときは銭湯を利用するスタイルをとれば、家賃相場は6.90万円まで下落。
もちろんこれはあくまで相場であり、中には驚くほどお安く住める物件もあるのでぜひ探してみてほしい。てなわけで吉祥寺の銭湯事情を調査すべく現地へ行ってまいりました!
※間取り:ワンルーム・1K・1DK/CHINTAIネット調べ(2020年1月8日時点)
何はともあれ井之頭公園を散策しつつ、同行した担当編集が行きつけだという喫茶「トムネコゴ」へ。古いマンションの一室にある隠れ家的なお店だ。



ここは基本的に会話せずに、ゆっくりとした時間を楽しむための場所。美味しいコーヒーを飲みながら読書を楽しみたい方にうってつけだ。
吉祥寺銭湯その① 吉祥寺駅から激近の「よろづ湯」で昭和に想いを馳せる
お次は北口に移動。吉祥寺駅周辺にある2軒の銭湯をチェックしてみよう。まず、吉祥寺駅から徒歩3分と激近な場所にある「よろづ湯」へ。キャバクラなどが集中する吉祥寺イチの歓楽街に突如出現する超レトロな外観の銭湯だ。

果たして室内はどんな感じなのか……(ドキドキ)。うおおおおおお、すごい! これはまさに昭和そのもの。広々とした脱衣所、広々とした室内。浴槽はざっくり2つに仕切られており、メインの半分が泡風呂仕様。小さいほうの浴槽が深め。非常にシンプルな構造になっている。


手ぶらで入ったので140円のタオルを買うと、シャンプーとボディーソープが入っていた。浴槽にどっぷりとつかりながら、高い天井を見上げると、昭和にタイムスリップした感覚が味わえる。あまりの郷愁でなんだか、おじさん、涙が出てきちゃった……。
【よろづ湯】
住所:武蔵野市吉祥寺本町1−18−9
営業時間:16時~24時30分
定休日:毎週土曜日
吉祥寺銭湯その② 昭和情緒豊かな「弁天湯」からのハモニカ横丁でおじさん昇天
2軒目は東急百貨店の裏側に位置する「弁天湯」。ここも駅から徒歩5~6分と非常に近い。「よろづ湯」ほどではないが、なかなかに昭和風情の残るザ・銭湯だ。
とはいえおしゃれな雑貨屋が軒を連ねる通りにある「弁天湯」は、吉祥寺色強め。かつては室内で「風呂ロック」という音楽イベントが開催されていた(ロビーには弁天湯でライブをしたアーティストの写真が飾ってあります)。


室内は予想通り昭和情緒豊か。天井も高くて開放的だ。とはいえ「よろづ湯」に比べると設備は現代的。浴槽は3つに分かれていて、薬湯、電気風呂、座風呂(ジャグジー)が楽しめる。ボディーソープとシャンプーが完備されているので、自宅からタオル1枚持参すればOKだ。
【弁天湯】
住所:武蔵野市吉祥寺本町2−27−13
営業時間:15時40分~23時
定休日:毎週木曜日
さて、2軒の銭湯をハシゴしてすっかりいい気分になったので、駅前のハモニカ横丁に寄り道。


ここは狭いエリアに飲食店が100店舗弱もひしめく呑兵衛のパラダイスである。さっそく、せんべろの名店「コパンダ」へ。まずはおでん盛とハイボールで乾杯!


今回は頼まなかったけど、飲み物とおつまみ3品で1,000円の「おつかれセット」なんていう最強すぎるメニューもある。

もちろん、1杯で退散することなど出来ず、結局終電近くまで根を張ってしまった。いったい何杯飲んだことか……。それなのに、お会計がびっくりするほど安い。これなら毎日来たい!
うーん、吉祥寺で銭湯生活を始めたら、一生抜けられないかも!
文・写真=奈良崎コロスケ
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