小田急線沿線の魅力をご紹介!主要な駅や暮らしに役立つ駅周辺の情報を実際に調査してみた!
小田急線沿線にはどんな街がある?
新宿駅を起点とし、代々木上原駅や下北沢駅などのエリアを通り神奈川県へと走る小田急線。通勤・通学の足として多くの人に利用されている。また、箱根・小田原エリアへのお出かけで利用したことがあるという人も多いのではないだろうか?
今回は小田急線沿線への引越しを検討している人へむけ、、実際に街を歩いて住みやすさを調査。代々木上原駅~新百合ヶ丘駅までの代表的なエリアにスポットを当て、駅周辺の雰囲気やおすすめスポットなどを紹介する。

小田急線の基本情報
※こちらの記事は2021年4月時点の情報です
※取材は新型コロナウイルス感染拡大に配慮し、緊急事態宣言終了後に実施しました
このページの目次
小田急線の正式名称は「小田急電鉄小田原線」。東京都の新宿駅を起点とし、神奈川県の小田原駅まで全長82.5kmを結ぶ小田急電鉄の基幹路線だ。
新百合ヶ丘駅からは小田急多摩線、相模大野駅から小田急江ノ島線が分岐している。
また、代々木上原駅で東京メトロ千代田線と相互直通運転が行われている。直通列車に乗れば、表参道駅や霞ケ関駅、大手町駅といった都心部へも乗り換えなしで移動が可能だ。
また、終点の小田原駅から先は箱根登山鉄道と直通しているため、新宿駅から箱根湯本駅まで電車一本で行くことができる。
小田急線の運行形態は、特急ロマンスカー、快速急行、急行、準急、各駅停車がある。また、平日朝の上りのラッシュ時は通勤急行と通勤準急も運行されている。特急ロマンスカーは全席指定・別途特急券が必要だが、その他の列車について別途急行料金などは発生しない。
小田急線「代々木上原駅」の基本情報

本記事では、小田急線「代々木上原駅」~「新百合ヶ丘駅」間で、特に住みたい街として人気の
・代々木上原駅
・下北沢駅
・経堂駅
・成城学園前駅
・登戸駅
・新百合ヶ丘駅
について、実際に駅を訪れて調査。周辺の雰囲気をあわせて紹介していく。
代々木上原(よよぎうえはら)駅は、東京都渋谷区西原にある駅。小田急線のほか、東京メトロ千代田線が乗り入れている。
小田急線では、特急ロマンスカーを除いた快速急行以下の全ての列車が停車する。新宿駅までの所要時間は快速急行・急行で5分ほどだ。
小田急線「代々木上原駅」周辺を調査してみた!

代々木上原駅は、落ち着いた雰囲気と豊かな暮らしにあこがれる人におすすめだ。
代々木上原駅の改札は2階にあり、そのまま小田急の駅ビル「アコルデ代々木上原」と直結している。
スターバックスの他、スポーツクラブのゴールドジム、ドラッグストアのトモズ、本屋の文教堂などが同じフロア内にある。また1階にはスーパーマーケットの「Odakyu OX」や輸入食品店の「KALDI」なども入っている。
駅前から少し歩くとマルエツもあるが、坂の途中に位置しているので家から利用しやすいかは確認しておきたい。
駅の出口は東西南北それぞれにある。駅の南西側には井の頭通りが東西に伸びており、京王バスの「代々木上原駅」停留所もある。大きな道路なので、車の往来はやや多めだ。
駅の北側から東側にかけては、路地裏の雰囲気があり、コーヒー専門店、スイーツ店、フレンチ、アンティークショップ、町中華、ジビエ料理店など風情のあるお店が色々と見受けられた。休日には行列になるお店も多く、人気のお店が集まっている。
小田急線「代々木上原駅」周辺のおすすめスポット
アコルデ代々木上原の1階には、バーガーキング、サブウェイ、なか卯、サンマルクカフェ、カレーハウスCoCo壱番屋、そして箱根そばと一通りの軽食スポットが揃っている。
前述のとおり駅の周りには雰囲気の良い個人店も多いので、お散歩がてら開拓するのも楽しそうだ。
小田急線「下北沢駅」の基本情報

下北沢(しもきたざわ)駅は東京都世田谷区北沢にある。特急ロマンスカーを除いた快速急行以下の全ての列車が停まる。新宿駅までの所要時間は快速急行・急行で8分ほど。
小田急線のほかには、京王井の頭線が乗り入れている。渋谷駅や吉祥寺駅へ1本でアクセスが可能だ。
かつては改札内で乗り換えが可能だったが、小田急線の駅が地下化されたことで、2019年からは一旦改札を出ての乗り換えが必要となった。
小田急線「下北沢駅」周辺を調査してみた!

