納戸・サービスルームとは?違いやメリット・注意点、上手に使うコツを解説

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納戸とサービスルームとは?違いやメリット・注意点、上手に使うコツを解説

物件を探していると、間取り図の中に「納戸(N)」や「サービスルーム(S)」という表記を見かけることがある。通常の居室との違いがわからない、という人も多いのではないだろうか。

本記事では、CHINTAIで物件広告規定を管轄する情報審査室が納戸・サービスルームの定義や違いを解説。さらに、広い収納スペースを上手に使いこなすコツを、整理収納アドバイザーのおふみさんに教えてもらった。納戸・サービスルーム付きの部屋を検討するならぜひ参考にしてほしい。

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株式会社CHINTAIにおいて、不動産の広告掲載及び広告表示全般を審査・管轄する部門。CHINTAI掲載物件の独自調査等を行う一方で、不動産業界の動向や最新ルールのキャッチアップ及び啓発を行っている。景品表示法や宅地建物取引業法、不動産の公正競争規約等の関連法規を守り、CHINTAIが消費者に向けて正確で信頼性の高い情報を発信していくための活動に取り組んでいる。

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整理収納アドバイザー1級・ミニマリスト・インハウスデザイナー・イラストレーター。汚部屋から一念発起して130kg以上のものを手放し、ミニマリストに。片づけレッスン受講者は累計70人以上。元汚部屋の住人だからこそ、手放せない気持ちに寄り添って片づけをサポートしている。

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納戸・サービスルームの定義って?

「納戸」とは、衣類や家具などを収納しておくための部屋のことだ。建築基準法上「居室」として扱われない部屋を指す。

一見すると普通の洋室に見えても、法律で定められた基準を満たしていない場合、間取り図上では「納戸」と表記されている場合がある。

居室として認められるかどうかは、原則以下の基準で決まる。

項目居室として認められる条件
採光有効採光面積が床面積の7分の1以上あること
換気有効換気面積が床面積の20分の1以上あること

間取り図では「納戸(N)」「サービスルーム(S)」と表記されることもある。
「3SLDK」や「1LDK+S」のような表記はいずれも、居室数にプラスして納戸・サービスルームがあることを示している。

納戸とサービスルームの違いって?

結論から言うと、納戸とサービスルームは法律上の扱いに違いはなく、呼び方が異なるだけだ。

明確な分け方はないが、和風の物件では「納戸」、洋風の物件では「サービスルーム」と、部屋の雰囲気に合わせて不動産会社が使い分けていることが多い。

納戸・サービスルームは、このほかにも物件によってフリールーム(F)マルチルーム(M)書斎(DEN)などと表記されることがある。

いずれも建築基準法上「居室」に含まれないスペースという点では共通している。

物件情報で「居室」として表示するための条件

物件情報では、居室として認められて初めて「洋室」や「寝室」といった用途として表示できる。表示できる部屋・できない部屋の区分は以下の通り。

区分該当するスペース・用途
居室として認められる洋室、和室、子ども部屋、寝室、リビングルーム、ダイニングルーム など
居室として認められない納戸、ロフト、屋根裏部屋、トイレ、洗面所、浴室、キッチン、玄関、廊下 など

表示においては、以下のようなルールがある。

  • 居室として認められないスペースを、居室かのように表示する・「テレワークルーム」といった居室を連想させる表現で表示することはできない
  • 納戸やサービスルームを表示する際は「サービスルーム(S)」といった表記だけでなく、必ず「納戸」であることを示す

納戸・サービスルームのメリット

納戸・サービスルームのある物件には、主に以下3つのメリットがある。

メリット概要
収納スペースとして役立つ普段使わないものや大型の荷物をまとめて収納できる
日光の影響を受けにくい日焼けさせたくないものの保管に適している
家賃が安くなる可能性が高い居室数に含まれない分、同等の広さの物件より家賃が抑えられやすい

それぞれのメリットを詳しく見ていこう。

メリット①: 収納スペースとして役立つ

納戸・サービスルームは、以下のようなものを収納するスペースとして非常に便利だ。

  • 普段使用しないもの
    オフシーズンの衣類・布団、季節家電(扇風機やヒーターなど)
  • 大きめの荷物
    スーツケース、アウトドア用品、ゴルフバッグ、引越し時のダンボール

