簡単にできる網戸掃除の方法を徹底解説!おすすめグッズもご紹介
網戸の掃除方法を知りたい!

いざ網戸を掃除しよう!と思っても、方法がわからず、ついつい後回しにしてしまうこともあるのでは?
本記事では、日用品を駆使して簡単にできる網戸掃除の方法・ポイントを整理収納アドバイザーのムジッコりえ(松永りえ)さんに解説いただいた。
実際に写真を用いて網戸掃除をする流れや、網戸掃除のおすすめグッズなども紹介しているので要チェック!
このページの目次
そもそも網戸が汚れる原因は?

夏は毎日のように使う網戸。虫の侵入を防ぐのに、なくてはならないものです。
透けているので気づきにくいのですが、網戸はいつも外気にさらされているため、よく考えてみると汚れやすい場所なんですよね。
網戸は網目状になっているため、ただ拭くだけでは完全には汚れを落とせません。そのため、窓拭きとは違ったアプローチが必要になります。
網戸の外側と内側では、汚れの原因が違ってきます。それぞれの特徴は以下の通り。
網戸の外側の汚れ
網戸の外側の汚れの原因は、外から飛んだり舞ったりしてやって来るもの。例えば、土ぼこりや虫、花粉、黄砂、PM2.5、排気ガスなど。
お住まいの地域や建物の階数によっても、汚れの原因には差があります。
網戸の内側の汚れ
網戸の内側の場合は、家の中から外に出ていくものが汚れの原因になります。例えば、ホコリやタバコのヤニ、ペットの毛、キッチンからの油汚れなどがあります。
網戸というと、どうしても外側の汚れを想像しがちですが、内側も意外と汚れているんです。
網戸が汚れるとどうなる?
網戸は新鮮な空気を取り入れるために使いますが、網戸自体が汚れていると、新鮮な空気を取り込むつもりが汚れた空気を取り込むことに……!
また、窓ガラスやカーテンに網戸の汚れが移ってしまうこともあります。
さらに怖いことに、湿気の多い場所で長期間放置された網戸には、カビが発生することも! そうなると、空気中のカビを取り込んでしまい、健康を害する恐れもあります。
網戸を定期的に掃除して、きれいな空気を取り込めるようにしましょう。
簡単にできる網戸の掃除方法
網戸掃除の大切さがわかったところで、さっそく簡単にできる掃除方法を5つご紹介します。
- 方法①:ブラシで汚れを落とす
- 方法②:2枚の雑巾で挟み拭きする
- 方法③:フロアワイパー(網戸専用ワイパー)を使う
- 方法④:新聞紙+掃除機を使う
- 方法⑤:網戸専用スプレーを使う
方法①:ブラシで汚れを落とす
最も基本的な網戸の掃除方法が、ブラシと雑巾を使って汚れを落とすやり方です。
用意するもの
ブラシ、濡らした雑巾
ブラシは、硬すぎないものを選んで。毛が密集しているものだと、より汚れが落ちやすいです。
また、歯ブラシなどの小さなブラシより、大きいブラシの方が効率が良く、時短になります。洗車用のブラシなどがおすすめです。
掃除方法

①. まずは網戸の外側からブラシをかけますが、ホコリが舞うため、掃除の前に窓を閉めて汚れが室内に入らないようにしましょう。
②. 網戸の外側にブラシをかけます。表面の汚れを上から下に向かって落とすようにしましょう。
③. 続いて窓を開け、網戸の内側を同様にブラシがけしましょう。
③. 網戸の両面をブラシがけした後は、固く絞った雑巾で、網戸の表面を拭き上げます。網戸が外せる場合は、外して水洗いするのもおすすめです。
必ずブラシ→雑巾(水洗い)の順番で行ってください。はじめに水拭きから行ってしまうと、汚れが丸まって網目に詰まり、掃除がより複雑になってしまいます。
方法②:2枚の雑巾で挟み拭きする
雑巾を使うメリットは、網戸掃除の後にそのまま窓掃除をしやすいこと。網戸、窓、サッシや窓枠まで一気に掃除できます。
用意するもの
雑巾2枚、バケツ、中性洗剤
中性洗剤の代わりに、重曹を使ってもOK。
掃除方法