下北沢駅は、にぎやかな雰囲気や文化の集まる街を好む人におすすめだ。
下北沢は、ファッション、音楽、演劇など、若者文化を象徴するお店が多く集まる街である。
駅近辺には商店街が複数伸びており、古着屋さんやアクセサリー店なども多い。またライブハウスや劇場も大小複数あり、サブカルチャーの聖地と呼ばれるのも納得である。
南口徒歩30秒の位置には商業施設の「Recipe SHIMOKITA」がある。ユニクロやダイソー、手芸用品のユザワヤの他、スーパーマーケットのfoodium下北沢が入っている。
オオゼキ、ピーコック、成城石井などスーパーマーケットも駅周辺に複数あり、どの方面に暮らしても日常の買い物には困らなさそうだ。
ほかにも庶民的な老舗から新たに誕生したスイーツ専門店まであり、新旧入り混じった魅力が感じられた。
小田急線「下北沢駅」周辺のおすすめスポット
下北沢駅周辺には本多劇場、ザ・スズナリ、駅前劇場など多くの劇場がある。また演劇グッズ専門店「観劇三昧」では全国の劇団のDVDなども取り扱っている。最近人気のボードゲームカフェや謎解き専門店などもある。サブカルチャー好きであれば、下北沢に住めば刺激的な毎日を過ごせそうだ。
小田急線「経堂駅」の基本情報

経堂(きょうどう)駅は、東京都世田谷区経堂にある。小田急線以外に乗り入れている鉄道や路線はなく、各駅停車に加えて急行列車(一部例外あり)と準急、通勤準急が停まる。
副駅名として「東京農業大学 最寄駅」との名称がつけられており、徒歩約15分の位置に東京農業大学の世田谷キャンパスがある。その他にも経堂駅の近隣には、日本大学の文理学部のキャンパスや恵泉女学園中学校・高等学校など、学校が多い。
小田急線「経堂駅」周辺を調査してみた!
<b経堂駅は、個人店と便利なチェーン店、どちらを利用したい人にも便利な生活向きの駅だ。< b=””></b経堂駅は、個人店と便利なチェーン店、どちらを利用したい人にも便利な生活向きの駅だ。<>
経堂駅の改札を出ると北口と南口に分かれるが、どちら側にも商店街が広がっている。北口にはバス停留所があり、その隣には、小田急グループが展開する商業施設「経堂コルティ」がある。
一方南口からは、経堂農大通り商店街が続いている。家電量販店や100円ショップのダイソー、コンビニやドラッグストアもあるが、学生街だからか、特に飲食店が多い印象を受けた。なかでもラーメン店やオムライス店、クレープやマシュマロなどのスイーツショップが目についた。
全長380メートルの商店街を抜けると、城山通りに出る。ここで景色は一転し、周囲は住宅街が広がっていく。さらに10分ほど南下すると、東京農業大学に到着。向かいには小学校や高校もあり、多くの若者が行き交い活気が感じられた。
小田急線「経堂駅」周辺のおすすめスポット
北口の経堂コルティの中には、レストランやファッション店の他、生活雑貨のMUJI comや三省堂書店、スーパーマーケットのOdakyu OXなどが入っている。また、南口徒歩1分の位置には、世田谷区立経堂図書館がある。
小田急線「成城学園前駅」の基本情報

成城学園前(せいじょうがくえんまえ)駅は、東京都世田谷区成城にある。小田急線以外に乗り入れている鉄道や路線はない。成城学園前駅は、急行~各駅停車までが停車する。また、特急ロマンスカーも一部が停車する。
駅名の由来である成城学園は、幼稚園・初等学校(小学校)・中学校高等学校、そして大学まである私立の学校である。いずれも成城学園前駅の北東、徒歩約4分の距離に位置している。
小田急線「成城学園前駅」周辺を調査してみた!

成城学園前駅は、小田急線の中でも落ち着いた住宅地。オンオフをしっかり切り替えたい人におすすめだ。
成城学園前駅周辺エリア一帯は、昔から高級住宅街として知られている。実際に現地を歩いてみると、大きな一軒家がいくつもあるのが特に印象的であった。
一方、北口から成城大学までの道は商店街となっており、ドラッグストアやファストフード店なども目につく。ただし商店街といってもガヤガヤした感じはなく、パン屋やブティックなど少し上品な構えのお店が多いようだ。
北口を出た目の前には高級食品スーパー「成城石井」の1号店がある。
駅直結の商業施設「成城コルティ」にもスーパーや書店、飲食店などが入っているので、日常の買い物はこちらでも賄えそうだ。
小田急線「成城学園前駅」周辺のおすすめスポット
成城学園前駅の北口を出ると、高級チョコレート店のゴディバがある。その他、成城アルプスやフルーツパーラーの成城ル・フルティエなど、スイーツ店が駅の近くに多い。成城エリアに住めば、日常的にいろいろなスイーツが楽しめそうだ。
小田急線「登戸駅」の基本情報

