壁掛けテレビを賃貸に設置する方法は?すっきり&おしゃれな部屋に
賃貸でも設置可!壁掛けテレビでお部屋をすっきりさせよう!

テレビがどんどん薄くなり、軽量化が進んできたことで、部屋をすっきりと見せられる壁掛けテレビを活用する人も増えてきている。
壁に大きな穴を開けて設置するイメージの強い壁掛けテレビだが、実は賃貸でも設置できる。
省スペースであることはもちろん、壁に設置することでインテリアの一部としてテレビをより自然に部屋になじませることができるのも魅力的だ。
今回は、壁掛けテレビのメリットや、賃貸でもOKな壁掛けテレビの設置方法についてご紹介していく。
このページの目次
壁掛けテレビは賃貸でも取り付け可能!ただし注意点あり

賃貸の部屋を退去する際は、原状回復をする義務がある。そのため、壁掛けテレビを設置する場合、設置方法を工夫しないと、退去時に修繕費がかさんでしまう可能性もあるため注意が必要だ。
国土交通省の定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改定版)」によると、賃借人(入居者)が普通に住んでいて発生するものの修繕費は大家さんが負担してくれる。しかし、賃借人の使い方次第で発生する損傷については、入居者が修繕費を負担しなければならない、と明記されている。
テレビを壁掛けにする際は、一般的に壁に深いくぎ穴やネジ穴を開けることになり、これらは入居者側が修繕しなければならない部分となるのだ。賃貸の部屋では、くぎ穴やネジ穴を開けることなく、壁掛けテレビを設置する方法を選ぼう。
壁掛けテレビを取り付けるメリット

見た目がすっきりし、おしゃれな印象の部屋にる壁掛けテレビ。だが、部屋を広くすっきり見せる以外にもメリットがある。
壁掛けテレビのメリット①:地震が起きてもテレビが倒れない
テレビ台に置いてあるテレビとは違い、壁掛けテレビだと倒れる心配がないのがメリット。壁がはがれるなどの被害がない限り、落ちてこないのだ。
テレビの大型化も進み、大きなテレビを設置している家庭でも、壁掛けテレビにすることで地震対策になるのだ。
壁掛けテレビのメリット②:小さい子供がいたずらできない
壁掛けテレビだと、子供の手が届かないため、子供に画面を触られたり、おもちゃで傷つけられるという心配がなくなる。
テレビ台も必要ないため、子供がテレビ台に頭をぶつけるという心配もなくなるのだ。
壁掛けテレビのメリット③:掃除がしやすい
壁に取り付けるため、ホコリが溜まりやすいテレビ台の掃除が不要に。掃除の度にテレビ台をどかして掃除機をかけて……なんて手間が省ける!
壁掛けテレビにはデメリットもある

壁掛けテレビのデメリット①:配線の見栄えが良くない
壁掛けテレビの最大のデメリットと言えるのが、ケーブルが垂れて見た目が良くない点である。テレビ台を利用する場合、裏面のケーブルは目立たないが、壁掛けテレビだと丸見えに。
そんな時は、壁と同じ色のケーブルカバーで隠してあげることで、すっきり見せることができる。

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壁掛けテレビのデメリット②:模様替えが難しくなる
機材のタイプにもよるが、壁掛けテレビは手軽に移動ができないことが多い。タイプによっては壁に穴を開けるため、模様替えのたびに穴が増えていくという自体にもなりかねない。
もちろん壁に穴を開けないタイプの機材もあるが、テレビの移動が楽ではないことに変わりはない。
対策としてはテレビを起点に模様替えをするか、模様替えが必要のない場所のテレビは壁掛けに、頻繁に模様替えをする部屋はテレビ台にテレビを置くといった風に使い分けると良いだろう。
壁掛けテレビのデメリット③:テレビ番組の録画が難しい
壁掛けテレビだと収納スペースや物を置くスペースを取ることができないため、ハードディスクを繋いで番組を録画するのに何かしら工夫をする必要が出てくる。
例えばハードディスクを置く用のテーブルを用意するなどもあるが、それでは本末転倒だ。番組録画をしたい場合は、録画機能内蔵のテレビを用意するのがおすすめだ。
賃貸物件で壁掛けテレビを設置する3つの方法
ここからは、壁掛けテレビを設置するための具体的な方法をご紹介!
賃貸物件でも使用できるテレビ金具を使っていく。テレビ金具にはいくつか種類があるため、自分の部屋に合った金具を選ぼう。
壁掛けテレビの設置方法①:ホチキス止めのテレビ金具を使う

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ホチキスを使って金具を固定する「壁美人」という特許技術を使ったテレビ金具。これにより、賃貸物件でも壁掛けテレビが設置可能になる。
180度開くホッチキスで専用プレートを壁に設置し、次にテレビ裏にも専用の金具を取り付け。壁のプレートにテレビ裏の金具を引っ掛ければ完成だ。
対応するテレビの大きさは、23~37インチの小型から中型テレビ。上下15°の角度調節が可能なため、高めの位置に設置しても見にくくならないのがポイント。37~47インチのテレビに対応したMサイズもあるので、テレビの大きさに合わせて検討してみて。
ホチキス止めテレビ金具のメリット・デメリット
金具は完全にテレビの裏に隠れるため、すっきりとした見た目で壁掛けテレビを設置することができる。
ただし、注意しなければならないのが、硬質石膏ボード以外の石膏ボードにしか取り付けられないということ。針が刺さらないタイプの硬質石膏ボードには対応が難しいため、購入前に自宅の壁のタイプを確認しておこう。
壁掛けテレビの設置方法②:突っ張りポールを使う

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2つ目は、突っ張りポールを天井と床の間に設置し、そこにテレビを固定する方法。


突っ張りポールのメリット・デメリット
突っ張りポールを使用することで、壁に全く穴を開けずに壁掛け風テレビを設置することができる。しっかりと突っ張りポールを固定するため、転倒の心配はない。
さらに、上下だけでなく左右にも角度を変更することができるため、より見やすい位置に調節することが可能だ。対応は13~32インチ。
壁の材質にも左右されないため、その点については「壁美人」と比べて取り付けやすいだろう。ただし、ポールが外から丸見えになってしまうというデメリットもある。
壁掛けテレビの設置方法③:壁寄せテレビスタンドを使う

¥17,817/EQUALS(イコールズ)
これを使うとテレビが壁にかけられているように見える「壁掛け風テレビスタンド」だ。スタンドのネック部分にテレビを固定するだけでOK。景観を損なわないようにコードブラケットやコードスリット、タップも背面に収納できるので、見た目もすっきりする。
テレビスタンドの価格は約1万円~2万円となっており、色や素材もさまざまだ。インテリアに合うものを選ぶこともできる。
壁掛け風テレビスタンドのメリット・デメリット
壁には一切干渉しないため、穴を開けることがなく、原状回復に気をつかうことがない。また、種類によってはBluetoothを搭載したサウンドバーを置けることもメリットだろう。価格帯についても、一般的なテレビ台に比べると手頃だ。
デメリットとしては、やはり足がついているために、地震の際に倒れる可能性は捨てきれないことだ。うしろの壁と少しでも色が異なる場合は、足の存在が気になることもある。床に掃除機をかける際に、物理的に邪魔になることもあるだろう。ロボット掃除機などがぶつかって止まってしまう、なんてことも考えられるため、注意が必要だ。
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文=yamiii
優しい夫に支えられ、のんきに暮らす主婦。子供が生まれ、自分の時間が持てなくなってきたことに不満と幸せを感じている
2021年4月加筆=CHINTAI情報局編集部