家賃3万円台の賃貸物件をDIYでアレンジ!自分らしくお得に住む方法とは?
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DIYで足りない設備を補って、お得な部屋に住もう
なるべく家賃が安い部屋に住みたい……。けれど設備は妥協したくない! そんな人は、DIYで自分らしく・使いやすくアレンジする方法はいかがだろうか?
今回は神奈川県藤沢市の賃貸物件に住む男性・牛山さんの部屋を訪問。彼は限られた生活費の中で1Kの部屋を選び、引越しを機にDIYに目覚めたそう。そして過ごしやすさと自分らしさ、どちらも叶える空間をつくり出したのだ。
どんな部屋なのか、その特徴とDIYのコツを見ていこう!

プロフィール
名前:牛山大輔さん
職業:学生
年齢:21歳
ルームデータ
所在地:神奈川県藤沢市
居住人数:1人
家賃:35,000円
間取り:1K
築年数:27年

月々の生活費
家賃:35,000円
光熱費:15,000円
食費:30,000円
交際費:20,000円
洋服・雑貨:20,000円
雑費:5,000円

自分好みの空間にDIY! 安く、おしゃれに快適に
DIYで快適に、そしてお得に暮らしている牛山大輔さん。現在大学3年生だが、一人暮らし歴はまだ1年ほど。以前は姉弟で住んでいたが、お姉さんの就職を機に独立を果たした。
新生活にあたって悩んだのは、生活費における家賃の割合だ。親から渡される月5万円とバイト代で家賃・光熱費をまかなわなければならなかった。
「大学にもバイト先にも近く、ショッピングモールがあって便利な辻堂で部屋を探して、3万5,000円と破格の家賃の1Kが見つかりました。安いから部屋数は取れないけど、そこは工夫したら何とかなるかなって」(牛山さん)
そこで、牛山さんがトライしたのがDIYだ。広さが限られていても、ソファや勉強机でスペースを仕切ったらさまざまな用途に使えるかもしれない。少々スペックが足りなくても、問題ない。あとはセンスと、ちょっとした工作技を発揮するだけだ。
「特に工作が得意というわけでもなかったんですけど(笑)。インテリアのムックや、部屋作りのインスタアカウントなどを見るのは好きだったから、じゃあ作っちゃおう!とホームセンターに足を運んで工具、材料を一通りそろえたんです」(牛山さん)
まず着手したのは収納力の強化。実はこの部屋、玄関に備え付けの下駄箱がない。既製品のシューズケースも、しっくりはまるサイズの製品は見当たらなかった。
スノコを加工してフレームを作り、ワイヤーを吊るして下段の靴も見やすいよう工夫。これはインスタで学んだ技だ。キッチンも同様に、空きスペースの幅に合わせてパイプで棚を自作。オーブントースターと炊飯器をセットした。


最も大物はカット木材でしつらえた勉強スペースだ。1Kながら、プチ勉強部屋のような集中空間が完成した。
「柱は2本で1,000円弱だし、スノコもパイプも同じぐらい安い素材です。DIYの費用はトータルでも1万円以下じゃないかな。授業やバイトがない日は部屋で過ごすことが多いので、お金をかけずに自分好みの空間にできて大満足。友人からも『居心地いいじゃん!』と好評です」(牛山さん)

家賃を抑えてコストダウンした生活費は「古着や雑貨など、好きなアイテムの購入に充てています」と語る牛山さん。もともと古着屋と雑貨屋巡りが大好きで、モノの質感やディテールにはこだわりがあった。そのセンスは部屋づくりにも発揮されている。
「『○○風』といった部屋のテーマは特になくて……。カラーリングから入るのが僕の部屋づくりです。茶色の家具が多かったから、カーテンやその他のアイテムも茶色で選んで、あとは緑。観葉植物を随所に置いて差し色にして、まとまった印象に仕上げました」(牛山さん)
勉強スペースや下駄箱の木材はワックスを塗って質感を出し、海岸で拾ってきた流木でナチュラル感を演出。ハイスペック物件ではないけど、肩肘張った硬派の自作派でもない。部屋に流れるゆるやかな空気が、牛山さんの心地よいDIYライフを物語る。




特別な設備がなくても、自らの力で快適な空間をつくれる
家賃を抑えてスペックの低い部屋に住む人も多いと思う。しかしそこで部屋づくりを諦めるのではなく、牛山さんのように自分の手で快適な部屋をつくりあげることはできるのだ。
賃貸でも原状回復可能なDIYはたくさんある。自分らしい部屋をつくるためにも、ぜひチャレンジしてみて。
文=佐々木正孝(キッズファクトリー)
写真=北原千恵美
※「CHINTAI2018年5月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。電子版はこちら!
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