登戸(のぼりと)駅は、神奈川県川崎市多摩区にある。小田急線のほか、JR南武線が乗り入れている。川崎駅や武蔵小杉駅、立川駅へ乗り換えなしでアクセス可能だ。
2018年からは登戸駅に快速急行も停まるようになり、ロマンスカー以外のほぼ全て列車が停車する。
近隣に漫画家の藤子・F・不二雄ミュージアムがあることから、コインロッカーやホームに掲げられた駅名標識など、いたるところにドラえもんをイメージした装飾がされている。つい写真に撮りたくなるドラえもん像も設置されている。
小田急線「登戸駅」周辺を調査してみた!

登戸駅は、家賃を抑えつつも便利に東京通勤したい人におすすめだ。
登戸駅の所在地は神奈川県川崎市。多摩川をはさんで対岸は東京都狛江市となっている。
新宿駅までの所要時間は、快速急行を利用すると約16分程度とアクセスが良い一方で、都内に比べて家賃を抑えて暮らすことが可能だ。
登戸駅での改札を出てデッキ上から周囲を見渡すと、山の緑も視界に入ってきた。駅ビルがあるほか、周囲にコンビニなどもあるが、大型商業施設は見当たらなかった。駅周辺には、昔ながらの飲食店も多い。
徒歩7分程度で隣の向ヶ丘遊園へ行くことができ、こちらの方が飲食店は多い印象だ。
駅のすぐ近くに閑静な住宅街が広がっており、アパートやマンションも多い。駅チカに住みたい人にとっては魅力的な住環境といえる。
小田急線「登戸駅」周辺のおすすめスポット
日々の買い物には、JR登戸駅の改札前にある「味の食彩館のぼりと」が便利。一方、小田急の登戸駅の駅ビル内の「小田急マルシェ登戸」には、ドトールコーヒー、吉野家などが入っている。
藤子・F・不二雄ミュージアムは登戸駅から徒歩で約15分の位置にある。駅前広場を発着するラッピングバスで行くことが可能だ。
小田急線「新百合ヶ丘駅」の基本情報

新百合ヶ丘(しんゆりがおか)駅は、神奈川県川崎市麻生区にある。小田急線と小田急多摩線の分岐点となっている。ちなみに小田急多摩線は、東京都多摩市の小田急多摩センター駅などを経て、唐木田駅までを結んでいる路線だ。
2本の路線が走る新百合ヶ丘駅の乗降人員数は128,155人(2019年度1日平均)で、小田急の全駅の中でも8位と多い。特急ロマンスカーの一部と、快速急行から各駅停車までの全ての列車が停車する。
実は50年前まで新百合ヶ丘駅一帯は6割以上が山林であった。その後、区画整理が行われまちづくりが進み、バスロータリーができ、多くの人が利用するようになった。現在では多くの商業施設やオフィスビルが建ち並ぶようになり、川崎市を代表する新都心として発展を続けている。
小田急線「新百合ヶ丘駅」周辺を調査してみた!

