一人暮らしで長期不在にするときの心得|防犯編・衛生編に分けて紹介
一人暮らしの旅行。長期不在にするときは注意が必要!

「仕事で長期休みを取って、ゆっくり旅行に行きたい! 」「学生のうちに色々な場所を旅したい!」という一人暮らしの人は多いのではないだろうか。
ただ、一人暮らしの旅行には、家族みんなで暮らしていたときとは違う注意点がある。家に誰もいなくなるわけだから、防犯にはよく気を付けなければならないのだ。
この記事では、一人暮らしの人が旅行する場合に気を付けるべきこと、旅に出る前にやっておくべきことをお伝えする。
一人暮らしで長期不在にするときの心得【防犯編】
旅行などで自宅を長い期間留守にする場合、まず意識すべきなのは防犯だ。留守にしていることが知られた場合、犯罪者に「住民と鉢合わせることなく余裕を持って侵入できる」と思わせてしまう。事前の対策を徹底して、防犯を強化しよう。
長期不在時のの心得【防犯編】①郵便物は止めておこう
2泊3日程度の小旅行という場合はそれほど神経質になる必要はないが、1週間以上の旅行になるようならば郵便物の配達を止めておこう。
一人暮らしの郵便受けの形は、住まいによってさまざまだ。非常に深い郵便受けになっていて外から郵便物の量が確認できないものならば良いが、そうではない場合、「郵便物が溜まっている=ここには人がいない」ということを知らせているようなもの。
郵便の配達を止めるには、最寄りの郵便局へ身分証明書と「不在届」を提示する。不在届に、不在となる期間(最長30日)を記載すると、その期間内に到着した郵便物は期間終了後に配達に来てもらえる。
▼長期間不在とする場合の郵便物等の配達について(日本郵便)
https://www.post.japanpost.jp/question/115.html

長期不在時の心得【防犯編】②照明・カーテンの扱いに注意しよう
防犯を考えるうえで、部屋が不在だとバレてしまうのは良くない。そこでしばしば議題に上るのが、「家の電灯やカーテンはどうするか」という問題だ。
「カーテンがぴっちり閉められていて電気がついていない家は、中に人がいないといっているのと同じだ」という意見もあるが、同時に、「朝でも明かりがついているのはおかしい」「カーテンを開けていると、中が丸見えになって人がいないこともわかってしまう」とする意見もある。
この2つはどちらも頷ける話である。果たして解決する方法はあるのだろうか。
旅行中の防犯におすすめ:パナソニック 留守番タイマ機能付光線式ワイヤレスリモコン
上記の問題を解決してくれるのがこちらのタイマー付きソケットだ。長期の旅行でも安心して使える「留守番モード」が搭載されており、点灯・消灯時刻を設定すると、その前後15分の範囲でランダムに点灯・消灯してくれる。また、就寝前に設定する「おやすみタイマー」などもついており、利便性が高いことが魅力だ。

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自動点灯・自動消灯ができるアイテムを導入すれば、夜間でも自動的に電気がつき、在宅を装える。電気をずっとつけっぱなしにするよりも電気代を節約できる。
一人暮らしの旅行中には「レースカーテンを閉める」がおすすめ

カーテンについては、「厚いカーテンは開けたまま、レースのカーテンを閉めておく」という方法がオススメ。日中でも分厚いカーテンを閉めっぱなしなのは不自然だが、レースのカーテンならば閉めておいても違和感はない。また、レースのカーテンでもある程度の目隠し効果はあるので、旅行中はこの方法で乗り切ろう。
長期不在時の心得【防犯編】③旅行の日程をSNSでアップしない!
旅行前は気分が浮足立つもの。そのためFacebookやTwitterなどのSNSで「1週間後にはフランス!楽しみ~」と書いてしまったり、「今から出発!さらば日本!」というツイートを写真つきで投稿したりしてしまう人も多いのではないだろうか。
しかし、このような投稿は極めて危険である。
普段から日常的なことを書いているSNSならば、あなたが一人暮らしであることはすでに多くの人が知っている。そんな状態で旅行のことを投稿するのは、全世界に向けて、「自分は一人暮らしで、しかもその家にはだれもおらず、1週間は帰ってこない」と発信していることにほかならないからだ。

「自分の投稿などだれも見ていない」と思う人もいるかもしれないが、インターネットはオープンな場所。だれの目に留まるかわからない。もしどうしても旅行に行くことをSNSで投稿したいのであれば、公開範囲を限定し、親しい友人など少人数の人しか見ることができないようにするのが賢明だ。
ただ、旅行について「SNSにアップすること」は危険だが、旅行先を家族に話しておくことはとても大切だ。特に、一人暮らしの人の一人旅の場合は、旅行先で不慮の事故などが起きた時、連絡がつかなくなった時に早く発覚しやすく、助けやすくなる。
大事な家族に心配をかけないようにするためにも、旅行の前には家族へ電話などで旅行先と帰着日を告げておくようにしよう。
一人暮らしで長期不在にするときの心得【衛生編】
防犯面だけではなく、衛生面に関しても注意を払わなければならない。思わぬ近所トラブルに発展したり、部屋の設備機器を壊してしまったりする恐れもある。
また、観葉植物を設置している場合、水やりなどの世話について対策を立てる必要がある。ここからは特に重要な3つのポイントについて詳しく紹介していくので、旅行前は必ず確認しておくようにしよう。
長期不在時の心得【衛生編】①ゴミの処理をしておく
ゴミ箱や排水口のゴミ受けなどにゴミが溜まっている場合、家を離れる前に必ず処理しておこう。特に生ゴミがある場合は、家を出てから数日で強烈な臭いを放つ可能性が高い。帰宅時に自分が困るだけではなく、異臭問題で近隣トラブルに発展することもあるのだ。

長期不在時の心得【衛生編】②植物の水やり方法を工夫する
観葉植物を設置している場合、長期間水やりを怠ると枯れてしまうことがある。普段のように水やりができない場合は、自動給水機などを活用して対策しよう。また、信頼できる家族や友人が近くに住んでいる場合は鍵を預けておき、定期的に見てもらうようにしても良い。
長期不在「衛生」の心得③電気給湯機器がある場合はお湯を抜いておく
目安として1ヶ月前後不在にするという場合は、電気給湯機器のお湯を抜いてから出かけよう。理由は「光熱費の節約」「お湯が腐ることを防ぐ」「凍結を防ぐ」という3つだ。
帰宅後に不衛生なお湯を飲んでしまい、腹痛を起こしてしまうというケースも少なくはない。体を壊す恐れもあるため、健康のためにも必ず確認するようにしておこう。

一人暮らしでも、旅先で安心して過ごすために。長期不在時の防犯対策はしっかりと!
今回は防犯の観点で、一人暮らしの人が旅行へ行く前に気をつけるべきことについて解説した。特に長期間家を空ける場合には、しっかりと防犯対策しておくことが必要だ。
セキュリティーの観点からは逸れてしまうが、ほかにも旅行へ行く前にガスや水道の元栓も閉めておく、生ゴミを処理してから出かけるなどしてから家を出ることも大切だ。
旅行はとても楽しいもの。だからこそ、無事に帰って来られるようにするための工夫をしたいものだ。
文=鍋谷萌子
引越し回数18回のフリーライター。食事関係の資格を5つ持ち、その土地のおいしい名物を食べるのが趣味
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部