北欧インテリアの基本をインテリアコーディネーターが伝授【二人暮らし向け】
北欧インテリアの知識や、お部屋のコーディネート術をご紹介
ムーミン、ロイヤルコペンハーゲン、マリメッコ、イッタラ、リサ・ラーソン、IKEA、H&M……。日本には数えきれないほどの北欧ブランドがあふれている。「#北欧インテリア」でタグ付けされたインスタグラムは51万件以上。みんな大好き、私も大好き。日本人は北欧テイストが大好きなのだ。
二人暮らしのお部屋を北欧風にコーディネートするなら、どんなことに気をつけたら良い? 和室でも北欧インテリアは楽しめる? おすすめの北欧風アイテムは?
今回は、インテリアコーディネーターの山口恵実さんに北欧インテリアの基礎知識からコーディネート術までを詳しく教えていただいた。
このページの目次
基本的なインテリアの選び方やサイズを知っておこう
北欧風コーディネート術を紹介する前に、まずはインテリア選びのコツや、二人暮らしに向いている家具サイズの目安をチェックしておこう。
失敗しないインテリアの選び方
大物家具はベーシックでウッディなデザインを選ぼう。部屋のテーマを変えたくなった時、値段もサイズもかさばる大物家具を買い替えるのは大変。ベーシックなデザインを選んでおけば、多くのインテリアテーマで流用できる。
小物家具、テキスタイル、照明、インテリア小物などは、インテリアテーマの特色を強く出しやすいアイテム。クッション、カーペット、ラグ、カーテンなどをチェンジするだけで部屋の雰囲気をガラリと変えられる。
【ベーシックなデザインを選んでおきたいアイテム】
・大物家具(テーブル、ソファ、ベッド、チェストなど)
【テーマごとに特色を出しやすいアイテム】
・小物家具(椅子、サイドテーブルなど)
・テキスタイル(クッション、カーペット、ラグ、カーテンなど)
・照明(天井照明、スタンドライト、デスクライトなど)
・インテリア小物(花瓶、洋書、アート、フォトフレームなど)
大物家具のサイズ目安
大物家具は購入前のサイズチェックが肝心! 一人暮らしの感覚で選んでしまうと小さすぎるかも……。よく使う家具の二人暮らし用サイズをまとめてみたので部屋作りの参考にしてみよう。
北欧インテリアは日本の風土と相性バツグン
ここからは、山口さんに北欧インテリアの基本やコーディネート術を伺う。アイテム選びやレイアウトに悩むインテリア初心者カップルはぜひチェックを!
──そもそも、北欧インテリアって何ですか?
北欧とは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなど、ヨーロッパ北部に位置する国々を指します。これらの国は森林が多く、昔から木に慣れ親しんで暮らしてきました。また高緯度に位置するため冬は日照時間が短くなります。
そうした風土ゆえに、北欧インテリアには大きく3つの特徴があります。
北欧インテリアの特徴1.木の家具
北欧家具は木でできた温かみのあるデザインのものが多く、日本の住居によく合います。
北欧インテリアの特徴2.照明
日照時間が少ないため、照明に工夫を凝らしてきました。北欧ブランドには美しい照明がたくさんあります。
北欧インテリアの特徴3.色鮮やかなテキスタイル
花や動植物をモチーフにした自然を感じられるデザインがたくさんあります。
フライングタイガー(デンマーク発の雑貨店)の店内には、カラフルでユニークなアイテムであふれていますよね? それらも長い冬を楽しく明るく過ごすための工夫から生まれたものなんです。
北欧インテリアコーディネートのコツ:家具は木の素材感が感じられるベーシックなデザインを選ぼう
──どんな家具を選べば北欧インテリアらしくなりますか?
テーブル、ソファ、ベッド、チェストなどの大物家具は、木で出来たナチュラルなものを選びましょう。スチールやレザーより、木や布の温かみのあるデザインの方が北欧らしい空間になります。
木の家具を選ぶときの注意点があります。お店で見て素敵だと思ったのに、家に置いたら「何だか合わない」と感じるときはありませんか? そういうときはドア・床の色と家具の色が合っていないことが多いです。「木」にもたくさんの色や種類があります。赤茶、白っぽい、グレーっぽい……家具の色が、ドア・床の色と合うか確認してみてください。
ベッドやテーブルなどの大物家具をシンプルベーシックなデザインにする場合、椅子やサイドテーブルなどの小物家具は、ぜひ色・デザインで遊んでみるとよいでしょう。北欧ブランドではありませんが、イームズのシェルチェアは色種類が豊富です。ジェネリックデザインが安価に手に入るようになりましたので、ぜひトライしてみましょう。
次のページでは、北欧インテリアコーディネートのコツやおすすめアイテムをご紹介!