新百合ヶ丘駅は、郊外の魅力と通勤の便利さを両取りしたい人におすすめだ。
新百合ヶ丘駅の南口からは、広大なペデストリアンデッキが延びている。地上に降りることなく、複数の大型商業施設に行くことができる。そのため平日昼でも人の往来が多く、大変にぎやかさが感じられた。デッキの下の地上部にはバスロータリーやタクシー乗り場がある。
一方の北口側にはデッキはなく、自家用車用のロータリーがある。周囲には商業施設の「小田急アコルデ新百合ヶ丘」があるが、南口よりは商業施設は少なめ。麻生区役所や日本映画大学などもある。
新宿駅までの所要時間は快速急行利用で23分ほど。都心への通勤・通学利便性が高い一方、緑豊かで整然とした街並みが広がる「ほど良い郊外の街」を求める人にはピッタリの街といえそうだ。
小田急線「新百合ヶ丘駅」周辺のおすすめスポット
ショッピングモールの多さが特長である。南口のデッキからは、新百合丘OPA、新百合ヶ丘エルミロード、そして映画館を有するイオンスタイル新百合ヶ丘などと繋がっている。
小田急線「代々木上原駅」~「新百合ヶ丘駅」のその他の駅情報
小田急線「梅が丘駅」の基本情報
梅ヶ丘駅の駅番号は「OH09」。停車するのは各駅停車のみ。他の路線は乗り入れていない。近隣には国士舘中学校・高等学校や国士舘大学の世田谷キャンパスがあり、通学での利用が多い。駅前に大きなスーパーもあり、北側には北沢税務署も。梅で有名な羽木公園でも知られる。
小田急線「豪徳寺駅」の基本情報
豪徳寺駅の駅番号は「OH10」。停車するのは各駅停車のみ。改札を出て徒歩1分の位置に東急世田谷線の山下駅があり、乗り換えで利用する人も多い。名前の由来である豪徳寺とは、徒歩約10分の位置にある招き猫で有名なお寺である。駅から両側に延びる商店街もにぎわう。
小田急線「千歳船橋駅」の基本情報
千歳船橋駅の駅番号は「OH12」。準急は停車するが、通勤準急や急行以上は停車しない。特に他の路線の乗り入れはないが、乗降人員数は60,683 人(2019年度1日平均)と多い。「ちとふな」の愛称で親しまれており、駅周辺には、ちとふな商店街が広がっている。
小田急線「祖師ヶ谷大蔵駅」の基本情報
祖師ヶ谷大蔵駅の駅番号は「OH13」。準急は停車するが、通勤準急や急行以上は停車しない。特に他の路線の乗り入れはない。近くに「ウルトラマン」を制作した円谷プロの社屋があったことから、ウルトラマン発祥の地とも呼ばれ、名を冠した商店街や大きなウルトラマン像などがある。
小田急線「喜多見駅」の基本情報
喜多見駅の駅番号は「OH15」。停車するのは各駅停車のみで、特に他の路線は乗り入れていない。喜多見駅自体は世田谷区にあるが、狛江市との境に位置しており、喜多見駅から東側は世田谷区、西側が狛江市となっている。
小田急線「狛江駅」の基本情報
狛江駅の駅番号は「OH16」。準急は停車するが、通勤準急や急行以上は停車しない。特に他の路線の乗り入れはない。駅ビルには商業施設の「小田急マルシェ狛江」が入っており、狛江駅から北東へ徒歩4分の位置には狛江市役所がある。
小田急線「和泉多摩川駅」の基本情報
和泉多摩川駅の駅番号は「OH17」で、停車するのは各駅停車のみである。特に他の路線は乗り入れしていない。和泉多摩川駅の所在地は東京都狛江市で、駅の南西に流れる多摩川を超えると神奈川県に入る。
小田急線「向ヶ丘遊園駅」の基本情報
向ヶ丘遊園駅の駅番号は「OH19」。準急・急行・通勤急行は停車するが、快速急行は停車しない。また他の路線は乗り入れしていない。名前の由来となった向ヶ丘遊園は閉園し、現在その跡地は温浴施設・商業施設・キャンプ場の開発計画が進められているという。
小田急線「生田駅」の基本情報
生田駅の駅番号は「OH20」。準急・通勤準急は停車するが、急行以上は停車しない。
また他の路線は乗り入れしていない。駅の南東には、明治大学や専修大学のキャンパスがあり、駅周辺は学生街としてお店も比較的多い。
小田急線「読売ランド前駅」の基本情報
百合ヶ丘駅の駅番号は「OH21」。準急・通勤準急は停車するが、急行以上は停車しない。
また、特に他の路線は乗り入れしていない。遊園地のよみうりランドは、読売ランド駅からバスで約10分の距離にある。
小田急線「百合ヶ丘駅」の基本情報
百合ヶ丘駅の駅番号は「OH22」。準急・通勤準急は停車するが、急行以上は停車しない。
また、特に他の路線は乗り入れしていない。住所は川崎市麻生区の百合丘で、周辺は閑静な住宅街となっている。
小田急線沿線は都心へのアクセスが良く、高級住宅街も多い!
以上、小田急線沿線の駅についての情報をまとめた。高級住宅街として有名な成城学園前駅をはじめ、小田急線沿線は落ち着いた住宅街が多いという印象。また今回は紹介した駅はいずれも新宿駅まで30分以内で通うことができ、都心までのアクセスは便利。特に行き先次第では、東京メトロ千代田線との相互乗り入れが重宝しそうであった。
駅前に大型商業施設がある新百合ヶ丘駅や、駅直結の商業施設がある代々木上原駅など利便性の高い街も多かった。また、下北沢駅や経堂駅など商店街が広がっている街からはにぎわっている雰囲気が感じられた。どの駅も日々の生活に役立つスーパーマーケットやドラッグストアなどは駅近に位置していた。
結論として、住みやすい街が多い沿線だと言えるであろう。
ぜひ実際に小田急線沿線に足を運んで、住みやすさを体感してみてほしい。