引越しの際の調味料の運び方! 粉類や液体調味料など種類別の梱包方法まとめ
こぼれやすい調味料! 引越しの際にどうやって運ぼう?

引越しの際、調味料はどのように新居へ運べば良いだろうか。特に、開封している調味料は、きちんと梱包しないと中身がこぼれてしまうこともある。
そもそも、開封済みの調味料を引越し先に持っていくべきかどうか疑問に思う方も多いだろう。今回は調味料の運ぶときに気をつけたいポイントや便利な梱包方法について解説する。
このページの目次
調味料の引越し準備:できるだけ調味料を使い切る!
引越し準備をしていると、意外と家の中にはたくさんの調味料があることに気づく。既に開封してしまった調味料は、梱包のしかたが悪いと運搬中に中身が漏れてしまい、ほかの荷物を汚してしまう可能性がある。
まずは引越し予定日から逆算し、調味料をできるだけ使い切るようにすることが大事だ。引越しを控えているならば、醤油や油などは大きなボトルを買わず、小さいサイズのものを購入するとよいだろう。砂糖や粉類が余っているなら、お菓子作りに利用して使い切ってしまうのもよいだろう。
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引越し前に買うならミニボトルの調味料がおすすめ!
醤油やマヨネーズなど、多数の調味料が少量のミニボトルで販売されている。ミニボトルなら引越し前に使い切れる可能性があるほか、仮に余ったとしても持ち運びやすい。調味料にも賞味期限があり、開栓後は特に劣化が早まるため、可能な限り使い切ることがおすすめだ。
調味料の引越し準備:使い切れなかった調味料はどうする? 引越し先へ持っていくかどうかの見極め方
使い切るつもりで買った調味料が残ってしまったという場合もあるだろう。
引越しを控えているのであれば、とりあえず家にある調味料を集めて並べ、いつ購入したものかを思い出してみよう。たとえば1年以上前に購入し、使っていないものは思い切って捨てた方が良い。なぜなら、引越し先でもたぶん使わないからだ。
賞味期限が迫っている調味料もこの際、捨ててしまおう。
注意点として、表記されている賞味期限は未開封の場合のもの。開封済みの場合は、表記されている賞味期限より短くなってしまう。特に、冷蔵保存が必須の調味料は注意が必要。マヨネーズ、ケチャップ、ポン酢、ドレッシングの賞味期限は開封後1ヶ月間、ウスターソースやとんかつソースは2ヶ月間だ。開封後どのくらいなのかチェックして、捨てるかどうか考えよう。

調味料の引越し準備:開封した調味料を梱包する場合の方法は?
引越し先に持っていく調味料を選別したら、種類ごとに中身がこぼれない方法で梱包しよう。調味料を3グループに分け、それぞれの梱包方法を説明する。
タイプ①:醤油など瓶詰め・液体タイプの調味料の梱包法
調味料の中でもっとも厄介なもののひとつが、瓶に入った醤油や酢、オイル類などの液体調味料だ。開封済みのものは、万が一こぼれてしまうと、他の荷物にまで被害が広がるかもしれない。こぼれない梱包法は次の通り。




その後、口を上にしてダンボール箱に並べていく。できる限り隙間がないように並べ、空いたスペースは丸めた新聞紙などを詰めて瓶が動かないように固定する。
なお、残っている量が少ない場合は、よく洗って乾かしたペットボトルに移し替えるとこぼれる可能性が減少する。また、瓶が割れてしまう可能性も少なくなる。
タイプ②:砂糖や小麦粉など粉類の梱包法
粉類は袋の隙間から漏れて飛び散ってしまうと厄介なので、容器から出てこないように気をつけよう。開封した袋のまま使っているのであれば、袋の口を止めてビニール袋に1種類ずつ入れる。大きな保存容器があれば、袋ごと入れておけば袋が破けて粉が飛び散ることもない。
粉類を袋から出し、容器に入れて使っている場合は容器ごとダンボール箱に入れよう。その際、液体のものと同様の方法で、容器の口にラップをかぶせて蓋をしよう。ただし陶器など割れやすい容器を使っている場合はそのまま梱包せず、中身を粉類ビニール袋などに移すようにしよう。
なお、粉類は臭いを吸い取りやすい。洗剤や石鹸も持っていくのであれば、同じダンボール箱に入れないようにしよう。

