おしゃれな街・中目黒に住むなら銭湯・サウナに通おう!都会のオアシス・光明泉、大黒湯を巡ってきた
街自体もおしゃれだけど、おしゃれな街へのアクセスも抜群な中目黒
「元気があれば何でもできる! バス・トイレ別にこだわらなければ家賃は下がる!」でおなじみ、流浪のライター・奈良崎コロスケでございます。今回はおしゃれタウンの代名詞的存在・中目黒にやってまいりました。

中目黒に到着。意外と駅前は雑然としているんですよ
住みたい街ランキングの常連なのだが、これといった大きな施設があるわけではないので、東京在住者でも「用事もないし、そもそも行ったことがない」という御仁は意外と多いはず(花見の時期だけは目黒川にとんでもない数の人が押し寄せますけどね)。

花見シーズンの大混雑はすさまじい
じゃあ、なんで中目黒がこんなにも人気なのか? まずはなんといっても代官山サイドのおしゃれなイメージ。ドスンドスンとファッショビルが建ち並ぶのではなく、低層階や路面店でブティックや雑貨店、ギャラリー、飲食店が展開されている。目黒川周辺の路地裏は、歩いているだけでも目に楽しい。

ドラマ『最高の離婚』の舞台となった目黒川沿い
2つ目は交通アクセスのよさ。東急東横線で渋谷までは3分、特急を利用すれば横浜まで23分。さらに地下鉄(東京メトロ)日比谷線で恵比寿まで2分、六本木まで8分。
このように横浜・渋谷・恵比寿・六本木とファッションアンテナの高い街に乗り継ぎなしでさっと出れちゃうのが中目黒の魅力である。しかも、ちょっと駅から離れるだけで静かな住宅街が広がる……ときたら、そりゃアパレル界隈の人や芸能人がたくさん住んでいるのもわかるってもんですよね。
そんなファッションモンスターたちのホームだけに、お家賃のほうは……。うーん、予想以上の高騰相場である(ワンルーム×バス・トイレ別で9.80万円)。でもね、「中目黒に住めるなら、ワンルーム×3点ユニットバスでも構わない!」というアナタなら、家賃相場は8.60万円までガクンと下がるんですよ。
※間取り:ワンルーム/CHINTAIネット調べ(2020年1月16日時点)
足を伸ばしてゆっくりお風呂につかりたい時には、460円を握りしめて銭湯に行けばいいんです。関西方面から「いやいや、こんなおしゃれど真ん中の街にも銭湯なんてあるわけないやん!」というツッコミが聴こえてまいりましたが、あるんですよ。しかもおしゃれストリートのど真ん中に!
中目黒銭湯その① 露天風呂まで楽しめる、施設充実のおしゃれ銭湯「光明泉」
「光明泉」は中目黒駅から代官山方面に徒歩3分という好立地にある銭湯だ。

代官山方面へオサレストリートを真っ直ぐ歩くと……

突如「光明泉」が現れま~す
ビル型の都会的な外観で、内装も清潔感抜群。こんな施設が460円で利用できちゃうなんてたまらない。ビル型でさほどスペースは広くないが、思った以上に天井が高く、開放感はしっかり。浴槽は2つに仕切られ、右側が高濃度炭酸泉、左側が人工ラジウム泉でジャグジーとバイブラが楽しめる。

460円で入れるれっきとした銭湯なのだ

どこもかしこもびっくりするほどきれい
そして「光明泉」最大の売りが屋上の露天風呂。木に囲まれた美しい個室フロアで、まるで高級温泉旅館にいるかのごとき錯覚に陥る。素晴らしい!
なお毎週金曜日に男湯と女湯が入れ替わるので、事前にチェックしておくべし。ちなみにサウナは別料金。据え置きのシャンプーなどはないので、持参するか購入しよう。

夜はライトアップされて超おしゃれ
【大黒湯】
住所:目黒区上目黒4-25-10
営業時間:15時~24時
定休日:毎週月曜日
料金:460円
中目黒銭湯その② 清掃が行き届いたレトロ銭湯「大黒湯」でリラックス
お次は祐天寺寄りのウエストサイドにある「大黒湯」へ足を伸ばす。中目黒駅からは徒歩10分チョイ。閑静な住宅地にある銭湯だ。

大黒湯に向かう途中に発見した幻想的な雰囲気の烏森稲荷神社

65年の歴史を誇る大黒湯

清潔感も抜群だし、雰囲気も最高です
昭和28年創業の老舗で、外観からして趣があるが、浴室内は驚くほど清潔でピカピカ。黄色いケロリンではなく、木桶というのが素敵。
2つに仕切られたメイン浴槽は、大きい方はジャグジー、小さいほうが深風呂(やや熱め)となっている。「光明泉」は場所柄、混雑していたが、こちらは適度な客入りで開放感も抜群。富士山のペンキ絵を眺めつつ肩まで湯につかれば、心底リラックスできること請け合いである。
サンクス銭湯! 中目黒はもうアウェーじゃない!
すっかりいい気分になって中目黒駅まで戻り、高架下のフレンチトースト専門店「LONCAFE」でお腹を満たす。

日本初のフレンチトースト専門店「LONCAFE」

鎌倉ハムのBLT(1080円)
それにしても、銭湯という庶民的なスポットがあるというだけで、おしゃれなイメージに気圧されていた中目黒がものすごく身近に感じられるようになりました。
中央線サブカルおじさんからの忌憚のない意見を言わせていただくとね、おしゃれ云々だけでなく、住環境的にも最高の街ですよ、この中目黒。「大好きな街だけど、(家賃的に)無理です」とあきらめていたそこのYOU、銭湯パワーを使って住んじゃいなよ!
文・写真=奈良崎コロスケ