賃貸で画鋲は刺していい?退去時に穴埋め費用が発生する可能性は?画鋲の代用品も紹介
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傷や穴が目立たない画鋲の代用品
これまでみてきた通り、賃貸物件では、画鋲の小さな穴程度では修繕費を請求される可能性は低い。ただし、繰り返し刺している間に穴が広がったり、壁紙が裂けてしまたりして、「原状回復義務」が発生する場合も考えられる。
そこで、壁に穴を開けずに貼れる画鋲の代用品や、穴が目立ちにくい画鋲を紹介する。賃貸暮らしでも気兼ねなくインテリアを楽しみたいなら、ぜひチェックしてみてほしい。
180°開きでタッキング対応「MAXホッチキス」

¥347 MAX
国産初のホッチキスとして1952年に発売、現在まで長く愛され続けている「MAXホッチキス」。実は、賃貸物件の壁にポスターや写真を貼りたいときにおすすめのグッズだ。
ホッチキスの針は通常の画鋲より細く、壁に刺しても穴がほとんど目立たない。「MAXホッチキス」は本体のハンドル部分が180°開くので、針が出る部分を壁に密着させてヘッド部分を押せば、壁に打ち込むことができる。ポスターや写真などの平らなものを壁に貼りたいとき、針が目立たず手軽に使えて便利だ。
もちろん画鋲の代用品としてだけでなく、普段はホッチキスとして使えばよいので、1つ持っておいて損はない。針がなくなっても、詰め替え用の針が手に入りやすいのも高ポイント。
V字のピンで差し穴で目立たない「ニンジャピン」

¥864 アッシュコンセプト
通常の画鋲は針の断面が平らなため、刺したところにぽっかりと穴が空いてしまうが、「ニンジャピン」は針の部分がV字になっており、刺した後の穴が目立たない。賃貸物件によくある凹凸のある壁紙に使用すると、陰影でより穴が目立たなくなる。
凹凸の少ない壁紙に使っても、通常の画鋲に比べると穴が目立たないため、賃貸物件に限らず目立った針跡を残したくない場所にもおすすめだ。ヘッドの色もクリア・グリーン・ブルー・ブラウン・ホワイト・ブラックと多種類あり、張りたいものや飾りたいものの色に合わせて、色を選べるのも嬉しいポイントである。
貼ってはがせる粘着剤「ひっつき虫」

¥369 コクヨ
柔らかい素材でできた粘着剤「ひっつき虫」。何度も貼ってはがせるので、賃貸物件で画鋲を使うのに躊躇するときに便利なアイテムだ。
使い方も簡単で、必要な分量をちぎり指でもんで形を整えたら、貼りたいものにつけ強く押し付けるだけ。壁だけでなく、ポスターや写真も傷つけないため、イベントなどの一時的な飾り付けにも活躍。思い出の品も綺麗に保てて一石二鳥である。ただし、ざらざらした面・湿り気のある面・汚れのある面・繊維には使用できないため、壁の場所や状態を確認してから使用しよう。
はがせる両面粘着の「コマンドタブ」
強力な粘着力だが綺麗にはがせる「コマンドタブ」も賃貸物件で画鋲の使用を躊躇するときに有効である。SS・S・M・Lサイズの両面粘着テープタイプ以外にも、あらかじめフックがついたタイプもある。
ポリエチレン素材とゴム系粘着剤を使用しているため、強力な粘着力があるが、タブの端を持ち壁面に沿って引っ張れば、のり残しもなく綺麗にはがせるのが特徴。凹凸のある壁紙に使える他、マグネットがつかない平らな場所、家具、ガラス、プラスチックと、幅広い範囲に使用できるためおすすめだ。

¥318 3M
賃貸物件で画鋲使用は基本的にはOK! 原状回復の概念を知っておこう
賃貸物件で画鋲を刺してできた穴や傷は、「通常の使用」の範囲内のため、費用負担や敷金を引かれる可能性は低い。また、「原状回復」の概念を知っておくことで、退去時の敷金トラブルの心配も減るだろう。
壁に飾りたいものがたくさんある場合は、代用品なら気兼ねなく使えるのでおすすめだ。賃貸物件で画鋲の使用をしたい場合、規約違反が気になるときは、不動産会社や大家さんに直接問い合わせてみよう。
文=Sally_H