【一人暮らしの洗濯物のコツ】汚れが落ちていない…。それって量や頻度が間違っているかも!?
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一人暮らしの洗濯について、知らないことが多いかも……

洗濯物を干すときや洋服を着るとき、「ちゃんと洗濯をしたはずなのに、汚れが落ちてない…」と思ったことはないだろうか? その原因、もしかしたら洗濯物の量かもしれない。
それでは、一度にできる洗濯物の量や、一人暮らしの場合の洗濯の頻度はどのくらいなのだろうか。正しい洗濯の方法と、コツを紹介しよう!
ちょうど良い洗濯物の量は?

洗濯物の汚れを落とすためには、洗濯機に一度に入れる洗濯物の量がポイント。
縦型洗濯機は、強い水流で洗濯物同士がもみ合う力によって汚れを落とし、ドラム式洗濯機は、上から下へ洗濯物が落ちるときの力によって汚れを落とす。どちらのタイプも、洗濯物が少なすぎても多すぎても汚れを落とす力が弱まり、十分に汚れを落とせなくなってしまうのだ。かといって、たくさんの洗濯物を詰め込みすぎると、粉洗剤が溶けずに残っている場合も……。
では、適正な洗濯物の量はどれくらいなのだろうか。それは、洗濯機の容量の8割程度。これくらいの量で洗濯機を稼働させるのが、汚れ落ち具合もコストパフォーマンス的にも良いとされている。
洗濯機の容量が6kgであれば、一度に入れる洗濯物の量は4.8kgくらいがベスト。とはいえ、毎回の洗濯の度に洗濯物の重さを量るのは無理なので、洗濯槽の中に7〜8分目くらいの洗濯物を入れるように意識してみよう。
一人暮らしの場合のベストな洗濯頻度は?

一人暮らしの場合、洗濯頻度はどれくらいにするのがいいのだろうか?
日本の洗濯機メーカーは、1人が1日に出す洗濯物の量を1.5kgとして計算している。参考までに、約1.5kgの洗濯物の量は以下だ。
- ワイシャツ 1枚
- 長肌着 1枚
- トランクス 1枚
- 綿パンツ 1本
- タオル 2枚
- 靴下 1足
- パジャマ上下 1着
洗濯機の容量が6kgの場合、1回の洗濯物の量は4.8kgという計算になるので、1.5kg(1日あたりの洗濯物量)×3日間=4.5kgとすると、大体3日に1度洗濯するのが良いということになる。
季節や仕事環境、趣味でスポーツをするなどのライフスタイルで1日に出る洗濯物の量は変わるし、お部屋によって1度に洗濯物を干せる量も違うので、自分に合った洗濯回数を考えてみよう。
洗濯する前にチェックしたい!5つのコツ

洗濯は「洗う」「干す」「畳む」と、意外と工程が多くて面倒な家事だ。単純だが手間がかかるので雑になりがちだろう。実家暮らしの頃は、家族の分と一緒に洗濯してもらえたかもしれないが、一人暮らしをはじめたら自分で行わなくてはならない。とはいえ、洗濯ができない人はいないだろう。しかし、正しい洗濯方法を実践していると自信をもって答えられる人はそう多くないのでは?
必要不可欠な家事のひとつだが、簡単だからこそ基本を知らずに自己流になりがちだ。洗濯をする前にチェックしたいコツを覚えて、今よりさらに洗濯物をキレイに洗おう。日々の洗濯で実践したい5つのコツを紹介。ぜひ明日からの洗濯に取り入れてみよう。
洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎない
まだ入りそうだから、とパンパンになるまで洗濯物を詰め込むと洗濯機が回りにくくなる。汚れが残ってしまう原因になるため、適切な量の洗濯物を入れよう。
一人暮らしだと洗濯は週に2、3回、まとめて行うのが一般的だろう。その際に、溜まっている洗濯物を詰め込まないように注意すること。量が多ければ数回に分けて、適切な量で洗濯することを頭に入れておこう。
洗剤は量ってから入れる
洗濯機を回すときに、洗剤を目分量で入れていないだろうか?洗剤の量は、少なすぎると行き渡らないし、多ければ多いほど汚れが落ちるというわけでもない。多すぎると、すすぎのときに洗剤が洗濯物に残っていることも……。洗剤のパッケージを読んで、水量に対しての洗剤量を入れるようにしよう。
脱水した後はできるだけ早く乾かす
脱水後の洗濯物は放置せずに、早めに取り出して乾かそう。おいたままにしておくと雑菌が繁殖しやすい。雑菌は皮脂や水分が含まれているところを好むので、濡れたままの洗濯物は繁殖に適した場所だといえる。
そのため、洗い終わった洗濯物を洗濯機に放置するのは禁物。雑菌は生乾きのにおいの原因にもなるので、脱水後は長く放置せずに早めに乾かす習慣をつけよう。

