一人暮らしの防犯対策。賃貸で使える防犯グッズや物件選びのポイントを紹介

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一人暮らしをするなら、防犯対策は入念に!

一人暮らしを始める際にまず気を付けたいのは防犯ではないだろうか。特に女性の一人暮らしには危険なことも多く、ストーカー被害などへの対策もしっかりとしておくべきだろう。

そこで今回は女性の一人暮らしで大切な防犯対策について解説する。これから一人暮らしを始める人も、既に一人暮らしをしている人も、この記事を読んで防犯対策の参考にしてほしい。

防犯対策をしっかり行い、一人暮らしの不安を吹き飛ばそう!
防犯対策をしっかりおこなっておこう!

また、困ったことや不安なことがある場合には一人で抱えずに、公的な窓口に相談してほしい。

行政による防犯に関するページ:
警視庁「ストーカー被害にあわないために」

警視庁「侵入窃盗の防犯対策」

少しでも不安に思うことがあれば、下記のような相談ホットラインを活用することもできる。各都道府県警にも窓口があるか確認してみよう。

警視庁相談ホットライン紹介ページ

この記事でわかること
一人暮らしの防犯対策「表札にフルネームを書かない」「防犯グッズで窓からの侵入を防ぐ」
普段から自宅や周辺環境が特定できる写真をSNSに載せないように気をつけよう
物件選びでは、二階以上で足場がない部屋を選ぼう

このページの目次

一人暮らしの人が防犯のためにしておきたい。部屋の3つの対策

まずは、防犯対策のためにしておきたい準備を紹介しよう。

一人暮らしの部屋の防犯対策①:表札にフルネームを書かない

表札にフルネームを書いてしまうと名前はもちろん性別まで知られてしまう。

表札には名前を記さなくても基本的には問題ないため、人によっては苗字すら書いていない場合も少なくない。一人暮らしの場合は、特別な事情がない限りは表札には苗字だけを書いておくか、表札を出さないほうが無難である。

一人暮らしの部屋の防犯対策②:郵便受けに鍵を掛ける

気を付けなくてはいけないのは、空き巣やストーカーだけではない。個人情報が盗まれないようにするための対策も必要だ。郵便物には個人情報が記載されている。郵便受けが無防備な状態では、それらの個人情報を簡単に盗まれる恐れがあり危険だ。

また表札と同様に、郵便物を見れば住人が女性か男性かということはすぐに分かってしまう。個人情報を悪用されないためにも郵便受けには鍵を掛け、郵便物は小まめにチェックしておこう。

一人暮らしの部屋の防犯対策③:防犯グッズで窓からの侵入を防ぐ

3階建て以下の建物の場合、空き巣の五割以上が窓から侵入しているというデータがある。また、高層階であっても、窓から侵入されてしまう恐れがある。侵入者が配管などをよじ登ってベランダに侵入する可能性もあるからだ。

そこでチェックしておいてほしいのが、窓からの侵入を防止してくれる防犯グッズだ。侵入に時間が掛かる場合、空き巣は犯行を諦めやすくなる。以下のような市販の防犯グッズを使って自宅の窓にも防犯対策を施しておこう。

一人暮らしにおすすめの防犯グッズ①防犯フィルム 透明ガラス用

光 防犯フィルム 透明ガラス用 2枚入 BGF4739
防犯フィルム 透明ガラス用 2枚入
光 ¥2,580

一人暮らしにおすすめの防犯グッズ②ウインドロックZERO

ノムラテック ウインドロックZERO 3個入 シルバー N-1156
ウインドロックZERO 3個入 シルバー
ノムラテック ¥1,020

一人暮らしにおすすめの防犯グッズ③ELPA 薄型ウインドウアラーム 衝撃&開放検知

ELPA 薄型ウインドウアラーム 衝撃&開放検知 パールホワイト 2個入 ASA-W13-2P(PW)
薄型ウインドウアラーム 衝撃&開放検知 パールホワイト 2個入
ELPA ¥2,346

一人暮らしの人が防犯対策のために普段から気を付けたい5つの行動

ここからは、防犯のために普段から気を付けておきたい行動をご紹介しよう。

普段からできる防犯対策①人通りが少なく暗い夜道は避ける

人通りの少ない道では、犯罪に巻き込まれるリスクも上がってしまう。特に夜の遅い時間帯ともなると、より一層の注意が必要だ。

周囲に人の目がないというのは、犯罪者にとって絶好の状況と言えるだろう。運良く無事に帰ることができても、自宅が突き止められると、その後も継続的にストーカー被害を受ける恐れもある。

