意外と住みやすいオフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

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オフィスビルと聖地だけじゃない! 意外と庶民派な街・四ツ谷

「せんせんせんとうがある街で~物件を探し始めたよ~♪」でおなじみコロスケがお送りする当コーナー。今回は『君の名は。』の聖地・四ツ谷編です。

映画自体は美少年と美少女の入れ替わりものなんで、オジサンいまいち感情移入できなかったなぁ。新海誠監督、今度は中年男と美少女が入れ替わるエピソードで続編をお願いします!

そんな個人的願望は置いといて……。映画を観た方にしかわからない話で申し訳ないが、四ツ谷といえば『君の名は。』の主人公・瀧君とバイト先の色っぽい女子大生が、ちょっといい雰囲気になる駅周辺や、あまりにも有名なラストシーンに登場する「須賀神社」(の階段)など、ファンが聖地巡礼に通う街。

『君の名は。』にも登場する四ッ谷駅の赤坂口『君の名は。』にも登場する四ツ谷駅の赤坂口『君の名は。』にも登場する四ッ谷駅の赤坂口|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

『君の名は。』にも登場する四ツ谷駅の赤坂口

四ツ谷の象徴といえば、やっぱり迎賓館ですよね~|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

四ツ谷の象徴といえば、やっぱり迎賓館ですよね~

そんな四ツ谷であるが、あまり“生活する街”のイメージはない。駅の近くに上智大学があるものの、若者が遊べるような場所はほぼ皆無で、基本的にはアダルトなオフィス街。だからして住みたい街ランキングでは常に圏外である。

しかーし!だからといって住む街候補から外すのはもったいない! 実は四ツ谷駅近くには庶民的な飲食店が建ち並ぶ通りがあり、さらにその先には、親しみやすさの象徴銭湯があるのだ。四ツ谷の意外な魅力を発見すべく、さっそく調査をはじめよう。

サラリーマンのオアシス「しんみち通り」|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

サラリーマンのオアシス「しんみち通り」

昼間は閑散としております|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

昼間は閑散としております

四ツ谷口を出て外堀通りを渡った先にある「しんみち通り」は、このエリアで働くサラリーマンたちのオアシス。居酒屋、カラオケ、キャバクラ、ガールズバーなど、さまざまなタイプの飲み屋が密集しているプチ歓楽街だ。

この、しんみち通りを抜けた先のブロックにあるのが「塩湯」である。

残念ながらまだ開店前なので、その前に聖地巡礼の旅へ|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

残念ながらまだ開店前なので、その前に聖地巡礼の旅へ

路地裏に隠れるように存在しているので、普通に飲み歩いていたらまず目に入らないだろう。周辺に出版社も多いため、コロスケも20年以上しんみち通りで飲み食いしているが、まったく気が付かなかった。今回の取材で眼前に塩湯が現れた際は、思わず「こんなところに銭湯があったのか!」と声をあげたほどだ。

「塩湯」の前に『君の名は。』の聖地・須賀神社を散策

さて、ひとっ風呂浴びる前に、例の場所へ行っておこう。塩湯から新宿通りに出て四谷三丁目方面へ少し歩き、住宅街の奥まった場所にある須賀神社だ。

須賀町の閑静な住宅街の先に、かすかに見える階段|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

須賀町の閑静な住宅街の先に、かすかに見える階段

それが『君の名は。』ファンが目指す赤い手すりの階段|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

それが『君の名は。』ファンが目指す赤い手すりの階段

いざ到着してみると平日にもかかわらず観光客でいっぱい。皆さん映画と同じアングルで写真を撮りたいため、階段の上で順番待ちをしている。公開からけっこう経つけど『君の名は。』人気、衰え知らずですな~。

階段の上は、中国人観光客でいっぱい|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

階段の上は、中国人観光客でいっぱい

境内はこんな感じだけど、みんな興味なさそう|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

境内はこんな感じだけど、みんな興味なさそう

「君の名は……?」「コロスケと申します」|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

「君の名は……?」「コロスケと申します」

聖地巡礼でお腹がすいたら、荒木町で食事を堪能!

須賀神社を出たあとは、夕刻の荒木町を散策。

ここは明治時代に花街だった場所。着物姿の三味線流しも健在だ。小料理屋や居酒屋だけでなく、若い店主のニューウェーブ系も多数あり、神楽坂とゴールデン街をミックスしたような、唯一無二の飲み屋街となっている。

今回やってきたのは、ピーク時には行列ができるほどの人気店・「キッチンたか」|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

今回やってきたのは、ピーク時には行列ができるほどの人気店・「キッチンたか」

荒木町の夜が始まるにはやや早い時間に訪れたので、今回は食事のみを楽しむことに。洋食の名店「キッチンたか」でカメラマンがハンバーグ、コロスケがビーフトマトをいただく。

トマトの酸味と牛肉の甘味が最高にマッチ!|キッチンたか|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

トマトの酸味と牛肉の甘味が最高にマッチ!

定番のハンバーグは肉汁たっぷり|キッチンたか|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

定番のハンバーグは肉汁たっぷり

言うまでもなく、どちらも絶品だった。さぁ、お腹も満たされたので塩湯に戻ろう。

いよいよ四ツ谷銭湯・「塩湯」に入浴!

塩湯入口の坪庭が味わい深くて素敵です|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

入口の坪庭が味わい深くて素敵です

ビル型なので近代化された銭湯かと思いきや、今では見かけることの少なくなった番台スタイルで、なんとトイレも和式。場内は思った以上に天井が高くて気持ちが良い。うーん、なにもかもが昔ながらのザ・銭湯だ。

4つに分かれた浴槽はそれぞれ種類が異なる。備長炭風呂、ジェットの寝風呂、泡風呂(バイブラ)、そして水風呂だ。1,000円の追加料金でサウナも楽しめるが、水風呂は一般客も利用可能。うん、端的に言って最高ですね。

番台スタイルなので入口で男湯・女湯に分かれている塩湯|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

番台スタイルなので入口で男湯・女湯に分かれている塩湯

【塩湯】
住所:東京都新宿区三栄町1
営業時間:15時~23時
定休日:毎週月曜日

活気の出てきた夜のしんみち通りで一杯ひっかけて帰りました|意外と住みやすい!?オフィス街・四ツ谷でレトロ銭湯・塩湯と荒木町の定食を堪能

活気の出てきた夜のしんみち通りで一杯ひっかけて帰りました

駆け足で四ツ谷の街と塩湯を紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?

実は四ツ谷にはもう一軒、須賀神社方面に「若葉湯」という銭湯があったのだが、残念ながら2017年8月いっぱいで閉店してしまった。

そう、この平成の終わりに大都会の銭湯は危機的状況に陥っている。疲れた心をそっと癒やしてくれる塩湯が元気だからこそ、四ツ谷に住むという選択肢が生まれる。それは実に素晴らしいことなのだと痛感させられる。

フットワークを軽くしてビジネスに役立てたい。満員電車に揺られることなく会社に通いたい。『君の名は。』の世界にどっぷり浸かりたい……などなど、四ツ谷で暮らす利点は多々あるはず。

仕事部屋やセカンドハウスを借りるのもよさそうだ。さぁ、銭湯パワーを使って四ツ谷を“訪れる街”から“住む街”に変えてしまおう!

四ッ谷駅の賃貸物件はこちら!

文・写真=奈良崎コロスケ

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