一人暮らしにはいくら必要? 初期費用や家具・家電購入費、生活費の目安を紹介

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いよいよ一人暮らし開始!引越し代や家具・家電の準備にかかる費用

明るい色を基調とした一人暮らしの部屋
一人暮らしはお金がかかる!

賃貸契約が完了したら、いよいよ一人暮らしのスタート! 引越しや家具・家電の準備には、次の費用を用意しておこう。

項目費用の目安
引越し代数千円~1万5000円以上
家具2~5万円
家電6万3000円~10万円
合計8万3000円~16万円以上

それぞれの詳細は次のとおりだ。

一人暮らしの準備費用①:引越し費用

初めての一人暮らしという場合、入居先で新しい家具を購入するという方も少なくはない。このような場合、家具・家電は購入した店舗から直接配送してもらえる場合が多い。実家から持っていくのは衣類や小物のみになるので、数千円程度の費用で済むかもしれない。

一方、実家で使用していたベッドや本棚などの家具を新居へ持っていきたい場合は、引越し業者に依頼することになる。荷物が少ない場合は「単身パック」などコストが安いプランを選ぶのもおすすめだ。引越し先までの距離によって大きく異なるが、コンテナ1台分の荷物で1万5000円~が相場となっている。

実家に家具や家電がある場合、すべて新居に送れば得になるとは限らない。たとえば、自転車のようにかさばるものについては、引越しの配送料よりも新しく買う方が安い場合もある。

また、実家で使っていた家具のサイズが一人暮らし用のコンパクトな部屋には合わないということもあるので、よく検討してから運ぶようにしよう。

一人暮らしの準備費用②:家具・家電購入費

一人暮らしをスタートさせるのに、用意しなければならないのが家具や家電。新生活にはそれなりに初期費用がかかるので、まずは必要最低限のものだけを用意すると良いだろう。

カーテンがないと室内が外から丸見えに。入居初日までに用意しておきたい
カーテンがないと室内が外から丸見えに。入居初日までに用意しておきたい。

必要な家具・家電は人それぞれだが、一人暮らしを開始するその日までに最低限、用意しておくべきものは以下のとおりだ。

【家具】

項目費用の目安
布団やベッド、枕、カバーなどの寝具1~2万円
ローテーブル5000円~1万円
カーテン5000円~2万円
合計金額2~5万円

【家電】

項目費用の目安
照明器具3000円~1万円
冷蔵庫2~4万円
電子レンジ1万円
洗濯機3~4万円
合計金額6万3000円~10万円

一人暮らしをスタートするのに必要な家具・家電の合計金額は、8万3000円~15万円ほどとなる。上記で紹介したもののほか、ソファ・椅子・タンス・掃除機・炊飯器・ガスコンロ・テレビなども人によっては必要となるだろう。

一度ですべてのものをそろえるのは大変なので、入居時は必要最低限のものだけを準備しておき、新生活を始めてから少しずつ買い足していくのもおすすめだ。

一人暮らし開始後もお金がかかる!毎月の生活費

引越しが終わって一人暮らしが始まれば、日々の食費や光熱費などを自分でやりくりしなければならない。

ここからは、一人暮らしをするのに必要な生活費について解説していくので、一人暮らしを検討している人はぜひ参考にしてほしい。

一人暮らしの生活費①:家賃

毎月発生する家賃。選ぶ物件によっては、管理費または共益費がかかる場合もあるので契約前にチェックしておこう。

住居にかかる費用の目安としては、家賃+管理費が収入の30%以内に収まるようにすると良いだろう。

一人暮らしの生活費②:水道・光熱費

一人暮らしの水道・光熱費の目安は一ヶ月で約1万円~1万5000円。使っていない部屋の電気は消す、水を出しっぱなしにしないなど、こまめな節約がしやすい。内訳は下記のとおり。

  • 水道代  約3000円
  • ガス代  約5000円
  • 電気代  約3000~6000円
エアコンの設定温度に気を付けて節電を
エアコンの設定温度に気を付けて節電を

一人暮らしの生活費③:通信費

ほとんどの人がスマホを所有している現代では、通信費が高くなることも多い。スマホの利用料とインターネット回線の利用料を合わせて、通信費の目安は月あたり1万円~1万5000円程度と見ていいだろう。「格安スマホ」に変えた場合、月数千円で済ませることも可能だ。

