片付けられない人の行動を変える!片付けを習慣化させる部屋作りのコツ
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片付けられない人の習慣を変える解決策とは?
片付けられない人の習慣を変えるには、一緒に暮らす人の独断で収納場所を決めるのではなく、片付けられない人とコミュニケーションを取りながら収納を見直すことが大前提だ。
雑誌や片付け本にあるような統一感のある見た目の美しい収納を目指すのではなく、ここに片付けなければいけないという固定観念も捨て、片付けが面倒だと思う人でも使ったら簡単に元に戻せる仕組みを作ることで自然と片付けの習慣ができる。
解決策① 片付ける動作の数を最小限にする
ふたを取る動作が面倒に思える人の気持ちに寄り添うことが大切。思い切ってふたを取っ払い、元に戻す動作の数を最小限にする。

収納家具選びでも同じことが言える。
購入する際、必ず使う人全員が使い方や使いやすい高さを確認すると良い。扉の付いた収納家具は見た目すっきりするが、扉を開けないと中に何が入っているのか分からず出し入れの動作は多くなる。

スチールラックのようなオープンな収納家具はどんなモノが置いてあるのか一目で把握でき、扉もないため少ない出し入れの動作で済む。複数の人が使うのであれば一つでも動作を減らせるよう機能重視で選ぶと良い。

解決策② 片付ける場所は「癖」や「習慣」を受け入れて決める
一緒に暮らす人の行動を観察すると、自分とは違うその人の癖や習慣に気づく。

ここで大事なのは人の動きを変えようとするのではなく、その人の癖や習慣の動線上に収納場所を作ることが無理のない片付けに繋がる。
片付けはモノを減らすことに注目されがちだが、必要ならばいくつあっても良いアイテムもある。
たとえば、「はさみ」。はさみはおうちの数か所で使うことが多く、使う場所毎に置いておくとわざわざ取りにいく手間が省け片付けもラクである。
家族が共有で使うモノは使う場所に収納、または使う場所から最短距離で収納することも覚えておきたい。
忘れがちなのは人の目線の高さ。男性と女性、大人と子供ではずいぶん違うことを確認し、フック等を使って背伸びしなくても楽に置ける高さにする。

解決策③ ゴールデンゾーンの周りはスッキリさせる

人が毎日使うモノは実はそれほど多くはない。よく使うモノは手に届きやすく最も目に入りやすい「ゴールデンゾーン」を定位置とする。
その際、新たな収納場所に慣れるまではスッキリとした空間にしておこう。収納場所が決まってもその周りに余計なモノがごちゃごちゃあっては、瞬時にどこへ戻せば良いか判断できず、手を止め頭で一旦考えなくてはいけない。その時間が、「元に戻す行為は面倒」と助長させてしまう。
小さな成功体験を積み重ねて片付けの習慣化を目指そう
片付けの最終目標は片付けられない人が無意識に元に戻せるようになっていることである。そのためには一気にあれもこれも片付け場所を決めるのではなく、「今日はかばんの置き場、これが習慣化したら他も見直していこう」といったように決して急がせずじっくり時間をかけて片付けの成功体験を積み重ねていく。
積み重ねた小さな成功体験は片付けられなかった人の自信となり探し物をしない暮らしへと変化していくと同時に、片付けられない人に寄り添ってきた人も一人で頑張りすぎた片付けのストレスから解消されていくだろう。