【犬との暮らし】子どもが独立してから2頭の保護犬の里親に。久しぶりの一人暮らしはペット可で!
“保護犬”を迎えて賃貸物件で多頭暮らしスタート
さまざまな事情で飼い主のいないペットもいる。動物愛護団体を中心に保護した犬猫は“保護犬”や“保護猫”と呼ばれ、新たな里親(飼い主)を待っている。譲渡会などで会うことができ、ペット可物件に住んでいれば一人暮らしでも引き取れるケースもある。
今回取材したFさんは、子どもが独立して久しぶりに一人暮らしに戻ったのを機に、保護犬を迎えた飼い主だ。しかも一気に2頭! 広さを優先し、リノベーション物件を選んで引越した。多頭暮らしの楽しみや世話の工夫を聞いてみよう。

保護犬から愛犬になった2頭。「性格が違って楽しい」とFさん
このページの目次
プロフィール
名前:Fさん
職業:会社経営
居住形態:一人暮らし+2頭
犬にかかる月々の費用:20,000円
犬プロフィール
名前:ナタラ
性別:メス
年齢:3歳半
犬種:ミックス
性格:あっさり
名前:ジャン
性別:オス
年齢:3歳半
犬種:トイ・プードル
性格:甘えん坊
ルームデータ
所在地:東京都
家賃:130,000円
間取り:2LDK(約60㎡)
築年数:20年(リノベーション済み)
赤ちゃんのような小さい子犬に目がくぎづけ!
Fさんは子どもが成人して独立したのを機に、保護犬を迎えることに決めた。以前も犬と暮らしていたが、当時はペットショップから迎えるという選択肢しか知らなかったそう。
「新たな飼い主を待つ犬たちに愛情を注ぎたいという思いがありました」とFさん。最初は保護犬の譲渡サイトを見ていたが、「とりあえず会いに行ってみよう」と保護団体を訪ねたところ、赤ちゃんのような小さい2頭の子犬に目がくぎづけになった!

生後1〜2カ月のあどけない2頭(画像:Fさん提供)
「帰宅してからじっくり考えて、2頭を迎えることにしました。一人暮らしだからこそ、犬たちは多頭のほうが留守番のときにさみしくないと思ったんですよね」(Fさん)
12月25日生まれのメスには「クリスマスに生まれた」という意味の“ナターラ”を呼びやすくして“ナタラ”と命名。偶然にも1日違いの26日に生まれたオスには「神の御加護」を意味する“ジャン”と名付けた。
賃貸物件で多頭暮らしOKは少ない? お部屋探しに苦戦
Fさんが当時住んでいた家は一人暮らしを続けるにはやや広すぎたこともあり、2頭を迎えてしばらくしてから引越しを計画。多頭OKのペット可物件を探し始めたが、なかなか見つからなかったそう。
「お部屋探しサイトで家賃の相場をチェックして、気になる地域の不動産屋さんにも足を運んで探しました。新築か築浅のきれいな物件が希望でしたが、ペットは部屋を汚すと思われているらしくてなかなか見つからなくて……。ちゃんとしつけをしている飼い主もいることを知ってほしいですね」(Fさん)

リノベーションで2LDKの広いお部屋に生まれ変わった
探すこと半年、多頭OKの物件を街の不動産屋さんで発見! 新築ではないがマンション全体がリノベーションされていて、「外観も内装もきれいでおしゃれ。お部屋を内見して一目惚れでした」と即決したそう。
リノベーションされた好条件の賃貸物件へ引越し
リノベーションされたきれいなお部屋であることに加え、犬2頭とゆったり暮らせる広さと、日当たりの良い南向きの窓も決め手になった。「低層なのもよかったですね。地に足がつく感じが好きなんです」と笑顔を浮かべた。

壁紙やキッチン、フローリングの色合いに合わせて家電や家具を選んだ
「勉強中のホメオパシーやアーユルヴェーダの本を置きたくて」と、大きい本棚を置けるスペースも重視したそう。

壁際に本棚を設置。奥には備え付けのクローゼットもあり、収納力は抜群
家具を犬と兼用にすれば賃貸でもお部屋がもっと広くなる
Fさんが犬たちのために用意し、前の家から持ってきたアイテムは、ハウス、食器、首輪、リードなど。よくある“サークル”や“トイレトレー”がない。
「あえてサークルを置かなかったんです。小さい頃にイタズラでものを噛むのは仕方がないから、ボロくなったら捨てるつもりで。むしろ犬が断捨離を手伝ってくれていると思いました(笑)」(Fさん)

来客用のソファを兼ねたナタラのハウス
さらに家具などを犬たちと兼用にすることで家がすっきり。トイレトレーを置いたらかえって失敗が増えたため、今はトイレシートを敷くだけ。消臭対策のゴミ箱は赤ちゃんのオムツ用にしている。「これが必要とか、犬用でなければとか、先入観をもつのはやめました」とFさん。
犬たちとの暮らしを通じて、快適な部屋づくりのヒントをもらっているという。

排泄物などはオムツ用の消臭ゴミ箱へ。においが漏れなくて便利
多頭暮らしは犬たちの相性を確認するのが重要!
「犬と暮らす魅力は、喜びをくれること。一人暮らしでは犬の世話が大変と思うかもしれませんが、誰かの助けが必要なのは旅行に行くときくらい。難しく考えずに迎えてみたらいいと思いますよ」(Fさん)
また、多頭暮らしの魅力は、「一対一の関係ではなく、仲間や家族のようなコミュニティができる」ことだそう。そのためには犬同士の相性も重要だ。「犬たちが仲良くできるかどうか確かめるトライアル期間があったほうがいいですね」とFさん。

「犬たちに母性本能をかけられるのもうれしい」とにっこり
最後に、Fさんが教えてくれた「犬と暮らすポイント」をまとめよう。
「犬と賃貸暮らし」を送るポイント
・多頭OKの物件は、お部屋探しサイトと不動産屋さんで根気よく探す
・リノベーション物件にはペット可やペット共生型のお部屋もある
・先入観を持たず家具を兼用する、必要なものを見極めるのがコツ!
・犬たちが仲良くできるか確認する期間をもうける

ナタラとジャンのように「子犬の頃から一緒だと仲良くなりやすいかも」とFさん
文=金子志織
写真=佐藤正之
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