加湿器でアロマオイルは使えない?正しい使い方のポイント、代用アイデアをご紹介!
冬は加湿しながらアロマで癒されたい

「喉が弱い」「自宅が常に乾燥しがち」といった理由で、季節を問わず加湿器を使っている人も多いだろう。このとき、加湿と同時に癒やされる香りでアロマを楽しみたいという人もいるのではないだろうか。
しかし、加湿器にアロマオイル(精油)を垂らしている場合、加湿器が汚れてしまったり、故障してしまったりというトラブルが発生する恐れがあることをご存じだろうか。
この記事では加湿器でアロマをトラブルなく楽しむ方法や、代用アイデアについてご紹介する。
※こちらの記事は、2019年12月の記事を2021年6月に更新いたしました。
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加湿器にアロマを垂らすと故障しやすく、体に悪影響を及ぼすことも
加湿とアロマの両方を楽しみたい場合、まずは使用する加湿器に「精油対応可」「アロマ対応」といった表記があるかを確認してほしい。
それらの記載がない一般的な加湿器の場合、アロマオイルを一緒に使うことは原則できない。
アロマオイルによって加湿器が壊れてしまう理由は?
そもそもアロマオイル(精油)と呼ばれる小さな遮光瓶に入った香り成分は「油」というだけあって、脂溶性という特徴がある。
多くの人が「加湿器のタンクに水を入れたら、精油を数滴垂らして加湿器にセットする」という使い方をしている。
加湿器内にアロマオイルが付着すると、ファンやフィルターがあっというまにベタつき汚れてしまう。「加湿が弱くなる」「タンクが汚れやすい」「加湿器がすぐ壊れる」というトラブルがおこるのはこのためだ。
さらに、アロマオイルに含まれる多くの成分は天然の有機物で、これが水道水やミネラルウォーターに含まれる雑菌の栄養となる。つまり、タンク内や蒸気の噴出口に付着した油分は、雑菌やカビを繁殖させる原因になるのだ。
加湿器とアロマオイルの間違った使い方をすることで、かえって雑菌やカビを部屋中に撒き散らしている可能性が高い。

加湿器でアロマを楽しむ方法:加湿器対応のアロマオイル
加湿とアロマを両方楽しみたいなら、「加湿器に対応したアロマオイル」を選ぼう。
一般的には、「水溶性アルマオイル」と呼ばれるものを購入すればOK。文字通り「水溶性」なので、加湿器内に付着して目詰まりや故障を起こすリスクは低い。
ただしこの「水溶性アロマオイル」は人工的に作られたものなので、純粋な植物の香り成分を楽しむことや、精油が持つ健康効果を期待することはできないというデメリットがある。
しかし「いい香りのする蒸気を楽しみたい」「加湿しながらお部屋をいい香りにしたい」という人にはぴったり。使い方もタンク内に数滴垂らすものがほとんどで簡単だ。価格も100%天然の精油に比べるとぐっと安い。
加湿器でアロマを楽しむ方法:アロマオイル対応の加湿器
もしアロマオイルの効果(殺菌など)を期待するなら、やはり100%天然のアロマオイルを購入する必要がある。
加湿器を使うだけでも室内の湿度が上がり、空気中のウイルスが増殖しにくくなるが、ここに精油が持つ「殺菌」作用が加われば相乗効果が高くなる。
「アロマ(精油)対応加湿器」と書かれた商品には2タイプある。
ひとつはあくまで水溶性のアロマオイルを使用することを前提としているもの。
もうひとつは「精油ポケット」「アロマトレー」「アロマパッド」といった名称でアロマオイルを垂らす場所が別についているものだ。本来のアロマオイル自体を楽しみたいのであれば、後者を購入しよう。
ただし、アロマオイルを別に投入するタイプでも、トレーやポケットの定期的なお手入れは不可欠だ。
加湿器がないけれどアロマを楽しみたい!簡単アイデア
「アロマオイルはあるけれど加湿器がない」あるいは「加湿器はあるけれどアロマオイル対応ではない」という人でも手軽に加湿とアロマを楽しむ方法を3つ紹介しよう。
加湿器がなくても加湿とアロマを楽しむ方法①バスタブ