タイプ③:塩やスパイスなど小瓶に入った調味料の梱包法
小瓶に入っている卓上塩や胡椒などのスパイスは、全体をラップで包んでセロハンテープなどで固定する。そして、その上から新聞紙などで梱包する。隙間を作らないということが大事なポイントだ。
タイプ④:要冷蔵の調味料
前述の通り、マヨネーズやソース、味噌などの要冷蔵の調味料はなるべく処分した方が良い。ただ、それでも持っていきたい調味料がある場合は、保冷剤とともにクーラーボックスに入れて運ぼう。または、クール宅配便で送るという方法もある。
ただし、バターやマーガリンは、開封していなくてもクーラーボックスに入れた状態では溶けて風味が落ちる。思いきって引越し前に処分した方が良いだろう。
引越し時、ダンボール箱に調味料を梱包するときの注意点
液体類や粉類は重いので、種類ごとに小さめのダンボール箱に詰めた方が良い。重すぎると運ぶときに底が抜けてしまい、運搬できなくなってしまう。
また、もし逆さにしてしまうと中身が漏れてしまう。ダンボールに中身が調味料であることを明記し、「天地無用」「逆さ厳禁」などのステッカーを貼っておこう。
引越し前に調味料を処分する場合の注意点
引越し前に調味料を処分する場合は、正しい方法で処理しよう。醤油やポン酢など液体類は、新聞紙に吸わせて燃えるゴミとして捨てる。
油やマヨネーズなど粘度のあるものは、吸いにくいので新聞紙に包んで燃えるゴミとして捨てる。
新聞紙を詰めた牛乳パックに流し込むと楽だが、自治体によっては禁止されているところもあるので、わからない場合は自治体のホームページを参照すると良い。なお、天ぷら油の処理などに使用する油処理袋なども便利だ。
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調味料以外にも確認したい!引越し前に台所まわりで準備すべきこと
調味料以外にも、台所まわりのもので引越し準備が必要なものもある。搬送中のトラブルを避けるためにもきちんと確認し、適切な準備をしておこう。
引越し前に準備すべきこと①前日までに冷蔵庫の水抜き作業を行う

冷蔵庫の電源を切ると内部が一気に温まり、温度差によって結露が発生してしまう。これが原因で冷蔵庫に水が溜まり、新居への搬送中に水漏れを起こす可能性があるため要注意だ。
水漏れがひどい場合、冷蔵庫そのものが壊れたり、冷蔵庫と一緒にトラックに積んだ他の家財が水浸しになったりするリスクもある。余計なトラブルを防ぐために、冷蔵庫は引越し前日までに電源を切り、水抜き作業を終えておこう。
引越し前に準備すべきこと②不要な食材は早めに処分しておく
生ものや冷凍商品は引越しの最中に腐ったり、溶けてしまったりする可能性が高い。また、運搬中に破損する恐れもあるため、新居に運ぶ予定のない食材は計画的に使い切り、早めに余分しておく必要がある。
また、買いだめをしてしまうと使い切れなくなるので、引越し前はまとめ買いをしないといったルールを決めておくと良いだろう。なお、自治体によってゴミの日は異なるため、忘れないようにあらかじめ確認しておこう。
引越し前に準備すべきこと③使用したスポンジは干す

意外と忘れがちなのが食器洗い用のスポンジ。生乾きのスポンジを梱包してしまうと雑菌が発生してしまう。ベストな対応は引越し前に捨てることであるものの、食材と同様にゴミの日の問題があるため、捨てられないケースも少なくはない。
食器を洗う際に使ったスポンジはそのまま放置せず、洗濯ばさみなどを使って干しておこう。また、引越し直前には紙皿を使って洗い物を出さないように工夫するなどし、不要なスポンジは早めに処分することをおすすめする。
調味料は引越し前になるべく使い切る!梱包方法にも注意
引越し時の調味料の梱包方法について、改めてポイントをまとめよう。
- 瓶の調味料は蓋の上からラップをかぶせ、輪ゴムなどでしっかりしばる。
- 詰め込んだダンボール箱に「天地無用」などの記述が必須。
- 賞味期限が近い調味料、バターのように品質の変わりやすいものは思い切って捨てる。
最大のポイントは、なるべく計画的に使い切ること。それでも残ってしまう場合は、漏れ出さないように厳重に梱包するようにしよう。また引越し先に到着したら、調味料を冷蔵庫や涼しい場所などそれぞれ適切な場所に移動するのも忘れずに!
文=吉原久美子
2021年6月加筆=CHINTAI情報局編集部