一人暮らしでも貯金がしたい!今日から始められる貯金のコツ5選
一人暮らしをしている今だからこそ貯金のコツを押さえよう
出費の多い一人暮らしでは、なかなか貯金ができないと諦めてしまいがち。しかし、中には同じ一人暮らしでもきちんと毎月貯金を続けている人もいるはずだ。
では、貯金ができる人とできない人では、何が違うのだろうか。この記事では、一人暮らしの貯金額は平均でどのくらいなのか、また、貯金ができる人の生活習慣や、貯金を続けるために押さえておきたい5つのコツを紹介する。

みんなの一人暮らしの貯金額は平均どのくらい?
一人暮らしではどのくらいの貯金ができているのか、金融広報中央委員会の調査(令和元年)を見てみよう。
年収300万円未満の人では、20歳代で54万円の平均貯金額となっており、年齢に比例して倍近く上昇していくことがわかる。
▽年収300万円未満の平均金融資産保有額(単身世帯、年令別)
年齢 | 平均 |
---|---|
20歳代 | 54万円 |
30歳代 | 173万円 |
40歳代 | 242万円 |
50歳代 | 566万円 |
60歳代 | 863万円 |
※出典:金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査|「単身世帯調査 各種分類別データ(令和元年)」
毎月貯金ができる人とできない人はココが違う!

「同じ一人暮らしなのに、なぜあの人は貯金ができるのだろう?」「あの人と収入の額は同じくらいなのに、なぜ自分はお金が残らないのだろう?」などと悩んだことはないだろうか。
毎月きちんと貯金できる人と、貯金が続かない人の生活習慣を比べてみると、さまざまな違いが見えてくる。貯金を癖付けるためには、まずは貯金ができる人の生活習慣を知ることから始めよう。
一人暮らしで貯金ができない人の特徴
貯金が苦手な人は、以下のような習慣に心当たりがあるのでは?
- いつまでにいくら貯金するか、明確な目標がない
- 今月のクレジットカードの引き落とし額がいくらか分からない
- 1ヵ月に使用できる予算を決めていない
- 病気やけが、冠婚葬祭など急な出費への備えができていない
- 貯金額が毎月の残金によって変動する
- 予想よりもお金が残っていると、全額使い切ってしまう
一人暮らしでも毎月貯金ができるの特徴
それに対して、貯金が得意な人は以下のような習慣を心掛けている。
- 明確な貯金の目標額や期日を決める
- クレジットカードの引き落とし額を把握しておく
- 給料が振り込まれたら、まず貯金したい金額を確保する
- 病気やけが、冠婚葬祭など急な出費に備え、常に残金に余裕を持つ
このように、貯金が得意な人は予算を立てて支出額を把握できているだけでなく、明確な貯金額の目標がある。ただ漠然と貯金を始めるのではなく、「いつまでにいくら貯金したいのか」を明確にすることで、モチベーションを維持することができるのだ。

