自分の趣味も大切に。ちょっとユルめなシンプルライフの送り方

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nobucoさん流「ゆるくミニマルな暮らし」とは?

ミニマリストと聞くと、どうしても「必要最低限の生活必需品だけで生活する」というイメージはないだろうか。

最低限のものだけを用意し、シンプルな部屋で暮らすというイメージは憧れだが、実生活からは少しかけ離れた生活に思う人もいるだろう。

ゆるくミニマルな二人暮らしリビング
nobucoさんのリビング。シンプルながら温かみのある色使いにホッとする

今回お部屋を見せていただいたミニマリストのnobucoさんもいわゆる”The・ミニマリスト”の生活はシンプルすぎると感じていたようだ。

「私のお部屋は人から見ると、実際に生活に必要ではないものも残っています」(nobucoさん)

彼女の暮らしのコンセプトは「ゆるくミニマムな暮らし」。いったいどのような暮らしなんだろうか。

「あれもこれも捨てるのではなく、生活では使わないけれど、自分の好きなものは捨てずに持っておきます。K-POPが趣味なので彼らのCDやグッズから時々元気をもらっています」(nobucoさん)

ちょっとユルめなシンプルライフを実践している、ミニマリスト・nobucoさんのK-POPのライブグッズ
大好きなK-POPのグッズ。日常生活には必要ないが大切なものは取っておく

自分のお気に入りのものは心を安定させるために必要で、生活するうえでの「必要最低限」に含まれると考えているそうだ。そんなnobucoさんに「ゆるくミニマルな暮らし」を送るためのコツを伺った。

プロフィール

・名前:nobucoさん(28歳)
・職業:専業主婦
・居住地:大阪市
・居住形態:二人暮らし

ルームデータ

・間取り:2DK
・築年数:30年
・家賃:73,000円

ゆるくミニマルな暮らしを始めようと思ったきっかけ

nobucoさんがゆるくミニマルな暮らしを始めようと思ったきっかけは大きく2つある。

1つめは実家の引越し。一軒家から賃貸に引越し、収納や間取りが小さくなったことでものを捨てた。2つめは、学生時代に洋服を買ってもすぐ着なくなってしまった経験からゆるくミニマルな暮らしをはじめたという。

ちょっとユルめなシンプルライフを実践している、ミニマリスト・nobucoさんの洋服。断捨離後に残ったお気に入りのシンプルな洋服だ
nobucoさんのお洋服。少なくしてから衝動買いが減り、自分に合うものだけが残っているという

「学生時代は服が好きで頻繁に購入し、常にタンスに服がごちゃごちゃ詰まっているという状態でした。でもその服も朝コーディネートを考える時間がなく、気がつけばとりあえずこれでいいか、というコーデで外出することが多かったんです。その状態が許せなくて、一度全ての服を出し、お気に入りのコーディネートを考え、そこに当てはまらない要らない服は捨てました」(nobucoさん)

聞けば、タンス1台がなくなるほどのお洋服を捨てたという。その時に要らないものを手放して生活自体がすっきりしたことやものが減ったことで考えることが少なくなったことが嬉しかったとか。

その後、テレビで紹介されていた近藤麻理恵さんの本を読んで、自分の描きたい生活がはっきりとし、今の「ゆるくミニマムな暮らし」のスタイルを作られていったそうだ。

自分の趣味もミニマムな暮らしも続けるための2人のルール

ただ、一念発起してミニマムな暮らしを作っても、それを続けていくのはなかなか難しい。それが二人暮らしであればなおさらである。そこでnobucoさんにミニマムな暮らしを続けるためのルールを伺った。

お互いのものには干渉しない

ちょっとユルめなシンプルライフを実践している、ミニマリスト・nobucoさんの旦那さんお気に入りのレトロなかばんかけ
旦那さんのお気に入りのカバン掛け

「言葉で2人で約束したわけではないですが、お互いのものには干渉しないようにしています。例えば、リビングにあるかばん掛けは最初は必要ないかなと思ったのですが、今はわたしが主に使ってます(笑)。使ってみると意外と便利だったりするので、自分の価値観だけにとらわれないようにしています」(nobucoさん)