一人暮らしの生活費④:食費

食費は自炊するかどうかで費用が大きく変わる。1ヶ月の食費の目安は3~4万円程度だが、外食やコンビニ食がメインになると10万円近くかかることも珍しくない。

一人暮らしの生活費⑤:医療費

持病などが特になければ、医療費は必ずしも毎月必要になるものではない。ただし、風邪を引いたり感染症にかかったりした場合に備え、きちんと月々の支出として想定をしておくべきだろう。1ヶ月の医療費の目安は5000円程度だ。

一人暮らしの生活費⑥:雑費

その他、洗剤やトイレットペーパー、化粧品など、暮らしに必要になる日用品を購入する費用が必要である。1ヶ月の目安は5000円程度となる。

一人暮らしの費用を抑えるために確認したい5つのポイント

一人暮らしのコンパクトな部屋
ポイントを押さえれば、長い期間の節約につながる

一人暮らしに必要な生活費が把握できたら、さらにもう一歩踏み込んで節約できるポイントを押さえておこう。物件を決める前に知っておくことで、長い期間の節約に繋がることもある。

一人暮らしの費用を抑えるポイント①:家賃が安い賃貸を借りる

毎月支払うことになる家賃は固定費の中でもかなりのウェイトを占める。家賃が安ければその分大きな節約に繋がるので、賃貸物件を探す際には無理をしない程度に「沿線」「駅までの距離」「築年数」「間取り」などの中で妥協できる点を見つけよう。もし勤務先や通学先へ向かうために別の沿線が使える場合、そちらのエリアでも物件を探してほしい。

また、駅から少し離れている物件や、築年数が経っている物件も検討する、間取りや広さの候補を広げるなど希望の条件を緩めてみるのもおすすめだ。

一人暮らしの費用を抑えるポイント②:仲介手数料が安い物件や敷金・礼金なし物件を選ぶ

一人暮らしで物件を借りる際にかかる初期費用の目安は、家賃の約5ヶ月分だといわれている。せっかく家賃が安い物件を見つけても、初期費用が高いと総額で考えたときに節約にならない場合もあるのだ。

そうならないためにも、契約を結ぶ前に仲介手数料や敷金・礼金がどのくらいかかるのかをしっかり確認しよう。仲介手数料が安い物件を選ぶほか、なかには敷金・礼金なしの物件もあるので、気になる場合は不動産会社に聞いてみるのもひとつの手だ。

一人暮らしの費用を抑えるポイント③:新品の家具や家電を購入しない

初めての一人暮らしでは、家具や家電を購入する必要がある。冷蔵庫や洗濯機など、これら生活必需品をすべて購入すると、約20万円(家具5万円+家電10万円+生活用品5万円)かかるといわれている。

そこで利用したいのが、リサイクルショップで売っている中古品だ。ベッド、チェスト、タンスなどの大型家具は、まずはリサイクルショップで見てみると良いだろう。店舗でしっかりお手入れされているものであれば、たとえ中古品でも新品同様に使用できる。

家電についても、新商品が続々と発売されるため、リサイクルショップでは型落ちの中古品であってもそこまで古くないものに出会えることがある。リサイクルショップだけでなく、引越しを控えていて新品を購入する予定のある友人から中古品をもらえることもあるので、いろいろと情報を集めておこう。

一人暮らしの費用を抑えるポイント④:自炊をするように心がける

栄養バランスの取れた食事を毎日自力で用意するのは難しい。先述したとおり、お米だけは自宅で炊く、休日に作り置きをする、レトルトのパスタソースや中華料理の素を活用するという具合にできる範囲で自炊を続けるのが月々の出費を抑えるコツだ。

一人暮らしの費用を抑えるポイント⑤:インターネット付きマンションを選ぶ

仕事や勉強などでパソコンを使う必要がある場合、部屋にインターネット回線を引く必要があるかもしれない。このようなとき、物件にインターネット設備が初めからついていれば初期費用が節約できる。

最近はインターネット付きマンションや、通信費が家賃に含まれている物件も多くなってきているので、物件探しの際にはぜひチェックしてみよう。

一人暮らしを始めるなら計画的に! まずは初期費用と生活費を見積もってみよう

一人暮らしを始めるには、賃貸契約にともない支払う敷金・礼金などの費用のほか、引越し代や家具・家電の購入費用など、まとまった初期費用が必要になる。余計な出費を抑えるためにも、まずは初期費用や月々の支出などを紙に書き出し、綿密なプランを立ててから物件探しを始めてみてほしい。

文=森田真紀子

2022年3月加筆=CHINTAI情報局編集部

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CHINTAI編集部
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