【2020年版】Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画30選! 今こそ観るべき作品を6つのジャンル別で紹介
Netflixのおすすめ映画30選! 今こそ観るべき作品を6つのジャンルから紹介
この記事では、配信サービスでもっとも大手と言える「Netflix(ネットフリックス)」で観られる映画から、今だからこそお家で楽しんでほしい30作品を、6つのジャンルに分けつつ、たっぷりと紹介しよう。
とにかくスカッとできるアクション映画5選
観ればやる気がみなぎる?お仕事映画5選
子供と一緒に楽しめる、ファンタジーでいっぱいのアニメ映画5選
ゲラゲラ笑えて元気が出るコメディ映画5選
世界で戦える日本の映画5選
Netflixのおすすめ映画:ちょっとオトナ向け?現実での戦いを描いた日本のアニメ映画5選
ここからは、先ほどの子供と一緒に観られるファミリー向け作品とはまったく別の魅力を持つ、今こそ観てほしい5つの日本のアニメ映画を紹介しよう。いずれも、過酷な現実を生きようと奮闘する人々の姿が描かれた作品である。
Netflixのおすすめ映画その16:『AKIRA』
製作されたのは1988年だが、今なお色褪せないクオリティと、時代を見据えた先見性に圧倒される作品。当時としては破格の10億円という製作費をかけており、独特の造形のバイクで疾走するアクションシーンの迫力、昭和なレトロ感と近未来が融合したかのような”ネオ東京”の世界観、老人のような容姿をした子供たちの謎、強大な力を手にして暴走する少年の悲哀の物語など、その魅力は枚挙にいとまがない。
世界的にも有名な作品で、『マトリックス』や『インセプション』など名だたるハリウッド映画に影響を与えている。2020年の東京オリンピック開催決定とその中止(実際は延期)を予言していたと話題にもなった。
終盤はかなりヘビーな残酷描写もあるため、そのままの形での地上波放送は難しいだろう。配信サービスで観られる今こそ触れてみてほしい。
『AKIRA』の情報
監督:大友克洋、出演:岩田光央、佐々木望、小山茉美ほか
1988年、2時間4分
Netflixのおすすめ映画その17:『映画 聲の形』
同名のマンガを原作にした、元いじめっ子の少年が、自分がいじめていた聴覚障害を持つ女の子に会いに行くことから始まる物語。
いじめをしたことの途方もない罪悪感、“赦し”という難しくもある問題解決の方法が、細やかかつ複雑に描かれている。本質的なテーマはいじめそのものではなく、「繋がりたいのに繋がれない」というコミュニケーション、そして少年少女が「自分も生きる価値がある」と自己肯定するまでの成長にある。
辛く苦しいシーンも多いが、だからこそ全ての世代が学びを得られるだろう。劇中の登場人物と同じ小学生や高校生の年代はもちろん、親世代などの大人たちも、子どもとの接し方を見つめおすきっかけになるかも知れない。
本作は名作を数多く手がける京都アニメーションによる製作。同スタジオのテレビアニメシリーズ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』もNetflixで配信中で、こちらも人々の優しさを丹念に綴った素晴らしい作品であるので、ぜひ観ていただきたい。
『映画 聲の形』の情報
監督:山田 尚子、出演:入野自由、早見沙織、悠木碧ほか
原作・制作:大今良時
2016年、2時間9分
Netflixのおすすめ映画その18:『GANTZ:O』
実写映画化やアニメ化もされた人気マンガ『GANTZ』の、フル3DCGアニメ映画。異星人(?)との理不尽な闘いに巻き込まれた人間たちを描き、次から次へとド迫力かつハイクオリティーのバトルがぶっ続くシンプルな内容。誰が生き残るのかわからないサバイバルのハラハラドキドキ、敵たちの得体の知れない不気味さ、あまりに強すぎるラスボスに対しての絶望感などをフルスロットルで楽しめるだろう。
エピソードそのものは原作マンガにもあるものだが、読んでいる人であればさらなる感動が用意されている工夫も見事だ(もちろん何も知らない人でも楽しめる)。PG12指定で許容される限界ギリギリのエログロ描写に加え、とにかく3DCGアニメでしかできないアクションが大盤振る舞い、1時間35分の上映時間中まったく退屈しないとにかく素晴らしい作品だ。
『GANTZ:O』の情報
監督:川村泰、 さとう けいいち、出演:小野大輔、M・A・O、郭智博ほか
原作者: 奥浩哉
2016年、1時間35分
Netflixのおすすめ映画その19:『夜は短し歩けよ乙女』
森見登美彦による同名小説のアニメ映画化作品。お酒が大好きな女性の一夜限りの冒険と、彼女に恋い焦がれる青年の姿を通じて、“人の縁”を紡いでいく摩訶不思議な物語。
目まぐるしく動く奇想天外な画や、歌や音楽、キャラクターを観ているだけで楽しく、1時間32分という短い上映時間にたっぷりと情報が詰まっているので、一度観ただけでは咀嚼できない、濃密な時間を過ごすことができるだろう。
原作のファンタジーめいた言葉や独特の表現の数々が、“ドラッギー”と言ってもいいほどにぐるんぐるんと動きまくるアニメーションで具現化されている。それもそのはず、監督は『マインド・ゲーム』という大人向けアニメ映画の他、劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズで原画などに関わっていた湯浅政明であり、その作家性は本作でも大盤振る舞い。
湯浅政明監督はテレビアニメ「映像研には手を出すな!」も大好評を博しており、今後の公開作品もアニメ映画『犬王』が待ち受けている。なお、Netflixでは同じく湯浅政明監督作『夜明け告げるルーのうた』も配信中であり、こちらは『崖の上のポニョ』を思わせる設定ながら、独創性もたっぷりな可愛いファンタジー作品となっている。
『夜は短し歩けよ乙女』の情報
監督:湯浅政明、出演:星野源、花澤香菜、神谷浩史ほか
2017年、1時間32分
Netflixのおすすめ映画その20:『この世界の片隅に』
2016年は『君の名は。』や前述した『聲の形』などアニメ映画作品が高評価で迎えられた年。特にこの『この世界の片隅に』は各方面を驚かせ、異例のロングランヒットとなった。
ジャンルとしては“戦争もの”であるが、描くのは戦争に向かう兵士の様子ではなく、あくまで戦争中の日常生活。それは決して悲惨で苦しいだけのものではなく、クスクスと笑えるシーンもとても多くなっている。
第二次世界大戦の非常事態にあっても、日々ごはんを作り、防災につとめ、時には途方もない悲しみに心が折れそうになっても、人々はたくましく日々をなんとか生きようとしている……その様子は、現在の世界の状況にも重なって見えるかもしれない。
2019年末には約39分間の新規シーンが付け加えられ、もはや新作と言ってもいいほどに印象が異なる『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』も公開されていたので、こちらも家庭で観られる日が来ることを待ち望んでいる。
『この世界の片隅に』の情報
監督:片渕 須直、出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月ほか
2016年、2時間9分
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