また、何かものを捨てるときや動かす時も必ず2人の合意の上で変更するそうだ。

二人暮らしでは2人がお互いに気持ちよく住めることが大切。少しミニマムな生活からは遠くなっても、お互いのお気に入りのものをきちんと残しておくことで生活が送りやすくなるのだろう。

部屋に統一感を持たせることで、自分のお気に入りの空間に

ちょっとユルめなシンプルライフを実践している、ミニマリスト・nobucoさんの宅のリビング。木目調で整えられたゆるくミニマルな空間だ
リビング。木目調で整えられた空間がとても落ち着かせる

家具などに統一感を持たせて、部屋を自分のお気に入りの空間にすることも重要なポイントだという。nobucoさんの部屋は家具は、ベージュやグレーなど無彩色に近い色合いで揃えられ統一感があった。さらにnobucoさんのお部屋作りにはこだわりがあるそう。

「海外の白っぽい部屋に憧れがあったのですが、残念ながらもともとの部屋の床の色がダークブラウンでちょっと暗かったんです。白っぽいラグを引こうかと思ったのですが、お手入れが大変になってしまうので断念しました。そこで、部屋の床面にクッションフロアを引いて自分の好きな色に変えたんです」(nobucoさん)

ちょっとユルめなシンプルライフを実践している、ミニマリスト・nobucoさんがDIYでフローリングの上にひいたクッションフロア
白いクッションフロア。もともとダークブラウンだったが、2時間以上かけて張り替えたという

なんと、リビングとダイニングの床に自分でクッションフロアを貼るという徹底ぶり。お部屋の中でも大きな面積を占める床が変わったことで、よりお気に入りの空間に近づいたのだとか。

お部屋を自分の理想に近づけていく、これによって楽しみながらミニマルな暮らしを送っていけるのだろう。

ゆるくミニマムな暮らしを始めてからの変化

「ものを少なくしたことによって、考えることが減り頭がすっきりしました。例えば、朝お洋服がたくさんあるとコーディネートに迷って時間がなくなってバタバタしてしまうーー。ものが少ないと少ない選択肢の中から自分のお気に入りの服だけを選んで着ることができるんです」(nobucoさん)

ものが多い時には「あれはどこにしまったっけ?」とか「今日の服装はどうしよう」など考えることや選択肢が多分にある。

しかし、生活で使うものの全体量を少なくすることによって、自分で考えることや決めることが減り、見た目も頭の中もすっきりするのだとか。そして自分の大好きな趣味も大切にすることができ、充実した生活を送れるのだろう。

まずはゆるっと、ミニマムな暮らしを始めてみる。

最後にnobucoさんにミニマムな暮らしを始めるための第一歩について伺った。

「まずは服を手放してみることです。1日だけ!でいいので気合を入れて、家の中にある服を全部一か所に集めてみて下さい。服見て、『この時にこういう気持ちだから買った。』という買った動機が思い出せなければいらない・手放してみることです」(nobucoさん)

ちょっとユルめなシンプルライフを実践している、ミニマリスト・nobucoさん宅のリビング
綺麗に整えられたリビング。服を思い切り捨てたことで生活全体でもいらないものを捨てる習慣がついたそう

ポイントはその時は服を手放すことだけを考えることだそう。あれもこれも捨てなきゃと気が散ってしまいがちになるが、まずは1つのアイテムに集中することが肝心だ。

さらに、必要最低限のアイテムだけで暮らすのではなく、自分のお気に入りのものは残しておく。あまり生活自体に強い縛りを設けないこともゆるくミニマムな生活を送るコツの1つかもしれない。

毎日見につけているものから手放してみる。そうすることによって自分のお気に入りたちだけを残したミニマムな生活を送る第一歩になるだろう。

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文=伊藤瑞恵
写真=編集部

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