同棲するなら100万円の貯金が必要!?費用の節約術や効率よくお金を貯める方法を紹介
同棲を始めるにあたって貯金は いくら必要?

「これから同棲を始めたいけれど、どのくらい貯金が必要なのかわからない」「2人で暮らしていくのに毎月の生活費はいくらくらいかかるのか」といった不安を抱えているカップルも多いのではないだろうか。同棲生活を始めるなら、まずは最低限必要な生活費や貯金額を把握しておこう。
今回は、同棲を始める際にかかる初期費用・生活費、効率良く貯金を増やす方法などを紹介していく。
この記事でわかること
同棲を始めるには2人で100万円必要!物件を借りるのに40〜70万円かかる
効率の良い貯金方法「目標額を設定」「支出額を記録」「貯金用の共同口座を開設」
初期費用を抑える方法「敷金礼金ゼロの物件探し「フリーレントの物件」「引越しを自力で行う」
このページの目次
同棲開始に必要な貯金額は「100万円以上」あるのが理想的!
同棲生活では広い部屋が必要になるし、生活費も2人分かかることになる。一人暮らしよりも多めの資金が必要だ。
総務省の調査によると、2021年における二人暮らし世帯の平均消費支出は約26万円とされている。同棲をスタートさせるためには、このデータも含め2人合わせて100~150万円ほど、もしくはそれ以上の貯金額があると安心だろう。
家賃を8万円と仮定したおおよその内訳を表にまとめたので参考にしてほしい。
【同棲を始めるのに必要な金額の内訳】
項目 | 相場 |
---|---|
賃貸物件を借りる際の初期費用 | 40~70万円 |
引越し代 | 10~16万円 |
家具家電の購入費 | 10~30万円 |
初月の生活費 | 27万円前後 |
合計 | 約87~143万円 |
最低でも「80万円」は貯金しておこう
2人で暮らすための貯金は、お互いの協力があってこそ叶うもの。しかし学費や病院代などどうしても生じる出費があり、100万円を貯めるのは難しいというカップルも多いだろう。
このような場合には、まずは80万円を目標に貯金を始めてみよう。最低でも80万円あれば、後述する節約術で初期費用や生活費を抑えられる可能性があるからだ。
同棲を始めるのに必要な初期費用はいくら?
同棲を始める際にかかる費用で一番大きいのは、賃貸物件を借りる際にかかる初期費用だ。初期費用の相場は「家賃の5~6ヶ月分」といわれている。
以下の表で、家賃が8万円と12万円の場合のシミュレーションを見ていこう。
【賃貸物件を借りる際の初期費用の内訳(一例)】
項目 | 相場 | 家賃8万円の場合 | 家賃12万円の場合 |
---|---|---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 | 8万円 | 12万円 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 | 8万円 | 12万円 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 | 8万円 | 12万円 |
日割家賃 | 入居日により異なる | 4万円(※) | 6万円(※) |
仲介手数料 | 家賃0.5ヶ月~1ヶ月分+消費税 | 4.4~8.8万円 | 6.6~13.2万円 |
保証料 | 家賃0.5ヶ月~1ヶ月分 | 4~8万円 | 6~12万円 |
鍵交換費用 | 1~2万円 | 1~2万円 | 1~2万円 |
火災保険料 | 2万円 | 2万円 | 2万円 |
合計 | 約4~6ヶ月分 | 39.4~48.8万円 | 57.6~71.2万円 |
上記の表から、家賃8万円では約40~50万円、12万円なら約60~70万円ほどの初期費用がかかることがわかる。更に、物件によってはクリーニング費用やサポート費用などがプラスされることもある。
同棲開始のための費用を効率良く貯金するコツ
「2人で貯金をする」と決めるのは簡単だが、実際にはうまくいかない場合もあるだろう。たとえば、友人へのご祝儀や医療費など突然の出費があるかもしれない。
途中で挫折しないよう、以下の4つのコツを押さえて貯金を続けていこう。
効率良く貯金する方法①目標額と期限を設定する
長距離走やロングドライブをする際、明確なゴールがわかっていると気持ちが楽になり、目標達成に向かって努力しやすくなるといわれている。
貯金もこれと同様に、まずは100万円、厳しい場合なら80万円というように目標額を設定しよう。
目標金額と合わせて、いつまでに貯めるか「期限」も決めておくとゴールに近づけているという実感も得やすくなる。1~2年など無理のない期間を定めておこう。
なお、カップルのどちらかが貯金の習慣がなかった場合、最初から100万円という大きな額を目標にはせず、「まずは10万円」と少額から始めてみるのも手だ。
効率良く貯金する方法②支出額を記録しておく
目標額を貯めるためには、日々の支出額を記録しておき、無駄な出費がないか確認する習慣をつけよう。
日々の支出額をマメに記録したり、家計簿帳をつけたりするのは難しいと思う人は、手軽に記録できる家計簿アプリがおすすめだ。実際に使ってみると、「コンビニで○万円も使っていた!」など日々の無駄遣いを具体的な数字で自覚することができるだろう。
