賃貸物件の郵便受けに鍵は必須?やっておいた方がいい防犯対策を解説

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個人情報が詰まっている郵便受け、あなたはどうしてる?

賃貸物件の郵便受け、防犯上の問題点や解決策とは?
賃貸物件の郵便受け、防犯上の問題点や解決策とは?

日々届けられる郵便物には、大事な個人情報が詰まっている。賃貸アパートやマンションなどの集合住宅では、郵便受けが屋外や共用部など誰でも入ってくることができる場所に設置されていることも多く、届いた郵便物を盗まれるなどのトラブルも起こりやすい。

今回は賃貸物件の郵便受けに鍵をつけるべき理由や、郵便受けにまつわる防犯対策について見ていこう。

賃貸物件の郵便受けに潜む危険を見ていこう

集合住宅に設置される郵便受けのタイプは、「集合ポストタイプ」と「玄関設置タイプ」の2つに大別される。以下で、それぞれ発生しうるリスクについて解説していく。

賃貸物件によくある集合ポスト
賃貸物件によくある集合ポスト

集合ポストで起こるリスク

集合ポストとは、屋外やエントランスホールなどの共用部に、マンション全戸分の郵便受けがまとめて設置されているタイプの郵便受けを指す。

もし郵便受けに鍵をかけられない場合、その防犯性は極めて低くなる。一般的に、オートロック付きの物件であったとしても、集合ポストについては配達員が入れる場所に設置されていることが多い。悪意のある人間が郵便受けを開け、郵便物を抜き取る事件も多発しているので、集合ポストには自宅の鍵や合鍵は置かないようにしよう。

また鍵をかけていたとしても、郵便受けの隙間からのぞき見をされ、郵便物に記載された氏名や家族構成などを見られてしまうリスクもある。個人情報の流出や空き巣犯へのヒントになってしまいかねないので、十分に注意しよう。

玄関設置の郵便受けで起こるリスク

一方、個々居室の玄関に郵便受けが設置されている場合や、郵便受けではなくドアポストに郵便を投函してもらう場合がある。

ドアポストにボックスがついておらず、入れられた郵便物がすぐに床に落ちる形になっている場合、郵便受けの隙間から部屋の中を見られるリスクがある。

玄関扉に直接ポストが付いているタイプは注意が必要
玄関扉に直接ポストが付いているタイプは注意が必要

賃貸における「防犯性の高い郵便受け」を見極めるポイント

部屋選びの際、オートロックやモニター付きインターホンなどのセキュリティー設備について気にしていても、郵便ポストの防犯性能まで気にしているという人は少ないのではないだろうか。

賃貸物件を借りる前の段階で、以下のポイントから郵便受けの防犯性をチェックしておけば安心だ。

中を見ることもできないタイプの郵便物は防犯性が高い
中を見ることもできないタイプの郵便物は防犯性が高い

防犯性の高い郵便受け①:建物内に設置されている

防犯性の高い郵便受けかどうかを判断するときは、設置場所に注目しよう。建物内に設置されている郵便受けの方が、セキュリティーが守られているため屋外よりも安全だといえる。

不審者や空き巣などの犯罪者は、人の目を極端に嫌う。建物内に郵便受けが設置されていれば目撃される可能性も高くなるため、犯罪の被害も少なくなるだろう。

また、集合ポストが屋外にあれば、住民以外の人でも簡単に郵便受けに近づくことができる。しかし、部外者が侵入しにくい建物内に集合ポストがあれば、郵便受けから個人情報を特定される危険が比較的低くなるいえる。

防犯性の高い郵便受け②:郵便受けに鍵がついている

マンションの集合ポストでは、鍵がついているタイプの郵便受けも多く見られる。セキュリティーを強化するためにも鍵付きの郵便受けは必須といえる。物件選びの際には、鍵がかけられる郵便受けかどうかをチェックしておこう。

集合ポストであれば誰でも簡単に近づくことができ、さらに鍵がついていない郵便受けであればより犯人に狙われやすくなる。一方、鍵がついているといたずらなどの被害も受けにくくなり、特に一人暮らしの女性が安心して暮らすためには鍵の確認が重要だ。

防犯性の高い郵便受け③:近くに防犯カメラがある

オートロック付きのマンションであっても、建物内に部外者を完全に立ち入らせないようにするのは難しい。配達員や業者など、住民以外の出入りがあるのは自然なことだ。そのため、防犯対策を考えるならば集合ポストの周辺に防犯カメラがある物件を選ぼう。

防犯カメラが設置されていれば不審者も警戒するため、犯罪行為の抑止効果が期待できる。たとえ郵便物の抜き取りの被害に遭ったとしても防犯カメラの録画映像が残るので、それを証拠として警察に提出することも可能だ。防犯カメラは抑止力だけでなく、不審者を特定する役目も果たしてくれる。

賃貸物件の郵便受けの防犯対策をご紹介

従来型の郵便受けでも、さまざまな防犯対策を行うことで犯罪のリスクから守ることができる。ここでは賃貸でもできる郵便受けの防犯対策を紹介する。

郵便受けの防犯対策 ①:鍵を後付けする

日本ロックサービス ABUS 番号式 南京錠 155 20
ABUS 番号式 南京錠
¥579 日本ロックサービス

郵便受けに鍵がついていない場合、自分で後付けすることも有効だ。それほど高価な鍵ではなくとも犯罪の抑止力にはなるので、もし入居した賃貸物件の郵便受けに鍵がついていなかったら、自分で取り付けることをおすすめする。

郵便受けの防犯対策 ②:目隠しをつける

ハイロジック ポスト目隠し 602 POーMK(B)
ポスト目隠し 602 POーMK
¥1,200 ハイロジック

郵便受けは郵便物を投函してもらう都合上、完全に隙間を失くすことはできない。そこで、郵便受けにひさし状の目隠しを取り付けるという方法がある。

ひさし状の目隠しを使うことで、盗難やのぞき見を高い確率で抑止することができる。郵便受けが屋外にある場合は、雨の入り込み対策にも有効だ。

郵便受けの防犯対策 ③:ドアポストにボックスを取り付ける

SYS(シブタニ) 郵便受箱 DP-67A:アイボリーホワイト
郵便受箱 DP-67A:アイボリーホワイト
¥ 40,000  SYS(シブタニ)

ドアポストに郵便受けのボックスがついていない場合、のぞき見防止のために自分でボックスを取り付けてみよう。外からののぞき見を防ぐことができるうえに、郵便物の床への落下も防げる。

郵便受けにもしっかりと防犯対策を!

大切な郵便物を入れる郵便受け。個人情報の流出やストーカー被害などの犯罪から身を守るため、鍵をかけるなどの防犯対策が必須だ。また、郵便物やチラシを長期間放置していると、仮に郵便物が抜き取られていても被害に気づきにくい。悪意のある人に狙われやすくなるので、郵便ポストの中身はこまめに取り出すようにしよう。

文=鍋谷萌子

引越し回数18回のフリーライター。食事関係の資格を5つ持ち、その土地のおいしい名物を食べるのが趣味。

2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部

CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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