初めてでも失敗しない!新大学生のお部屋探しダンドリガイド
進学予定の学生さん必見!お部屋探しのダンドリを大公開

現在、受験シーズン真っ盛り。しかし、すでに4月から始まる大学生活に向けて準備を進めている人もいる。お部屋探しも、その一つ。ただ、初めて一人暮らしをする学生には悩みも多いはず。
そこで今回は、新大学生のためのお部屋探しのコツをギュっと要約。このノウハウを学べば、いい部屋が見つかること間違いなし!
このページの目次
新大学生のお部屋探しのステップ01.引越しまでのスケジュールを立てる
大学の入学式は多くが4月上旬。当たり前だが、それまでには引越しを済ませなければならない。
そのためには「いつまでに」「何をやらなければならないか」を把握しておくことが大切だ。

引越しまでにやること①.部屋の条件を決めてネットで情報収集する
まずは住みたい部屋の条件を決める。理想の大学生活を思い浮かべ、エリアや部屋の広さなど部屋の条件を明確にする。そうして、初めて情報収集がスタートできる。
不動産情報サイトを効率よく利用し、賃貸物件の情報を集めよう。ポイントは、希望条件を定めてから検索すること。アレコレと調べると、部屋を選べない原因となりやすい。
引越しまでにやること②.候補となる部屋を見つけて不動産会社に問い合わせる
気になる物件を見つけたら、その物件を管理する不動産会社に問い合わせて内見の予約をする。その際、部屋の希望条件を不動産会社の担当者に伝えておくと良い。他にも条件に合った物件を紹介してくれる。
当日は不動産会社を訪問し、見に行く物件を決めて内見へ。部屋をチェックして「住みたい!」と思えたなら、そのまま入居申し込みとなる。
引越しまでにやること③.契約手続きをして新居へと引越す
申し込みをしたら、入居審査が行われる。問題がなければ、住民票や印鑑証明書など必要書類を集めて契約を結ぶ。
部屋が決まったら、さっそく引越しの準備を始めるのがベター。荷造りしつつ、転出届の提出など手続きを進める。入居したら荷解きして生活環境を整えよう。最後に転入届の提出や運転免許証の住所変更などを済ませて引越し完了だ。
新大学生のお部屋探しのステップ02.部屋を見つける

お部屋探しのポイントは、理想とする大学生活を具体的にイメージすることにある。
例えば、部活動やサークル活動を頑張りたいならキャンパスに徒歩や自転車で通えるエリアを選ぶ。アルバイトに精を出したいなら通いたい駅までのアクセスにこだわるのが◎。理想の大学生活から逆算し、部屋の条件を導き出すのが正解だ。
そうしたら不動産情報サイトで賃貸物件を検索し、情報収集をしておこう。いきなり不動産会社を訪問するよりも、住みたいエリアの相場観や部屋の良し悪しが自然とわかるようになり、納得のいく部屋に出会える可能性が高くなる。
気になる部屋があったら不動産会社に問い合わせて内見。その際、家具の配置や生活動線を意識して、チェックするのがコツだ。
▼内見のチェックポイントはこちらの記事を参考にしてみよう!
部屋探しのポイント①.大学生のお部屋探しは「距離」が重要
大学生のお部屋探しでは、学校への通いやすさや買い物のしやすさを重視しよう。一人暮らしがグッと楽になる。
実際、一人暮らし中の学生と、その両親に「お部屋探しの決め手となった条件」についてアンケートを取ったところ、ともに「学校が近い」「スーパーやコンビニなどが近い」「駅が近い」が上位を独占した。

部屋探しのポイント②.理想の暮らしに必要な順に賃貸物件の6要素を並べる
お部屋探しをする際の条件は家賃、エリアなど6つに大別できる。各条件を「1K」「築15年以内」というように具体化し、理想の生活を叶える上で必要な順に優先順位をつける。その条件と優先順位が、あなたのお部屋探しの基準だ。
希望条件で検索して部屋が見つからない場合は、順位の低い条件を緩めるなど検索条件を設定し直そう。