同棲資金が順調に貯金できていたとしても、急なケガや病気など不測の事態に備えて予備費も確保しておかなければならない。このような予備費を確保しておくためにも、支出額の記録は重要だ。
効率良く貯金する方法③貯金専用に共同口座を開設する
貯金専用の共同口座を作るカップルも多い。2人で毎月決まった額を貯蓄し、目標額に達するまで引き出せないルールにしておくことで、より効率的に貯めることができる。同棲費用に限らず、将来の結婚・出産などに備えるのも良いだろう。
新しく共同口座を開設するなら、気軽に残高の確認ができ、手数料を抑えることができるネット銀行がおすすめ。これなら仮に遠距離恋愛中であっても2人で貯金を続けていくことが可能だ。
効率良く貯金する方法④積立預金や定期預金制度を活用する
これまで貯金に縁のなかった人におすすめなのが、自身の給与口座から積立預金をしていくという方法だ。
積立預金とは、毎月決まった日に預金の積み立てをして目標額を目指す方法のこと。たとえば毎月の給料日に合わせて設定すれば、自動的にコツコツ貯金していくことができる。
同棲のための貯金がある程度貯まってきたら、定期預金を利用するのもおすすめだ。こちらはまとまった金額を期間を決めて預け入れる方法で、通常の預金や積立預金に比べて金利が高いのが特徴。一定期間引き出せないので、安易に動かせない点には注意しよう。
初期費用を抑えて同棲を始める方法
同棲資金の中でも、初期費用は大きな割合を占める。ここを節約できれば、限られた貯金額で同棲を始めることも可能だ。
ここでは賃貸物件契約時の初期費用や引越し代を抑える方法を3つ紹介していくので、自分に合ったものを実践してほしい。
節約術①:敷金・礼金ゼロの賃貸物件を探す
通常、賃貸物件を借りるときは敷金や礼金を支払わなければならない。しかし、なかには敷金や礼金なしで借りられる賃貸物件もある。敷金・礼金ゼロの物件を選んだ場合、おおよそ家賃1~4ヶ月分の節約が可能となる。
「敷金」は退去する際の原状回復費や家賃滞納の際に充当されるお金であり、部屋をきれいに使用して入れば返ってくることもある。このため敷金ゼロの物件では、退去時の原状回復費用・クリーニング代が高くなる可能性があることに注意しよう。
一方「礼金」は、大家さんに賃貸物件を借りるお礼として渡すお金。退去時に返還されることはない。
なお、敷金・礼金がゼロであっても、家賃などその他の項目が相場より高い場合もある。ゼロ円=安いと単純に考えるのではなく、支払う初期費用の総額で比較するようにしよう。
また敷金ゼロの物件に住む場合には、契約時にクリーニング代などの注意点についてもしっかりと確認し、納得しておくことが大切である。
敷金・礼金ゼロの賃貸物件のメリット・注意点
メリット | 注意点 |
---|---|
・家賃1~4ヶ月分の初期費用を節約できる | ・退去時の費用が高くなる可能性がある |
フリーレントの賃貸物件
「フリーレント物件」とは、入居後何ヶ月間かの家賃が無料となる賃貸物件のこと。最初からフリーレント物件として募集をかけている大家さんもいれば、空室対策のひとつとしてフリーレントを後から設定し、あらためて入居者を募る大家さんも少なくはない。
一般的に、フリーレント物件では入居後1~2ヶ月程度の無料期間が設定されている。何かとお金がかかる引越し当初に、家賃を払わなくて良いのは大きなメリットだ。
ただし、そもそもフリーレント物件は数が少ないため、希望条件に合った物件が見つかりづらくなる点に注意しよう。
また、フリーレント物件は最低契約期間が決まっていることが多く、短期で退去する場合は違約金の支払いが生じる場合もある。契約書の内容をしっかり確認してほしい。
フリーレント物件のメリット・注意点
メリット | 注意点 |
---|---|
・初期費用のうち前家賃分(+α)を節約できる ・引越し後すぐの生活費(家賃分)を抑えることができる | ・短期解約では違約金が発生することもある ・物件の数が少ない |
引越しを自力で行う
どちらかがすでに「二人入居可」の賃貸物件に住んでいて、もう一方がそちらに移り住むのであれば、引越し費用は1人分で済む。もしそうではない場合、2人がそれぞれ同棲用の物件へ引越しをしなければならない。
引越し業者に依頼せず、バンやトラックをレンタルして自力で引越しを行えば、数万円の費用を節約することが可能だ。同棲にあたってベッドや冷蔵庫を新調する場合など、新居へ運ぶ大型家具・家電が少ない場合には特におすすめ。
自力で引越し作業を行う場合には、現在の住まいや新居の壁・床などを傷つけないように十分注意しよう。無理なく運搬できそうか、事前に慎重に検討してほしい。
引越しを自力で行う場合のメリット・注意点
メリット | 注意点 |
---|---|
・引越し代を節約できる ・引越し業者の繁忙期であっても、好きなタイミングで引越しができる | ・レンタカーなどを手配する必要がある ・運搬中、床や壁に傷をつけてしまうおそれがある |
2人で効率良く貯金をして、楽しい同棲生活を始めよう
貯金を効率良く行っていくためには、毎月つける家計簿のチェックが欠かせない。自分にとって無駄な出費があるかどうか把握し、もしあればその出費を抑えることで目標の貯金額に近づいていける。
貯金に苦手意識を持っている方は、今回ご紹介したコツや注意点を意識しつつ無理のないペースで貯金を続けていってほしい。