一人暮らしでも貯金額を増やすポイント5選
すべての出費を自分で賄う一人暮らしでも、以下の5つのポイントを押さえれば貯金額を増やすことができるので、できるところからぜひ試してほしい。
ポイント①:固定費・変動費を見直そう
貯金をするためには、月々の支出を減らすのが基本だ。支出には、毎月の支出額が決まっている「固定費」と、その時々で支出額が異なる「変動費」がある。
そこで、まずは毎月の出費を書き出し、それぞれを固定費と変動費に分けてみよう。固定費には、主に家賃や光熱費、スマートフォンやパソコンなどの通信費、ローンの支払い、習い事の月謝などが挙げられる。一方、変動費とは、食費や交際費、娯楽費、服飾費などのように、自分自身で調整できる費用を指す。
固定費を見直すと、月々の支出額を減らし、浮いたお金を貯金に回すことができる。毎月の貯金額を固定費として考えて、あらかじめ分けておくのも効果的だ。
しかし、固定費の削減には限界があり、光熱費や月謝のようになかなか金額を変えられない支出もあるだろう。そこで、すぐに減らすことができる変動費の見直しも忘れてはいけない。
固定費と異なり、変動費は「自分にとって今本当に必要な物かどうか」を考えることで、衝動買いを減らし、無駄な支出を抑えることができるのだ。
ポイント②:自分に合った貯金スタイルを選ぶ
収入や支出が人それぞれ異なるように、貯金スタイルも自分に合った方法を選ぶことが大切。最も簡単な方法は使い残したお金を貯金していくことだが、これでは計画性が無いばかりか、使い果たしてしまいお金が残らない月もあるかもしれない。
そこで、着実に貯金を続けるために、無理なく続けられるルールを決めておこう。毎月決まった金額を貯金する方法は、月々の収入に大きな変動が無い人に適していると言える。収入に応じて、毎月数千円~数万円ずつ貯金していく方法だ。
収入が安定しない人や季節により支出額が異なる人は、毎月決まった金額を捻出するのが難しいため、2~3ヵ月を一区切りにするのがオススメ。例えば、3ヵ月で6万円という目標を立てれば、仮にひと月目に貯金ができなくても翌月や翌々月に調整して間に合わせることができる。
さらに長い期間で目標を立てる場合は、1年単位で貯金額を決める方法もある。例えば、1年間で50万円の貯金を目標とするなら、出費の多い月は貯金をせず、ボーナスや臨時収入があった際にまとめて貯金することもできるだろう。
このように、収入と支出のバランスを考えながら、あなたに合った無理のない貯金スタイルを選ぶことが、貯金を長続きさせる秘訣なのだ。

ポイント③:貯金専用の銀行口座を作る
あなたは、銀行口座をいくつ使い分けているだろうか。貯金を続けるためには、すぐに貯金を引き出せない環境を作る必要がある。したがって、給料が振り込まれる口座の他に、貯金専用の口座を作っておくのが良いだろう。貯金専用の口座に振り込んだお金は目標額に達するまで引き出さないと決めて貯金を続けよう。
簡単に貯金を引き出せない環境を作るためには、口座を作る銀行にも注目したい。例えば、金利の高い銀行やポイントがたまりやすい銀行は、貯金を続けるモチベーションになるだろう。また、すぐには貯金を引き出すことができないように、あえて自宅から遠い銀行や、ATMの数が少ない銀行を選ぶ方法もある。
反対に、手数料不要の銀行や自宅から近い銀行は、強い意志が無ければ気軽にお金を引き出してしまうきっかけにもなるため、貯金口座に選ぶ際には注意が必要だ。
銀行によっては、少額から自動積立貯金が利用できる場合もある。定期的に振り込みに行くのが難しい人や、振り込みを忘れてしまうのが心配な人は、自動積立貯金も検討してみてはいかがだろうか?

ポイント④:発生した生活費を管理する
固定費だけを見直しても削減には限界があり、光熱費や月謝のようになかなか金額を変えられない支出もあるだろう。そこで、すぐに減らすことができる変動費の見直しも忘れてはいけない。固定費と異なり、変動費は「自分にとって今本当に必要な物かどうか」を考えることで、衝動買いを減らし、無駄な生活費の支出を抑えることができるのだ。
ポイント⑤:少ない目標貯金額から始める
着実に貯金を続けるためには、無理なく続けられる金額からはじめてみよう。毎月決まった金額を貯金する方法は、月々の収入に大きな変動がない人に適していると言える。収入に応じて、毎月数千円~数万円ずつ貯金していく方法だ。
ときには医療費など突然の出費が必要となることもあるかもしれない。不測の事態も考慮しつつ、毎月の収支と貯金に回せる額が把握できてきたら、貯金の目標額を少しずつ上げていけば良いのだ。
5つのコツを押さえれば一人暮らしでも貯金ができるようになる!

一人暮らしでも計画的に貯金するための5つのコツとして、「固定費・変動費の見直し」「自分に合った貯金スタイルを選ぶ」「貯金専用の銀行口座を作る」「発生した生活費を管理する」「少ない目標貯金額から始める」について解説した。
これまで、「自分には貯金なんて無理だ」「一人暮らしでそんな余裕はない」と思っていた人も、今日から早速実践してみてはいかがだろうか。
文=みつまめ(株式会社YOSCA)
※2021年2月加筆・修正=CHINTAI情報局編集部