【子育てと賃貸】新設保育園に通わせるために転居した賢いママの子育て術を取材してみた

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首都圏で暮らす子育て共働き世代の多くが多くが直面している【待機児童問題】。その難題を転居によってクリアした家族を訪ねてみた。

第1子出産は6年前、待機児童問題は今よりもっと深刻だった

昨年の新語・流行語大賞で「保育園落ちた日本死ね」という言葉がトップ10入りし、都市部における保育園不足の現状が浮き彫りになった。

篠田悠子さんが第1子を出産した6年前は、今よりもっと深刻な状況だったという。
職場復帰後の生活を考えて、早めに保活(子どもを保育園に入れるための活動)を進めるも、当時の居住地では希望にかなう保育環境がなく、模索する中で【転居】という選択肢にたどり着く。

「以前は横浜市内に住んでいたのですが、当時の横浜市は待機児童数ワースト1位とも言われていて、認可保育園入園は0歳児でも厳しく、1歳児は絶望的でした。ならば、保育園に入れる可能性が高い街に引っ越そう!と」

一人部屋がほしかった長女が、自分で納戸をアレンジして作った子ども部屋。

賃貸暮らしの身軽さをフル活用

引越し先は【新設保育園ができるかどうか】に狙いをしぼって探したという。

当時、篠田さんの長女は1歳。新設保育園なら全定員分の枠が空いており、入園が絶望的と言われる1歳児にも可能性があるのでは、と考えたのだ。それからは市役所へ電話をかけたりして情報を集め、結果相模原市にたどり着いた。

その狙いどおり、転居して数ヵ月後、無事に認可保育園の入園許可を取得。見事、篠田さんは職場への復帰を果たした。

和室は子どもが転んでも安全、押入れも収納が高いので子育てには便利

子育ても住まい選びも後悔したくないから、しっかり準備しようと思った

「転居に不安がなかったわけではありません。新たにママ友を作り直さなければ……とか。でも心配は全く無用でしたね。縁もゆかりもない土地に来たのですが、とても庶民的な街ですぐにご近所さんとも仲良くなれました」
横浜に住んでいた時もご近所付き合いは良好だったとか。

「マンションの敷地内で出会った人には、自分から挨拶をするようにしています。よく知らない方だとしても『こんにちは』と声をかけるのが大事かな。子どもたちにもそう教えています」

計画出産で第2子も生まれ、上の子と同じ保育園に入り、篠田さんは再びの職場復帰。会社帰りに保育園へ寄り、家に着いてからは子どもを寝かせる時間までのカウントダウンが始まる。

「とにかく、毎日が慌ただしく、逆算しながらの子育てです」

休日には子煩悩なパパが助けてくれるとはいえ、働くママの奮闘には頭が下がる。明るい家庭の根幹を垣間見たようだった。

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文=野中かおり
写真=古本麻由末

※「CHINTAI2017年3月2日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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