大学生の一人暮らし、費用はどのくらい?初期費用、家賃、生活費などかかるお金を解説
春から大学生!一人暮らしの初期費用や生活費ってどのくらい?

大学入学が決まり、春から遠方の大学へ入学をするという人も多い。「一人暮らしが夢だった」「自由に暮らせる」と、一人暮らしへの期待は膨らむばかりだ。
一方で、初めて一人で生活をするため「初期費用はいくらかかる?」「生活費はどれくらい必要?」など、お金に対する不安も多いだろう。
そこで今回は、春から大学生になり初めて一人暮らしをする人に向けて、初期費用や生活費にかかる費用をお伝えする。
この記事でわかること
一人暮らしの大学生の「家賃」は、平均5~7万円
大学生の一人暮らしにかかる「初期費用」は、平均50万円!?
一人暮らしの大学生の「生活費」は、平均12~14万円
このページの目次
一人暮らし大学生の家賃:平均5〜7万円
一人暮らしを始めるにあたり、まず知っておきたいのは家賃平均だ。2019年全国大学生活協同組合連合会によると、大学生の一人暮らしの全国家賃平均は5万3930円となった。
家賃相場は地域で差があり、九州・沖縄地方だと4万1000円。東京・埼玉・千葉・神奈川だとおよそ6万2400円になる。
参考までに、東京の学生街として有名な高田馬場駅の家賃相場を見てみよう。アパートの家賃相場は1Rが6万5000円、1Kが8万2000円であるのに対し、マンションだと1Rが7万7000円、1Kが9万円になった。
もちろん住むエリアや設備など条件によって開きがあるため、一人暮らしの家賃平均は5〜7万円を目安としたほうがよいだろう。
※家賃相場はCHINTAIネット 2020年12月14日時点のもの
大学生の一人暮らし初期費用目安:50万円
ここでは、大学生が一人暮らしをするときにかかる初期費用を紹介する。主な初期費用の内訳は以下の3つだ。
- 物件の契約費用
- 家具・家電代
- 引越し代
一人暮らしをする際にはさまざまな場面で初期費用がかかるため、目安を知ってことが重要だ。
大学生の一人暮らし初期費用①物件の契約費用:34万円
高田馬場駅の1Rアパートの家賃相場である6万5000円をもとに、初期費用を計算してみよう。
敷金(1ヶ月分) | 6万5000円 |
礼金(1ヶ月分) | 6万5000円 |
前家賃(1ヶ月分) | 6万5000円 |
火災保険料 | 1万円 |
仲介手数料(1ヶ月分) | 6万5000円 |
鍵交換代 | 1万5000円 |
その他 | 5万円 |
合計 | 33万5000円 |
物件契約時に不動産会社や大家さんへ支払う初期費用。それぞれの物件によって異なり、敷金が家賃の2ヶ月分かかる物件もあれば、礼金を支払わなくてよい物件もある。
目安として、家賃のおよそ5ヶ月分を想定しておくといいだろう。
大学生の一人暮らし初期費用②家具・家電代:10万円
次に、一人暮らしに必要な家具・家電の購入にかかる費用を見てみよう。
冷蔵庫 | 3万円 |
洗濯機 | 2万5000円 |
電子レンジ | 1万円 |
炊飯器 | 5000円 |
寝具 | 1万円 |
カーテン | 5000円 |
照明 | 5000円 |
テーブル | 5000円 |
合計 | 9万5000円 |
家具・家電のサイズやメーカーによっても金額に差はあるものの、合計でおよそ10万円を見積もっておくといいだろう。
ただし人によっては炊飯器が不要だったり、逆にテレビや掃除機が必要だったりする。
また家電量販店では、冷蔵庫や洗濯機などの家電がセットになった「新生活応援5点セット」のような商品も売られている。
自分にとって必要な家具・家電をリストアップし、予算を把握しておくようにしよう。
大学生の一人暮らし初期費用③引越し代:3〜10万円
引越し業者に依頼した場合の料金は、移動時間(距離)と荷物の量、そして時期によって決まる。
近距離で一人暮らしの通常量の荷物であれば、引越し料金は3万円ほどだ。一方、引越し需要の高い3〜4月に引越しをすると、通常料金の2倍かかる場合も。長距離の引越しとなると、10万円ほどかかる業者もある。
料金は引越し業者やエリアによっても金額が変わるため、事前に見積もりを比較しておこう。引越し料金を抑えたい場合は、繁忙期を避けて引越すことも有効な手段だ。
初めての一人暮らしであれば、大型家具・家電はほとんど新しく購入するため、実家から運ぶものは少ないという場合も多いだろう。宅急便や自家用車での運搬も検討してみよう。
大学生 一人暮らしの生活費や仕送りの目安金額
次は、大学生が一人暮らしをする時の生活費の目安や、気になる平均仕送り金額などをご紹介する。
大学生 一人暮らしの生活費目安:12~14万円

一人暮らしを始める際の初期費用がわかったところで、次は毎月の生活費について考えよう。
何かとお金がかかる一人暮らし。毎月の生活費を把握しておかないと予想以上の支出となり、最終的には生活に困窮してしまう。毎月どれくらいかかるかを把握して「生活費が足りない!」ということにならないようにしよう。
全国大学生協連の調査によると、大学生の一人暮らしにかかる生活費の目安は、月々12万円ほどだ。
内訳は下記の通り。
住居費 | 52,910円 |
食費 | 24,570円 |
交通費 | 3,370円 |
教養娯楽費 | 10,990円 |
日常費 | 7,120円 |
書籍費 | 1,850円 |
勉学費 | 1,870円 |
電話代 | 3,370円 |
その他 | 2,140円 |
貯金 | 12,990円 |
合計 | 121,180円 |
ここからは上記調査結果を参考に、一人暮らしをする大学生の生活費の目安を項目ごとに紹介する。
大学生 一人暮らしの生活費①家賃:約6万円
生活費の大部分を占める家賃。前述の通り、全国の平均家賃は5万2910円となっている。
ただし地域に差があるため、あくまで6万円は目安となる。首都圏や近畿エリアの都市部ではさらに家賃は高くなるため、住むエリアの家賃相場を調べておこう。
大学生 一人暮らしの生活費②食費:約3万円
次に、食費の平均額は2万4570円となった。外食をすると費用がかさんでしまうので、なるべく自炊を心がけよう。
ただし、食材をうまく使い切らないとむしろ無駄となってしまう。食材や料理によっては惣菜や冷凍食品の利用がおすすめ。うまく使うと時間短縮にもつながる。
また、毎日ペットボトルのお茶を購入したり、コンビニエンスストアに立ち寄ってお菓子を買ったりすることが多い人は、一人暮らしを機に見直してみるのもよいだろう。
たいしたことはないと思えるような金額でも、月単位で換算すると大きな金額となる。一人暮らしは意外とお金がかかるため、マグボトルを持参する、必要なものだけ購入するなど節約できるところはなるべく出費を抑えよう。
大学生 一人暮らしの生活費③交通費:約4000円
続いては交通費だ。交通費の平均額は3370円となっており、電車・バス通学をする人は月々の定期代が必要となる。
大学の近くに住んでおり、自転車や徒歩で通う人は交通費のことはさほど考えなくてもよいだろう。しかし、アルバイトや遊びに行く際の交通費を忘れずに見積もっておく必要がある。
大学生 一人暮らしの生活費④教養娯楽費・交際費:約3万円
教養娯楽費には観劇や映画などが含まれ、平均額は1万990円となっている。
なお大学生活ではゼミやサークルでの会合などがある。調査には「交際費」という項目がないが、約1万5000円〜2万円を確保しておくといいだろう。交友関係が広くなるほど出費はかさむので、必要に応じアルバイトなどで補うことを検討しよう。
大学生 一人暮らしの生活費⑤書籍購入費・勉学費:約4000円
大学生活には授業料のほか、書籍購入費・勉学費がかかる。
平均額は書籍購入費が1850円、勉学費が1870円となっている。ただし、学部によって変わってくるため注意が必要だ。
大学生 一人暮らしの生活費④通信費:約4000円
通信費とは現代社会において欠かせないインターネットやスマートフォン利用料などのこと。上記の調査データでは「電話代」の名目になっているが、平均は3,370円となっている。意外と安く収まっている印象だが、大学生の場合、スマートフォンの利用料金は家族が合算して支払ってくれているという場合が多いかもしれない。
通信費は固定費のひとつなので、一人暮らしを機にスマホ料金を見直してみるのもよいだろう。通信会社も多く、各社から割安なプランが出ている。
「インターネット完備」の物件もあるが、多くの場合は自分で回線の契約をする必要がある。リモート授業や課題の提出、就職活動など、大学生にはインターネット回線の契約が不可欠といえる。自分にあった通信会社を選ぼう。
大学生 一人暮らしの生活費⑦その他:約1万円
洗剤やシャンプーなどの消耗品購入費、その他細かい支出や翌月への繰り越しなども考慮し、約1万円を目安に予算を組んでおくといいだろう。
大学生 一人暮らしの仕送り:平均7万円
大学生の一人暮らしにかかる毎月の生活費は、家賃を含めると約12~14万円。一方、全国大学生協連の調査によると、仕送りの平均額は7万410円だった。
家賃分は仕送りでまかなえるとしても、残りの半分は自分で払う必要がある。また、家庭の事情はさまざまなので、仕送りなしで生活する予定の人もいるだろう。
仕送りがない場合はどうする?
それでは、仕送りがない場合にはどのように生活費を捻出すればよいだろうか。
仕送りがない場合、まずはアルバイトでまかなおう。全国大学生協連の調査によれば、一人暮らしをする大学生のアルバイト月収は平均2万6360円となっている。飲食店スタッフや家庭教師などのアルバイトをしている人が多いようだ。
しかし生活費をまかなうあまり、学業をおろそかにしてしまっては本末転倒だ。学業と並行しながら無理のない範囲内でアルバイトをしよう。
また奨学金制度を利用している人も多い。同調査によれば奨学金の受給平均額は2万1130円となっており、生活費に充てることもできる。ただし、奨学金を受けるにはいくつかの条件を満たす必要があるため調べておこう。
大学生に必要な生活費を把握しておこう
大学生で一人暮らしを始める際の家賃相場や毎月の生活費の内訳を紹介した。
一人暮らしは期待が大きい分、親元を離れるため不安も多い。実家にいた頃と同じ感覚で過ごしてしまうと、あっという間に生活費がなくなってしまう。通信費や光熱費、食費などの固定費はなるべく節約をして生活費を抑えておきたい。
大学生になる前に一人暮らしにかかる費用を調べて、楽しい大学生活を送ろう。
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