在宅&リモートワークの今だからこそ!ママ専用スペース作りで家事・仕事の効率UP!

最終更新日:

新たに家具を買わなくても大丈夫!ママ専用スぺースを確保するコツ

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

ママ専用のスペースを作って、家事・子育て・仕事を効率よく進めよう!

学校からの手紙や役所への提出物など、「あの書類、どこいった?」と慌てることなく、家事の合間にサクッと終わらせたい事務仕事。またお出かけの際には子どもの支度に手間取り、ドタバタの末に財布を忘れた……なんて経験は誰にでも経験があるはず。

時間に追われ、家事と仕事を同時進行しなければいけないママにおすすめしたいのが、ママ専用のスペース作り!

「家が狭くて無理」「新しい机やイスを買うのはイヤ」という人にも、ちょっとした工夫とアイデアで家事と育児の効率もアップさせられるスペース作りをご提案する。

3人のお子さんをワンオペで子育てしつつ、2万人越えのインスタフォロワーを持つカリスマ整理収納アドバイザー・サチさんに、アドバイスいただいた。

家族の司令塔であるママにこそ必要な専用スペース

司令塔が動きやすいと機能的になる

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

管理が必要なものは山ほど……

保険証や子どもの医療証、診察券、母子手帳などの健康関連、学校や役所からの書類や提出物、銀行や税金などのお金関係と管理しなければいけないモノの多さ・重要さは群を抜いている。

「専用スペースなんて贅沢じゃない?」なんて謙虚なママたちの声が聞こえてきそうだが、家をコントロールしているママだからこそ必要だと話すサチさん。

「司令塔であるママが動きやすいと、家は機能的になり、家族も生活しやすくなります。例えば保険証や診察券の場所を全員が知っているだけでも、パパや祖父母に預けている間にすぐ病院に行かれるなどメリットは大きい。“ここは家族の大事なものが集まっている場所”と家族が認識することで、紛失や行き違いが格段に減ります」(サチさん)

何より「モノを探す時間」が短縮され、無駄なイライラも驚くほど軽減!この機会に要・不要を見極めて、本当に必要なものだけを自分ツールとしてまとめるチャンスにもなる。

ポイントは、「家事をビジネス視点でとらえる」こと

ここで大切なのは、
① 家事・育児をひと手間でも軽減できるよう「タスク管理」し、
② 家族に関わる重要書類の場所を「情報共有」して「リスク分配」する。
③ 家族全員が快適に暮らせるような「マネジメント」の基地作り。
つまり家事や育児を、ビジネス視点で考えること。

「家事は家の仕事と書きますよね。家事・育児を同時にこなし、パパに指示を出しながら子どもの世話を焼くのは、完全なマネジメント業務。ママたちが家でやっていることは、中間管理職のビジネスマンとほぼ同じです」(サチさん)

仕事なら、資料やツールの置き場所を決めるのは当然のこと。仕事を効率よく進める視点で「家仕事」を俯瞰して見てみると、スペース作りのヒントが隠れているかもしれない。

諦めずベストな場所・形態を探求する

子どものことと自分のこと、家事と事務仕事など、複数のことを同時進行することの多いママ業なだけに、それぞれを分けずに一緒に考えるのもひとつの方法。子ども服とママの服を同じ場所に置けば、子どもの着替えを手伝いながら自分の用意もでき、キッチンの一角に書類用引き出しを置けば、煮込み料理をしながら確認作業もできる。

「そうすることで移動の時間が節約でき、同時にタスク処理ができます。ここにあるべき、という常識から一度離れて、自分の行動パターンに合わせてモノを置いてみると、驚くほど動きやすくなることも。自分のためのスペースですから、納得できるまでトライ&エラーを繰り返し、自分に合った場所・形態で作りましょう」(サチさん)

大公開! ワンオペ3人育児のサチさんの専用スペース

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

鹿児島県の一軒家に住むサチさん一家。旦那様が単身赴任中なので、サチさん1人で3人の子育てをしながら、整理収納アドバイザーの資格を取得したという。その資格取得のきっかけになったのが、この専用スペース。

「次男がもうすぐ生まれるというタイミングで、長女と長男が幼稚園に入園。私1人で幼稚園の支度から家事・育児を回す自信がなく、苦肉の策で作ったスペースでした。押入れ下段に子ども服や幼稚園グッズを集めて、上段には私の洋服からバッグ、仕事道具、家事道具、お金や税金関係の書類までが揃っています。子どもの支度を手伝いながら、私がお出かけするまでの一切をここで準備できるように整えました」とサチさん。

現在、小中学生になった子どもたちは各自部屋を持っているが、サチさんのスペースは今でもこの場所に確保。仕事や外出の前後にここで身支度を整え、帰宅後や仕事終わりにはここに全てを戻すのだそう。場所を決めるだけで、物を探したり・集めたり・元に戻したりといった一連の作業がスムーズになるという。

押入れほど大きなスペースを確保できない場合は、小さなパイプハンガーと引き出しなどをセットにするでもOK!とにかく書類から上着、バッグまでを1箇所にまとめておくことが、時短行動への近道。移動できるものであれば、なるべく子どもの支度場所の近くに置けば、驚くほどお出かけの時間が短縮できる。

新しい家具を買い足さなくてOK!共有スペースを活かすという考え方

テレワークやリモートワークが推進され、家で仕事をするパパ・ママも増えている現在。デスクやチェアを購入すれば、専用スペース作りは一件落着……なのだろうか?