通常サイズのクローゼットや押入れには入りきらない大きなものも収納できるため、居室に物を置かず、すっきり暮らすことができる。

メリット②:日光の影響を受けにくい

納戸・サービスルームは窓がないか、あっても小さいことが多い。直射日光が当たりにくいため、「日焼けさせたくないもの」を保管するのに適している。

  • 本棚を設置して、大切な書籍や漫画の保管庫にする
  • 衣類を日光から守るウォークインクローゼットとして使う
  • 缶詰や飲料、非常食などを保管するパントリー(食品庫)として活用する

メリット③:家賃が安くなる可能性が高い

納戸・サービスルームは、建築基準法上で居室として認められていない。そのため、例えば同じ専有面積の1SLDKと2LDKを比べた場合、1SLDKのほうが家賃が安くなることが多い。

低予算で収納スペースの広い部屋に住みたい人、趣味で使うものが多く置き場所に困っている人は、納戸・サービスルームのある物件を検討するとよいだろう。

納戸・サービスルームの注意点・内見時のチェックリスト

メリットの多い納戸・サービスルームだが、注意点もある。

納戸・サービスルームは建築基準法上、居室として認められていないため、居室には通常備わっている以下の機能が欠けている可能性がある。収納したい物や用途に応じて、内見の際にこれらの有無をしっかり確認しておこう。

  • コンセント(テレビ端子・電話回線)
  • エアコン ※スリーブ(配管用の管)が通っていないことが多い
  • (ない、もしくは小さい)

特にエアコン設置ができず、窓もない(小さい)場合には、温度や湿度を一定に保ちにくい。収納したいものによっては、除湿器や扇風機、サーキュレーターなどで調節するなど対策が必要だ。

整理収納アドバイザーに聞く「活用のコツ」

納戸・サービスルームは大容量だからこそ、やみくもに物を置いてしまいがち。「とりあえず」と床に置いたダンボールや手提げ袋がそのま定位置化し、気づけば空間全体がごちゃごちゃに……ということもある。

そんな「ブラックホール化」を防ぐため、ここからは整理収納アドバイザー・おふみさんに聞いた、納戸・サービスルームの「上手な活用のコツ」を紹介する。

収納の際は、あとで取り出せるように、また人が通れるように動線を確保することを意識してください。動線部分には物を置けないことを念頭に置いておかないと、思ったより収納できずに物があふれてしまうことがあります。

ポイント内容
収納家具・ラックの設置事前に部屋と家具の寸法を測り、動線を意識した収納計画を立てる
通路・スペースの確保ラックは壁面に寄せて配置し、奥の物までスムーズに取り出せるようにする
ハンガーラック・突っ張り棒の活用洋服などの吊り下げ収納を行いたい場合
使用頻度に応じた配置工夫よく使う物は手前や手の届きやすい高さに、季節物は奥や上段に配置
湿気・カビ対策除湿器の設置や、物と物の間にスキマを作って通気性を高める

収納計画を立てる段階からこれらのポイントを意識しておくと、限られたスペースでも使い勝手のよい空間にしやすい。

Q&A

Q1. 間取り図に出てくる「MB」や「PS」などの略語は何を意味する?

A. 間取り図には、納戸・サービスルーム以外にもMB(メーターボックス)やPS(パイプスペース)など、居室ではないスペースを示す記号が数多く使われている。見慣れない表記があるときは、意味を確認してから内見に臨むと安心だ。

Q2. 収納スペースが少ない部屋では、どう工夫すればいい?

A. 収納が少ない部屋では、天井までの高さを活かせるラックや突っ張り棒を使うと、限られたスペースでも収納力を確保しやすい。トイレットペーパーなどのストック品を見せる収納にするのもひとつの方法だ。

Q3. 一人暮らしで自分に合った間取りはどう選べばいい?

A. 一人暮らしの間取りは、ワンルームや1Kのようなコンパクトなタイプから、収納や作業スペースを確保しやすいタイプまでさまざま。生活スタイルや荷物の量に合わせて、間取りごとの特徴を比較しながら選ぶのがおすすめだ。

まとめ

納戸とサービスルームは、どちらも建築基準法上で「居室」と認められない部屋を指し、基本的な定義や機能に違いはない。収納力の高さや家賃面のメリットがある一方で、設備や採光・換気面での注意点もある。メリット・注意点の両方をふまえたうえで、自分に合った活用方法を見つけよう。

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