引越しはやることが多い!チェックリストで準備をスムーズに進めよう

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このページでは、引越し当日に旧居、新居でやりたいことをご紹介する。

引越し当日に旧居でやりたいこと

引越し当日は、旧居と新居でそれぞれやらなければいけないことがある。まずは、旧居を出る前にやることを確認しておこう。

引越し当日に旧居でやることリスト

やること手続き先・作業内容対象者
荷物の最終梱包、搬出最終荷造り、引越し業者への指示すべての人
旧居の掃除荷物があった箇所の掃除すべての人
ライフラインの停止ガス使用停止の立会い、ブレーカーを落とすすべての人
旧居の明け渡し・鍵の返却不動産会社、大家すべての人

荷物の最終梱包、搬出

引越し日には、当日まで使用していたものを段ボール箱にまとめ、最終的な荷造りを完了させる。なお、洗面用具など引越し当日まで使っていたものは、引越し後すぐに使いたいものでもある。ひとまとめにして段ボールの外側にメモ書きをし、最後に搬出をするといいだろう。

その後、引越し業者が到着したら、引越しの流れや段取りを確認してから荷物の搬出が始まる。壊れやすいものなど注意が必要な荷物は、忘れずに引越し業者へ指示を出しておこう。

旧居の掃除

荷物の搬出が終わったら、旧居の掃除を行う。荷物や家具などがなくなると、普段の掃除では行き届かなかった部分の汚れに気がつくことも多い。壁や床、窓など、汚れが目立つ場所は特にきれいにしておこう。戻ってくる敷金の額に影響することもあるので、最後まで念入りに掃除をしておくと◎。掃除が完了したら、忘れ物がないかどうか、すべての部屋を隅々までチェックするのも忘れずに。

ライフラインの停止

電気やガス、水道といったライフラインの停止手続きは事前に終わっているので、基本的に当日行う作業はないが、ガスの閉栓に立会いが必要な場合がある。すべての搬出と確認が終わり、旧居を出るときには、必ず電気のブレーカーを落としておこう。

部屋の明け渡し・鍵の返却

不動産会社や大家の立会いのもと、室内の傷や汚れの箇所、程度などをチェックする。この立会いは、住宅の状態を確認して原状回復がどの程度必要かを判断するための手続きだ。確認後、問題がなければ鍵を返却して部屋を明け渡す。荷物の搬出や掃除にかかる時間を計算して、何時頃に明け渡しができそうかをあらためて伝えておくとスムーズだ。なお、鍵の返却と明け渡しは、引越し当日ではなく後日に設定することもできるので、いつ行うかは事前に不動産会社や大家と相談しておこう。

引越し当日に新居でやりたいこと

新居に到着したら、まずは鍵を受け取り、その後ライフラインの使用開始手続きや運ばれてくる荷物の搬入指示などを行う。漏れのないように、リストに沿ってやることを確認しておこう。

引越し当日に新居でやることリスト

やること手続き先・作業内容対象者
新居の鍵の受け取り不動産会社、大家すべての人
新居の掃除荷物が届く前に掃除をすべての人
ライフラインの使用開始ガス開栓立ち会いなどすべての人
荷物の搬入指示引越し業者すべての人
引越し料金の精算引越し業者すべての人
荷ほどきすぐに使うものから荷ほどきをすべての人
引越し挨拶ご近所、管理人すべての人(任意)

新居の鍵の受け取り

遠方へ引越す場合や、契約した入居日が引越し日と同日の場合は、引越し当日に不動産会社から新居の鍵を受け取る。鍵の受け取りには印鑑の他、身分証明書の提示が必要になることもあるため、事前に確認しておこう。

なお、入居日が引越し日より前なら、引越し前に鍵を受け取ることも可能だ。その場合は、当日の荷物の搬入などに備えて、事前に下見を行っておきたい。

新居の掃除

新居に到着したら、荷物が届く前に室内を軽く掃除しておこう。特に、水回りや大型の家具・家電を置く場所は、荷物を運び入れてからでは掃除がしにくくなる。

また、荷物を搬入する前にしておきたいのが、部屋全体のチェックだ。傷や汚れがないかどうかを確認し、もし気になる箇所があった場合は写真を撮るなどして不動産会社に報告しよう。

ライフラインの使用開始

引越し前に手続きをしていれば、電気や水道はすぐに使えるはずだ。電気のブレーカーを上げて電気が使用できるかを確認し、同様に水道の元栓も開けてチェックをしよう。ガスに関しては、引越し当日に業者に開栓してもらうため立会いが必要となる。

荷物の搬入指示

引越し業者のトラックが到着したら、荷物の搬入場所などを指示しよう。特に、大型の家具や家電、重い荷物を後で動かすのは大変だ。家具や家電は、事前に配置をシミュレーションしておいた場所まで運んでもらうのがおすすめ。すべての荷物の搬入が終わったら、破損や不足がないかを、できるだけ引越し業者立会いのもとで確認しておくといいだろう。

引越し料金の精算

引越し料金を支払うタイミングは、引越し業者によっても異なる。前払いか後払いか、クレジットカード払いや銀行振込が可能かといった支払方法に加え、業者によっては当日に旧居で荷物を積み込む前に現金での前払いが必要なケースもあるので、事前に確認しておこう。

荷ほどき

引越し日に行う荷ほどきは、すぐに使うものから優先して行おう。たくさんの段ボールを一度に開けてしまうと、整理ができなくなってしまう。まずは引越し当日に使うものを取り出し、その後は片付けの段取りを考えてから荷ほどきをするとスムーズだ。

引越し挨拶

引越しの挨拶は必須ではないものの、荷物の搬入で道や通路を塞いだり、騒音が出たりする可能性があるため、苦情などのトラブルを回避するなら行っておきたいところ。その際の挨拶のタイミングは、できれば搬入作業に入る前に済ませておきたい。事情により、挨拶に行くのが夕方以降になりそうな場合は、無理せず翌日に訪ねるようにしよう。

引越し後にやりたいこと

引越し後は、できるだけ早めに役所への転入手続きなどを行おう。期限が決まっている手続きもあるため注意が必要だ。

引越し後にやっておきたいリスト

やること手続き先対象者
転入届・転居届などの役所での手続き引越し先の役所すべての人
携帯電話の住所変更契約している携帯電話のウェブサイトや店頭すべての人
荷解き・段ボールの片付け引越し業者への引取依頼などすべての人
転園・転校手続き引越し先の役所すべての人(子供のいる家庭)
自動車やバイク関連の手続き警察署・免許センターや役所、運輸支局自動車やバイクを持っている人
飼い犬の登録変更手続き引越し先の役所や保健所犬を飼っている人
パスポートの手続きパスポート申請窓口引越しで本籍の都道府県が変わった人
勤め先への住所変更申請勤め先会社員・アルバイトの人
金融機関、各種サービスの住所変更手続きサービス利用者利用している金融機関
配達サービス契約先

転入届・転居届などの役所での手続き

違う市区町村へ引越した場合は、引越し先の市区町村役場へ転入届を提出する。このとき、引越し前の転出手続きの際に役所から受け取った「転出証明書」が必要になる。転入届の提出期限は引越してから14日以内となっているので、忘れずに手続きを済ませよう。なお、同じ市区町村内の引越しの場合も、転入届と同様に引越しから14日以内に転居届を提出する必要があるため、こちらも忘れずに行おう。

運転免許証の住所変更手続きなどで住民票が必要になりそうな場合は、転入届・転居届を提出したタイミングで取得しておくのをおすすめする。また、マイナンバーカードや印鑑登録、国民健康保険、国民年金、児童手当などの住所変更手続きも同時に済ませておくと効率的だ。

携帯電話の住所変更

携帯電話やスマートフォンは、引越しをしても以前と変わらず使えるため、つい手続きを忘れがちだ。請求書など、携帯会社から送られてくる郵送物を確実に受け取るためにも、引越し後できるだけ早いタイミングで、住所変更の手続きをしておこう。住所変更は携帯電話会社のショップ窓口や電話、ウェブサイトで手続きできる。

荷解き・段ボールの片付け

すべての荷ほどきが完了したら、使い終わった段ボールを処分しよう。引越し業者が段ボールなどの梱包資材の回収に対応していることも多いので、確認しておくといいだろう。

ただし、有料回収や回収期限が定められている場合もあるため注意が必要だ。他には、自治体の資源ゴミ回収に出す方法や、地域の資源回収専用ボックスに持ち込む方法などがある。

転園・転校手続き

子供がいる場合は、すみやかに転園や転校の手続きを進めよう。認可園や公立園、公立の小中学校に転入するときは、引越し先の役所で手続きを済ませてから、各園・学校へ必要書類を提出する。手続きには引越し前に園や学校から受け取った書類が必要になるので、引越しで荷物に紛れてしまわないように気をつけてほしい。

自動車やバイク関連の手続き

自動車を持っている人は、車検証(自動車検査証)の住所変更や車庫証明書(自動車保管場所証明書)の手続きが必要だ。車検証の住所変更は、住所変更後15日以内に管轄の運輸支局で行う。他の管轄地域からの転入の場合はナンバープレートを交換するため、自動車を持ち込む必要がある。車庫証明の手続きは、駐車場の住所を管轄する警察署に届け出よう。

また、バイクの場合は、排気量によって手続き方法や届出先が異なる。例えば、125cc以下の原付バイクは市区町村役場で登録変更手続きをするが、125ccを超える二輪車になると運輸支局での手続きが必要だ。必要書類などもそれぞれ変わってくるので、手続きの前に確認しておこう。

さらに、運転免許証の住所変更手続きも忘れずに。各地の運転免許更新センターか運転免許試験場、警察署のいずれかに、必要書類を揃えて出向き、窓口で変更手続きをする必要がある。

飼い犬の登録変更手続き

犬や指定動物をペットとして飼っている場合は、引越し後に登録変更手続きをしよう。引越し先の役所または保健所の窓口で申請すると、「鑑札」が発行される。自治体によっては、犬の登録料や注射済票交付手数料が発生するケースもある。

パスポートの手続き

引越しに伴い本籍地の都道府県が変わった場合は、パスポートの「切替申請」または「記載事項変更申請」のいずれかを行う必要がある。有効中のパスポートと必要書類を揃えてパスポート申請窓口で申請すると、現在のパスポートは失効されて新しいものが発行される。

なお、本籍地が変わっても同一都道府県である場合や、現住所だけが変わった場合は、パスポートの手続きは必要ない。自身でパスポートの最終ページにある「所持人記入欄」の前住所を二重線で訂正し、新しい住所を記載しよう。

勤め先への住所変更申請

引越しが終わったら、すみやかに勤務先の担当部署に報告し、住所変更の手続きをしよう。なお、就業規則に「引越し前に報告をする」と定められているのであれば、それに従う必要がある。住所変更を届け出ないままでいると、社会保険や住民税の手続きをはじめ、通勤手当の計算などにも影響が出てしまうので要注意。

金融機関、各種配達サービスの住所変更手続き

銀行や保険会社、クレジットカード会社など、利用している金融機関をピックアップし、すべての会社で住所変更手続きをする。具体的な手続き方法は会社によっても異なるため、あらかじめ各金融機関のウェブサイトなどで確認しておくといいだろう。

また、食品の定期便などの配達サービスを利用している場合は、それぞれの契約先に住所を変更する際の手続きを確認しておこう。

引越しを円滑に進めるためのポイント

引越しダンボールの横でほほ笑む女性
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必要な手続きをしっかり把握しておく

これまで解説してきたように、引越しの前後には非常に多くの手続きを行う必要がある。自分がどの手続きをいつまでにしなければならないのかをしっかり把握し、リスト化して整理しながら進めていこう。時間がない場合は、引越し手続き代行サービスの利用も検討してみてはいかがだろうか。

あまり使っていないものは思い切って処分!

引越しは、自分の持ち物を見直す良い機会だ。例えば、1年以上使わなかったものなどは、思い切って処分するのもいいだろう。

引越し業者に見積りを依頼する際は、おおよその物量を伝える必要があり、当然のことながら荷物の量が多いほど料金も高くなる。業者を選定するタイミングで必要なものとそうでないものを分け、不用品をフリマアプリやネットオークションなどで販売すれば、お小遣い稼ぎにもなって一石二鳥だ。

荷造りの段ボールはグループ分けしよう

荷造りのポイントは、段ボールを中身の種類でグループ分けすること。クローゼット、デスク周り、寝室、リビング、キッチン、浴室など、引越し後に使いたい場所ごとに荷物を仕分けし、そのルールに沿って荷造りをしよう。梱包した段ボールの側面と上面に運び入れる場所を書いておけば、搬入のときに引越し業者がその場所まで運んでくれるので、荷ほどきが格段に楽になるだろう。

計画性と事前準備がスムーズな引越しのカギ!

引越しの前後は、とにかくやらなければいけないことがたくさんある。だからといって、どんな手続きが必要かわからないまま闇雲に手をつけても、手間と時間ばかりがかかってしまうもの。引越しが決まったら、まず自分に必要な手続きとその手順を把握し、計画を立てて準備を進めていくのがおすすめだ。

必要な手続きをつい忘れてしまった……なんてことにならないためにも、チェックリストを活用し、一つひとつ確認しながら確実に引越し準備を進めていこう。

契約したばかりの新居。早期に解約したらどうなる?

せっかく見つけた新居。入居したものの、隣人の騒音や大家とのトラブルなど、契約時にはわからない予期せぬ問題が起こることも少なくない。決定的な問題ではなくても「住んでみたらなんか違った」と感じたことのある人は多いのではないだろうか。

しかし、もう一度引越すとなると、心理的・体力的な大変さはもちろんのこと、解約による違約金や、次の物件のための仲介手数料など、予想外の出費が大きい。

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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