もし帰宅時間がどうしても遅くなってしまうようであれば、多少遠回りでもなるべく明るくて人通りの多い道を使うのが賢明だろう。

また、よく言われるのが「車のそばを通らない」ということ。車に引き込まれたなどの事例もあるため、少しでも不審なものがあれば避けるようにしよう。

夜はなるべく明るい道を選ぼう
夜はなるべく明るい道を選ぼう

普段からできる防犯対策②歩きスマホやイヤホンで音楽を聴きながら歩くのはNG

歩きながらスマートフォンを操作すると、画面に気を取られてしまうので危険である。背後から誰かが近付いて来ても、スマートフォンに夢中だと気付くことができない。また、狙う立場から見ると、ターゲットが何かに気を取られているほうが狙いやすい。

イヤホンなどで音楽を聴いて歩くのも同様で、周囲への注意が疎かになってしまう。さらに、同時にスマートフォンを操作していると襲われた際の対応も遅れやすく、防犯面では悪いことばかりだ。

ただし、電話をする・電話をしているフリをしながら歩くことは、防犯に一定の効果をもたらしてくれる。男性と話しているようにアピールすることができれば、不審者に警戒心を与えることができる。しかし、一人で帰宅することには変わりはないので、用心しておいたほうが良いだろう。

普段からできる防犯対策③自宅が特定できるような写真をSNSに載せない

ストーカー対策として自宅の特定できるような情報を、インターネット上に投稿することはやめよう。最近では、SNSの普及で気軽に写真をインターネットで公開する人が増えたが、些細な写真でも自宅の場所を特定するヒントにつながってしまう場合がある。自宅周辺はもちろん、通勤や通学に使っている道の写真などを投稿する際も、十分な注意を払ってほしい。

また、自分が現在いる場所の写真や情報をインターネットに投稿するのもおすすめしない。なぜなら、不特定多数の人間に自分の居場所を知られることになるからだ。もし、写真を投稿したい場合は、帰宅後など十分に時間が経ってから投稿するようにしよう。

何気ないSNS投稿が自分の身を危険にさらすことに
何気ないSNS投稿が自分の身を危険にさらすことに

普段からできる防犯対策④自宅に帰ったらすぐ施錠する

帰宅したらまずは玄関の鍵をかけよう。警視庁のデータによると、空き巣の侵入手段として「ガラスを破っての侵入」と並んで多いのが「鍵をしていない箇所からの侵入」だ。窓や玄関にいくら防犯対策を行っていても、鍵を掛け忘れてしまっては何の意味もなくなってしまう。

帰宅してすぐに鍵を掛けることで、鍵の掛け忘れを防止するのはもちろん、靴を脱いだり荷物を置いたりしている間に不審者が押し入ってくる危険も防止できる。地域によっては鍵を掛ける習慣がない人もいるかもしれないが、簡単にできる防止策であるため、一人暮らしをする際はしっかり習慣化しておこう。

実家暮らしの癖が抜けず、うっかり鍵を開けっ放し……なんてことがないように!
実家暮らしの癖が抜けず、うっかり鍵を開けっ放し……なんてことがないように!

普段からできる防犯対策⑤インターホンが鳴ったらドアを開ける前に外の様子をチェック

インターホンが鳴ったらすぐにドアを開けるのではなく、まずは外に誰がいるのかをチェックしよう。

知らない人物だった場合や、怪しいと感じた場合はそのままドアを開けるのではなく、インターホンのスピーカー越しや、ドアチェーンを掛けたまま対応したほうが良いだろう。

また、可能ならモニター付きのインターホンが設置された物件を選んでおきたい。

後付けできるタイプであれば、数千円~1万円程度で購入できる。被害を受けたときの状況のことを考えれば、モニター付きインターホンは必須のアイテムだと言えるだろう。

防犯性の高い一人暮らし用の賃貸物件を選ぶなら!5つのチェックポイント

部屋を探すときは、築年数や駅からの近さ、内装のきれいさといったポイントにばかり注目しがちだ。

これらも大事なポイントだが、犯罪から身を守るにはできる限り防犯性の高い賃貸物件を選ぶべきである。ここからは、特に女性が意識したいポイントを5つ挙げながら解説していく。