これはワンルームや1Kなど、お風呂場と他のお部屋が繋がりやすいお部屋に住んでいる人におすすめの方法。
バスタブにアロマオイルを垂らしアロマ風呂を楽しんだら、そのまま浴室のドアを全開にしておく。
まずは手軽にアロマバスを楽しみ、さらに入浴後、しばらく湯船の水を抜かずバスルームの扉を全開にしておくと、バスルームから心地よい香りと適度な潤いが他の部屋にも拡散される。
ただし、アロマオイルは風呂釜と相性がよくないため、追い焚きは厳禁。故障の原因になってしまうので、注意書きなどをよく読んでから使用しよう。また、肌に直接触れるものなので、相性もよくためすのを忘れずに。
加湿器がなくても加湿とアロマを楽しむ方法②ホットタオル

熱めのお湯の中にアロマオイルを数滴垂らし、その中にタオルを浸してホットタオルを作ろう。
十分に絞ったホットタオルをハンガーに吊るしておくと、室内の乾燥を防ぎ、アロマの香りも拡散させることができる。
加湿器がなくても加湿とアロマを楽しむ方法③マグカップ

仕事中などにも使いやすいアイテムがこちら。汚れても良いマグカップにお湯を注いだらアロマオイルを数滴垂らす。この方法であれば仕事中にも加湿とアロマの両方が手軽に楽しめる。
加湿器で使えるおすすめアロマを目的別に紹介!
アロマにはたくさんの種類があり、用途別に使い分けることでより効果を発揮する。しかし、どのようなものが自分に合うのか、わからないことも多いのではないだろうか。ここからは代表的な4種類を紹介していくので、好みに合わせて使い分けてほしい。
加湿器で使うおすすめアロマ:気持ちを前向きにしたいなら「オレンジスイート」
緊張している神経を緩める効果があるといわれるのが、オレンジスイートだ。ストレスにさらされた心をオレンジの香りが癒し、食欲増進と上質な睡眠をもたらす効果が期待できる。心がリラックスすると、自然と前向きな気持ちになっていくのだ。
加湿器で使うおすすめアロマ:リラックスしたいなら「ラベンダー」
アロマオイルで比較的知られているのはラベンダーではないだろうか。こちらは心も体もリラックスさせてくれる鎮静作用があるといわれている。また、自律神経のバランスを助けてくれるため、夜しっかりと眠りたい人にもおすすめだ。
加湿器で使うおすすめアロマ:リフレッシュしたいなら「レモン」
アロマオイルのレモンは、同じ柑橘系のオレンジスイートと似た効能を持つ。ちょっとしたことで悩みやすい人がレモンのアロマオイルを使うと、リフレッシュ効果によって思考が前向きになるといわれている。
加湿器で使うおすすめアロマ:気持ちを鎮めたいなら「ゼラニウム」
ゼラニウムは、ストレスで凝り固まってしまった心や体を緩め、気持ちを静めてくれる効果を持つといわれている。心と体のバランスが崩れたときに使いたいアロマオイルだ。
そんなゼラニウムはローズに似た香りを虫が嫌がることから、虫除けとしてもよく利用されている。
ここで紹介した以外にも、こちらの記事ではおすすめのアロマを紹介しているのでチェックしてみよう!
アロマを使わなくても加湿器のお手入れはマスト!
加湿器は、アロマの有無にかかわらずとても汚れやすくお手入れが欠かせないアイテム。水道水には塩素・カルシウム・ミネラルなどの成分が含まれていて、これらはすぐに水垢となって加湿器内に付着する。
この水垢は雑菌が繁殖する原因となるし、雑菌が混ざった蒸気が拡散されることによる健康被害はいくつも報告されている。
乾燥が気になる季節に大活躍する加湿器。新たに加湿器を購入するのであれば、エッセンシャルオイル対応かどうか、お手入れのしやすさなど、自分に合ったものを選んでみよう。
2021年6月加筆=CHINTAI情報局編集部
※この記事は2021年6月15日現在の情報をもとに制作しております
※記事内で紹介する内容は効果を保証するものではありません