無職や休職中でも賃貸物件は借りられる?入居審査に通る方法は?
無職でも賃貸物件は借りられる?
賃貸物件の場合、入居前に審査があるケースがほとんどだ。賃貸物件を借りたくても、無職だから入居審査に落ちてしまうのではないかと不安に思う人もいるのではないだろうか。
無職や休職中の場合でも、賃貸物件の契約を行うことは可能である。ここでは無職や休職中でも賃貸物件を契約する方法や入居審査が通りやすくなるコツなどを紹介する。無職の人や休職中に賃貸契約をしたいと思っている人はぜひ参考にしてほしい。
このページの目次
無職で賃貸物件を契約する方法は?
無職のときに賃貸物件を契約するための方法はいくつかあるので、詳しく見ていこう。
契約しやすい物件を選ぶ
マンスリーのような短期間の契約を前提としたものなど、契約の実現が比較的簡単そうな物件を選ぶ方法がある。
ただし、契約した時点でまとまった金額を支払う必要があるので、あまりお金にゆとりがない人は注意が必要だろう。敷金や礼金を必要としない物件も多いが、その分家賃は高くなる。
光熱費や水道費については日額で設定されている。あらかじめ家具や家電が備え付けられており、賃貸物件というよりホテルのようなイメージだ。ライフスタイルや住む日数によってはこのような物件もおすすめだ。
預貯金審査をお願いする
次に預貯金審査をお願いするという方法がある。預金があるから家賃の支払いについては問題ないと大家さんにわかってもらい、契約するというものだ。
ただし、預貯金審査は審査基準が厳しいとされている。手持ちの金額が多いほど審査にも通りやすくなるため、潤沢な預貯金を用意できる自信がある人は試してみてはいかがだろうか。大家さんの信頼を勝ち取るために、できれば家賃2年分ほどの預貯金を用意しておきたい。
家賃をまとめて前払いする賃貸契約方法を選ぶ
不動産会社によっては、家賃を事前に前払いすることで賃貸契約を結んでくれるところもある。交渉次第にはなるが、相場は大体1年分である。
特別な賃貸契約方法なので、実際できるかは確認してみないとわからない。金銭的余裕があるのならば、不動産会社に確認してみるのもよいだろう。
無職や休職中でも入居審査が通りやすくなるコツは?
入居審査が通りやすくなるコツについて、いくつか紹介しよう。
無職や休職中の入居審査のコツ①転居理由を明確化する
まずは転居理由を明確にすることだ。無職であっても、納得できる理由があれば入居審査に通りやすくなるだろう。
定職に就いていたとしても、転居理由が不透明では怪しまれてしまうだろう。さらに無職であることが加われば、審査に落ちやすくなることは自明である。
なぜ転居する必要があるのか、なぜこの物件を選んだのか、誰もが納得できる入居理由を示そう。
無職や休職中の入居審査のコツ②家賃の安い物件を選ぶ
無職である人の中には預貯金が少ないという人もいるだろう。そのような人は家賃の安い物件を選ぼう。手持ちの金額に似合わない物件を選んでも、事前審査は通りにくい。
審査を優位に進めるために、家賃の安い物件を選ぶ必要がある。家賃を安くするということは、いくつか妥協しなければいけない点も出てくるだろう。安定した収入が得られるまでは我慢し、お金にゆとりが持てるようになったときに改めて考えてみるのもよいだろう。
無職や休職中の入居審査のコツ③不動産の閑散期を狙う
不動産会社には繁忙期と閑散期がある。繁忙期は転勤や進学などで引越しをする人が多い1~3月くらいといわれている。一方閑散期は梅雨や真夏、年末年始など引越しをする人が少ない時期だ。
閑散期はお客さん自体が少なく、不動産会社も売上を伸ばすことが難しい。そのため、一人ひとり丁寧で熱心な接客をしてくれるだろう。無職の場合でも、親身になって物件を探してもらえる可能性がある。
無職や休職中の入居審査のコツ④収入の安定している保証人を立てる
収入の安定している人を保証人に立てるのもよいだろう。ほとんどの賃貸契約では保証人や連帯保証人を立てる必要がある。両親や親戚などにお願いする人も多い。
安定した収入がある人を保証人とすれば、万が一家賃が払えないとなった場合でも家賃を回収できると判断されるので、入居審査に通りやすくなるだろう。ぜひ家賃に見合った保証人を探してほしい。
無職や休職中の入居審査のコツ⑤親身になってくれる不動産を探す
不動産会社にはさまざまな会社がある。中には無職であっても親身に話を聞いてくれる不動産会社もあるかもしれない。1軒目の不動産会社で嫌な思いをしたとしても、あきらめずにほかの不動産会社に行ってみよう。
重要なのは自身の人柄である。親切な不動産会社でも、横柄な態度や言葉遣いの人は敬遠したいだろう。大家さんや近隣住民とトラブルが起きる可能性が高い人にわざわざ部屋を紹介する人はほとんどいない。
無職というマイナスポイントがあるからこそ、服装や態度に気を配る必要がある。不動産会社の担当者に会ったときから、入居審査はスタートしていると考えるようにしよう。
無職や休職中の入居審査のコツ⑥家賃保証会社を利用する
家賃保証会社とは入居者が家賃を払えなくなったときに、入居者に代わって大家さんに家賃を立て替えて払ってくれる会社のことを指す。
この家賃保証会社を利用すれば大家さんも心配せずに済み、無職でも賃貸契約を結べる可能性が高くなる。もちろん家賃保証会社に家賃を立て替えてもらった場合は、当然だが返済しなくてはならない。
近年では連帯保証人を立てる代わりに家賃保証会社を利用する物件も増えている。家賃保証会社を利用する場合は、家賃に応じた保証料(初年度で家賃の0.5ヶ月~1ヶ月分が目安)を支払う必要がある。
なお、入居審査とは別に、家賃保証会社の利用にも審査が必要である。審査に通るかどうかは、これまで家賃の滞納実績の有無などが基準となる。
無職や休職中の入居審査のコツ⑦不動産担当者や大家さんとのやり取りに気を付ける
無職で賃貸物件を契約したい場合は、不動産会社や大家さんとのやり取りには十分に注意しよう。不動産会社や大家さんは、初対面での印象をチェックしていることもある。
言葉遣いや服装、態度など総合的に判断するだろう。人柄的に信頼できないと判断されれば、ほかの条件がよくても入居審査に通らないかもしれない。
契約中に無職になっても契約更新はできる?
賃貸物件を借りる場合、ほとんどの賃貸契約において「普通借家契約」を結んでいる。この契約が結ばれている限り、もし入居者が無職になってしまったとしても貸主側から契約更新を拒否できない。
つまり契約中に突然無職になってしまったとしても、普通借家契約を結んでいれば問題なく契約更新ができるので、安心して生活を送ることができる。
無職でも賃貸契約をすることができる!
無職や休職中でも、場合によっては賃貸契約ができる。入居審査に通るためには、不動産会社や大家さんに信用してもらわなければならない。自分の状況を冷静に判断し、無理のない選択をするようにしよう。