防犯性の高い物件の特徴①:2階以上かつ侵入しやすい足場がない

階段
1階は侵入されやすいので注意1

1階部分の物件は、玄関のほかにも窓や裏口などから侵入されてしまう恐れがある。不審者が通行人を装って近付き、何時頃に出勤して、何時頃に帰るのかといった目星を付けやすいことも女性にとってデメリットだ。防犯性の高さを重視するなら、1階の物件は避けたほうが良いだろう。

仮に2階以上の物件だとしても、木や塀をつたって侵入されるリスクもあるため、建物の構造はしっかりと確認すべきである。念のため、侵入の際に便利な足場になるものが家の周りにないか確認しておこう。

最上階は安全に思われがちだが、屋上からベランダに下りて室内に侵入される場合がある。そのため、簡単に屋上に入れない物件を選ぶことも大切だ。

防犯性の高い物件の特徴②:ベランダが大通りに面している

2階以上の物件への侵入経路として多いのは、鍵が掛かっている確率が低いベランダだ。しかしベランダが大通りに面していて、さらに通行人の数も多ければ、不審者は警戒して浸入をためらうようになる。

当然だが、不審者は警察に通報されることを過度に恐れる。そのため、防犯のことを意識するならベランダの位置も考慮して物件を選ぶようにしよう。

防犯性の高い物件の特徴③:照明があり夜も明るい

街頭照明
明るいエリアは不審者と遭遇しにくいかも……

物件の外装や内装だけではなく、物件の周辺も確認しておこう。家の周りに照明が多く、夜も明るい地域なら、万が一のときも周囲に助けを求めやすい。

コンビニやスーパーなど、比較的人が多く入るお店がたくさん建っていると人目が多くなりやすい。明るい場所で犯罪をするのは不審者としてもリスクが高いはずなので、まずは駅から自宅までの帰宅ルートがどのような道なのかを詳しく調べておこう。

防犯性の高い物件の特徴④:モニター付きインターホンやオートロック、防犯カメラが付いている

モニター付きインターホンがあれば、訪問者がどのような人物なのか、ドアを開ける前に確認することができる。

前述のように、後付けのモニター付きインターホンを設置することもできるが、最初から設置されている物件を選べば費用はもちろん、手間も掛からない。怖い事件に巻き込まれないように、可能であればモニター付きインターホンの物件を選ぶようにしよう。

オートロックがあれば、部屋の前まで侵入を許す確率がかなり下がる。また、エントランスで待ち伏せされたり、屋上からベランダに侵入されたりする可能性も低くなる。なお、防犯カメラも犯罪抑止力を持つアイテムなので、状況に合わせて防犯カメラの設置を検討しても良いだろう。

防犯性の高い物件の特徴⑤:管理人が常にいる

エントランス部分に管理人がいる物件なら、犯罪はおろかイタズラをすることも難しくなる。不審者がもっとも恐れるのは人の目なので、常に管理人がいる物件を優先して選ぼう。

管理人が常駐している物件は比較的多く、具体的には「管理人常駐」と書かれている物件を選ぶと安心だ。仮に管理人が不在だったとしても、すぐに連絡を取れるように管理人の連絡先を控えておくようにしよう。

安心して一人暮らしを送るためには、防犯対策が欠かせない

犯罪の魔の手は誰の身にも忍び寄る可能性がある。特に単身者向けのアパートなどでは、学校や仕事などで日中に居住者が不在していることが多く、空き巣にとっては侵入しやすい状況だ。

ひったくりやストーカーなど、女性は特に犯罪の被害に逢いやすいので、日々の防犯対策が必要になる。犯罪は、被害者ではなく加害者に非があることは当然のことではあるが、自分にできる防犯対策を行いながら生活していこう。

また、困ったことや不安なことがある場合には一人で抱えずに、公的な窓口に相談してほしい。

行政による防犯に関するページ:
警視庁「ストーカー被害にあわないために」

警視庁「侵入窃盗の防犯対策」

少しでも不安に思うことがあれば、下記のような相談ホットラインを活用することもできる。各都道府県警にも窓口があるか確認してみよう。

警視庁相談ホットライン紹介ページ

文=市川剛史(株式会社YOSCA)

2021年7月加筆=CHINTAI情報局編集部

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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