「新たに家具を揃えるのは、一見簡単なようでお金もかかるし家も狭くなります。ならば、今ある共有スペースを活かしましょう!自分専用のアイテムをまとめておき、作業時はダイニングテーブルや子どもの勉強机などに移動、終了時に元に戻せば余計な家具は必要ありません」とサチさんは力説する。

そのためにまず必要なのは、「自分専用アイテムをまとめること」。事務仕事に必要なスタメンたちを、コンパクトにおしゃれに集合させる方法をご紹介しよう。

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

勉強や仕事でダイニングテーブルを使うことが多いサチさん宅では、机の上には何も乗せないのが日常のルール

有孔ボードで壁面スペースを活用!

ホームセンターや通販でも入手できる有孔ボードは、専用スペースの大きな味方。壁や家具の側面にも設置できるのはもちろん、厚みがないので廊下に取り付けたり、間仕切りとして設置することも。フックで様々なアイテムをかけたり、バスケットや棚などを取り付けることも可能なので、ファイルケースからジャケットまでひと通りまとめておける。

重要書類や文具類は、コンテナBoxやバッグなどにまとめる

おしゃれなコンテナBoxや大きめのトートバッグに重要書類や文具類をまとめておけば、すぐに移動ができて便利だ。そこにカッティングマットも入れておき、さっと広げれば場所を選ばずキッチンだって即席デスクに早変わり。

さらに省エネ!仕事用バッグで管理

ワーキングママなら、必ず持っているであろうPCも入るお仕事バッグ。書類や文具、PCなどのお仕事グッズは使う時に出し、終わったらバッグに戻して、常にここで管理すれば家でのPC置き場も不要になる。また仕事道具をまとめておけば、急いで出勤する際の忘れ物防止にもなり一石二鳥。

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

家で仕事をする時も外に行く時も、サッとこのバッグを手に取れば出られて快適♪

シンプルなファイルケースでも十分♪

棚やシェルフ、時には食器棚でも管理しやすい四角いファイルケースは、ササッと取り出せる優秀なおまとめグッズ。蛇腹のファイルケースなら仕分けがしやすく、半透明のクリアケースを使っても中身が見えて便利。

「リモートだから、自宅で仕事だからと特別な設備は必要ない」と話すサチさん。新たなデスクやチェアを導入するよりも、「ダイニングテーブルにモノを置きっぱなしにしない」「ダイニングテーブルに置きがちな紙資料などの行く先を決めておく」などモノの着地点をきちんと決めておくと、さらなる家事・育児の効率UPにつながるそうだ。

専用アイテムを持って、いざ家庭内出勤!

コンパクトにまとめたママ専用のアイテムがあれば、基本的にはどこでも作業が可能! 自宅内でも時々場所を変えてフレッシュな気分で仕事や作業をしてみよう。

最も利用しやすいダイニングテーブルなら、料理を煮込みながらや子どもの様子を見ながら仕事を片づけるには最適。
「子どもも大人も一緒にダイニングテーブルを使う時は、各自で使える範囲を決める、作業終了時に完全撤収するなどのルールづくりを。その場合、大人を特別扱いせず、平等にそのルールを守ることが大切です」(サチさん)

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

サチさん宅では、みんなが気持ちよくダイニングテーブルを使えるよう、雑誌やテキスト1冊分の範囲が各自のテリトリーというルールを設けている。子どもたちは教科書やプリントを重ね、その上にペンケースを置く癖がついている

子どもから少し離れて集中したい時、ベランダにキャンプ用の椅子などを出してPC作業をするのもおすすめだそう。「私もよくテラスに避難してタブレットで仕事をします。」とサチさん。

在宅ワークやリモートワークが増えたからといって、考えなしに家具類を買い足すのは早計。子どもの勉強机を借りてみたり、キッチンやバスルームを作業場として開拓してみたり、自由になる自分の家だからこそ新たな場所を探ってみよう。

在宅&リモートワークでママ専用スぺースを確保するコツ

キッチンでも作業ができるとわかれば、すっきり片付けるのも苦じゃなくなる⁉︎

まとめ

まずは自分好みの収納グッズを揃えて、自分が管理しやすい方法で情報や書類を集約するところからはじめてみよう。ビジネス視点でとらえてみたら、煩雑だったわが家の事務仕事が、驚くほどスムーズに片付くようになるかもしれない。

教えてくれたのは?

サチさん(整理収納アドバイザー@鹿児島)

整理収納アドバイザー・整理収納教育士。旦那様が単身赴任中、ワンオペで3人の子どもの子育てをしながら、整理収納コンサルティングやセミナー講師として活動中。好きな言葉は「効率化」、苦手な言葉は「手間暇」。著書に『片づけ日和–快適な暮らしを実現させる仕組みづくり–(ワニブックス)』『50点家事–めまぐるしい毎日でも暮らしが回る–』(ワニブックス)などがある。

暮らしについて@iebiyori(Instagram)
整理収納について@iebiyori.sachi(Instagram)
Blog :http://iebiyori.blog.jp

取材・文=元井朋子

※記事内の情報は、2020年10月13日時点のものです

あなたにあったお部屋探し ネットでCHINTAIで見つけよう
あなたにあったお部屋探し ネットでCHINTAIで見つけよう
CHINTAI情報局のInstagramでは、あなたの毎日にちょっと役立つ暮らしのヒントをお伝えします。
CHINTAI情報局のInstagramでは、あなたの毎日にちょっと役立つ暮らしのヒントをお伝えします。
リンクをコピー
関連記事関連記事