①. バケツに水と中性洗剤を適量入れ、2枚のうち1枚の雑巾を濡らして絞ります。洗剤を使うことで、油汚れなどが落ちやすくなります。
②. 濡らした雑巾と乾いている雑巾とで網戸を挟んで、そのまま全体を拭きます。濡れた雑巾で汚れを浮かせ、乾いたタオルで水分を吸い取ります。濡れた方を押し付けるようにするのがポイントです。
③. 最後にサッシや枠を拭いたら終了です。
大きな網戸の場合は1人で行うのが難しいため、2人で協力して行うのがおすすめ。2人の息を合わせて拭いてくださいね。
方法③:フロアワイパー(網戸専用ワイパー)を使う
フローリングを掃除するフロアワイパーはお持ちですか? シートを取り付けて掃除するフロアワイパーは、床掃除だけでなく、網戸掃除にも使えます。

用意するもの
フロアワイパー、ウェットシート
シートは「ウェットタイプ」を使います。表面に凹凸のあるシートを選ぶと、凹凸が網目に入り込んで汚れが落ちやすいのでおすすめです。また、フロアワイパーの柄の部分は、できるだけ短くしておいた方が扱いやすいですよ。
掃除方法
①. シートを取り付けたら、網戸の内側から拭いていきます。
②. 内側が終わったら外側を拭きます。汚れたらその都度シートは取り替えてください。
③. 最後に、サッシや窓枠も拭いたら、あとはゴミ箱に捨てるだけ!
とっても簡単ですよね。フロアワイパーを使った網戸掃除は、日々の床掃除のついでにもできるので、網戸掃除のハードルがぐんと下がりますよ。
通常のフロアワイパーより汚れが取りやすい「網戸用のフロアワイパー」も出ています。
方法④:新聞紙+掃除機を使う
網戸についたホコリなどの粉っぽい汚れは、掃除機で吸うのが効果的です。
ただし、網戸を掃除機でそのまま吸っても空気が逃げてしまって汚れは落ちません。そこで、新聞紙で「壁」を作ることにより、効果的に汚れを吸い込むことができます。
用意するもの
新聞紙、掃除機、養生テープなど
もし掃除機のノズルが交換できるなら、先の細いポイントノズルを使うことでより強力に吸い込むことができます。そのままサッシの掃除もできますね。
掃除方法