優先順位を決めるべき賃貸物件の6要素
家賃
毎月支払うお金だからこそ、こだわりたい条件。ただし、家賃だけでなく、敷金や礼金、管理費など年間のトータルコストで考えることがポイントだ
エリア
大学生にとって重要な条件。家賃相場を踏まえ、利便性や防犯性など総合的に判断したい。人気エリアは家賃相場が高いが、隣接エリアは比較的安い傾向にある
間取り
暮らしやすさを左右する条件。とはいえ、大学生の一人暮らしなら1Rか1Kで十分。広さも20㎡あれば事足りるだろう。ただ、部屋の形によっては住みづらいことも
駅からの距離
交通の便に影響する条件。遠いと不便だが、都会なら自転車でカバーできる。むしろ駅までの分数を短く設定しぎると物件を見逃しかねない。広めに設定するが吉
築年数
家賃に大きく関わる条件。築浅は人気だが家賃が高い。ただ、多少古くても快適に生活できるし、1981年以降の物件なら耐震性も良好。リノベーション物件が狙い目
設備・内装など
フローリングやエアコンなど部屋の特徴と言える条件。アレもコレもと欲張るより、絶対に必要な条件だけを厳選した方が良い
【Check!】実際に一人暮らしをしている大学生の人気設備は「バス・トイレ別」、「エアコン」など
設備・内装などはどんな条件が必要なの?と疑問を持ったアナタは先輩大学生のアンケートを参考にしてみよう!

部屋探しのポイント③.物件を検索する際は希望条件を“一つずらす”と良い
例えば、駅まで10分以内の物件を探しているなら15分に設定するなど、希望条件より少し広めで検索する。物件の選択肢が増え、いい部屋が見つけやすくなる。
また、検索条件を設定しすぎると該当する物件が少なくなりすぎるので、本当に必要な設備以外は設定しないように。
新大学生のお部屋探しのステップ03.部屋の申し込みと契約をする

住みたい部屋が決まったら、いよいよ契約を結ぶ。流れとしては、まず申し込みを行う。貸主による入居審査が行われ、問題なければ晴れて契約となる。意外に時間がかかることもあるので、スケジュールは余裕を持って設定しよう。
申し込みでは、入居申込書に住所や契約者となる保護者の年収など必要項目を記入。連帯保証人が必要な場合もあるので事前にお願いする人の住所や勤務先などを確認しておくと効率的だ。同意書と、場合によっては源泉徴収票など収入を証明する書類も必要となる。
審査は基本的に待っているだけでOK。期間は早くても2~3日で、1週間ほどかかる場合も。
契約を結ぶ際は住民票や印鑑証明書の他、連帯保証人の承諾書や収入証明書なども必要。また、契約時に敷金・礼金や前家賃などを払うので用意しておく。
申し込みも契約も、最大のネックは必要書類を集めること。だから、部屋の内見前に必要書類を準備しておくことが、スムーズな契約のキモとなる。
賃貸物件の契約時の必要書類一覧
- 身分証明書
- 住民票
- 印鑑証明書
- 収入を証明する書類(源泉徴収票など)
- 連帯保証人の住民票
- 連帯保証人の印鑑証明書
- 連帯保証人の承諾書
※不動産会社によって必要書類は異なる
新大学生のお部屋探しのステップ04.手続きを済ませて引越す

契約が完了したら、残るは引越しのみ。ただ、荷造りや各種手続きなどに時間がかかるので、早めの行動を心掛けたい。
引越しは「引越し業者に頼む」、「家族に頼む」など方法を決めて、段取りを組む。業者を利用する場合、3月中旬~4月初旬は引越しのハイシーズンなので直前だと希望日に予約がとれない可能性も。予約は早めに行おう。
役所への転出届や新居の電気・ガス・水道の開通手続きは、引越し前に済ませるように。
引越し当日はガスを使用する物件の場合、開栓の立会いが必要なのでガス会社へ連絡しておこう。転居後14日以内に転入先の市区町村の役所へ転入届を提出する。
余裕を持って大学生活を始めるなら、入学式ギリギリではなく、早めに入居して大学生活の準備をしておくのがおすすめだ。
入居前にやるべきこと
- 転出届提出
- 学生用健康保険証の発行
- 郵便物の転送届提出
- 新居の電気・ガス・水道開通手続き
- 新居のインターネット回線開通手続き
- 金融機関や携帯電話会社など各種住所変更手続き
入居当日・入居後にやるべきこと
- 新居のガス開栓の立会い
- 転入届提出
- 運転免許証の住所変更手続き
何かと忙しい引越しを乗り越えて、スムーズに大学生活を始めよう!

やることだらけの引越し。部屋探しから引越しまで段取りよく進めるためにも、今回紹介した各ステップ別にやるべきことをいま一度整理し、スムーズに新生活を始めよう!
そして、何より大学生のお部屋探しでは保護者と相談して進めるのが重要だ。家賃の仕送りなど前提条件を互いに確認するのはもちろん、初めての一人暮らしだからこそ最も身近な〝人生の先輩〞のアドバイスに耳を傾けるべし!
▼大学生の引越し、生活費、仕送りなど、大学生活にかかる費用についてもっと知りたい人はこちら!
文=綱島 剛 イラスト=川添むつみ(コットンズ) ※「CHINTAI2019年3月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています