ブレーカーが落ちて停電に?一人暮らしとアンペア数の関係性と変更方法

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頻繁にブレーカーが落ちるのはアンペア数のせいかも?

アンペア数 変更1

電化製品を同時に使用している際、突然ブレーカーが落ちるというようなことはないだろうか。特に夜にブレーカーが落ちてしまうと部屋全体が暗くなってしまうため、転倒して怪我をしてしまうこともあるだろう。

そこで今回は頻繁にブレーカーが落ちる原因や、一人暮らしとアンペア数の関係について解説しよう。変更方法なども紹介するので、頻繁にブレーカーが落ちて困っているという人は参考にしてほしい。

契約アンペア数とは?

電気を契約する際、契約アンペア数を決めなければならない。アンペア数とは電流の単位のことで、一般的に20Aや30A、40Aなどがある。

このアンペア数が小さいと、電化製品を使おうとした際にブレーカーが落ちてしまう恐れがあるのだ。しかし、極端に大きいアンペア数で契約するのは、電気の基本料金が上がってしまうのでおすすめはしない。

一人暮らしの物件でアンペア数を確認する方法とは?

一人暮らしの物件では、電気料金が個別に請求が来る場合と、一定料金を管理会社や大家さんに払っている場合でその確認の仕方が異なる。個別に電気会社から請求が来る場合は、請求書にアンペア数が記載されている。請求書を捨てしまい手元にない場合は、管理会社か大家さんに連絡してみよう。

一方、一定料金を管理会社や大家さんに支払っている場合も、連絡してアンペア数を聞けば確認することができる。

契約アンペア数で基本料金が変わってくる

契約アンペア数を変更すると、基本料金も変わることになる。電気会社やプランによってその料金形態はさまざまなので、契約している電気会社に連絡してみよう。

例えば東京電力の重量電灯Bというプランの場合だと、以下の通りになる。

・10A・・・286円
・15A・・・429円
・20A・・・572円
・30A・・・858円
・40A・・・1,144円
・50A・・・1,430円
・60A・・・1,716円

上記のようになるが、その一方で基本料金が変わらない会社もある。節約のためにも、一度確認しておいた方がよいだろう。

一人暮らしは20A(アンペア)の物件が多い

アンペア数 変更2

一人暮らしの場合、30 Aか20Aで契約している人が多い。しかし消費電力の大きい家電製品を一度に使ってしまうとブレーカーが落ちてしまう可能性がある。消費電力の大きい家電製品は主に以下のものがある。

・電子レンジ
・電気ケトル
・炊飯器
・コーヒーメーカー
・ドライヤー
・掃除機
・アイロン

瞬間的に大きな力が働くような電化製品は消費電力が比較的大きくなる。上記の電化製品は10A以上の電力を使う製品がほとんどだ。しかし最近では省エネ設計の電化製品が多く、なるべく同時に使わなければ一人暮らしでは20Aで充分だといえる。

もちろん人によっては複数の電化製品が使えないのは不便と感じることもある。そのような場合は30Aに変えてみるとよいだろう。

リモートワークにより電気の使用量が増加傾向に

去年あたりから、徐々に増えていったリモートワーク。新型ウィルスの影響もあり、家でリモートワークすることが増えたという人も少なくないだろう。また、電気代が想像以上にかさんでしまい、驚いている人もいるのではないだろうか。

1日中家にいると、何かと電気を使うことが多いものだ。パソコンやプリンターなどの消費電力は、電子レンジやドライヤーなどと違ってそれほど大きなものではない。

たいていは5A以下だが、毎日長時間使用するとなると、電気代に影響してくる。また、家で仕事をするには、エアコンをつける機会も増えるため、電気代もかさんでしまうことになるだろう。

住む人数が増えた場合に要注意

現在住んでいた物件で同棲を始める、または兄弟や友達と住むようといった場合は、アンペア数が足りなくなることが考えられる。住む人数が増えてブレーカーが頻繁に落ちるようであれば、アンペア数の変更を検討した方がよいだろう。

契約アンペア数を変更するときの注意点

リモートワークが増えて、契約アンペア数を変更したいと思っている人も少なくないだろう。ここでは、実際に契約アンペア数を変更する際の注意点を紹介していく。

アンペア数の変更前に大家さんや管理会社に連絡を

「PIXTA素材番号:73456975」
大家さんや管理会社に連絡せずに、勝手に電気会社に連絡してアンペア数を変更してしまうと、契約違反になってしまう恐れがある。

また、賃貸住宅の中には20Aまでしか電気の容量がないというケースもある。そのような物件で20Aよりアンペア数を高くする際は、ケーブルやブレーカーの交換などの工事が必要になってしまう。

まずは、管理会社や大家さんに連絡して、容量の縛りがないか、アンペアを変更してよいのか確認してみよう。

アンペア数は年間契約が基本

電気の契約は年間契約約が基本となるので、電力会社に変更依頼をしたときに相談するとよいだろう。なお、一人暮らしでアンペアの変更する人は、20Aから30Aに変更することが多い。一人暮らしで30A以上必要という人は、特殊な使い方をしているケースがある。

アンペアの変更料金は基本的に無料

アンペアの変更工事は基本的に無料だ。電力会社に連絡すると、工事担当のスタッフが自宅まで来てくれる。その後、ブレーカーのメーターに変更したいアンペアを設定するという作業になる。

なお、アンペア数が大きくなると変更料金がかかる場合があるので注意が必要だ。電力会社にもよるが、60アンペア以上になると有料になる会社が多い。一人暮らしで60Aの契約をする人はあまり見られないが、念のため頭に入れておくとよいだろう。

退去時にアンペア数を元に戻す原状回復が必要なことも

アンペア数を変更する際に、管理会社や大家さんに確認を取らずに行うと、退去時にアンペア数を元に戻す義務が発生する場合もある。また、アンペア数の変更連絡をしていても、退去時に戻すという条件がついている場合もあるので、事前に確認しておこう。

アンペア数変更工事の流れ

賃貸物件のアンペア数を変更する流れは以下の通りだ。

大家さんや管理会社に連絡する。
電力会社に変更を依頼する。
電力会社の担当者が来て変更工事を行う。
変更工事の後、問題がないことを確認して受電する。

上記のように行われるが、電力会社によっては工事まで時間がかかってしまうこともある。希望のアンペア数に変わるまで数週間ほど待つことも考えられるので、余裕を持って連絡を行うようにしたい。

なお、アンペア数の変更工事を行うには、入居者の立ち合いが必要だ。仕事の都合で立ち会えないことがないように、あらかじめスケジュールを調整しておこう。

適切な契約アンペア数で一人暮らしを快適に!

一人暮らし用の賃貸物件だと、消費電力を多く必要とする家電を同時に使うとブレーカーが落ちてしまうリスクが高い。しかし、アンペア数を下げることで、このようなリスクを回避することができる。

また、アンペア数を下げることで、節約にもつながる。日々の出費を抑えるために、自分の生活に適切なアンペア数を一度確認してみるとよいだろう。

管理会社や大家さんに連絡すれば、アンペア数を変えることも可能なので、頻繁にブレーカーが落ちて困っているという人はアンペア数を変更して快適に暮らそう。

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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