①. 新聞紙を網戸の外側に養生テープなどを使って貼りつけます。四隅にしっかり貼るのがポイントです。網戸全体に貼り付けておくと途中で貼り直すことなく、一気に掃除できますよ。
②. 網戸の内側から掃除機をかけます。新聞紙が壁になってくれるので、網目の中や裏側の汚れまでしっかり吸い込んでくれます。
③.最後に新聞紙を剥がして完了!
ですが、新聞紙を捨てるのはちょっと待った!
新聞紙を半分に破り、丸めて濡らすと、窓掃除にも使えます。新聞紙の繊維が汚れを絡めとって、さらにインク成分にはツヤ出しの効果が期待できるんです。
網戸掃除ついでに窓掃除まで終わらせるのもいいですね!
方法⑤:網戸専用スプレーを使う
最近は、網戸専用の掃除クリーナーが登場しており、数百円ほどで買えます。
泡で出てくるスプレーが多く、網戸全体に吹きかけた後に水洗い、または水拭きするだけでピカピカになります。
用意するもの
市販の網戸専用スプレー
掃除方法
基本は説明書通りにすれば問題ありませんが、注意点がいくつかあります。
網戸にスプレーする前に、あらかじめブラシでホコリを取っておきましょう。そのままスプレーすると、ほこりが丸まって網目に入ってしまいます。
また、事前に床の養生が必要になります。そのままザブザブ洗い流せる場所なら問題ありませんが、水道がなかったり、網戸の奥に何か置いていたりすることも多いですよね。その場合、スプレーが垂れてシミになってしまわないように、床に新聞紙などを敷いておきましょう。
また、網戸が多い場合は、途中でスプレーがなくなった! という事態にならないように、事前に必要本数を確認し、準備しておきましょう。
網戸掃除の頻度やタイミングは?
網戸掃除の頻度は、「最低でも半年に1度」が目安です。
網戸掃除といえば、年末の大掃除のイメージすることが多いと思いますが、実はそれだけでは不十分。汚れが溜まって、カビなども発生しやすくなります。
更にタバコを吸う方や、土ボコリ、排気ガス、湿気の多い場所にお住まいの場合は、よりこまめな掃除が必要になります。
ただ、網戸の掃除は腰が重い……という方も多いですよね。確かに、網戸を外したり、水で丸洗いしたりするのは大変ですが、ブラシでホコリを払ったり、フローリングワイパーを使うだけなら、1ヶ月に1回くらいできそうな気がしませんか?
腰が重いと感じるのは、掃除方法を知らなかったからかも! 汚れが気になったときにすぐ掃除できるよう、掃除アイテムを手元に用意しておくのがポイントです。
特に、梅雨の時期は湿気が多くカビが発生しやすいため、梅雨明けまでに1度は掃除しておくのがおすすめ。湿気で汚れが浮き上がって取れやすいです。この時期に掃除しておくと、網戸のハイシーズンである夏をスッキリ・快適に迎えられますよ。
網戸が汚れるのを防ぐ方法は?
網戸は、少しの工夫で汚れを予防することができます。
事前に対策しておけば、半年に1回の掃除がかなりラクになりますよ。
方法①:結露防止スプレーを使う
1つ目は市販の「結露防止スプレー」を使う方法。本来は窓の結露予防のための商品ですが、汚れも防いでくれるんです。網戸にスプレーするだけでOK!
ポイントは、下記の3つ。前もってチェックしておきましょう。
- 定期的にスプレーする
- 網戸をすり抜けないように裏側を雑巾などで押さえてからスプレーする
- しっかり塗り広げる
方法②:柔軟剤を使う
洗濯で使う柔軟剤の多くには、静電気の発生を抑える効果があります。
柔軟剤を水で薄めて網戸にスプレーしておくと、静電気を防ぎ、ホコリなどが付きにくくなります。普段お使いの柔軟剤をバケツの水に溶かし、雑巾をぬらして硬く絞り、丁寧に拭きましょう。なお、効果は2ヶ月ほど持続します。
網戸掃除で使えるおすすめグッズ
グッズ①:網戸ワイパー

¥802/ジョンソン株式会社
網戸に特化したワイパーは、網の目にワイパーが入り込みやすいようにブラシ状になっていたり、持ちやすい形状になっていたりします。通常のワイパーより短時間で効果的に汚れが落とせます。
本体にシートを取り付けて網戸を拭くだけで、びっくりするほどキレイになります。網戸を外す必要がないため、とても手軽に掃除できますよ。
グッズ②:そうじの神様 窓・網戸用おそうじクロス

¥938/そうじの神様
網戸と窓の掃除専用のクロスです。
網戸掃除には、モコモコした突起面を使います。長い毛足が網戸の裏側まで届くため、スッキリ汚れを落とせます。
ガラスはデコボコなパイル面を使えば、こびり付いた微細な汚れを落とせます。
グッズ③:アミライト 網戸掃除スプレー はじける泡タイプ

¥359/大日本除虫菊
網戸専用の泡スプレーです。
網戸全体にスプレーすると、泡が網の目の奥まで入り込み、汚れや花粉を浮かせてくれます。泡が消えたら水で洗い流すだけ。水拭きでもOK! 嬉しいことに、エアコンのフィルターにも使えますよ。
自分に合った網戸の掃除方法を試してみよう!
網戸はとっても身近な存在なのに「めんどくさそう……」というイメージだけで、掃除のハードルが上がってるんですよね。
でも今回、正しいお手入れ方法を知って、掃除のハードルがぐんと下がったのではないでしょうか?
定期的に網戸を掃除することで、カビの侵入を防げたり、カーテンが汚れにくくなったりと嬉しい効果が期待できます。掃除方法にもいろいろありますし、網戸用の便利グッズも豊富に登場してるので、ぜひご自身に合った掃除方法をお試しください。
ムジッコりえさん、ありがとうございました!
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