シミになりそうな汚れは前処理してから洗う
衣類の汚れがシミになりそうな場合は、前処理をしてから洗濯しよう。洗濯機に頼りすぎていると、汚れが落ちていなかったという場合がある。食べこぼしや、泥、黄ばみなどの部分的な汚れは前処理するとシミにならない。
液体タイプの洗濯用洗剤を直接塗ったり、もみ洗いしたり、部分洗いをすると頑固な汚れも落ちやすい。素材によって台所洗剤や固形石鹸なども活用しながら、洗濯物のシミを予防しよう。
においが気になるときは酸素系漂白剤を使う
洗濯物のにおいが気になる場合は、酸素系漂白剤を使おう。漂白剤は「洗濯機に入れる」洗い方と「つけおき」する方法の2つある。
洗濯機に入れる場合は、洗剤とともに決められた分量の漂白剤を入れるだけ。あとは普段通り洗濯機を回せば、においやシミが取れている。
もう一方の「つけおき」は洗濯物をすすいでから、酸素系漂白剤を入れたお湯に浸しておく方法だ。気になる衣類やタオルなどを個別に洗いたいときは、つけおきをしよう。
酸素系漂白剤は水に溶けにくいため、40〜50度のぬるま湯を用意しよう。ぬるま湯30Lに対し、酸素系漂白剤を15〜30g程度加えてよく混ぜる。酸素系漂白剤の分量は、洗濯物の汚れや量によって異なるため事前に確認しておこう。そこに洗濯物を入れ、20〜30分つけておく。最後にすすぎ洗いをすれば完成だ。
素材によっては漂白剤を使えない種類がある。酸素系漂白剤を使用する際には、必ず注意点をよく読んで正しく扱おう。
洗濯物を干す際の3つのポイント

洗濯物をきちんと干したはずなのに、においやしわが残った経験はないだろうか?それは干し方のポイントを押さえられていないのが原因かも。洗濯物を干すのは手間がかかるので、雑に干してしまう場合も多いだろう。
しかし、せっかくキレイに洗い上げたのに、適当に干してはもったいない。干し方に気をつけるだけで、今までよりも洗濯が快適になるはず。
普段はとくに意識することなく洗濯物を干している人は必見。3つのポイントを紹介するので、洗濯物を干すときの参考にしていただきたい。少し意識すれば、さらに気持ちよく干せるようになるだろう。
洗濯物をしっかり伸ばしてから干す
洗濯機から出した衣類をそのままハンガーにかけて干していないだろうか?洗濯物はしっかり伸ばしてから干そう。脱水が終わった状態の衣類をそのまま干すと、服にしわが残ってしまう。
脱水が終わったら雑菌が繁殖しないうちに取り出し、しわを取るように伸ばしてから干すのを習慣づけよう。衣類やタオル類を伸ばすときには、両手で広げ軽く振ったり、ハンガーにかけて手で叩いたりするとよい。最初は面倒に感じるかもしれないが、ひと手間でしわにならず、キレイに乾くのでぜひ試してみよう。
間隔をあけて干す
洗濯物同士の間隔がせまいと乾きにくい。生乾きの原因にもなるので、洗濯物は近づけすぎずに干すようにしよう。干し方はアーチ状になるように、長い洗濯物は端に干し、小さいものは真ん中に持ってくるとよい。風が通りやすいので、洗濯物の乾きが早くなる。
干すスペースが限られている場合には、洗濯グッズを活用するのがおすすめだ。洗濯物を直接物干し竿にかけずに、伸び縮み可能なハンガーにバスタオルを干すと場所を取らない。また、物干しスタンドを使うと、せまい空間でも洗濯物の間隔をあけやすくなる。
女性の場合、下着は極力室内に干す
女性用の洗濯物をベランダに干すと、女性が住んでいると特定されてしまう。下着泥棒の標的にされる恐れもあるため、外に干すのは控えるのが無難だ。
また、夜遅くまで洗濯物を取り込んでいないと、留守の時間や帰宅時間を不審者に知られる危険性が高まる。生活パターンを明かさないためにも、女性の下着を外から見えるように干すのはやめよう。女性の一人暮らしならば、防犯面を考えて下着は室内に干すと安心だ。
洗濯機の使い方を守ってキレイな洋服を着よう!
洗濯機や洗濯洗剤は、メーカーによって一番汚れが落としやすいように使い方が決められている。最初は少し面倒だが、その手間を省いてしまうと、せっかく洗濯をしても汚れが落ちておらず、洗濯をし直さなければならなかったり、洗剤や水を無駄にしてしまったりと、良いことは一つもない。使い方を守って、キレイに洗った洋服で身だしなみを整え、清潔感アップを狙おう!
2021年6月加筆=CHINTAI情報局編集部