同棲カップルに聞いた!二人暮らしの始め方とケンカをせずに仲良く暮らすコツ
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私たちはこうした! 先輩カップルの部屋探し
東京都荒川区にある1LDKの賃貸物件住む和樹さん&利香さんに、二人暮らしのあれこれをインタビュー!前のページでは、二人が紆余曲折を乗り越えて同棲をスタートさせるまでのストーリーを聞いた。
同棲生活4ヵ月目を迎え、不自由のない暮らしを送っているという二人。理想の物件に出合うまでの道のりと、後輩カップルへのアドバイスを聞いてみた。
【スケジュール】物件探しはコツコツと、内見開始からはスピーディに
交際を再開させた時点で、同棲を決意していた利香さん。慎重派の和樹さんに任せていては決まらないと、1年前から物件探しを開始。ネットを中心に探し続け、昨年9月に初めての内見に挑んだ。1件目の物件は見送ったものの、2件目で今住んでいる物件に出合い、その場で仮押さえ。11月には引越しを完了させた。

【住む街】将来を見据えて二人の育った街に
和樹さんと利香さんが新生活を始めた東京・町屋は、二人にとっては生まれ育った勝手知ったる街。通勤にも便利な立地なので、住む街については初めから町屋しか選択肢になかった。
「親も近くに住んでいるので、食材をおすそ分けしてもらったり、便利に暮らしています」と利香さん。実家の近くに住むメリットはこういったところにある。今後もし結婚して子どもを授かったとしても、この街に住まえば両親も近くにいるので安心だ。
【部屋探し】それぞれのこだわりをあげて、二人の理想に近い部屋を
物件を探すうえで、二人にはそれぞれこだわりがあった。まずは利香さんの条件が「築浅」であること。初めて実家を出る利香さんにとって、築浅のきれいな部屋が理想だった。
和樹さんのこだわりは、「追い焚き機能付き」と、「広いキッチン」。釣りが趣味の和樹さんにとって、大物を難なくさばける広いキッチンは欠かせない。
そして二人そろって条件に挙げたのが、「2DK以上」の間取り。喧嘩をした時のために、別々の部屋があったほうがいいだろうと考えた。今の物件は1LDKだが、階数で分かれているメゾネットタイプなので、2階はリビング、3階は寝室と完全に区切られている。
同棲スタートの直後は家事の分担について喧嘩が絶えなかったが、別々の部屋で頭を冷やすことで乗り越えられたそう。今では、リビングで二人の時間を過ごすことが多い。
理想の部屋に出合うことのできた二人だが、後悔している点があるか聞いてみた。
「ここは人気物件だからと不動産屋に言われ、急いだ結果、内見が夜になってしまったんです。実際に暮らしてみると、日当たりが悪くて……」と和樹さん。リビングの窓は南向きだが、向かいの建物によって日が遮られている時間が長い。ベランダもないので、天井に備え付けられた物干しバーを活用するなどして工夫しているそうだ。
譲れない条件を事前に決めていたおかげで、日当たり以外は理想の物件。快適な生活を送っている。



【引越し資金・家賃】分担は二人でよく相談を!
同棲を始めるにあたり、気になるのはお金の問題。
同棲を決めた頃、利香さんはちょうど転職をしたばかり。引越しにかかる敷金・礼金などの初期費用およそ60万円は和樹さんが負担した。
その代わり、家具・家電は利香さんが用意。ただ、テレビだけは和樹さんのこだわりがあったため、和樹さんの負担で購入した。「こいつで釣り番組を見るのが、至福のひとときなんです」と満足げに話す。55インチの大型ディスプレイには、和樹さんのお気に入りだというYouTubeの釣り番組が映し出されていた。

同棲を始めてからのお金の管理については、未だ試行錯誤中。当初は光熱費を和樹さん、食材費は利香さん、家賃は折半ときっちり分担していたが、今月からは仕組みを変更。互いの給与をまずは一緒にして、そこから全ての支払いをしている。財布を完全に一つにすることで、お互いの使った金額をより明確にする狙いだ。
「家事もそうですが、ルールは明確に決めないほうがいいですね」と二人は話す。決まりを作ってしまうことで「思いやり」が「義務」になり、ギスギスした雰囲気が生まれてしまう。ルールを明確にしないことが、お互いに感謝を忘れずにいられる秘訣のようだ。
二人暮らしの部屋探しのコツとは?
最後に、これから同棲を始めようとしているカップルに向けて、アドバイスを聞いてみた。
■ 部屋探しの前に「譲れない条件」を決めておく
■ 内見は日中に行う
■ 2部屋以上ある物件を選ぶ
■ ルールを明確にしすぎない&相手の趣味を尊重する
上記のアドバイスは和樹さん、利香さんの場合だが、これから同棲をスタートさせようとしているカップルの人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
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文=吉本小雪
写真=奥村暢欣
※「CHINTAI2018年4月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています