【バター・生クリーム不要】新茶の季節に作りたい「濃厚抹茶テリーヌ」のレシピ
新茶の季節到来!抹茶を贅沢に使った超濃厚な抹茶テリーヌを作ろう!
「♪ 夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る~」と歌い出したくなるうららかな季節がやってきた。
そう、5月といえば新茶のシーズン! 新茶がおいしいこの時期は、抹茶スイーツが恋しくなるというもの。
そこで今回は、抹茶をふんだんに使った超濃厚な抹茶テリーヌの作り方をご紹介。
ステイホームの影響でバターや生クリームが不足しているが、オイルで作るレシピなのでバターがなくても大丈夫!
抹茶さえ手に入れば、おうちにある材料で簡単に作ることができるのだ。
さわやかな抹茶の風味を、どうぞ存分にご堪能あれ!

とろける食感&濃厚な抹茶の風味をご堪能あれ
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極上のもっちり食感!抹茶ラバーに話題の「抹茶くずねり」を作ってみた
濃厚抹茶テリーヌの作り方
材料(16~17cmパウンド型1本分)
ホワイトチョコレート=220g(板チョコ5枚分)
植物油(米油、太白ごま油など)=70ml
卵=3個
砂糖=大さじ3
抹茶パウダー=15g
牛乳=大さじ2
薄力粉=大さじ1.5
抹茶(トッピング用)=大さじ1

濃厚抹茶テリーヌの材料はこちら
※バターのかわりに使用する植物油は、米油や太白ごま油、グレープシードオイルなどクセの少ないオイルがおすすめ。なければサラダ油でもOK。

あれば比較的安価でクセの少ない米油がおすすめ!
準備
・ホワイトチョコレートは溶けやすいよう、小さく刻んでおく。
・型にオーブンペーパーを敷いておく。オーブンは170℃に予熱する。

作り出す前に、型の準備は済ませておこう
・抹茶がダマにならないよう、砂糖と一緒にホイッパーでよく混ぜておく。

抹茶はダマができやすいが、砂糖と混ぜておくことでダマになるのを防げる
作り方
①. 耐熱ボウルにホワイトチョコレート、牛乳を入れ、500wの電子レンジで1分半~2分加熱し、取り出したらよく溶かし混ぜる。

チョコレートは加熱しすぎると焦げてしまうので、少しかたまりが残っているくらいで取り出して、余熱で溶かし混ぜよう
②. 植物油を少しずつ加えながらよく混ぜる。一度に加えると分離してしまうので、油を細くたらしながら混ぜ続けるか、5回くらいに分けて混ぜること。もし分離してしまったら、レンジで30秒加熱してから混ぜるとなじみやすい。

左手で油を細くたらすように加えながら、右手でぐるぐると混ぜ続ける

もったりとしたマヨネーズ状になればOK。油が分離しているようだったらレンジで温めてふたたびグルグルと混ぜる
③. 抹茶砂糖を加え、よく混ぜる。

抹茶はいっぺんに加え、ぐるぐるとよくかき混ぜる
④. 卵をときほぐし、植物油と同様に少しずつ加え混ぜる。

卵も分離しやすいので、混ぜながら少しずつ加えよう

もし分離してしまっても、このあと粉を加えると落ち着くのでご心配なく
⑤. 薄力粉をふるいながら加え、粉が完全に見えなくなるまでよく混ぜる。

この少量の粉が重要! バターを入れない分かたまる力が弱まるので、粉で保型性を助けてあげるのだ
⑥. 型に流し、アルミホイルでフタをする。バットなどの耐熱容器に重ね、容器の高さの半分程度まで湯(50℃程度)を注ぐ。

湯せん焼きすることにより、とろけるような食感に仕上がる
⑦. 170℃のオーブンで35分焼く。型ごと揺らしてみて、生地の中心だけかすかに揺れるようだったらできあがり。表面全体が波打つようだったら、焼き時間を5分延長する。
そのまま常温で冷まし、完全に冷めたら冷蔵庫に入れて1晩しっかりと冷やす。型から取り出し、表面に抹茶をふりかけて完成。温めたナイフで切り分ける。

焼き具合の見極めは、「中心だけかすかに揺れる」くらい。表面全体が揺れるようだったら、焼き時間を延長しよう

型から外し、抹茶をかけたらできあがり!

満足度が高いので、小さくカットして少しずつ食べるのがオススメ◎
とろける食感がたまらない!濃厚抹茶テリーヌの完成!

バターを使わないからこそ、なめらかで香り高い!
抹茶をたっぷり使った、濃厚な抹茶テリーヌのできあがり!
口に入れた瞬間にスーッと溶けていくような、極上食感に心までとろけてしまいそう。抹茶の風味が濃縮されていて、まるで口の中が茶畑になったよう……!

口に入れたとたん、溶けてなくなるやわらかさ!
舌にくどく残らないさわやかな口溶け、そして抹茶の風味をここまでしっかり感じられるのは、バターを使っていないおかげ。
クセのないオイルで作るから、抹茶の持ち味を最大限まで引き出すことができるのだ。
ただ、バターや生クリームを使わない分、生地の固まる力が弱いので、分量をしっかり守るのがポイント。焼き時間もオーブンによって異なるので、「中央だけが少し揺れる」焼き加減を見極めよう!
また、バター不要で材料費が節約できた分、ちょっぴり高級な抹茶を使ってみるのもおすすめだ。シンプルな配合だからこそ、抹茶を変えるとガラリと味の印象が変わってくる。

抹茶の質にこだわってみるのもおすすめ!
バター不要だからすぐ作れる!濃厚抹茶テリーヌに挑戦しよう
作るのに少しコツが必要だが、基本は材料をグルグルと混ぜていくだけ。
バターも生クリームも使わないので、製菓材料が不足している今の時期でもすぐ作れるのが嬉しい!
何より、舌の上でとろけるこの食感は、手作りならではのおいしさ。
口の中で溶けたとたん、抹茶の香りがふわ~っと広がり、あなたに新緑の季節を実感させてくれるはずだ。
新茶がおいしいこの時期に、濃厚抹茶テリーヌをぜひお試しあれ!

濃厚な抹茶の風味を堪能しよう!
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極上のもっちり食感!抹茶ラバーに話題の「抹茶くずねり」を作ってみた
文・写真・レシピ=よしもとこゆき
フードコーディネーター、ライター。世界にもっと、「美味しい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆などを幅広く手がける。スイーツコンシェルジュとしても活動中。
web:http://table411.net/